「ね、未来。おかしなとこないかな?」
私の言葉に未来は何度目か分からないため息を吐いた。申し訳なく思うけど、こればっかりは仕方ない。だって、今日は遂に念願のシキさんとの初デート! 人生初の一大イベントだ。今いる場所は駅前の時計前。よく待ち合わせ場所に使われるとこで、ここに私は未来とかれこれ十分は立っている。いや、本当に未来にはいくら感謝してもし足りないよ。
「大丈夫だよ。というか、その問いかけ、もうこれで五回目だから」
「そ、そうだけどさ。私、男の人とデートとかした事ないから不安で不安で」
「気持ちは分かるけど……」
そう言って未来が何か考え込んだ時だった。不安でいっぱいだった私の顔がすごい笑顔へ変わったのは。そう、見えたんだ。人混みの中にあの人の姿が。
「シキさ~んっ!」
言うなり走り出す。未来をその場に残して。シキさんも私に気付いたようで軽く微笑んでくれた。それが嬉しくて私はついやってしまった。
「シッキさ~んっ!」
「うえっ!?」
飛び付いちゃった。シキさんも受け止めようとしてくれたけど、師匠と違って鍛えたりしてないので支えきれず尻もちをついた。あー、これは謝らないといけないなぁ。そう思いながらもシキさんへ抱き着く。うん、あったかい。未来が陽だまりなら、シキさんは南風。いつも吹いてくれる訳じゃないけど、こっちが行けばあったかいものをくれる。そして、たまに来てくれたりする。気ままな南風。うん、そんな感じ。
「もう、響ったら。シキさん大丈夫ですか?」
「まあね。でも、響? 今のはちゃんと反省してくれ。俺だけじゃなく周囲の人まで巻き込んだらどうする」
「あは、あはは……シキさんを見つけたから嬉しくなっちゃって」
いや、本当に反省反省。いつの間にか近付いて来てた未来のじと目を受けながら頭に手を置く。そんな私をシキさんが呆れ顔で見つめてきた。
「だからってなぁ」
「あぅ、ごめんなさい」
「ったく。そういうとこは可愛いけど、もっと周囲の事も考えてくれ」
「えへへ、気を付けます」
「ん。分かればいいよ。で、どうして小日向さんがここに?」
そこでシキさんが未来へ目を向ける。あ、そうだ。未来がいる事言ってないや。なので説明を、と思ったら既に未来が話し始めちゃった。
「こんにちはシキさん。今日は響の付き添いで来てました」
「付き添い?」
「そ、そのぉ……一人じゃ色々と不安で」
申し訳なさそうな私の声にシキさんは理解出来たように苦笑すると、未来の方へ顔を向けて軽く頭を下げた。
「ありがとう小日向さん。ここからは、俺がちゃんと響を連れて行くから心配しないでいいよ」
その言葉に胸がときめいた。まるで結婚するみたい。そんな事を考えて照れ笑いが出ちゃう。そんな私を未来が苦笑いで見つめてる。はう、ちょっと恥ずかしい……けど嬉しいのでへいきへっちゃら。
「じゃ、行こうか響」
「はい。じゃあ、未来行ってくるね」
「気を付けて行ってらっしゃい。シキさんに迷惑かけないようにね」
「あはは、気を付けます。未来も気を付けて帰ってね」
「うん」
未来へ手を振り歩き出す。シキさんは歩幅を私に合わせてくれて、心持ちゆっくり歩いてる。それが嬉しくて笑顔が零れた。そんな私へシキさんがそっと手を差し出して微笑みかける。その意味はすぐに分かった。なのでその手をぎゅっと握る。あったかいや。
「待たせちゃってごめん」
「はい、待ちました。でも許してあげます。素敵なデート、期待していいんですよね?」
「精一杯考えてきたからね。気に入ってくれると嬉しいな」
こうして私の初デートは始まった。あったかい手のあったかい人に導かれて……。
「で、まずはどこに行くんですか?」
「うん、最初は定番がいいかなって思ってたんだ。遊園地とか動物園とか。でも、まずは響の事をもっと知りたいなぁってね」
「私の事?」
「そ。だから、まずはあそこでゆっくり話そうよ」
俺の指さす方にはオシャレな感じの喫茶店。季節の果物を使ったパフェが有名なお店らしく、女性人気が高いとこだ。響も知ってはいるのか目をぱちくりとさせていた。うん、可愛いな。
「ええっ!? あ、あのお店ですか?」
「嫌だったかな?」
「いえいえ! 実はちょっと前に未来と一緒に行きたいって話をしてた場所で」
「あ、ならやめておく? 小日向さんと初めて行く方がいいよね。別の店に」
そう言って頭の中で予定を組み替えようとした瞬間、袖を小さく掴まれる。
「……シキさんとも行きたいんですけど、ダメですか? 未来とも来ますけど、シキさんとは今しか無理だから」
上目遣いの響に思わず目を奪われる。こんな顔も出来るんだ。すごく可愛く保護欲をそそられる。なので遠慮なく響を連れて店の中へ。休日ともあり、店内は混雑しているがそれでも座れない程じゃない。程なくして案内され運良く奥の方にある静かな席へ。
「それで、何を頼む?」
「そりゃあ季節のパフェですよ。ここでこれを食べないなんて考えられません!」
「はいはい、かしこまりましたお嬢様。ではお飲み物はいかがします?」
「えっと……ホットココアにします。シキさんは?」
「俺はケーキセットにでもするよ。何が食べたい?」
「えっ? いいんですか?」
「当然。この中からお好きな物をどうぞ?」
