パン!パン!と乾いた炸裂音が木霊する。
銃声に合わせて、火薬が弾ける音と特有の煙る香りが屋内に広がる。
薄暗い屋内だが魔導式の照明が要所要所をくっきりと照らし出している。
その白々とした明かりの中に硝煙が灰色の尾を引きながらなびいた。
照明の中に立つ男性はゴーグルに耳あてというきっちりとした格好をして、もう一度その手の中にある銃をしっかりと握りしめた。
両手で
再度、銃声が弾ける。弾丸は中心点からは少し逸れたものの
撃った際の衝撃で微かにブレた照準を補正しながら、男は慎重にもう幾度か引き金を引いた。
「ふぅ……」
「お疲れさまでした」
やがてカキン、という弾切れを示す空疎な音がする。
もう撃てないことを悟った男性は一つ息を吐いて銃を近くのテーブルに置いた。
ゴーグルと耳当てを外し、緊張をほぐすように肩をぐるぐると回す。
傍付きの従者がハンカチを差し出したところで彼は自分が額に汗をかいていたことに気付く。
大人しく布地を顔に押し当てながら、彼は背後に居並ぶ人々の最前列に立つ人物に目をやった。
「如何でしたか、ミレイン公爵」
「思っていたよりも反動が強いね。一発撃つたびにちょっとずつ腕が跳ねあがってしまう。抑えるのに苦労したよ」
「拳銃はサイズが小さい分、どうしても反動が腕に直接来ますからね。その点に関してはむしろ
ニコニコと笑いながら銃の解説を始めるのは一人のエルフの男性だった。
ただ彼を男性だと認識できるのは事前に情報を把握していた者だろうというくらいには女性的な見た目をしており、知識と認識のギャップは見るものを些か以上に困惑させるものだった。
エルフらしい線の細くしなやかな体躯に華やいだ服装。整った顔立ちにきちんとした化粧もしており、そのどれもが違和感を覚えさせない。
「でも君の言う通り携行性と速射性、それに威力も備えているというのは確かなようだ。それに、扱いやすいというのもよくわかる」
「仰る通りです」
机に先ほど置いた拳銃を指先で軽く触れながら、そう語るのは初老の男性である。
白髪交じりの髪の毛は額が後退気味で、そこが先ほどかいた汗とともに室内照明を良く反射していた。
日に焼け気味の肌に目元の皺が微笑の痕を刻んでいる。
今も緩く笑みを浮かべながらエルフの男性の言葉に耳を傾けているが、瞳の奥には油断のない知性の光が宿っていた。
彼こそがミレイン公爵。セプテモール帝国北西部のメディオラ州を治める大領主である。
「これが銃という武器の
公爵の言葉に我が意を得たりと言わんばかりに微笑んでそう語るのは女顔の
彼は試射場に集まった人々、ミレイン公爵を含むメディオラ州の諸侯たちに向き直り、改めて弁舌を振るった。
「従来、この世界において銃という武器種は非常に繊細であるがために制作に技術を要するもので、
しかし、ご覧ください! こちらの
舞台上の演者が如くエルデが手を広げて指示した先には窓があり、そこからはこの銃器工場の大まかな全容を見渡すことができた。
大釜のような溶鉱炉には火がくべられ、投入された多量の鉄が赤く熱せられていた。
それが傾けられるとともに飴状になった金属が鋳型に流し込まれて部品を形作る。
冷えたことが確認されたそれらの細かなパーツは一つ一つの工程を担当する職員の手に渡され、細かな成型を施されたり、別のものと組み合わされて少しずつ完成品へと近づいていくのである。
素材の成型から全体の完成までを一人の職人が担うのでは必要とされる技術が多いために、熟練を要する。
だが「溶鉱炉の火を調整する」、「鋳型を並べる」、「不揃いな部分に鑢がけをする」、「一つ一つの部品を組み合わせる」……等々の個々の工程に専念させるのであれば習熟は容易い。
一つの
新しい形の武器制作……『工房による工芸品』から『工場による工業品』への転換であった。
「……これほどの設備と人員を揃えるにはさぞかし金がかかったろうな。我々にも無心したくなくなる気持ちはわかるが」
「えぇ、まさしく!まさしく、その通りなのです。今日の本題は」
窓越しに工場を見学する諸侯の一人がポツリと呟いた。
そこには本人も意識していない……どこか軽んじるような、憐れむような響きがあった。
それを耳聡く聞きつけたエルデは、むしろ喜色満面と言った調子で声を上げた。
「この工場がこれほどの規模で事業を開始できたのはずばり、商人の方々による
エルデはそう語ると一様に困惑している面々を前にニッコリとした笑顔を振りまいた。
