ヴィンテージ・ヴァージン
「た、立花響です!」
「よろしく。俺は要シキって名前。好きに呼んで」
「あ、じゃあシキさんで。私の事も好きに呼んでくれて構いませんっ!」
「元気いいね。じゃあ……立花さんかな?」
あのライブ事件から数年が経ち、既にツヴァイウイングは日本どころか世界へ進出しようとしていた頃、二課に新しいメンバーが加わった。何でもあのライブ会場に来ていた子で、奏が持っていた槍が一部砕けて刺さった事があるらしく、そのため装者となってしまったそうだ。俺へ自己紹介してくれた女の子も翼と同じリディアンの生徒で、いかにも活発系の可愛い子だ。
「はい、よろしくお願いします!」
「うん、よろしくね」
にこにこと話す俺達をやや不機嫌そうに見つめる二対の瞳。勿論奏と翼である。おそらくだが、立花さんも自分達のようにしてしまう事を警戒してるんだろうけど、さすがにそれはない。
「あ、あのぉ……どうしてツヴァイウイングのお二人はあんなに不機嫌なんでしょうか?」
「ああ、俺が手癖が悪いから君へ変な事をしないか監視してるからだよ」
「へっ? シキさんって、手癖が悪いんですか?」
「正確にはすごく親しくなった女性には、かな。だから立花さんはそんなに心配する必要ないから」
俺の説明に苦笑いの立花さんとため息を吐くツヴァイウイング。うん、俺は嘘は言ってない。奏にせよ翼にせよ、俺の精子を求めるようになってからしか手を出してないもの。そして立花さんは翼と同じでリンカーなしでギアを纏える子らしいし、きっと俺の精子を摂取する事はない。翼みたいに興味を持ちでもしない限りな。この後、立花さんは翼に案内される形で俺の部屋を出て行った。
「……あの子に手ぇ出すんじゃないよ」
「あのさ、さっきも言ったけど出す事はないから。あの子はリンカー要らない子だろ? なら俺のアレを摂取する必要ないぞ」
「よく言うよ。翼がどうして今みたいな女になったと思ってんの?」
「あれはノイズ対策だろ。それに、元々は了子さんのせいだし」
「はいはい。たしかにそうだね。でも、今や抱かれるのが当然になってるのは?」
「翼のために黙秘する」
そう返すと奏は苦笑しながら両手を挙げた。降参というよりは仕方ないという諦めのジェスチャーだな。その後、奏と軽くイチャつきながら過ごした。まぁ最後にはフェラで一発抜かれたけれども。このおかげで奏はすっかり適合係数も上昇して、ただのノイズ程度との戦闘ならリンカー無しで平気になりつつあるのだ。代わりに俺への依存は酷くなる一方だけどさ。
「で、あの子はこれからどうなるんだ?」
「響の事? そうだね……」
先程までフェラしてたとは思えない程の凛々しい表情で考え込む奏。きっと了子さんから聞いた初戦闘の事を思い出しているんだろう。やがて答えが出たのかやや悲しげな顔をした。
「きっとほとんど訓練の日々かな。翼は後輩が出来たって気合入れてるしさ」
「でも、ここ数か月ノイズの出現頻度高くなってんだろ?」
「ああ。でもあたしや翼がいればあの子の出番はないよ。あってもメインを張るんじゃなくあたし達どちらかのフォローかね?」
「もしくは実戦訓練的に二人が後ろに控えてとか?」
「あるかもなぁ。ま、ここ最近の出現頻度はたしかにおかしいし、あの子も一人でやれるようにはしてあげたいけどさ」
そう告げる奏はどこか辛そうに見えて、俺は思わず立ち上がり抱き締めた。すると奏も弱く抱き返してくる。そこで思い出した。立花さんが装者になった遠因は奏の砕けた槍の破片。つまりあの子がノイズとの戦いへ駆り出される事に責任感を感じているんだろう。
「奏が悪い訳じゃないよ。一番悪いのはノイズだから」