「シキさん太っ腹ぁ。じゃあじゃあ……」
目を輝かせてメニューを眺める響に思わず笑みが零れる。クリスとはまた違う魅力がこの子にはある。何というか、色気よりも食い気なのは分かっていたが、これだけ素直に出されるとこちらとしても食べさせ甲斐があるってもんだ。結局ケーキはショコラになった。何でもパフェが果物系だから、ケーキはそういうのではないものをだそう。注文をし、それが来るまでおしゃべりタイム。
「それで、お父さんがお母さんとケンカしちゃって」
「あらら」
「でも、次の日には新婚さんみたいにキスなんかしてて。私とお祖母ちゃんは安心するやら呆れるやら」
「仲が良い家族なんだね、立花家は」
「はい、お父さんは気が弱いとこあるけど優しいし、お母さんは元気でよく笑うし、お祖母ちゃんなんか下手すると私よりも活発です」
心から嬉しそうに笑う響を見ていると、本当に愛されて育ったんだなと分かる。思えば、彼女と小日向さんぐらいしか一般家庭の子はいないんだよなぁ。奏はもう天涯孤独の身だし、翼は色々な事情持ちの名家で、クリスも奏に同じ。マリア達はそもそも施設育ちだ。こう考えると装者の子は家庭環境が平和な方が珍しい。
「いつかご挨拶に行かないとなぁ」
「へっ? シキさんが私の家族に挨拶?」
「……まだ分からないけど、出来る事なら俺は響を家族にしたいからね」
「えっと…………あっ」
真っ赤な顔になる響。うん、伝わって何よりだ。きっとご家族は大反対するだろう。そりゃそうだよ。何せ大事な一人娘がよりにもよって複数の女を囲おうとしてる男に嫁ごうとする訳だから。でも、ご両親がいるのならちゃんと筋は通したい。後ろめたいような状況にするからこそ、最低でも響の帰れる場所だけは守りたいから。
「し、シキさん。それって、私だけですか? それとも……」
「……うん、奏達も。それと、出来るならマリア達もね」
「それって……」
「あの引っ越し祝いの光景を日常にしたい。それが今の俺の夢。しかも、そこに了子さんもいれてね」
俺がはっきり告げると響はしばらく無言になって考え込み始めた。その感じから俺は早まったかなと思った。でも、こういう事は早い方がいい。特に響は普通の家庭で育った子だ。奏やクリスのように一人きりじゃないって事は、自分だけの問題じゃないからな。
「……そっか。そういう事は考えつかなかったや」
「響……?」
でも、どうも様子がおかしい。響の雰囲気はどこか好意的な感じだ。どういう事だろうと思って反応を窺っていると、丁度そこでパフェなどが運ばれてきた。すると、響は思考モードから食事モードへ早変わり。目を輝かせてパフェスプーンを手にしていた。
「うひゃあ、美味しそう! 食べちゃっていいですか?」
「いいよ」
「へへっ、じゃあ……いっただっきま~す」
大きなパフェへスプーンを入れていく響を見ながら、俺はセットのホットコーヒーを口にする。少し酸味があるな。でも、ケーキと食べると丁度いいのかもしれない。そんな事を考えながら俺はただ美味しそうにパフェやケーキを食べる響を眺めていた。
やがてあれだけあったパフェも綺麗になくなり、ケーキの皿も欠片一つ残さぬ程見事に食べつくされたところで響は口を開いた。
「シキさん、実は私もずっと考えてたんです。奏さんも翼さんもどうして同じ人を好きでい続けられるんだろうって。今日、その答えが分かりました。シキさんがすごく欲張りだからですね」
「欲張り、か。たしかにそうだね」
「はい、欲張りさんです。パフェだけじゃなくてケーキも、カレーも、パスタも、全部食べられるなら食べたいって。でも、それが一口じゃなくて本気で食べたいって分かるんです。一度食べたらもういいやじゃない。何度だって食べたい。ずっと食べていたいって、そう分かっちゃうからだって」
「……響はそれでもいいの。本当はどれか一つ選ぶのが当然だよ?」
「そうですけど、私も欲張りさんですから。今だって、パフェだけじゃなくてケーキまで食べちゃいましたし。それに、私も奏さん達と一緒に暮らせたら嬉しいです」
はっきり笑顔で言い切る響が眩しく見える。うん、この子は俺の太陽かもしれない。思えば、みんなこの子が来てからよく笑うようになった。奏や翼も響が来てから明るさが増したし、了子が今のようになったのだって元はと言えば響がいたからだ。俺だけじゃない。響がいたから今がある。ルナアタックの時もフロンティアの時も、全て響が中心にいた。
「お父さん達は悲しむかもしれないよ?」
「……最初はそうかもしれません。でも、きっと大丈夫です。シキさんの本気の気持ちを、まっすぐにぶつければ、絶対いつか分かってくれます」
どこまでも眩しい響の在り方である。でも、その言葉を信じてみようと思えるから大したものだ。と、俺が感心していると少しだけ苦笑いを浮かべる。どうしたんだと思っていると、その顔のままとんでもない事を言い出した。
「まあ、いざとなったら孫を見せてあげれば何とかなります」
「…………もしかして響のご両親がそうだったとかいうオチじゃないよね」
「それはないと思います。ただ、お父さんは入り婿らしいですけど」
「……何だろう。俺、急に立花家が怖くなってきたよ」
