※この作品はR-18です。

淫姫絶頂したいフォギア   作:拙作製造機

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要 シキ……今作の主人公。何故か精子がリンカーと同様の効果を持ち、また効力が格段に上且つ副作用などもないので櫻井女史曰く『生命のスープ』と呼ばれる特異体質。ノイズの出現場所で保護された人物で、一般常識以外の記憶を失っている。名前は櫻井女史が適当に命名。本人も漫画のキャラみたいだと満更でもない様子。

こんなオリ主の話ですので、読まれる方は広い心で読んでやってください。あと、シキの嫁は奏。他の子達へも愛情はあるけれど、奏はその中でも特別なんです。それと、誠実なだけでは装者への生命のスープ提供は務まりません。欲望に忠実なところもあって丁度いいんです、きっと。矛盾してるなぁ、自分。


無印開始前
初めての夜


「で、電気は消して」

「あ、ああ」

 

 暗闇に覆われる部屋。そこのベッドに俺と奏は座っていた。とはいえ、裸なので何とも言えない状態ではあるのだが。奏が自分の飲んでいる物の正体を知って既に三か月が経過していた。今でも思い出せる。あの時の事は。いつものように櫻井さんへ提出するための精子を採取した後、突然部屋に彼女が乗り込んできたのだ。

 

―――シキっ! 何で教えてくれなかったのさっ!

 

 顔を真っ赤にした奏はそう言うなり俺の胸に顔を埋めてきた。そしてそのままくぐもった声でこう言った。

 

―――……こんな事言うのはおかしいかもしれないけど、ありがとシキ。あんたのおかげであたしはちゃんと仇が討てるようになったんだ。

 

 リンカーの過剰投与しか道はないと、そう思って体を労わる事を捨てていた奏。それが俺の精子を飲むようになってから体調などが劇的に改善されたらしく、時限式だったはずの彼女の力は、正規適合者の翼へ迫る勢いとなり始めたらしい。俺の胸で奏はそんな事を教えてくれた。その日から奏は俺の部屋へ足を運び、採取の手伝いをしてくれるようになった。最初はオカズになってもらった。グラビアのポーズを真似てもらったり、あるいは下着を見せてもらったり。それが一週間続いてから、奏は直接手伝ってくれるようになった。手コキである。

 

―――こ、こうでいい?

 

 ぎこちない手つきと恥ずかしそうな顔。普段翼へ見せる姉御キャラは鳴りを潜め、歳相応の可愛い一面を俺に見せてくれた。おかげで採取が早くなり、奏もそれに比例して自信を付けていった。どうも女らしくないとどこかで思っていたらしく、俺を射精させる事で自分が女として魅力的だと強く実感出来るようになったためだ。そして、手コキから一週間後、奏から驚くべき提案があった。

 

―――ど、どうせあたしが飲むんだしさ。その、く、口でした方が効率いいよな。

 

 こうして奏にフェラをしてもらうようになり、今日に至る。あ、ちゃんとキスはフェラよりも先に済ませました。俺もさすがに手コキ辺りで脈ありかなって気付きました。まぁ、オカズになってくれた辺りで気付けって話だろうけど。それで今夜は遂に念願の初エッチ。女子高生、しかも処女でアイドルなんて殺されてもおかしくないような相手と。

 

「どう、したのさ。ぼけっとしちゃって」

「ん? うん、奏とこうなる始まりを思い出してた」

「っ! シキのバ~カ。そんな事思い出すんじゃないよ。それよりさ、早くあたしを抱きたくない?」

「そ、それはそうだけどさ。……俺は奏を大事にしたいんだ。初めての彼女だし、初めての女になってくれる相手だし」

 

 そう照れながら告げると奏の顔がみるみる真っ赤になっていく。つられてこちらも赤くなる。童貞と処女が迎える初夜なんてこんなもんだ。そう思って小さく深呼吸。それでも男の方がリードを出来るだけしないと。そう思って奏の目を真っ直ぐ見つめた。

 