「……ん。ありがとう、シキ」
俺の胸に顔を埋めるようにしながら奏は小さく呟く。そのまま俺は奏を十分ぐらい抱き締めていた。あのライブ事件は未だに奏の中でわだかまりを残しているんだろう。何せ半数以上は守れたが守れなかった人達も近い数いたのだから。家族の敵討ちとして装者となった奏としては、自分と同じ境遇になった人達へ思う事が多いのだ。そんな俺達を日常へ戻したのは、立花さんを案内し終えて歓迎会へ誘いに来た翼だった……。
それから少しして二課が慌ただしくなった。完全聖遺物でかつて二課が保管していたネフシュタンの鎧と移送する事になったデュランダル。それらを巡る戦いとアメリカの陰謀に太古の巫女であるフィーネの野望。俺がそれら全てを知ったのは全てが終わった後だった。残されたのは一部欠けた月と、崩壊したリディアンとかつての二課。それと雪音クリスと言う名の装者の少女と立花さんの親友の小日向未来さんの二課参入。そして一番の変化は……。
「まるで別人みたいになりましたね、了子さん」
「まあ、な。というか、知っていると思うが」
「ええ、翼が装者になった時からフィーネさんだったんですよね。でも、それでも了子さんしてたって知ってます。なら、別にいいじゃないですか」
「……まるであの娘と同じような事を言うな」
メガネなしの金髪さんになった了子さんことフィーネさんだろう。一応混乱を避けるために了子さんという事で通すらしい。どうやって助かったのかは知らないが、どうも彼女も生命のスープを摂取していたらしく、それが最後の最後で滅びを回避させたそうだ。それで立花さんがすごく感謝しに来たのかと、こちらとしては納得出来た。ちなみに立花さん達は生命のスープの正体は知らないものの、俺がいなければ生成出来ない事は知っており、雪音さんや小日向さんからも感謝を告げられた。雪音さんは弱ったところでそれを基に作られた栄養ドリンクを飲んだとの事で。小日向さんは単純に雪音さんを間接的に助けたものの生成者としてだ。
「……そういえばいつの間にあんなの作ってたんです?」
「ああ、あのドリンクの事か? デュランダルやネフシュタンを使うために一応お前のアレを摂取しようと考えたんだが、さすがに原液のままでは抵抗感が強くてな。いくつか試作品を作ってああいう物へ加工したのだよ」
そう疲れた声で了子さんは告げる。要するに自分のためって事だ。その試作品の一つを雪音さんが飲んだって事か。にしても、こうして見ると中々了子さんもエロい体してるよなぁ。以前は眼鏡と白衣でそこまで感じさせないようにしていた。それが今は眼鏡を取って白衣は着ているが、その下に着ている服装が大胆に胸元が開いているので目のやり場に困るのだ。
「ん? 何だ。そんな目をして」
「いや、恰好を考えてくださいよ。そんな胸元開いてたら見るのが男ってもんです」
「あの男はちらりとも見なかったが?」
「あの人は男ではなく漢ですから」
「? 同じではないか?」
きっとこれは説明しても納得は難しいだろう。そう判断し諦める。あの風鳴さんの雰囲気や言動はもう性別を超えている。同じ男ではなく漢であり、大人ではなくOTONAと表現するしかないのだから。ともあれ了子さんは俺の言葉を考えるのを放棄し、その豊かな胸を揺らしてため息を吐く。お疲れの原因は簡単に言うと立花さん達との戦いによる疲労だそうだ。
「とにかく、事情を知らない人もいるんで了子さん口調とフィーネさん口調は使い分けてくださいね」
「言われなくても分かっている。と、そうだ」
そう言って了子さんは小さな冷蔵庫へと近付き中から一本の瓶を取り出す。見るからに栄養ドリンクだが、おそらくあの中身は俺の精液が原料だろう。了子さんはその瓶の蓋を外して中身を一気に飲み干した。