ある意味で響の親父さんと話をしてみたい。ああ、そうだ。親父さんと言えば翼の父親はご存命だったっけ。いつかそっちにも挨拶をしないといけないな。マリア達の場合はナスターシャさんだけど、多分あの人はマリア達が選んだ相手なら強く文句は言わないはずだ。……それでも挨拶はしに行くつもりだけども。
それからしばらくそこで色んな話をした。家族の事から響の好きな事や嫌いな事。小さい頃の思い出。俺の知らない響を沢山教えてもらった。気が付けばお昼が近くなっており、店内も混雑さが増してきたので店を出る事にした。外に出ると店に入る前よりも人通りが多くなっている。
「うわぁ、すっかりお休みって感じですね」
「だね。じゃあ、はぐれないようにああしようか」
「えっと……腕組み?」
「プラス恋人繋ぎ。どう?」
「……したいです」
クリスの時もやったけど、響の場合はまた違う感動がある。あの素直で甘え上手な響が照れているのだ。慣れない事をやっている。その認識がより響を赤くしていく。それがとても愛おしい。出来るならもっと俺に甘えてくれるようになって欲しい。小日向さん以上とはいかないでも、それに迫るぐらいには。
「それで、次はどこ行くんですか?」
「お昼近いけど、あまりお腹は空いてないだろ? だから軽く運動しよう」
「運動?」
「そ、運動。具体的には……あれ」
「あー、ボウリング」
俺達の視線の先には巨大な白いピンがある。そこはボウリングが主ではあるが、他にもカラオケやゲームセンター、バッティングセンターなどの様々な施設が入る場所だ。
「やった事はあるよね?」
「はい、もちろん! でも、あまり上手じゃないですけど」
「俺もそんなに得意じゃないよ。平均で百いかないし」
「あっ! なら私の方が得意です。私、百は超えますから」
得意満面の響に俺は小さく微笑みを返す。この分なら楽しめそうだ。こうして俺達は意気揚々と大型アミューズメント施設へ向かった。で、結果はまあ酷かった。俺はいいとこ見せようとしてガーターを連発。響はストライクを出したかと思えば連続ガーターとピーキーな感じ。終わってみれば倒した数より残した数の方が多いという有様でした。ま、楽しかったからいいんだけども。
「波がすごかったね、響は」
「たはは、そうですね。シキさんはそういう意味なら安定でしたけど」
「あれは安定っていうより低迷だよ」
一ゲーム目が八十三で二ゲーム目が九十一。見事なまでのダメっぷりだ。響は両方共に何とか百は超えていたので結果だけはいいと言えるし。
「お昼……にはもう遅いけど何か食べる?」
「じゃ、カラオケ行きましょう。そこで軽い物でも食べません?」
「あー、響の歌も聞いてみたいしそうするか。なら行こう」
「はいっ! あっ、シキさんはツヴァイウイングの曲歌えますよね? 良かったら一緒に歌いません?」
「いいよ。じゃ、俺はどっち?」
「翼さんでお願いします。私はガングニール繋がりで奏さんを」
そんな会話をしながら俺と響は一階にあるカラオケ店へ。三時間利用にし、部屋へ着いたらまずフードメニューを見る俺と響。もちろん座る位置は隣同士。カップルシートとかあったら絶対座ってるな、これ。
「このポテトと唐揚げの奴でいい?」
「それもいいですけど、出来ればこっちのお菓子のやつも欲しくないです?」
「なら、このパンケーキにしたら?」
「あー、実はそれも迷ってたんですよね。じゃあ、パンケーキにします!」
「ん。注文は俺がしとくから曲入れてていいよ」
「はーい」
鼻歌混じりでデンモクを操作する響を眺めながら、俺は受話器を手に注文をする。それを終えたら今度は飲み物を取りにドリンクバーへ向かおうとした時、そこで響がこちらを見た。何を思っての行動か知らないけど丁度いいや。ついでに飲み物のオーダーも聞いておこう。
「響は何飲む?」
「それですけど、一緒に行きません? 曲、停止すればいいですし」
「そう、だね。なら行こう」
「はいっ! えへへ」
返事と共に俺の腕へ抱き着いてくる響に思わず笑みが零れる。クリスが寂しがり屋なうさぎなら、響は間違いなく甘えんぼの犬だ。ま、どちらも可愛い事に変わりはないけど。二人連れ立ってドリンクバーの機械へ向かう。さて、何を飲もうか。そう思って眺めていると、響はやや難しそうな顔をしている。何だろうか。何故か嫌な予感がする。
「まさかとは思うけど、何種類か混ぜようとか考えてない?」
「ギクッ! な、何でわかったんですか?」
「……それ、止めておいた方がいい。もしくは、カルピスにジュースかスカッシュぐらいのレベルにするように」
「あっ、それ美味しそう。シキさん、頭いい」
俺の意見を聞いて早速とばかりにドリンク調合を始める響。ま、いいか。俺は普通に緑茶にでもしよう。二人でコップを片手に部屋へ戻る。すると丁度タイミング良く頼んだ物が運ばれてきた。それを合図に曲の再生を始める響。曲はいきなりのツヴァイウイング。早速のデュエットである。
「さ、シキさん。歌いましょう」
「よし、喉枯れるぐらい歌ってやる」
その言葉が響の何かに火を点けたらしい。その後、まさかツヴァイウイングライブになるとは思わなかった。さすがに四曲目ぐらいで一旦停止し休憩を入れさせてもらった。いや、さすが戦いながら歌ってるだけあって、肺活量とか諸々が半端ない。俺はポテトを、響はパンケーキをそれぞれ食べる。と、響がふと切り分けたパンケーキを刺したフォークを見つめた。
