「ほら、飲み
「……っす」
ジーノは先輩から手渡された瓶入りの酒をおずおずと受け取った。腰を酷使しすぎたこともあり、ホテルの床にへたり込んだままだったが。
疲労感と虚脱感で頭にぼんやりと霞がかかったような気分だった。
ゆっくりしろ、と言われたようにふらふらした足取りのままに壁際の椅子に腰かける。据わる、というよりはへたり込む、というのが近い有様だ。
「おうおう、ジーノの奴も派手にやったもんじゃねぇか。見ろよこれ」
「へぇ、ケツ穴がっぽり奥まで開いちまってまぁ……。腹の奥までザーメンべっとりだぜ」
「こりゃあよっぽど具合が良かったと見える。ジーノよぉ、めっちゃ気持ち良かったろ?」
「あ、はい……そうっすね」
ベッドの周りに集まった先輩たちが口々に感想を言い合いながら覗き込んでいるのは、先程ジーノ自身の手によって犯されたリオの股座だった。
ひっくり返ったカエルのような哀れな姿を晒す少女の尻たぶを男の一人が引っ掴んで左右にくつろげる。
卵のようにつるりとした小ぶりで可憐な臀部、その真ん中にあるのは雄竿に散々抉り抜かれて赤くひくつく肛門と直腸である。
ホテルの仄かに明るい照明の中に晒される排泄孔の粘膜には先ほどまでジーノが散々に吐き出した白濁精液が、その雄の欲望の丈を示すようにべっとりとこびりついている。
腸襞の生理的な蠕動と重力に従ってその一部がぶびゅ、という汚らしい音と共に尻の間を垂れ落ちて行った。
犯された後の排泄の穴を割開かれて、男達に覗き込まれるという辱めを受けながらリオはその幼気な体を震わせていた。
もじもじと恥じらうように腰がくねり、玉の肌の上に汗が浮いては落ちる。轡を噛まされた口からは、ふぅふぅ、と荒い息が漏れる。
――――彼女は、興奮しているのだ。このような状況下で。
「リオちゃーん、気持ち良かったー?」
「ん……っ♡♡」
「『ケツ穴ガン掘りされて最高に気持ち良かったです。これからも私のケツマンコいっぱいレイプしてください』、だとさ」
「いや、そこまで言ってねぇだろ。……嬉しそうではあるけどよ」
「んーっ♡」
「リオちゃんも『そうだそうだ』と言っています」
「ちげぇねぇ!」
げらげらと笑いながら雑談に興じる先輩たちと彼らに囲まれるリオを、ジーノは何処か俯瞰するような心持で見つめていた。
彼の片手にはいまだ封が開けられていない酒瓶がふらふらと所在無げに揺れていた。栓抜きが無いのにも気が付いていない。
視界と思考だけが浮き出ているような気分だった。目の前の光景を処理するためだけに脳が使われていて、自分自身の体や感情を把握できていないような。
裸のまま栓の抜けていない瓶を抱えて、そんな茫洋とした視線を漂わせていたジーノだが流石に先輩の一人がリオの股間を足で踏みつけたのを見たときには思わず声が出た。
「えぇ……っ?」
「一回ちょっと
30cm弱はありそうな男の足裏が、少女の股座を踏みにじる。
Mの字に脚を開くように縛られている彼女の膣孔には子宮口まで見えるような透明のディルドが突き刺さっている。
彼の足は
あまつさえグリグリと文字通りに
「んふぅっ♡ うぅっ、んぐ、ぅっ♡♡」
「おー、おー、気持ちよさそう。感じてる感じてる」
「さっすがリオちゃん、ドMロリビッチ最高だな」
「オレ、いっぺん抜くわ。勃ってきた」
「オレもオレも」
股座を足蹴にされる、という暴力的という他ない責めを受けながら、あろうことかリオは感じ入っているかのような嬌声を漏らしている。
むしろその冒涜的な倒錯こそが彼女にとっては興奮を煽るスパイスだった。
自分からその惨めな蹂躙を受け入れるように股を開き、細腰を突き出す。
幼気な美少女のそんな痴態に煽られて男達は服を脱ぎ捨てていった。
彼らの雄竿はその興奮度合いを示すようにビンと力強くそそり立っている。
いずれも女遊びに
かつ、全員が暴力を生業とする関係上少なからず屈強な体格を持っていることもあり、そんな男達が股間のモノをいきり立たせながら揃って全裸になっている姿はある種の威圧感さえ漂わせていた。
そしてそんな彼らが一人の少女を取り囲み、獣欲を漲らせた陰茎を突きつけていった。
「ちょっとこれ外すわ。オレ手ェ使わせてもらうからよ」
「じゃあオレ逆側な」
「そんじゃあこっちは……顔な」