「……ふぅ、やはりお前の生命のスープは効くな」
「あの、ちなみに味はどうなったんです?」
「そこに関しては手を付けていない。奏や翼から味について難色を示したとの意見はなかったからな。それと意外といけるぞ」
「……そうですか」
それを聞いて俺の中にとある悪巧みが生まれた。もしかすると、今の了子さんならあの二人と同じ状態になっているのではと。それを確かめるために俺は了子さんの胸を凝視し勃起させこっそり扱く。すると、その瞬間了子さんが鼻を動かした。
「何かいい匂いがしてきた気が……?」
「ああ、これじゃないですかね?」
「ん? これと言うの……」
俺の声に反応し視線を動かした了子さんが沈黙した。その視界に映ったのは勃起した俺のチンポ。そしてそれを認識した時、確かに了子さんは喉を鳴らしたのだ。
「了子さん、いや今はフィーネさんか。一つ聞きたいんですけど」
「な、何だ?」
「そのドリンクと原液ってどっちが効果大きいんですか?」
「……原液に決まってるだろう。これはどうしても加工した物だから効果は劣る」
「じゃ、ここから直接摂取したらどうです? それにそろそろドリンクの材料もなくなってきてますよね?」
その言葉にフィーネさんが小さく呻く。何せ奏と翼は自分で飲んでしまったり吸収してしまうのだ。そのため、研究用は了子さんが手で俺から絞るはめになっていた。でも、それもしばらく途絶えている以上いつかは採取しないといけない。何せ他国の研究機関などへも提供しているのだから。にしても、どうしてアメリカの機関は昔からそこまで必要とするんだ? これ、装者にしか効果ないみたいなもんなんだけど?
「……私を籠絡するつもりか?」
「いえ、ただ今の了子さん達を助けたいだけです。それに、ドリンクは雪音さんや立花さんを助ける事が出来るみたいですしね」
これは本音。確かに了子さんを奏達みたいにしたいが、それよりも俺に名前を付けてくれた人なのだ。一種名付け親のようにも思っているし、雪音さんを助ける一因を作ってくれ、つまりは奏達を助けた人でもある。出来る事なら力になりたいと思うのだ。しばらくフィーネさんは俺の目を見つめていたが、やがて小さくため息を吐くと苦笑しながらメガネをかけてこちらへ近付いてきた。
「もう、欲望と善意が本音を作ってるんだから厄介ね」
「了子さん……」
俺の前で微笑む女性は間違いなく俺へ名前を与えてくれた人だった。そのまま了子さんは俺の前でしゃがみ込み、チンポを躊躇いなく咥えた。ヌメヌメとして温かい口内と舌の刺激が俺を射精に導こうとしてくる。
「くっ……気持ちいいです了子さん」
「んふっ」
「おうっ!」
了子さんの舌が亀頭を優しく撫で上げる。そして鈴口を少し強めに刺激してきた。そこから尿道へ軽く舌をねじ込み、更なる快感を与えてくるのだ。これだけで出してしまいそうになる。
「了子さん……出します……っ!」
「っ! んっ……」
口の中にたっぷり出された生命のスープ。それを了子さんは一滴も漏らさず受け止めて、ゆっくりチンポから口を離した。そしてそのままこちらを見ながら口を開ける。そこには白濁液が溢れんばかりに入っていた。
「……すごいチンポにきました、それ。なのでもう飲んでください」
「んくっ…………ふふっ、不思議と喉に絡まないのねぇ。それに……ああっ、こんなに活力が満ちてくるなんて」
うっとりするように体をまさぐる了子さん。その妖艶な姿に俺は魅入るしかない。豊かな胸やむっちりとした尻を自らの手で撫でていく了子さんは、視線だけを俺へ向け誘惑しているようだった。思わず唾を飲む。それを気付いたのか、了子さんが不敵に微笑みすっとこちらへ体ごと顔を寄せてきた。いい匂いがふわりと香る。