「どうした?」
「……シキさん、一つ食べません?」
「あー、どうしようかな。でも、じゃあせっかくだから」
「はい、どーぞ?」
差し出されるフォーク。一瞬驚きで止まってしまったが、これってあれだよな。恋人がよくやるやつ。そこで分かった。響なりに甘えてくれているんだと。
「あー」
「……どう、です?」
「うん、甘くて美味しいよ。ありがとう、響」
「え、えへへ……こういうの男の人とやった事ないんでちょっと緊張しました。でも何か照れますね」
「俺も照れるけど嬉しさが勝つから。ほら、響もどーぞ?」
「あ、はい。あー……む」
響の口へは俺の指でのポテト贈呈。照れながらもお口を開けてしっかり食べてくれました。やっぱ可愛いよなぁ。彼女にしたい女の子の典型だよ。こうして歌を歌いながらたまにイチャイチャしてカラオケは無事終了。普通の男女デュエットも歌ったりして楽しませてもらいました。俺の元々の予定ではここで夕方まで過ごすつもりだったけど、響が街を歩きたいというので予定変更。二人で腕を組みながら街ぶらをする事にした。
「寒くない?」
「はい、シキさんが隣にいるからへいきへっちゃらです」
「そっか」
心からの笑みを見せてくれる響が愛おしくて、少し強めに抱き寄せる。それが嬉しかったのか、響はより笑顔を輝かせて腕に顔を擦りつけた。ああ、本当に可愛い。奏や翼は勿論クリスさえもこんな感じはない。やっぱりそれぞれに独自の可愛さがある。響や暁さんはこの素直さと従順さみたいなとこかな。自由奔放というか、天真爛漫というか。
「えっへへ、シキさーん」
「何だい?」
「呼んでみただけでーす」
「じゃ、俺も。ひーびき」
「何ですか?」
「大好きだよ」
「っ?! し、シキさんずるいですっ! そういうの、その……あぅ」
赤くなって黙る響。本当に可愛い。言われ慣れてないからもあるけど、きっと俺が本気で言ってるのもあると思いたい。そのまま俺は赤くなった響を連れてどこへ行くでもなく歩き続けた。でも響から不満も文句も出なかった。しばらく歩いてちょっとした公園を見つけたので、そこへ立ち寄りベンチへ座る。少しひんやりするけど、歩き続けるよりはいいかな。響も座った時に「つめたっ」と小さく呟いてたけど俺への文句はなかったし。
「ね、響。この後の事なんだけどさ」
「はい」
「えっと、夕食は一緒に食べてくれる?」
「そりゃあもう!」
「よかった。なら、その後の予定はどう、かな?」
「あっ……えっと……」
やはりその質問には動揺するのか。さすがに泊まりは無理かもしれない。もしそうなら、やや強引だけど夕食はホテルのフードメニューにしてしまうしかない。正直今日は響を抱きたくて仕方ないんだ。でも、どうやらその心配はいらないみたいだ。響が携帯を取り出し何か操作をしている。多分メールだろう。しばらく携帯とにらめっこしていた響が、不意にこちらへ視線を向けて顔を赤める。そしてまた携帯へ視線を落として操作する。
「……これでよし、と」
「響? 今のってもしかして」
「未来にメールしました。その、今夜は帰らないって」
その言葉の破壊力たるや。帰れないではない。帰らないなのだ。つまり、響も望んでくれているんだ。だから感謝と愛おしさを込めて抱き締める。痛くならないように、でも強くその体を暖めるように抱き締めた。
「シキさん、あったかいです」
「響もあったかいよ」
「……どうしよ。南風が陽だまりを越しちゃったかも」
「え?」
ぽつりと呟かれた言葉に理解が出来ない。どういう事かなと思うけど、聞くのは止めておいた方が良さそうだ。なので代わりに響の耳元へこう告げる。
―――キスしたいな。
―――っ……私もしたいです。
少しだけ体を離す。感じていた温もりが薄れてしまうけど、それを埋めるように俺と響は唇を重ねる。その温もりがさっきまでのものよりも強く深い気がして、俺はしばらくそうしていた。響も嫌がる事なくキスを続ける。やがてどちらからともなく口を離し、そのまま無言で見つめ合う。
「……シキさん、私、ご飯よりも食べたいもの出来ちゃいました」
「……俺も、出来る事ならすぐに食べたいものがあるんだ」
「ホテル、行きません?」
「行こうか。すぐに」
その言葉を合図に俺と響はもう一度キスをする。深く愛するようなディープを。もう言葉はいらない。ここからは以前の約束を果たすだけだ。そう俺達は思い合った。あの時出来なかった本当の繋がりを、と。
夜の闇が夕焼けを染め始める頃、俺と響はラブホテルの一室にいた。まずしたのは深いキス。そして響をシャワーへ送り出そうとしたのだが……。
「い、一緒でもいいですよ?」
こんな事を言われて同行しないはずがない。こうして俺と響は久しぶりにお互いの裸を見る事となった。うん、やっぱり響は健康的エロスな体だ。特にお尻の辺りが素晴らしい。
「な、何かやっぱり恥ずかしいです」
「それが男としては嬉しいもんなんだ。恥じらいって大事だよ」
「でも、エッチな事は言えた方がいいんですよね?」