「奏、俺を受け入れてくれてありがとう。これからもあんな事でしか支えられないけど、それでもよかったら」

「あ~、そこまで。いいよ、もう気にしてないから。たしかに飲んでたものの正体を知った時はどうしようかと思ったけど、それでノイズを殺せるのならあたしは」

「奏、気持ちは分かるけど殺すなんて表現は止めてくれ。せめて倒すとか追い払うとか」

「はいはい、シキってば本当にそういうとこ細かいね」

「当然だよ。奏は可愛い女の子なんだ。あまりそんな怖い表現は使わせたくない」

 

 そう告げて奏へ口付ける。それだけでこっちの気持ちは伝わったようだ。奏は赤い顔をしながら軽くそっぽを向く。照れているのを察し、もう一度今度は頬へキス。それに奏が小さく震える。

 

「あ~っ! 分かったよ。あたしの負け。もう二度と殺すなんて言わない。シキの赤ちゃんの素もらって、ノイズ達を倒す。これならいい?」

「うん、ありがとう奏」

「…………あたしもだよ。シキがいなきゃ、あたしは近い内に翼とお別れしなきゃいけなくなってたからね」

「ツヴァイウィングなんて得難い宝を守れたなら、俺の体質も満更でもないな。誰にも自慢出来ないけどさ」

「大丈夫だよ。他の誰も知らなくても、あたしがちゃんと知ってるからね」

 

 今度は奏からキス。ああ、本当に幸せだ。

 

「奏……奏にたくさんエロい事したい。いいかな?」

「……いいよ。シキならいい。あたしの全て、好きにして?」

「奏……ん」

「んぅ……」

 

 奏の胸を出来るだけ優しく揉みながら舌を入れてキスをする。すると、奏がおずおずと手を伸ばしてチンポを扱き出す。互いに荒くなっていく息と鼓動。俺も奏も熱っぽく相手の顔を見つめる。見つめながらのキスは違和感がありつつも興奮するものだった。きっとお互いの変化が分かり易いからだろう。眼差しがゆっくり変わっているのだ。俺なら男から雄。奏なら女から雌。理性が本能に切り替わるというか、主導権を移譲していくというか。とにかくたしかに俺達は、お互いにあった気恥しさのようなものを捨て去って行った。

 

「んっ……シキのオチンポ、もうこんなに硬くなってる」

「ちゅっ、奏の乳首だってトキトキだ。あむっ」

「んんっ……ふふっ、本当の赤ちゃん出来たらこうなのかな?」

 

 今、俺は奏の乳首へ吸い付きながらチンポを優しく扱いてもらっている。膝枕に手コキ、そしておっぱいに吸い付けるなんてもう天国だ。最初に言った時、奏は一瞬呆気に取られてから苦笑していたけど、こうしていると奏は本当は母性の人なんだと分かる。今も俺を愛おしそうに撫でながら微笑んでいた。ああ、このまま奏の子供になりたい。本当に母乳を飲んでみたいと、そんな変態的な思考が浮かんでくる。

 

「あんっ、シ~キぃ? 今、乳首噛んだでしょ」

「……ごめん、痛かった?」

「ま、甘噛みだったから痛くはないよ。でも、そんな悪戯小僧は……こうだ」

「うおっ!」

 

 膝を抜かれベッドへ頭を打つ。そして奏がすかさず移動して距離を取る。ただし、顔は俺のチンポの近く。これは……そういう事かな?