「ね、私を抱きたい?」
「抱きたいに決まってるじゃないですか。ここでそれを期待しない男はいません」
「あはは、素直ねぇ。じゃあ……場所を変えましょう?」
そう言って了子さんは研究室を出る。俺はと言うと、その残り香に惚けていたがドアが閉まる音で我に返り慌ててチンポをしまってその後を追いかけた。ある程度行ったところでやっと了子さんを見つけた―――俺の部屋の前で。
「あら、やっと来た」
「ど、どうして俺の部屋なんですか?」
「だってぇ、ここであの子達はヴァージン捧げたんでしょ? なら私もここで喪失してもいいじゃない」
衝撃発言だ。了子さんって処女だったの? かなり美人だからてっきり経験アリだとばかり思ってた。
「そんなに驚きかしら? こう見えても昔から野暮ったくて、男性へのアプローチとかした事ないのよ。それに研究の方が興味深くて面白かったしね」
「納得です」
ウインクまでして断言する了子さんに心からの声を返す。でも、そうか。俺、これから了子さんの初めての男になれるのか。そう思うと気分が高揚し股間も盛り上がる。こうして俺は鼻息荒く了子さんと自室へ入った。
「じゃ、私はシャワー浴びてくるわね」
そんな俺を嘲笑うように了子さんはひらひらと手を振ってシャワールームへと消えた。だが、今の俺はそれで萎える男ではない。その場で服を脱ぎ、少し間を置いて俺もシャワールームへ移動する。出来るだけ音を立てずに脱衣所まで足を踏み入れ、了子さんの白衣などが脱いであるのを確認。下着の色は黒か。大人の女性という感じだな。そんな感想を抱きつつドアを開けて中へ踏み込んだ。
「あっ、やっぱり来た」
「……恥じらいとかないんですね」
こちらを楽しげな眼差しと声で迎える了子さんは、隠す気もなくシャワーを浴び続けていた。何となくだが肩透かしを食らった気分になり、俺はややテンションが下がってしまう。だが、それでも全裸の了子さんを見てそんなものはすぐに元通り。
「あら元気」
「ま、若いんで」
「そうね。で、どうするの? ここでする?」
「さすがにここで初体験は女性として嫌でしょうし、俺もどうせなら了子さんをしっかり抱きたいんで」
「……何となく二人が貴方と関係を持っちゃった理由が見えた気がするわ」
どこか呆れるように、でも好ましいような声で了子さんが呟く。俺としては複雑な心境だが、褒められたと思って気持ちを切り替えると同時に了子さんの体へ両手を伸ばした。
「あん。ちょっと、おさわりはだ~め」
「無理ですよ。こんなスケベボディを見せられて何もしないなら最初からここへ来ません」
「……正論って言えば正論ねぇ」
「では……」
「んんっ! もう、胸やお尻までよ?」
「ありがとうございますっ!」
お許しを得たところで俺は了子さんの体をこれでもかと堪能させてもらった。胸は柔らかくも弾力があり、奏よりもあらゆる意味で上だった。だからといって奏の胸を今後揉まないとかではないけども。尻は翼の方が弾力などで上だが、了子さんのは何というかドスケベな尻だった。むっちりとしているのだが、けっしてたるんでいる訳ではなく、触ると指が沈みそうな感じがするのだ。後、何となくだが了子さんはアナルが弱そう。
「やんっ、ちょっと? そこは許可してないわよ」
「すみません。つい手が滑りました」
マンコへ手を近付けると即座に了子さんが止めに入った。正直惜しい気もするが、俺としては確認したかった事が出来たのでよしとする。そう、了子さんのマンコは確かに水以外のもので濡れていたのだ。こうして俺は了子さんより先にシャワーを出ると体を拭いて新しいバスタオルを用意してからベッドへ移動した。