「平然と言うより恥ずかしそうに言う方が俺は好き。で、響。今の俺はどうなってる?」
「ええっ!? えっと……お、オチンポが反り返ってすっごくおっきくなってます……うわっ、跳ねた」
「ね? 男はこうなると嘘つけないからさ」
俺の言葉に響は真っ赤な顔で頷いた。とりあえずお互いに体を洗う事にした。響にも翼みたいな事を仕込むのもありかなと思ったけど、今日はそんな余裕がないので普通に洗う。背中を洗ってもらっている際、大きい感じがすると言っていたのがくすぐったかった。俺はまだ歳相応な中身ではない。風鳴さんの十分の一でもいいから漢らしくなりたいものだ。逆に響の背中は綺麗で可愛いものだった。ところどころ傷跡らしきものも見えるが、響曰くそれはガングニールが出て来た後の物だそう。つまり、融合症例だった時の傷は本当に全て綺麗に消えたみたいだ。
「了子さんが言ってました。シキさんのスープをもらっていれば、きっとその傷跡も綺麗に消えちゃうって」
「だから奏達は傷跡があまりないんだ」
「はい。翼さんも言ってました。シキさんに愛されると心身ともに充実する。女としても磨かれるって」
「それはちょっと言い過ぎな感じするけどね」
そして今は湯船に二人で浸かって会話中。来るまではやる気満々だった俺達だけど、体を洗い合っているうちに多少落ち着いてきたので、今はまったりイチャイチャタイムとなっている。
「でも、私もそう思います。あの後、助けた未来からこんな事言われたんです。何か大人っぽくなった気がするって」
「あー、まぁ色気は出るかもね」
「だから、今日は本当に大人の女性にしてもらいたいなぁって。シキさんのオチンポ、ちゃんとオマンコで感じたいんです」
「……響、下見てごらん」
「あっ、おっきくなってる」
そう言うや響はチンポを優しく握ってきた。そしてそのまま上下にスライドさせる。うん、手コキだね。それと上目でどうですかと問いかけてるね。
「うわ、今も動いた。シキさん、喜んでくれてるんですね」
「そりゃあね。えっと、どうせならフェラしてほしいけどダメ?」
「……そこに座ってくれますか?」
恥ずかしそうにそう返す響によりチンポが反応する。なので早速湯船の縁に座り、響がチンポへ顔を近付ける。これだけでもかなり興奮するな。そして響の可愛らしい舌がチンポへ触れた。
「おっ……」
「レロレロ……チュッ、どうですか?」
「うん、すごくいいよ。そのまま続けて?」
「レー……チロチロ」
う、裏筋をいきなり丁寧に舐めてくるとは。更に鈴口を舌先で刺激するとか、フェラを初めてするにしては攻める場所を分かっている感じだ。もしかして響には潜在的エロの才能があるのか。翼だけじゃないと、そういう事? エロの無知っ子はエロの天才の法則でもあるのかね。
「響、あの時よりも上手になってるよ。練習でもした?」
「……実は奏さんからアドバイスを」
「……なるほど」
どうやらカンニングをしたらしい。でも、エロのカンニングなら大歓迎だ。けれどこれだけは言っておこう。
「響、どうせなら俺に聞いて欲しいな。教える楽しみってものもあるから」
「……じゃ、今日いっぱい教えてくれます?」
「教える。この前よりも沢山だ。俺好みの女にしちゃう」
「はいっ! シキさんだけの私にしてくださいっ!」
満面の笑みでこんな事を言ってくれる響だけど、その笑顔の間近には反り返るチンポ。この違和感の凄さたるや並ぶものはない。そこから再開される響のフェラ。熱っぽく舐め回してきたり、激しくしゃぶってきたりと二回目とは思えない情熱フェラ。奏から聞いた知識を実践しているのだろう。なので、ここである提案を。
「響、一番最初のとびっきり濃いスープを飲んでみない?」
「……いいんですか?」
「もちろん。そのままたっぷり銜え込んでくれる? 舌も使って射精させて」
言われるままに銜え込みながら舌を動かしてくる響。そのいやらしさといじらしさにこみ上げてくるものを吐き出した。濃厚スープが遂に響のお口へ注がれる。それを目を見開いて飲んでいく響。段々その目がトロンとしていくのがたまらなくエロい。
「……どう? 初めての直飲みは」
「…………これ、ダメ。もう私コップじゃ嫌だよぉ。クリスちゃんが、どうしてあの頃コップで飲むの嫌がったか分かっちゃった。私もこれがいい。オチンポからスープ直接飲みたいもん」
「響、特濃スープ美味しかった?」
「美味しかったです。すごく、すっごく美味しかったぁ」
「じゃ、残ってる分も吸い出して」
「あっ、ホントだ。残ってる」
嬉しそうに吸い付く響を眺め、その頭を優しく撫でる。すると、響のフェラが熱を帯び始めた。これはもう一度って事かな。まぁ、響が欲しいならいいか。そう思ってそのまま響の頭を撫で続ける。時々上目でこちらを見てくるけど、その表情はだらしなく緩んでいる。その淫らな事淫らな事。危うく出しそうになるけど、もう少し我慢をしないといけない。そう、二回目をねだるなら俺もして欲しい事があるからだ。
「響、フェラしながらでいいから、そこでマンコをいつもしてる時みたいにいじってごらん」
「んぅ?」
「俺に響のエッチで可愛いとこを見せて?」
「……シキさんのいじわる」