彼らのそのような態度は無理もない、これはまだまだこの世界では浸透しきっていない概念だからである。
そして、それを理解してもらうことが(或いはその
彼は予め持って来ていた移動式の黒板の上にカツカツと音を立てながらチョークを滑らせつつ説明をしていく。
声は大きく、滑舌ははっきり。視線は個人には向けないものの聴衆の方へと向けて。黒板上の必要情報へと目線を誘導するために身振り手振りも交える。
プレゼンテーションの技法、その基本を見事に抑えた見本のような立ち振る舞いであった。
「ここのような武器工場でも、街のパン屋でも構いませんが――新しく始める事業というのには必ずお金が必要になります。設備に人は勿論、場合によっては土地に建物。その費用を最初から捻出できるのは余程自前の資産に余裕のある人だけでしょう。
そうでない場合は……借金をしてでもするべきだろうか?そう思ったところで大抵の人は二の足を踏んでしまうでしょう。何故ならばお金を貸してくれる人というのは少ないからです。もしも借りたお金を返せなかったら?もしも貸したお金が帰ってこなかったら?そうしたリスクは新しい事業には常に付きまとうものです。こうして大抵の人は新しい
――――そのリスクを軽減するのが法人と株式という概念です」
彼の手が滑り、図面が黒板に引かれていく。
疑問をさしはさむ間もなく、貴族たちは彼の説明に見入るように耳を傾けている。
「法人とは会社……事業を取り扱う組織全体を
人を表す棒人間や、工場などの設備を表す四角形、それらをぐるりと一纏めにした大きな丸の上に『法人』という字が添えられる。
さらにその横には幾つかの矢印が書き加えられていく。それら矢印の隣には『お金』を表すマークが付いている。
「お金を出資する側のリスクを減らす簡単な方法――――それはずばり、皆で分担しながら出し合うことです。この際に使用されるのが『株式』という概念ですね。これはある人がある法人にお金を貸したことを表す証文のような物です。……まぁ、『貸した』とは言いますが実際の処理上は『買った』と表現されることが多いですけどね。そして『貸した』以上は借りた側は将来的に得た利益の中から利息を含めて返済する必要があります。この利息分が株式を購入した人々にとっての利益になりますね」
黒板の図面がその説明を補足する。
法人Aが100の株式を発行して出資者を募っている。
10人の出資者が現れてそれぞれが10の株式を買った。
法人Aは事業を行うことで120の売り上げを出した。
法人Aは利息を付ける形で110の資金を出資者に還元した。
出資者は1人あたり11を受け取ることで最終的に1の利益を上げた。
「図にされると……そういうことか。わかりやすいな……」
「なるほど?お金を出す側は出しただけで僅かながら儲けられると?」
「……ふむ、ふむ……。しかし、それは必ずしも確実とは言えないだろう。事業を全額負担するような危険を負わなくともよいのは良い。だが、どんなものにだって必ず失敗する可能性がある。
解説を聞きながら居並ぶ面々が口々に感想を零す。
反応は様々であったが、そのうちの一人が呟いたことは在る意味的を射ていた。
投資とは
「その疑問、不安は仰る通りでしょう。ですから我々のような人間が、我々のような
彼――――『エルデスファンド』代表のエルデス・シュミットはともすれば水を差したとも言えるその疑問に対して、むしろ歓迎するような微笑みで答えた。
黒板に書き加えられたのは新しい図である。複数の投資家を意味する小さな丸から資金を表す矢印が『投資ファンド』と書かれた別の丸に集中している。
さらにそこから拡散するように資金の矢印が別の『法人』の円へと伸びている。
「お金をたくさん持っている人が商売の専門家とは限りません。だからこそ、専門家である我々が資金の運用を代わりに行います。出資していただいたお金は我々が預かり、それを元手にして投資を行います。投資した先の事業が成長すれば、その分の利息を一部我々が報酬として頂いた上で返還いたします」
「どんな事業が将来成功するのか君たちにはわかると言いたいのかね?」
「私は占い師でも予言者でもありませんが――――様々な情報を元にして、予想を立てることくらいなら出来ます。そしてそれこそが我々の存在意義と言えるでしょう」
例えば出資を募っている個人や法人に支払い能力があるのか?そもそも出資した金を懐に入れて逃げ出したりしないか?