「それにしても、これから俺が抱くのって了子さんでありフィーネさんなのかね?」
もしそうなら太古の巫女を抱ける事になる。一体何年ものの処女なんだろう。ヴィンテージと言ったら殺されそうだから言わないけれど、そこまでして守り通したものを俺なんかが奪ってしまっていいのだろうか? そんな事を考えていたら、いつの間にか了子さんが隣に座っていた。
「何を考えてたの? 随分唸ってたけど」
「……その、フィーネさんはいいんですか? 何か大事な人がいるんですよね? その人に処女あげたいんじゃないですか?」
俺のその問いかけに了子さんが呆気に取られ、そして小さく苦笑するとメガネを取る。その次の瞬間には了子さんではなくなっていた。
「中々面白い事を言う奴だな。あの御方は私とそういう行為をしようとは思ってくれぬだろう。そもそも世界が違い過ぎる方なのだから要らぬ心配だ」
「……そうですか」
「くくっ、しかし私の処女喪失まで心配するとはな。余程の大人物か、あるいは底抜けの馬鹿か」
「九割九分九厘で後者かと。で、残り一厘はかなりのビビリです」
「なんだそれは。どちらにしろ情けないではないか」
そう言うとフィーネさんは楽しそうに高笑いを始めた。俺はその笑いをただ聞いていた。どことなく悲しそうにも聞こえたからだろう。三分近くは笑っていただろうか。フィーネさんは高笑いを止めると、こちらをしっかり見据えてこう言った。
―――光栄に思うのだな。私の処女をくれてやる。あの御方ではなくお前にだ。櫻井了子と共に、な。
そう告げるとフィーネさんは微かに嬉しそうな笑みを浮かべてメガネをかける。すると次の瞬間には了子さんの雰囲気へ戻っていた。
「……大したものだわ。先史の巫女に認められるんだもの。しかもあんな言葉まで言わせるなんて」
「えっと、そんな事言ってもフィーネさんも同じ人間ですし。むしろそう扱わないから勘違いしちゃうんですよ、きっと」
俺の言葉に了子さんはまたキョトンとした顔をし、今度は楽しそうに笑った。気のせいかフィーネさんも笑ってる気がする。俺も何だかおかしくなって笑った。二つの笑い声が室内に響き、やがて静かになる。
「……ね、シキ君。もしかしたら君は生きる奇跡なのかもしれない」
「それ、きっとこの世界に生きるみんなです。だって、人間だって三億分の一を乗り越えて生まれるんでしょ? それって十分奇跡です。で、そこに至るためには両親が出会わないといけない訳で……ね? 命って奇跡です」
「……くすっ、ふふふっ、あははははっ! そうよね。うん、命って奇跡だわ。この世は奇跡で満ちてるのね」
メガネを外しながら目元を拭って笑う了子さんは初めて見るぐらいの輝く笑顔を浮かべていた。その可愛らしさと綺麗さに俺は言葉を失う。そんな俺を了子さんが眩しいものを見るような眼差しで見つめた。
「シキ君、こんな私だけど抱いてくれる?」
「……聞くまでもないですよ。俺、最初からそうしたいって言ってます」
「そう、ね。うん、じゃあお願い」
「はい、頑張ってリードします」
そこで初めて俺は了子さんとキスをした。後で聞いたらファーストキスらしい。もう何と言うか、色々と男冥利に尽きる女性だよな。で、そのままの流れでディープもしてみた。
「んぅ……ジュルっ……ジュルルっ」
俺の唾液を美味しそうに飲む了子さん。と、ここで新しい事実発覚。了子さんとフィーネさんの感覚からすると、どうやら俺の体液全般がリンカーと似たような効果を有しているらしい。で、一番強いのが次代への種である精子との事。唾液や血液でさえリンカーみたいとはなぁ。俺、装者に対して有用過ぎじゃね?