 

「最初の一発は口にもらうよ。我慢せず出して?」

「……ああ、分かった。お願い」

「ん。あむぅ……んんっ、ジュルっ」

 

 奏が髪を掻き上げながらフェラをする。その光景がまた綺麗で淫らで、俺はチンポを硬くしながら跳ね上げた。奏は口の中で暴れるそれを嫌がるどころか嬉しそうにして、更に熱烈な舌遣いまで使って扱きあげる。俺は体を起こしながら奏の頭を優しく撫でた。すると、奏が微かにくすぐったそうに笑いながらこちらへ視線を向けてくる。……フェラしながらの上目は効果抜群って教えたからなぁ。

 

「んっんっ……ジュップジュップっ……っぷはぁ」

「すっごいエロい。翼が見たら意識無くしそう」

「あはは、たしかに翼じゃそうかもね。あの子、箱入りも箱入りだから」

「だよな。どこか抜けてるとこあるし」

「そこがまた可愛いんだけどね。で、もう冷却はいい?」

「……ばれてるよな。うん、これでもう少し奏のフェラを楽しめそう」

「あたしも嬉しくて楽しいからいいよ。それに、美味しいしね」

 

 最後に照れながらのウインクを決め、奏は再度チンポへしゃぶりついた。くっ、すごっ! さっきまでのは加減されていたと分かるバキュームフェラだ。さっさと出せとばかりにチンポを吸い上げ、射精を促してくる。ああっ、ダメだ! さっきの時間稼ぎなど無意味だった!

 

「奏っ! 出すよっ! ぐっ……うっ」

「っ! ……んくっんくっ」

 

 ああ、一滴残らず吸い取られていく。強い満足感と共に押し寄せる脱力感と戦いながら、俺は奏を見つめていた。その淫乱女神は口元へ白濁液を垂らしつつ、こちらに慈愛と誘惑の眼差しを向けてくる。ならばと、こちらも枕元に用意したコンドームを手にして―――何故かその手を奏に掴まれた。

 

「どうかした?」

「えっと……その、さ。初めてぐらいは生じゃダメ?」

「…………奏がそれでいいなら俺は文句ない。いや、むしろ超嬉しい。でも、本当にいいのか?」

「あたしね、考えたんだ。シキの精子で体の事とか適合係数なんかの問題が片付いた時、本当にこのまま戦い続けるだけでいいのかって。父さんや母さん、それにあの子もあたしに望んでるのはもっと違う事なんじゃないかなって」

「それでさっきの赤ちゃんって言葉が出て来たのか」

 

 俺の言葉に奏は静かに頷いた。やはり奏が半ば自棄みたいになっていたのは体の事もあったからか。その問題が俺の体質で払拭されて、冷静に考える時間が出来てしまった。そこでふと復讐心だけじゃない感情が生まれたんだろう。願わくば、その一因に俺の存在が関与してると嬉しいけれど。

 

「あたしさ、今までは仇を取る事しか考えてなかった。翼と歌うのは楽しかったし、やりがいみたいなのもあった。でも、それでも復讐って文字は頭から消えなかったんだ。だけど、それはあたしが長く生きられないって分かってたからなんだよ。こうしてこれからは、装者として戦っても普通に生きていけるって、そう言われた途端、あたしの中にあった復讐ってもんが鈍っちまった」

「……それで敵討ち以外で自分へ家族が望みそうな事を考えた」

「そしたらさ、あたしが嫁に行く事とか孫を見せてやる事とかぐらいしか思いつかなくて。でも、それはきっと間違ってないって、そう思えたからさ……」

 

 そう言って奏は俺の持っていたコンドームをそっと取り上げて戻した。その意味が分からない俺じゃない。でも、その前にちゃんとしておかないといけない事がある。

 

「奏、今の俺達じゃ出来ても子供を育てるのは色々厳しい。それでもいい?」

「うん、いいよ。だって、このままじゃいつ死んじゃうか分からないから。だったら、産める時に産んでおきたい。父さん達があたしを残せたように、あたしも次に繋がる命を残したいから」

 

 そう凛とした顔で告げる奏は本当に綺麗で美しかった。思わず見惚れる俺へ、奏はその表情のまま微笑んでこう締め括った。

 

―――シキと一緒に、ね。

 

 それで覚悟は決まった。流されやすいしダメな俺だけど、奏と子供を作って育てる事は必ず果たす。その想いを込めて奏を抱き締める。それが伝わったのか、奏も抱き返してくれた。

 