「やべぇ、出遅れた。密集するとスペース足りねぇな」
「その隙に髪の毛借りるよー」
男たちは口々に言い合いながらリオの体を好き勝手に使い始めた。
足首と手首を結わえていた枷が外され、両の手足が自由になると同時にその手が引っ張られて陰茎への奉仕を強要される。
少女のほっそりとした腕を肘上まで覆う黒い長手袋はとても上等な生地で作られており、それで雄の雁首と亀頭を扱かればしゅるしゅる、と小気味の良い衣擦れの音が立った。
ある者はベッドの上に膝立ちになりあろうことか自身の陰茎と陰嚢をべたり、と少女の顔の上に乗せてみせた。
目隠しと轡に隠されていても可愛らしさを隠せない少女の小さな
その上に人の返り血に濡れた棍棒のような赤黒い肉棒が載せられている絵面は冒涜的で、それ故に淫猥極まりない
先端の鈴口から漏れ出る先走りの汁が、潮臭い香りを放ちながら赤らんだ頬や汗の滲む額に塗りたくられる。それがてらてらと照明に濡れ光る様は蛞蝓が這いまわった後のようだ。
裏筋から金玉、そしてその周りの陰毛。下着の中で蒸されて凝縮された雄臭さの塊をわざと鼻の上に持って来て少女の嗅覚を苛みさえした。
左右に上下と既に男達が囲んでしまっているが、それでもあぶれたものはその隙間からリオの髪の毛に手を伸ばした。
ベッドの上に散らばっている長い髪。光の加減で白金色にも見える黄金色の、それ自体が芸術品のような髪を自身のペニスに巻き付ける。
絹糸の滑らかさと金糸の艶やかさを兼ね備えた少女の髪の手触りは極上という他なく、それで肉竿を扱きあげる快感は堪らないものがあった。
「ふぅー……っ♡♡♡ ん゛っ、んふぅっ♡♡ ふぅっ……♡♡」
そしてこのような倒錯の極みとも言うべき凌辱を受けてリオは――――この上なく興奮していた。
股座を性器ごと足蹴にされてディルドで膣を耕されるのは被虐感と直接的な快感の相乗効果が素晴らしかった。先端部が子宮口をごりっと抉る瞬間は眼の裏が白く灼けるような心地よさだった。
手は勿論のこと、髪の毛のような自分が思っている自分の中でも自慢に思っている美しい場所を
その上で顔面に陰茎と睾丸を押し付けられるともうたまらない。濃厚な雄の性臭を余すところなく嗅がされて脳が薬漬けにされたようにペニスの事しか考えられない。
頭の奥がかっと熱くなって、臭いとしか感じられないはずの醜悪な空気をすんすんと鼻を鳴らして吸い込んでしまう。
「うぉっ。リオちゃんめっちゃ息荒いし汗かいてんねー、気持ちいいの?」
「チンコ大好きだもんなぁ。全周囲勃起チンコサラウンドシステムで興奮も倍増!」
「すでに絵面がエロいよ、絵面がー。オレもうそろそろ出そうになってきた」
「ちげぇねぇ!」
「んじゃ、そろそろ一旦スパートかけるぞ。お前らもどうせだからいっぺん出せ」
「うーっす」
そんな暢気な会話をしながらリオの股座を踏みにじる男が運動に若干の変化を咥えた。
体重をかけて捻じ込むようなそれではなく、小刻みに振動を与えて奥の子宮を揺さぶるような動きに。
体の中心にある内臓を直接揺さぶられてリオは背を反らして濁った喘ぎを漏らした。
苦痛は無い。少女の骨盤の中の臓器は既に快楽でぐずぐずに解れ切っており、多少苛烈な責めであっても……むしろ苛烈であるからこそ喜んで享受するようになっていた。
そんな彼女のあられもない媚態に男達も愚息を一層いきり立たせた。
手に顔に髪に、少女の体に自身の肉棒を擦りつけ凌辱とも自涜ともつかないセンズリに勤しむ。
赤く太く、黒く長く膨張した凶器のような陰茎を先走りの汁を跳ね散らしながら男達が一心不乱に扱きたてる姿はある種の儀式めいた様相を呈していた。
しかもその真ん中にあられもない肢体を晒す幼気な少女が生贄が如く横たえられているのであれば、最早これは邪教の一種と言えるだろうか。
冒涜的で、背徳的で、倒錯的な交わりに耽る……そんな淫ら極まる
「ん゛っっ♡♡♡ んん゛――……っ♡♡♡」
男達に囲まれる中でリオは絶頂を迎えた。
背をベッドから浮くほどに逸らせながら、轡をぎちぎちと噛み締めて断末魔のような嬌声を上げる。
跳ね上がりそうになった腰は男の足によってシーツの上に縫い留められ、自身のその動きで一段と深くディルドに臓腑を抉られる。
追い打ちのようなその一刺しに少女は甘い汗を肌の上に散らしながらのたうった。