「でも、唾液はこの感じだと効力が弱いわねぇ。だから最初の検査では分からなかったんだわ。で、きっと唾液は媚薬みたいな効果も持っているのよ。いわば興奮剤かしら」
「えっと、つまり俺とキスすると装者の子は発情しやすくなると?」
「多分ね。こうなると血液も再検査してみないと。そちらの効果も詳しく調べてみて、他の効果が見込めるなら……」
いかん。了子さんが研究者モードに変わりつつある。このままではエッチまで到達出来ない。なので強引に発情してもらう。両手を胸に、そして無理矢理ディープキス。
「ちょっ!? って、んんっ! ……んぅ」
さっきの情報を基に唾液を大目に了子さんへ飲ませる。すると本当に目付きがすぐに変わり、蕩けていくのだ。効果覿面である。そのまま胸をやわやわと揉みしだきながら両乳首をこねくり回す。それで了子さんから一気に雌の匂いが放たれた。よし、ならもっと強めにしてやろう。
「んんっ!?」
更に強くなる雌の匂い。どうやら了子さんもか。というか、もしかするとこれも俺の変な能力? ま、いいか。Sな女性よりもMな女性の方が俺は好きだし。どうでもいいけど、本当はMな女性がSだと思い込んでいて、途中から逆転されるのいいよね。そんな事を思いながら了子さんを一旦自由にする。
「っはぁ、もう! 酷いじゃない!」
「だって、こうでもしないと了子さんが俺を見てくれないじゃないですか」
「……君ってホント不思議な子よね。子供みたいに感じる時もあれば、大人をしっかりする時もある。ううん、男であり雄であるって感じかしら。女の天敵みたいな存在よ」
「あの、褒められてる気がしないんですが……」
何せ天敵と言われてしまったからね。どう考えても褒めよりも貶しに近い。でも、了子さんは優しげな表情で首を横に振ってくれた。
「褒めてるわよ。だって、君が懐に入れた女性には子供のような雄の部分を見せてくれる。それって分かり易い甘えでしょ? で、見せられた女はこう思っちゃうの。ああ、この人はこんなに自分には甘えてくれるんだぁ」
「……奏や翼はそう思ってくれてるんでしょうか?」
「きっとね。そう考えると、君の呼び方はそういう判別なのね。名前は甘えてもいいと考えてる相手で、苗字呼びはそうじゃない相手」
その説明に俺は納得するしかなかった。思い返せば奏や翼も最初は苗字で呼んでいた。天羽さんや風鳴さんと。でも、奏はきっと年上だろうからと名前呼びに加えてさん付けは止めさせてきたし、翼も司令と苗字が同じだからと名前呼びを勧めてくれた。あれ? こう考えると、あの二人の場合は俺じゃなくて相手からそう迫ってくれたのか?
「ね、二人きりの時だけでいいから、私の事も了子って呼んで」
「……許されるなら喜んで」
「ん。あっ、呼びたいならいつもでもいいわよん?」
「考えてみるよ、了子」
「…………言っておいて何だけど、意外と照れるものね」
大人の女性が照れるのって可愛い。心からそう思いました。はにかむ了子はとても可憐で、そして乙女だった。なので今度は普通にキスをする。了子も嬉しそうにそれを受け入れてくれた。そのまま少しだけエロ抜きでイチャイチャした。抱き締め合いながら何度もキスをするだけ。たまに互いを名前で呼び合い、またキスと、本当にバカップルみたいな時間を過ごした。でも、段々お互いの性欲も高まってきて大変な事になったので、イチャイチャタイム終了は了子が俺のチンポを優しく握った瞬間だった。
「……欲しい」
「うん、俺も了子に入れたい」
「やだ。今ので嬉しくなっちゃった。私も案外単純なのね」
「違うよ。きっとみんな好きな相手に本音をぶつけられるとそうなるんだ。俺だって了子の欲しいって言葉で嬉しくなったから」
「……きっと君はプレイボーイにはなれないわね。相手を簡単に捨てられないでしょうし、本当に本気でそう思ってるの伝わるもの」
「そう。俺ってバカだから全員本気でものにしたいって思っちゃうんだ」
「ふふっ、みたいね。じゃ、私もちゃんとものにしてみて?」