例えば提案されたその事業が本当に資金を出すに足るだけの価値があるのか?将来的にどれだけの利益を上げる可能性があるのか?
それらを見極めるバロメーターとは『信頼』である。
個人と法人が資金を持ち逃げしないという信頼。その事業が将来的に利益を生み出すという信頼。
投資ファンドの重要な仕事はその信頼できるかどうかの見極めにあるといえるだろう。
……そうした実績を以て、投資家からの『信頼』を得るのもまた彼らの仕事である。
「ここまでお話しした上で、最初の話に戻りましょう。――――銃は、利益が見込める
そうここまでは全て前置き、前提の話でありここからが本題であった。
エルデの口調にも思わず熱が入るというものだった。それが伝わったのか聴衆の表情もどこか引き締まる。
彼は自分の手首の端末を操作して、一つの長いアイテムを取り出してミレイン公爵へと持ち手を差し出した。
人間一人分はゆうにある長い柄に複雑な形状の刃のついた武器――――
「
「いや……流石に持つだけで精いっぱいだね。……あぁ、なるほど……そういうことか」
「そう。これは強く応用性の高い武器であることは確かです。そしてその分、
この世界には(今は閲覧できないが)ゲームとしての
しかしそれでも相応の修練は必要となり、それは銃の「照準を合わせて引き金を引く」という動作の修練よりはずっとずっと時間のかかることである。
今彼らの視線を集める
だがそれを会得するまでにかかる時間はどのくらいかかるというのだろうか。そもそも素人であれば槍を十分に振るうだけの筋力をつけるところから始めなければいけないというのに。
その点、銃は圧倒的に楽である。音速に迫る速度を持つ鉛の礫を対象に打ち込むのに必要なのは、狙いを付けて
あとはブレずに持ち続けるだけの筋力も必要だろうが……それらの訓練に要する時間は、
先ほど軽い緊張で額に汗をかいていたミレイン公爵であっても、数日もすれば落ち着いて正確な射撃を行うことができるだろう。
そしてそれこそが銃という武器の、銃という商品の最大の強みである。
「扱える人間が多いということは、それだけ多くの需要があるということであり――――多く売れるということになります」
エルデは再度、テーブルの上に置かれた一丁の銃を手に取った。
工場で作られたばかりの最新技術を導入した
この形式は構造が複雑である分、まだまだ量産が難しい。
しかし、それはすぐにでも乗り越えられる技術的障害である。
――――そう、技術による障害であれば乗り越えられるのである。
「真に優れた武器とは何か?それは
どう投げても絶対に当たる槍。どれだけ離れても必ず当たる弓。どんな硬いものでも必ず切れる剣。神話や伝説にはそんな武器が必ずと言ってもいいほど存在します。それはつまり、どんな人間が使っても最大の成果を上げる武器であることを意味しているのです。
そのような武器は有史以来誰もが夢想してきたものと言えましょう」
どう投げても絶対に当たる槍であるならば、使い手に投げる技術はいらない。
どれだけ離れても必ず当たる弓であるならば、使い手に狙いをつける技術はいらない。
どんな硬いものでも必ず切れる剣であるならば、使い手に刃筋を立てる技術はいらない。
必要とされるのは純然たる武器の性能のみ。
本来ならば使い手が自らを鍛えることで習得する必要があった技術の全てを、武器の能力それ自体に任せてしまうということ。
人間の為すべきことを外部にある道具に委託すること、それこそが文明の――――技術の発展の根幹である。
「お約束いたしましょう。銃それ自体の技術向上、銃の生産を行う工場設備……それらは今後もますます伸びる分野ですよ。絶対に損はさせません」