そう言いながらも片手をマンコへ伸ばす響。そして再び口はチンポを咥え込む。バスルームに響く二つの淫らな水音。それを聞きながら俺はチンポがどんどん熱を持って行くのを感じていた。響もそれを分かるのだろう。フェラの激しさが増していく。早くスープが飲みたい。そんな声が聞こえてきそうなぐらいに。
「うっ……響、そろそろ……」
「じゅぷっ! じゅぷっ! じゅぷっ!」
「出る……っ!」
「んんっ! ……んくっ……んく」
迸る二度目の射精をうっとりとした表情で飲み干していく響。その片手は未だにマンコをいじっている。その水音はかなり大きくなっていた。どうやら前戯はいらないな。
「やっぱり美味しいよぉ……シキさんのスープ、大好きぃ……」
「響、出来ればオチンポミルクって言ってくれる?」
「オチンポミルク?」
「うん、そう。嫌ならいいけどね」
「……シキさんのオチンポミルク、私、大好きです」
淫らな笑みを浮かべての淫語はとてもチンポに効きました。それでも急ぐ事なく風呂へ再び浸かる。響も肩まで浸かり、俺へ軽くもたれかかってきた。そこで軽くキス。自分のアレの味がするけれど、だからこそキスする事で相手は愛されていると感じるらしい。そして温まったところでバスルームを後にして体を拭く。でも、俺は気付いている。響の乳首が完全に勃起していた事に。本当に準備万端だ。
「シキさん、私のお腹辺りがすごく熱いんです。これって、そういう事なんですよね?」
「うん、そうだよ。響の体が俺に抱かれたいって思ってるんだ」
「……それって、赤ちゃん欲しいって事ですよね。そっか。奏さんの言ってた事ってそういう事なんだ」
「響、おいで。もう一度キスしよう」
「はい……」
優しいキスをすると響が嬉しそうに抱き着いてくる。でも、その片手がチンポを扱いてくるのには驚きと同時に喜びを感じた。早くこれを入れて欲しいです。そんな響の心の声が聞こえてくる。なので今ならこれが喜ばれるはずと、舌を響の口の中へ侵入させて彼女の舌へ絡めていく。それも激しく。ディープよりはハードなキス。それを響は嫌がるでもなく、むしろ嬉しく感じているみたいに舌を絡めてきた。
「んんっ! っぷは、シキさぁん……」
「どうかな。今の状況ならこっちの方が俺の気持ち伝わるかなって思ったんだけど」
「はい、すごく伝わりました。シキさんが私を抱きたいって、セックスしたいって」
「良かった。なら、これからはちゃんと状況を考えてディープを変えるよ」
「はい……今の私なら翼さんがこれを好きって言った理由分かりましたから」
「ん……」
「んぅ……」
今度は響の好きなディープ。ハードで蕩け始めたとこへのディープで顔が緩み切った。それでもチンポを扱く手は止まっていない。だから俺も響のおっぱいを触る。主張をしている乳首を指先で弾きながらもう片手でおっぱいを揉む。
「……シキさん、オチンポすっごく硬いです」
「響の乳首もね。ベッドへ行こうか」
「はい。私が横になっていいんですか?」
「うん、念のためにもう少し濡らしておきたいから」
その言葉に顔を赤めながら響はベッドへ寝そべり、股を開いてくれた。目の前に晒されたマンコはもう十分な程濡れている。正直もう挿入可能だが、響の気持ちをもっと高めておきたいのだ。響のマンコへ舌を這わせる。既に酸味が強い気もするけど関係ないとばかりに舐め回す。
「ああっ、シキさんの舌ぁ……気持ちいいよぉ」
こんな事を言われたらもっとしたくなる。なので今度は少しだけ舌をマンコの中へ入れて刺激した。
「んっ! あっ、そこ気持ちいい……」
響の惚けた声が艶っぽくなってきた。なら、そろそろいいかな。あまり焦らし過ぎるのも良くない。じゃ、ゴムを着けるとしますかね。響はまだ高校一年生だし寮生活だ。妊娠の危険は避けておきたい。ないと言い切れないのが嬉しいような悲しいようなだけど。備え付けのゴムを手に取り装着しつつ尋ねる。
「響、入れるから。力は抜いて」
「はい……」
「ん。じゃあ……」
響のマンコへチンポをあてがう。と、そこでチンポを見た響が疑問符を浮かべた。
「あれ? 何か着いてる?」
「避妊具だよ。コンドームってやつ」
「ああ、それがそうなんですか。ん? でもシキさんって妊娠し辛いって」
「絶対じゃないからね。クリスは一人暮らしだし、いざとなったら俺と一緒に住めばいいけど響はそうはいかないだろ?」
俺の指摘に響は急に現実へ引き戻されたような顔になる。ま、仕方ない。こればかりは俺も悔しいけど彼女のためだ。それに、クリスなら通信教育とかでも高卒や大卒資格も取れそうだし。
「……シキさんは私を想って言ってくれてるの、すごく分かります。でも、私ってダメな子ですね。それでもシキさんに自然な形で抱かれたいって、そう思っちゃうんです」
「響……」
「奏さんも翼さんも、クリスちゃんだってそれなしでセックスしたんですよね? なら、私もそうして欲しい。次からはダメでも、最初の時ぐらいはシキさんに本当の形で愛して欲しいって」
その言葉に俺は奏との初体験を思い出す。そうだ。奏も似たような事を言ってくれた。本当にこの子は奏に近しいものを持っている。珍しくしっかりしようとしたけど、結局彼女の言葉に流され始めている俺がいた。俺が迷っているのを感じたのだろう。響は少しだけ恥ずかしそうな顔でこう告げた。