そう言うと了子はベッドに横たわりゆっくりと股を開いた。俺の視界に濡れそぼったマンコが映る。それが合図だった。俺はごくりと喉を鳴らし、了子のマンコへチンポをあてがう。軽く愛液をチンポへ塗り付け、そのまま一気に貫いた。
「っ! ……これが破瓜の痛みなのね。想像よりは痛くないけど、おそらく沢山君と高め合ったおかげかしら」
「動いても平気そう?」
「……軽く動いてみて?」
言われるままに腰を少しだけ動かす。了子は小さく呻くもすぐに平静さを見せる。どうやら痛みはそこまででもないらしい。ふむ……。
「どうする?」
「動いていいわ。さっきも痛みより快感が強かったの。だから気にしないで」
「……じゃあ、了子の言う通り気にしないで動くよ。でも、もし辛くなったらいつでも言って」
「ええ、約束するわ。だから……ね?」
そんな風に可愛くおねだりされたらこちらとしても応えるしかない。出来るだけ荒々しくならないようにピストン運動を開始する。了子は始めのうちは呻く事もあったが、次第に艶めいた声に変わり、表情も快楽に蕩けたようなものへとなった。
「ひゃんっ! そ、そこはダメぇ」
「少しだけ。少しだけだから」
今、俺は了子と背面座位の状態で愛し合っている。でも、片手は了子の尻へ、もっと言えば肛門を触っていた。ここでするつもりはないが、こんな反応をされたら意地悪したくなるのが男の子である。指でつんつんと突いてやると、マンコがそれに呼応するかのように締まるのだ。了子は困惑しながら手で俺の動きを阻止しようとするも、その度に残る片手がクリを優しく撫でるため中々上手くいかない。
「んっ! お、お尻は汚いからぁ。だからダメなのぉ」
「汚いとしても、了子のだから触りたいんだって」
「あっ……だ、だからって……」
軽く指を入れてみた。抵抗感があるけど、無理矢理じゃないからかそこまででもない。まるで了子が仕方なく受け入れてくれたみたいで少し嬉しい。ちょっとかき回してみたいけど、それはさすがに嫌がるだろうと思って止めておく。……いつかしてみようかな?
「ん……もう、その指で私に触れないでね?」
「ごめん。こんな事了子にしか出来ないと思ってさ」
「そう言えば女が許してくれると思ったら大間違いなんだから。……他の子にはしちゃダメよ? 衛生的にも、私の気持ち的にも、ね」
「ああ、約束する」
そう宣言すると了子は微笑みながらキスをねだる。なので俺は応えるように顔を近付けキスをした。でも、この指どうしようか。さすがに咥えるのは引かれるだろうし、俺もちょっと抵抗感がある。かといってティッシュで拭いたところであまり意味はないだろうし。
「どうせその指をどうするか考えてるんでしょ?」
「……うん。了子の目の前で拭くのも何となく悪い気がしてさ」
「別にいいわよ。でも、拭くだけじゃダメ。ちゃんと洗浄してきなさい。私も一緒についてくから」
こうして俺達は一旦セックスを中断し、洗面所へ向かう事になった。その間、俺はかなり反省と後悔をして凹んでしまった。いや、了子にとっての初体験が俺のバカでこんな事になるなんてと。
「こ~ら、そんなに凹まないの」
「無理言わないでください。俺の浅慮のせいで了子さんの初体験が」
その言葉を言い終わらないうちに了子さんの顔が視界一杯に広がる。キスされたと、そこで気付いた。呆気にとられる俺に了子さんはやや不機嫌そうな顔を向けた。
「そう思うのならこれから挽回しなさい。あと、私は今まで不満を口にした? 君のやった事を一度でも拒絶した? 私を想ってくれるのは嬉しいけど、勝手な押し付けは止めて。私、これでも結構楽しんで喜んでるんだから」
「……そう、だな。うん、ありがとう了子。それとごめん」
「分かればいいの。さ、早く手を洗いなさい。早くしないと射精させちゃうわよ?」
そう言った時には了子の手がチンポを握り、優しく扱き出していた。本当にいい女だよな、了子も。そう思いつつ俺は手コキされながら手を洗うという珍体験をした。当然だが射精はしなかった。でも、出したくなった。だって了子が挑発的な笑みを浮かべたまましゃがんでチンポの前にいたんだ。メガネにたっぷりかけてみたいって、そう思うの駄目かな?