「約束するよ。俺、いつか奏と子供を作って立派に育てる。それで、必ず奏の両親と妹さんへ見せて、幸せにし続けるって誓うから」

「っ……うん、うんっ……!」

 

 お互いの温もりを感じ合いながら、俺と奏はそのまましばらく抱き合った。言葉もなく、行為もない。ただ、互いの温もりと鼓動だけで良かった。それだけで何かが満たされていくような気がして、俺は満足して嬉しかった。でも、それはあくまで男としての部分だ。雄の部分は異なる意見を持っている。奏もそれは同じようで、どちらからともなく相手の性器を触り合った。熱い……。

 

「奏……」

「シキ……」

 

 キスをする。舌を絡め合う深いものを。反り返るチンポが奏の腹部をノックする。それが奏の雌を刺激したようで、艶めいた眼差しを俺へ向けて来た。もう言葉はいらない。ここからは本能だけでいい。俺は奏を優しくベッドへ押し倒す。潤んだ瞳の奏へ、男としての最後のキスをする。

 

「力、抜いて」

「ん……」

「入れるぞ」

「うん、きて……」

 

 奏のマンコは十分濡れていたが、それでも初めての異物を排除しようと抵抗する。それを力ずくで捻じ伏せるようにチンポを突き入れ、遂に全部を奏の中へ納める事に成功した。奏は大丈夫かと見てみれば、その表情は痛みに耐えるものではなく、むしろ快感に染まり恍惚としていた。

 

「奏、痛い?」

「ううん、全然。最初はちょっと痛んだけど、途中からはそんなに。ねぇ、シキ。これってさ、あたしとシキの相性がいいって事かな?」

「……かも、な。動いても平気そうか?」

「多分いいと思うけど……」

「ん。じゃあ、少し動いてみる」

「んっ……ああっ、痛みはあるけど気持ちいい方が強いよ。シキぃ、動いてぇ」

「っ! ああ、じゃあ遠慮なくっ!」

「くぅ! あはぁ、気持ちいい……あんっ! シキぃ!」

 

 奏に促されるように腰を打ち付け始めた。最初こそ出来るだけ優しくとか奏を気遣わないととか思っていたけど、そんなものは腰を動かす内に忘れてしまった。奏の声が、顔が、体が、全てが俺を求めてくれている。その事が嬉しくて、そして気持ちよくて、気付けば無我夢中で腰を動かしていた。正常位のまま二回は出したと思う。それぐらいして、やっと俺は現状を把握したのだ。

 

「んぅ……シキのぉ、いっぱぁい……」

「……奏の中、まだ締め付けてくるな」

 

 やや視点の定まらない奏。確実に翼が見たら絶句するだろう光景だ。俺もちょっと引きそうではあるが、それを自分がやったと思えばむしろ誇らしい。このまま続けたいが、出来れば体勢を変えたいとも思う。なので奏を何とか抱き起し、無理矢理向かい合う形で行為続行。

 

「んっ……あれ? シキが目の前にいる?」

「奏、キスしよう」

「ん。しゅるぅ……ん」

 

 キスした途端、チンポへの締め付けがきつくなる。それが奏からの催促に思え、ならばと腰を突き上げた。

 

「ふんんっ!? っは! し、シキぃ……」

「エロ可愛いんだよ、奏は。だから……こうなるっ!」

「ああんっ! 下から突き上げるの凄いよ! あ、あたしも合わせるからっ!」

「うあっ! す、凄いぞ奏。一番奥まで届いてるんじゃないか、これっ!」

 

 俺の動きに合わせて奏も腰を振り出した。上下を一致させると奏を貫くんじゃないかと思うようなぐらいチンポが奥へ行く。それがどうやら奏の子宮口へ当たっているのか、チンポの先が吸い付かれるような感覚がある。ここでも一度出しておきたい。その欲求が高まるにつれ、奏と腰の動きも激しくなる。

 

「奏っ! 出すぞ! 出すぞっ!」

「出してっ! 奥に出してぇ!」

「ふんっ!」

「ああっ! きたぁ! また熱いのきたぁ!」

 