「予言者ではない、とは言っていたが……君の口ぶりは随分と確信的だ。まるで見て来たかのように語るね?」
「えぇ、それは勿論。我々の世界では
ミレイン公爵の苦笑交じりの言葉は皮肉のつもりだったのかもしれない。
だがそれに対するエルデの返答はニッコリとした微笑みを伴う極めて真面目な実感だった。
「我々プレイヤーが元居た世界では、引き金一つで竜の一匹や二匹は殺せるような兵器がゴロゴロしていましたからね」
「「「…………」」」
諸侯たちが沈黙と共に若干後ずさった。そのような武器がそこら中で売り買いされているような物騒な世界を想像してしまったのかもしれない。
エルデも嘘はついていないが本当の事は言っていない。
流石にスイッチ一つで国を焼け野原にするような終末兵器が、世界を滅ぼして余りあるほど大量に製造されているなどということは口にすることは無かった。
「……まぁ、強力な武器ほど実際の取り扱いには慎重にならざるを得ないでしょう。誰でも扱えるということは誰でも人を傷つけうるということでもありますから。その辺りの法律整備はまさしく、あなた方のお仕事になるかと」
こほん、と軽く咳ばらいをしてからエルデは調子を切り替える。
彼の話もそろそろ終わりが見えて来る頃合いだった。
「人の技量に依存しない武器、であればその性能は純粋に技術的な課題を克服することによってのみ可能となります。――――実は先ほど試射していただいた自動式拳銃も、実際の大量生産にはまだまだ技術的な課題が存在します。複雑な機構と細かな部品を採用している分、製造過程での不良品の発生率や継続運用下での故障率が高いのです。故にこそ、あなた方のお力添えを戴きたい」
「……要は投資してくれ、と」
「その通りです」
くるり、と手の中の拳銃を回して、エルデは公爵に向けて拳銃の
「技術は武器であり、知は力です。安価で強力な沢山の武器が供給されれば、魔物を討伐することも簡単になるでしょう。それは
「領地、領民か……領主の義務を引き合いに出されると、痛いな」
ミレイン公爵は差し出された拳銃に困ったような視線を向けながら言葉を零した。
だが、最終的に彼はその銃を手に取った。たっぷりの先進技術が詰め込まれた金属塊はずしりとした重みを感じさせた。
しかしそれももう片方の手で支え続けている
「損はさせません。儲かりますよ」
エルデはそんな商売人らしい台詞で締めくくった。
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経済学者アダム・スミスが『国富論』という書物で述べたところによると、利益を得たものはその利益をもって更に大きな利益を生み出すようにするべきであるという。
それが工場主であれ職人であれ地主であれ、自分や自分の身も周りの者が生きていくのに十分な蓄えを得たのであれば、その余剰分は更に多くの人を雇ったり、大きな設備を建てるのに使うべきなのである。
そうすれば雇用が生まれ、モノの売買の流れが生まれ、
清貧、質素、倹約。それらが美徳として持て囃されるのは、世界全体の富とは
自分が設けることは他人の分け前を奪う事であり、平等で公正な世界の為にはそれらは慎むべきであるというのが従来の考えだ。
だが、資本主義は違う。資本主義が謡うのは
自分が儲かることは他人が儲かることであり――――世界が豊かになることであるということでもある。
収益、投資、消費こそが資本主義というイデオロギーが掲げる道徳である。
「いやぁ、こっちの公爵様は話が分かる人でよかったわねぇ~。首都の連中なんか私の事詐欺師かなんかみたいな目で見て来たし、それに比べればなぁんて有難いのかしら!」