「おっ、イったイった」
「オレもイくわ。イくイくイく……っ! ――――うっ……!!」
「うぁーっ、めっちゃ出る……っ。マジでリオちゃんの喘ぎチンポに効く……っ」
「おいこっち飛ばすな汚ぇ」
「悪い、今日のオレのタマキン絶好調でな」
「ちげぇねぇ!」
そんな少女の淫らな様に興奮を煽られた男達は口々に言い合いながら、その溜まりに溜まった欲望を吐き出していった。
玉のようなという形容が似合う白磁の肌の上に、情欲の煮詰まり具合をそのまま示すかのように黄ばんだ白濁色の精液がびちゃびちゃと降り注ぐ。
黒手袋に包まれた掌、ピンと立ち上った桜色の乳首が映える胸、横隔膜の動きから荒い息を吐く様がわかるお腹、ふぅふぅと懸命に息を吸い込む鼻と口の有る顔、既に先走りの塗り込まれた髪の毛……。
いたるところに、くまなく、吹きかけられた濃厚な精臭が立つザーメンが少女を汚していく。
「ふぅ……っ♡♡ ふぅっ……♡♡」
全身に精液をぶっかけられながら、リオはむしろ満足気であった。
絶頂の余韻に至るように深くゆっくりと息を吸いながら、すぅ、はぁ、と栗の花の臭いを吸い込みさえしている。
その上でそんな男達の欲望に汚される自分を意識することは、倫理や理性が腐り果てて腐汁が滴り落ちるような……そんな被虐的な興奮を与えてくれるのだった。
「…………」
そしてそんな有様を、ジーノは部屋の片隅からじっと観察していた。
まんじりともせず、魅入られたかのように。……じっと。
「よし、一回出してスッキリしたし――――みんなでケツ犯そうか」
おう!!と男達の威勢の良い掛け声が響く。
全員が全員、精力旺盛な若者たちだ。
リオという極上の
ちり紙でも使うかのようにリオの体で精液の残滓を拭った者の中には、もう既に再勃起を済ませた者さえいる。
「…………」
そんな情景もジーノは余さず目に納めていた。
彼は自分の股間もまた再び立ち上がっていくのを感じていた。
******
そこから先は無礼講だった。
無礼講であったし乱交でもあった。
「んっ、ん゛っ♡ ん″っ♡ んぁ、ぉ゛……っ♡♡」
「あ゛-……、リオちゃんのケツマンコ最高……。キンタマん中で精子煮詰まってくのがわかる……っ」
手首足首の拘束を外されて体が自由になったリオだが、それはつまり
男達はそれぞれ思い思いの体位でリオの華奢な体を貫いていった。
両足首を頭の横に付くまで倒して股座で杯を作るような体位で突き倒し、膝の上に乗せた上で結合部を周りに見せつけるように大股開きをさせながら突き上げた。
横臥させた状態で片脚だけ上に挙げさせるようにして抱えてハメ倒し、寝転んだ男の上に跨らせて下から抉り抜いた。
勿論のこと、全ての体位において犯されているのは肛門だった。
数人がかりで代わる代わる陰茎を衝き込まれて抽送を受けている尻の穴は元が排泄器官であったことを想像しがたい程に掘り返された。
幾度も雄の剛直で擦り上げられた腸粘膜は赤く爛れたように色付き、本来の役目を完全に忘れ果てた括約筋は肉竿に奉仕するための器官に成り果てている。
ぽっかりと結腸まで見えるほどに穿たれた後孔は、覗き込めばどろどろの白濁液がべったりとこびりついており内臓の壁が見えないほどの有り様だった。
そのくせして健気な腸襞はきゅ、きゅ、と腹の中に溜まった異物をどうにかして排泄しようと蠕動している。
「ぅん゛……っ♡♡ んほ、ぉ゛……っ♡♡」
そしてそんな可愛げのある腸襞の懸命の努力は、むしろ外側からねじ込まれる陰茎にしてみれば格好の餌食だった。
内から外へ、中から外へと蠢く襞の動きに逆らい、ねじ伏せるように陰茎で掘り進む。
亀頭の先に感じる心地よい抵抗感は男にしてみれば
腸汁と精液、それと注ぎ足しされたローションのお陰で陰茎全体がにゅるにゅるとした感触に包み込まれて性感が込み上げる。
まさにリオの尻は極上の
「おっ、ジーノ。もう休んでなくていいのか?」
「……っす。心配かけました」
「おうおう、あっちの方もしっかり復活状態じゃねぇか」
「童貞卒業して文字通り一皮むけたって感じかな。まぁ、
「ちげぇねぇ!!」
「あはは……。あざっす」
そんな彼女の元へとふらふらと歩み寄ってきたのは先ほどまで椅子にへたり込んでいたジーノだった。