 出した瞬間に腰を深く落とし、そのままチンポを味わうようにグリグリと動かす奏。三度目の膣内射精は恐ろしい程の快感で、俺は腰が抜けるかと思ったぐらいだ。今度は俺がそのまま横になり、騎乗位の体勢となる。精子を十分味わった奏は、そのお礼とばかりに腰を動かしおっぱいを揺らしてくれた。俺はそれを寝転がりながら手を伸ばし、たっぷり堪能させてもらう事にした。

 

「も、もうっ……おっぱい好きだね、シキってば」

「そりゃあこんな見事な果実が揺れてたら触りたくなるだろ。それに……」

「あっ! 乳首ぃ……」

「ここも触って欲しいみたいだしさ」

 

 両乳首を指で摘みつつ、そのまま体を起こし右乳首へ吸い付くと、奏は腰を上下ではなく前後へ動かし始めた。どうやらその方が俺がし易いと思ったらしい。なので俺は右乳首を甘噛みしつつ左乳首を指で可愛がる事に。残った右手は奏のマンコへ伸ばしてクリを優しく刺激する。

 

「あっ、それダメだって。乳首とクリ同時はぁ……気持ち良すぎるからぁ……」

「レロォ……気持ち良すぎるから止めないで、だろ? 分かってる」

「んんっ! シキのスケベぇ! オチンポ跳ねまくりだよ?」

「奏が何度もキュンキュン締め付けるからだって。はむっ……」

「ああっ! 甘噛みだめぇぇぇぇっ!」

 

 強い快楽に奏の体が仰け反る。そしてチンポへもその影響で強い締め付けが襲い掛かった。でも、さすがに四度も出している。もう簡単には出ない。ぐったりとする奏を受け止め、俺はその耳元へ問いかけた。即ちどうするかを。続行か終了かだ。それに奏は迷う事なく続行を選んだ。その指定体位は当然アレだった。

 

「あっ、あっ、んんっ! シキぃ、お腹が熱いんだけどぉ」

「多分っ、子宮が降りてきてんだろ! 受精準備完了って奴だ!」

「そっかぁ! うんっ、このまま出して! あたし、シキの赤ちゃん産むから! 元気な赤ちゃん産むからぁ!」

 

 奏の両脚は俺の腰を逃がさないように絡み付いている。そこへきての妊娠宣言だ。これで出さない奴は雄じゃない。こんな魅力的な雌が子種を欲しているのだ。ならば全力で付けに行くのが雄ってもの。奏のマンコへ杭を打ち付けるように腰を動かしチンポを突き刺す。既に三度も精子を注がれたにも関わらず、あまり飛び散らないな。そんな事をどこかで考えながら俺は最後の一突きとばかりに深くチンポを打ち込んだ。

 

「奏っ! 孕めぇぇぇぇぇっ!!」

「ああああああああっ!!」

 

 ドクッドクッ……と、まるで脈打つような感じで放たれる五度目の射精。それを飲み干しながら奏は意識を手放した。俺もそれを見届け、チンポを引き抜くとそのままベッドへ倒れ込む。そして瞼を閉じようとして―――後始末をしなければと思って目を見開いた。

 

「濡れタオルで奏を拭いてやらないと。そうしないと朝がとんでもない事になるし」

 

 正直怠いがしょうがない。愛しい彼女のためだ。疲れた体に鞭打って、俺は何とか後始末を終えて今度こそ眠りについた。これが俺と奏の初体験。二度目のエッチはここからしばらく間を空ける事になる。そう、翼が櫻井さんに言われて採取に来る日の夕方。それが奏とのセカンドセックスだった。そしてこれがある意味で俺のその後を決めた。

 

「じゃ、また朝に来るよ」

「うん、待ってる」

 