「機嫌がいいねぇ、
「まぁね。投資を実際にするかどうかは貴族さんたち個々人に任せるとしてー……。大事なのは法整備に関しても結構いい感じの手ごたえがあったことかしらね。来週あたりにまた専門家を交えて詰めるからっていう約束も取り付けたし」
「へぇ、よかったな。よくわかんねーけど。それって大事なことなのか?」
「大事も大事!超大事!!」
銃器工場の近くの通りをいかにも上機嫌な調子で練り歩いているのは講釈を終えたばかりのエルデ・シュミットその人である。
よそいきの
彼の言葉に相槌を打っているのはこれまた好対称にも、男性的な印象を与える
元々胴回りの起伏に乏しく性差が解りづらいリトルフットであることに加えてボーイッシュな服装に乱雑で投げやりさを感じさせる口調といい、言われなくては女性だとはわからないような人物である。
「いいかしら
「スネに蹴り入れる!」
「……催促するってことよね。それで、誰か……えーと、お母さんあたりが出てきて『あんたのお金はあげたと思って諦めな』っていう風に言われたら?」
「はぁ?ざっけんなっての!二度と貸すかボケ!!」
「そうなるでしょ?だからね、『お貴族様でも借りたお金はちゃんと返します』、『踏み倒そうとしたらダメです』っていう法律を作るのが大事なの。みんなお金をちゃんと払わないようなお客さんしかいないところで商売したくないでしょ?」
「なるほどな!!よくわかったぜ!!流石だな姉貴!!」
「おー、わかってくれて嬉しいわ」
「オレは姉貴に金は貸さねえ!!」
「例え話なんだけど!?」
ぎゃいぎゃいと喚くように会話をしている二人は、話を聞けばわかるように
しかしながらゲームを始めるにあたって本来の性別とは逆のアバターを使っていた関係で、現在は
「で、姉貴。今日は他にもなんか予定があるっつってたな。どこ行くんだ?」
「田んぼ」
「田んぼぉ?」
「大事な仕事よ。お米を作ってる農家さんの所に行って、今期はどれくらいの収穫があってどれくらいの収入が見込めそうなのかチェックするの。もしも事業の継続が順調なら追加での融資の受付もできるし、うちのファンドの出資者にも配当の目安を伝えられるしね。つまりは信用の格付けってやつよ」
「……………………そうか、米は大事だな!」
「そうよ。プレイヤーは大体日本人だから絶対お米食べるでしょ?それを見越して
「なぁ、なんで米が
「…………………まぁ、あんたは私の護衛に専念してくれればいいから……」
「あぁ!!それは任されたぜ」
地球でいうところの中世程度の文明レベルであるこの『The Unlimited Horizon』の世界には
だが我々の世界において1776年にアダム・スミスが『国富論』を著してからおよそ300年後の、資本主義社会の果てに生まれた子供たちである
おまけに
だが
経済というゲームは
その席に座るのが『プレイヤー』だけなどという道理は無い。
資本主義は富の拡大再生産を是とするが、それは富む者は富を生み続けるという図式を描くことでもある。
それは下手をすれば資本が、裕福な親から裕福な子に、貧乏な親から貧乏な子に受け継がれるという
エルデが見たいのはそんな横から横へとお金が受け渡されるのを見るだけというような先の見えた構図ではない。
『金は天下の回りもの』という言葉が示すような、世界の上から下へ、隅から隅へと大きく流動する経済の
「さーて、今日も頑張って世界を掻き回しますかー♪」
「悪役っぽいセリフだな、それ」
故に
経済活動という壮大なゲームに参加する権利は誰にだってあるはずなのだから。
今日は快晴、絶好の儲け日和だった。