その後ベッドへ戻り、キスなどをしながらまた高め合う。そして今度はお互い向き合う形で最後までしようと考えた。その方が了子も安心すると思ったからだ。実際に奏や翼も一番落ち着くのは正常位と言ってたし。
「あっ、感じるっ。子宮降りてきてるの分かるぅ」
「みたいっ……だな。チンポへの絡み付きなんかが……違うからっ」
「あはぁ! そこぉ! いまのところ好きっ! もっとして!」
「えっと……ここか?」
「ううん……そこじゃなくてぇ……もすこし左ぃ」
「ここ?」
「んんっ! そうっ! そこっ! そこ好きなのぉ!」
激しくではなく優しくでも力強く打ち付ける。その最中偶然発見した了子の弱点。そこを重点的に刺激しつつ舌を絡めていく。上の口と下の口。両方で絡み合う俺と了子。次第に押し寄せてくる射精感。それを了子も感じ取っているようで、絡む舌遣いがねっとりとしたものから激しいものへと変わる。それと同じようにマンコの絡み付き方までそうなった気がして、俺は驚きつつも嬉しく思って腰を動かす。
「っは! 了子、俺もう……っ!」
「ええっ! 分かってるから! 分かってるからぁ!」
「出すぞ! 了子とフィーネに種付けするからなっ!」
「ああっ! して! してぇ! あの御方に見せつけてやるの! 私は女の幸せを掴んだってっ! 貴方様が下さらなかった幸福を! この男が与えてくれたってぇ!」
「くっ! 孕めぇぇぇぇぇっ!!」
「シキぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
貫くんじゃないかと思うぐらいの強さでチンポを奥へ突き入れる。その瞬間放たれる俺の遺伝子。それを子宮に浴びながら二人の女が俺の名を呼んだ気がした。少しだけ熱が冷めた頭でふと考える。俺、太古の巫女相手に寝取りしたようなもんじゃないかって。そう考えたからだろう。チンポがまた臨戦態勢へ逆戻りした。
「……元気だな、お前は」
「フィーネさんですか」
「櫻井了子は眠ったからな。いや、意識を手放したが正しいか。とにかくお前のせいだ」
「そうですね。二つの意味で俺のせいです」
「……くだらん」
「でも、最後の方はフィーネさんも感じてくれてましたよね?」
「…………知らん」
ふいと顔を背けるフィーネさん。おい、この巫女ツンデレかよ。頬を赤く染めてマンコがチンポを締め付けてくるんですけど。うん、決めた。このまま二回戦目をフィーネさんとしよう。そう決まればピストン開始。
「なっ……まだするのか!?」
「当然です。相手がフィーネさんになりましたから」
「ば、馬鹿者め。調子に乗るな!」
「はい、馬鹿者なので調子に乗ります。じゃ、了子の弱点から刺激しますね~」
「あんっ! こ、こら止めひゃあ!」
了子の体だから当然だが、フィーネさんも弱いとこは同じようだ。これならたっぷり感じさせてあげられる。こうしてフィーネも女の悦びを嫌と言う程刻み込まれる事となった。余談だが、翌日の了子はとても精神的には疲れているのに体は元気という状態で、当分エッチはしたくないと俺へ告げてきた……。