 シャワー上がりの艶っぽい奏と軽くキスをする。本当はもっとしたいけど、明日はミニライブとの事なので泊まる事は出来ないそう。手を振って出て行く奏をこちらも手を振って見送る。時刻は午後九時を過ぎたところ。正直眠いがまだ早い気もする。気怠いけど何か食べようと、そう思ってまずは水分補給でもとグラスに水を注いだところで来客。はて、奏が忘れ物でもしたのか。そう思いつつならば勝手に入ってくるかと一人納得し、やや不思議に感じるものの、ドアの前にいる相手を確認する。

 

「翼……?」

 

 そこにいたのはサングラスを掛けてキャップを目深に被った翼だった。どういう事だろうと思うもとりあえず話を聞くかとドアを開ける。

 

「あっ、夜分遅くにごめんなさい。要さんに少し用事があって」

「俺に?」

「その、櫻井女史から頼まれまして」

「櫻井さんに?」

 

 疑問ばかり浮かんでくるが、何よりも疑問なのは翼の反応だ。普段ならもっと凛々しく落ち着いているのだが、今日は何故か妙に緊張しているように見える。それに顔も若干赤いような。風邪でもひいてるのだろうか。でも、それならこの子はちゃんと自分を律する事が出来るから、ここに来る事無く明日に備えているだろう。

 

「あ、あの、まずは中へ入れてもらっても?」

「え? ああ、ごめん。どうぞ」

「し、失礼します……」

 

 うん、やっぱり変だ。そう思うも、では何故となると首を傾げるしかない。翼がここまで緊張するなんて初めて見た。男の部屋に入る事ではないのは確実だ。何度か奏の事で相談を受けたりあるいは感謝されたりと二人で会う事もあったし。

 

「なぁ、翼?」

「な、何?」

「ええっと、それで櫻井さんからの頼まれ事って?」

「…………さ、サンプル採取です」

 

 ん? 今、翼は何て言った? サンプル採取って、アレだよな。つまり精液の採取であって、奏が俺とこうなってからはたまにオナって櫻井さんへ持っていってる奴。それをどうして翼が?

 

「えっと、どうしてそれを翼が?」

「っ! か、要さんが奏に直接飲ませるようになったからです! 櫻井女史はやる事が多くそこまで手が回らないと! なので、私が採取しに来ました!」

「……俺が自分で出して持ってくよ」

 

 顔を真っ赤にしてる翼を見てると、とてもじゃないけど手コキなんてさせられない。それに、一応俺は奏っていう彼女がいる訳だし。だが、俺の言葉に翼が思わぬ言葉を返してきた。

 

「信用出来ませんっ! 櫻井女史が言うには、ここ最近要さんは奏へ直接摂取させてばかりでこちらへ持ってこないと」

「そ、それは……」

 

 い、言えない。奏が沢山飲んじゃうせいで、とてもじゃないけどそっちへ回す余裕がないなんて。それに奏とセックスするようになったせいか、自分でするのちょっと億劫なんだよね。

 

「やっぱりそうなんですね。なので私が採取し櫻井女史へ渡します」

 

 そう言うと翼はビーカーを取り出しこちらへ迫る。だが、その動きは俺の股間を見つめて止まった。いや、その……あの翼が俺のチンポを触るとか考えたら反応したんだよね。だって、間違いなくそういうものへの知識少ないだろうし。予想通り、翼は勃起したチンポが作る膨らみを見つめ赤面していた。……可愛い。

 

「えっと、やっぱり止めといた方がいいよ。翼がこんな事する相手は俺じゃなくて君だけを愛してくれる男だ」

「そ、それならその時に備え学ぶだけです! なので風鳴翼、参るっ!」

「ちょっ!?」

 

 凛とした声で翼はズボンを下ろすべく手を動かす。慌てて止めようとするも、あの翼がどんな心境と気持ちでこうしてるかを考えると、複雑な気分になって止める手も弱い。結局俺はズボンを下げられ、もっこりとしたトランクス姿にされる。と、そこで翼は何故か唾を飲んだ。

 

「何? この匂い……」

「翼?」

「こんな匂い初めて。ああっ、とてもいい匂いがする……」

「おふっ」

 