―――私のオマンコにもシキさんのオチンポミルク飲ませてください。
ぷつん、と、何かが切れた。無言でゴムを捨てるように取り、俺は響のマンコへ再度チンポをあてがう。その熱が伝わったのだろう。響は嬉しそうに笑みを浮かべてくれた。ああ、もういい。風鳴さんや響のご両親に殴り殺されたって構わない。俺はこの子へ種付けする。
「いくよ」
「……はい」
期待に胸を膨らませてる表情でこちらを見る響。その雌の顔に俺は本当に最後の歯止めを捨てた。
「ぐっ……」
「ん…………痛くないや。奏さんの言った通りだぁ」
「おうっ!?」
処女らしくきつい締め付けの響のマンコだがそれだけではない。何というか、細かに締め付けられている気がする。しかも、恐ろしい事にそのきつさが異なっているのだ。先端と根本はきつめに、でも中心辺りはふわふわと。こんなのは初めてだ。
「どうしたんですか?」
「うん、響の中が気持ちいいんだ。今まで経験した事ない感じでさ」
「それっていい事ですか?」
「うん、当然。男にとっては凄く嬉しい。勿論、響の初めてになれた事もね」
「私も嬉しいです。お尻よりも幸せ感が強くて、初恋の人に処女あげられたからもう言う事ないんです」
「っ! 光栄だよ、響。動いても大丈夫そうかな?」
「はいっ! いっぱい動いてください。私にシキさんを刻み込んで欲しいから」
もう本当に男をその気にさせる天才だ。こう言われたらそうするしかない。響への想いを込めて腰を振り始める。その度にチンポを何とも言えない快感が襲い、響の可愛く艶めいた声が聞こえてきた。と、その時俺の目にベッドサイドに置かれたボックスティッシュが映った。そして思いつく淫らな悪戯。なのでそっと片手を響のマンコよりも下へ伸ばす。
「ひゃうっ!? し、シキさん!?」
「ん? どうしたの?」
「ど、どうしたって、そこお尻の……」
「気にしないで。少し指を入れるだけだから。それとも気持ち良くなかった?」
「あっ……き、気持ち良くないとは言いませんけどぉ……」
恥ずかしそうな顔で段々小声になる響。今も定期的に与えられるアナルからの快感にその顔を赤らめている。やばい。いっそアナルバイブでも買ってお尻に入れながら突き入れてみたい。しばらく俺は動かずお尻に入れた指で弱めの刺激を与える。それともう片方の手でクリトリスなどを愛撫する。こうしてしばらく響はチンポを咥え込んだまま、両手でいかされる事になった。
「あっあっあっああっ!」
「……やっぱりアナルも締まるなぁ。響はどっちも気持ち良くなれる女の子になったんだね」
「はぁ……はぁ……っシキさんのおかげですからね。ちゃんと責任とってくれなきゃ嫌です」
「うん、絶対取る。むしろ取らせて欲しい。手放したくないから」
心から言い切る。クリスの時もそうだった。翼にも奏にもだ。俺は絶対自分から手を放す事はしたくない。向こうが俺から離れたいなら仕方ないけど、そうじゃないなら死んでも放さない。すると、響は一瞬驚いた顔を見せてから瞳を潤ませて微笑んできた。
「嬉しい……シキさんも私と同じ気持ちなんだ」
「響……」
目を閉じる響を見て顔を近付ける。そっと触れるだけのキスをした。
「シキさん、作るつもりで出してください。それぐらい愛して欲しいから」
「分かった。でも、本当に作るのはまだ先だよ。その時は本気で一日中繋がるような事になるから覚悟しておいて」
「……はいっ!」
そこから一旦指をティッシュで拭って、本当に響をこれでもかとばかりに求めた。正常位で激しく突き上げて感じさせて、そこから体勢を変えての騎乗位では響が気持ちいい場所を自分で探し当て、何度も何度も腰をグラインドさせるエロい光景を見せてくれた。
「シキさん……この体勢、気持ちいいけど疲れます」
「じゃ、次はこうしようか。よっと」
「わっ、シキさんが目の前」
「これだとキスし易いし抱き合えるから」
「そうですね。じゃあ……んっ」
体を起こして抱き合いながらのディープ。響のマンコが締め付けてくるので喜んでくれているようだ。イチャラブに適した対面座位。クリスや響みたいにラブラブエッチが好きな子はこういう方が良さそう。
「えへへ、シキさんってあったかいです」
「そう。響だってあったかいよ」
「……そっか。もしかして私ってシキさんにとっての太陽ですか?」
「うん、そうだね。でもどうして急に?」
「何でもないんです。これで納得出来ました。シキさんは南風じゃなかったんだって。もう一つの陽だまりなんだ」
「……えっと?」
何を言ってるかは分からないけど、響の疑問や悩みが解決したなら良しとしよう。なのでゆっくり腰を動かす。すると途端に響の顔が少女から女へ変わる。
「んっ……もうシキさんってば。少しぐらいムードを大事にしてくださいよぉ」
「あのね、それを響が言う? ずっとキュッキュッって締め付けてくるのに」
「そ、それはぁ……もう! 動きますから!」
「うおっ!」
響はその場で腰だけ動かしてチンポを締め付けてきた。こ、これが処女のする事か!? 驚きつつも、ならばと両乳首を優しく摘む。そしてクリクリと可愛がった。当然のようにマンコの締め付けが良くなって、響の表情もより淫らなものへ変化していく。体勢を前向きから後ろ向き、つまり背面座位へ変えておっぱいをいじり易いようにしてくれた。