 つ、翼がトランクス越しにチンポへ顔を当ててきた!? こ、これは何かやばい。顔コキとでも言えばいいのか。これは不味い。だって、あの翼が、顔で、チンポを、すりすりしてるんだもの。さっき奏としてなかったら確実暴発していた行動だ。今も出しそうになる感じはあるけど、まだ我慢出来る範囲ではある。

 

「つ、翼っ! このままじゃ出しちゃうから!」

「出す? ……あっ」

 

 そこで我に返ったのか顔を真っ赤にしながら顔を離す翼。うん、良かった。いつもの翼だ。

 

「あ、あの……」

「何?」

「さっきのは忘れてください。どうかしていました」

「善処はする。で、本当にするの?」

「も、もちろんです! 風鳴翼に二言はありませんっ!」

「……じゃ、ほら」

「ひゃうっ!」

 

 あくまで退かない翼へならばとトランクスを脱いでチンポを見せつける。さっきの顔コキですっかり完全勃起状態となり、翼から可愛い声が飛び出す程の姿となっていた。さて、これで翼もって……。

 

「えっ?」

「熱い……それにこんなに硬くなるなんて……」

 

 既に翼がトロンとした目でチンポを触ってるんですけど。しかも鼻をすんすんと鳴らして匂いを嗅いでいる。と、そこで思い出す事が。奏も初めて手コキしてくれた時、何となくだけどうっとりしてたなぁ。それに、俺の精子を飲んでると気付かないぐらい美味しかったって。もしかして、俺の精子って装者の子には美味なのか?

 

「あの、要さん」

「えっ?」

 

 気が付けば翼はチンポを握ったまま、こちらを気弱な表情で見上げていた。いつの間にかしゃがんだようだ。

 

「ここからどうすれば?」

「……扱いてくれる? 出来れば最初は弱めに」

「扱く……はい」

 

 何となくだけど、翼の性格上やらせないと終わらないと思った。逃げるとか諦めるって嫌いだもんな、翼って。たどたどしい手つきに、以前の奏を思い出してチンポが反応する。それを翼は自分の手つきがさせたと思ったのか、嬉しそうな顔をして手コキへ熱を入れ始めた。ああ、ごめん奏。これ、完全に浮気だよな。後でちゃんと説明して謝らないと。そう思う気持ちと裏腹に体は翼の手コキで喜んでいた。既に翼の手は我慢汁で汚れ、それによって滑りが良くなり手コキがより滑らかに行われていたのだ。

 

「要さん、どうです? 出そうですか?」

「うっ……うん、出しそう。翼っ、そろそろ……」

「はい、ここへどうぞ」

「ぐっ……ああっ!」

 

 チンポの先をビーカーへ誘導する翼。その見ている目の前で吐き出される白濁の液体。もう何度目かのものだからだろうか。やや色も濃度も薄いそれを恍惚の表情で見つめる翼。気のせいか鼻をしきりに動かしている。俺はそんな翼の片手を掴み、残った分も絞り出すようにチンポを扱かせた。

 

「あっ、まだ残っているんですね」

「あ、ああ」

「……美味しそう」

「へ?」

 

 翼のぽつりと呟かれた言葉に思わず止まる。見れば翼はチンポを、正確には残った精子を垂れ流す鈴口を穴が開く程見つめていた。おそらくこれが翼でなければ我慢出来たと思う。でも、あの翼が心からの気持ちを呟き、それがエロ方面ともあってか俺は変なテンションになったんだと今なら言える。気付けばこんな事を口走っていた。

 

―――何なら舐めてみる?

 

 こうして翼も俺の精子の味を知り、これを機に採取の名目でこっそり部屋を訪れては手コキをし、しまいには口でしゃぶりつくようになる。奏へは言えなかった。いや、言う気がなくなったのだ。これを原因に二人が仲違いしたらとかギクシャクする事になったらとか考えたのもある。でも、一番は俺の中にダメな考えが浮かんだからだ。ツヴァイウィングを自分の女に出来るかもなんていう、最低の考えが。

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