「ああっ、おっぱい揉みながら乳首クリクリだめぇ……。またイっちゃうよぉ……」
「いいよ。何度でもイって。今夜は響が気を失うぐらいエッチしよう」
「気を失うまで……」
「そう。朝までずっと一緒だ。朝ごはんを二人で食べて、部屋まで送るから」
「あっ……それすごい嬉しい。本当に私、彼女になったんだ。シキさんの彼女になれたんだ」
ぎゅうっと締め付けられる感覚。それが響の感情を表していた。だから俺も嬉しくて背中から響を抱き締める。しばらくそうしてから、俺はゆっくり響から離れた。
「なぁ響。このまま倒れてもらっていい?」
「……後ろから突きたいって事ですよね。分かりました」
「響、一つだけ教えるぞ。その体勢が一番子供が出来やすいんだ」
そう言った瞬間、マンコがきつく締まった。響は少しだけこちらへ顔を向けている。その顔はどう見ても種付けを望む雌のものだった。
「……じゃ、動くよ」
「はい……いっぱい動いていっぱい出してください」
「っ! 響っ!」
本当にこの子は男をやる気にさせる。もう最初にあった避妊なんて言葉はとっくに消え去っていた。本気で種付けをしたい。そんな気持ちで響へ腰を突き出していく。響も俺の言った事を意識してか、自分でもお尻を突き出してチンポを少しでも奥へ入れようとしてくる。
「響っ! どうだ! 種付けセックス好きかっ!」
「はいっ! 好きですっ! 大好きですっ! このまま本当に赤ちゃん欲しいですっ! だってぇ、シキさんのオチンポがオマンコの奥へ来てくれるから。お尻セックスもいいけどっ……こっちの方がやっぱり嬉しいよぉぉぉぉっ!」
「ああっ! 俺もだ! 響と種付けセックス最高だっ! うおおおおっ!」
「ああっ……オチンポミルクきたぁ……」
一番奥へ突き刺すようにチンポを打ち付けた瞬間三度目の精子が放たれる。それを本当に美味しそうに響のマンコが飲んでいく。と、そこで俺は気付いた。響のアナルが物欲しそうにひくついているのに。
「……響、もし良かったらだけど」
こうしてこの後は響のアナルへチンポを挿入。今回はゴムを着けてなので面倒な事はない。響は出してもらえない事を不満に思ったみたいだが、両方で愛してもらえるのが自分だけと告げると嬉しそうにアナルを締め付けてきた。そして……。
「お尻ぃ……お尻もいい……シキさんとのセックス全部好きぃ」
「響? お尻じゃなくてケツマンコ。言ってみて?」
「け、ケツマンコ……」
「うん、恥ずかしくても言ってくれると嬉しい」
「……ケツマンコ、気持ちいいです。オチンポでもっとケツマンコ突いてください」
恥じらいを顔と声に乗せ、でもどこか媚びる感じ。本当にいい。何も知らなかった子が俺の前でゆっくり淫らになっていく。こんなに興奮して尚且つ漲る事があるだろうか。
「あー、すっげぇエロい。響、言ってくれてありがとう。俺、ちょっと感動した」
「分かります。だって、さっきからオチンポ動きっぱなしですし」
「じゃ、ゴムあって出せないけど出してっておねだりしてみようか」
「えっと……シキさんのオチンポミルク、私のケツマンコにたっくさん出して?」
「……響、今度する時はまた中で出してあげるね」
こうして合計四発出して終わりにした。というのも、お腹が空いてお互いの腹の音が五回目をしようとした時に聞こえてしまったのだ。さすがに耐え切れなくて二人して笑い合ってセックスどころではなくなってしまった。で、何か食べようとなりルームサービスで食べ物を頼んで今は食後の休憩中。
「シキさん、今日話してくれた夢なんですけど」
「何?」
「……そもそも未来、口説けるんですか?」
「正直分からない。小日向さんとはみんなと違ってあまり接点ないしさ」
「じゃ、私に考えがあります。未来とシキさんを繋ぐの」
「えっと……それは止めておいた方がいいと思うけど」
何せ、そもそも小日向さんは俺の事をそういう対象として見てないのだ。なのに響の手を借りてまで繋がりを作るっていうのも気が引ける。親友の二人には俺の事で揉めるような事は起こして欲しくないし。
「大丈夫です。私がやるのは一つだけで一度だけですから。ほら、覚えてませんか? 未来、あのパーティーの時にスープ飲んでみたいって言ってたから」
「……そういう事ね」
つまり、響がスープを小日向さんへ飲ませるか、飲ませてもらえると言って俺の部屋へ連れて来るって事か。それぐらいならいいかな? 後は俺の問題だし。
「後はクリスちゃんや翼さんを素直にさせたみたいに、ね?」
「まるで俺が詐欺師みたいに言わないでくれよ」
実際否定し切れないのが辛いんだ。でも、この話はここまでにしよう。そろそろ食べて一時間は経ったしね。
「響、もう一度お風呂に行こう。で、今度はそこでイチャイチャしながら話をしようか。エッチはまた後で」
「はい、いっぱいイチャイチャしましょう」
裸で抱き着いてくる響を優しく抱き寄せ、二人でバスルームへ。結局お風呂場でもセックスしてしまったけど、後悔はしてない。翌朝、天使のような響の寝顔を見れたから。可愛い寝言も聞けたしね。
―――シキさんと未来、二つの陽だまりがあるなんて幸せ……。