ある程度リオを犯して小休止しているもの達は軽口を叩いて可愛い後輩を出迎えた。
彼らが言うように、一度
他の者たちの赤黒く淫水焼けしたものと比べると、色付きはまだ桃色と言ってもよいくらいの若く青いものだったが、それは臨戦態勢を整えて強く立ち上っていた。
「来たところでちょっと悪いんだが、もうしばらく待っててくれ。こっちの穴はまだオレが使ってる途中なんでな」
「ん゛っ♡♡ ぉぐっ♡♡」
「あー、大丈夫っす。それに関しては」
先輩の一人が一度強く腰を送り出すとリオが濁った嬌声を上げた。
今のリオはベッドの端まで寄った上で尻を掲げた後背位の姿勢で、床に仁王立ちになった男に犯されていた。
両者の間の体格差が大きいため、互いに同じベッドの上で膝立ちになっても腰の高さが合わない故の体位だ。
現在その男は少女の直腸の感触を味わうようにゆっくりと長いストロークで己の腰を前後させていた。
ぬくっ……、ぬくっ……、と静かでくぐもった両者の結合部から響く。
彼の逸物は体格に相応の長大な代物で、引き抜けば腸壁の表面を雁首で
腰を逞しい手でがっちりと掴まれて性処理に使われるリオは全身の力が萎えてしまったようにシーツの上に身を投げ出し、喘ぎ声を漏らしながら背筋を快感にびくっびくっ、と震わせていた。
(えっろ……)
そんな彼女の痴態を見下ろして、ジーノに去来したのはそのような感想だった。
自身の記憶の中にある少女の可憐で触れ難いイメージが反転していく。
神聖視……といえば過言かもしれないが、いずれにせよ彼の中で特別な位置にあった少女の姿。
それが汚され、犯されていく様を見る――――そして、それと同じように自らの手で汚し、犯す。
自身の偶像を自らの手で貶める感覚は、
その興奮が
「ん゛む……っ♡♡」
ジーノは欲望の赴くままにリオの顔面に自身の陰茎を押し付けた。
土下座でもしているかのようにシーツに突っ伏していた少女の顎を引っ掴んでぐいっと上向かせてそこに亀頭の先端部を突きつける。
その時に手と指で感じた少女の頤と顔の小ささは壊れ物かと紛うほどだった。そしてその繊細なはずのものを蹂躙することに倒錯の興奮を覚える。
既にリオの顔面……のみならず全身は酷い有様だった。
男衆が何人もいるのに対して彼女に突っ込める
故に竿を持て余した彼らはその肢体の至る所を性欲の捌け口にした。
今や裸身の上に精液が振りかけられていない場所は無く、手袋とストッキングも黒い色合いが脱色してしまうのではないかというほどに白濁が染みついている。
それは彼女の髪や顔も例外ではない。むしろ男達はこぞってそこを精の餌食にした。
髪は女の命と言われるほどに大事なものであるからこそ、それをちり紙代わりにして精液を吐き出すのは男達の加虐的な情欲を刺戟したし、その愛らしい顔に関しては何をかいわんやという話である。
頭皮にまで染み込んだ精液が額から滴るほどの惨状。
雄汁でギトギトにされた小さな頭を抱えてジーノは自らの股座を少女の顔面に擦り付ける。
顔中にぶっかけられた精液を拭うように、その
既に顔面パックでもしたのかというほどに白濁に濡れている少女の顔を見ていると、彼の中に
それは先刻、彼女の尻穴を無我夢中で犯していた時と同じような、身勝手な怒りを同じようなものだった。
その事実は彼の胸の内にあるちっぽけで矮小な
であれば彼女の全身に塗りたくられた精液の汚穢もなにやら許しがたいものに見えてきたのである。
その怒りは一層の力強い血の巡りとなって彼の股間をいきり立たせた。
「ん゛っ♡♡ ん゛ぅ――……っ♡♡」
「猫みたいな声出しちゃってさぁ、どんだけチンコ好きなんですかねこの子……。マジで変態じゃないっすか」
「おう、もっと言ってやれ。その方が興奮するらしいぜ」
「うわぁ、マジっすか……」
「あ、そうだ。顔射するときは目隠しズレないようにしとけよ。前に目に入ったときは半殺しにされたからな」
「マジっすか?」
「ちげぇねぇ……」
ぬちゃ、ぬちゃ、と少女の顔の上で精液の汚らしい音がする。
雄の肉竿という筆で汗の滲む額、リンゴ色の頬に白濁が塗り広げられていく。
ジーノの鈴口から供給される先走りの汁と相まって肺が腐るような酷い臭いだ。
だがそれをリオはむしろ花屋の店先に並んだ花を愛でるかのように、鼻をすんすんと鳴らして堪能していた。
愛らしい小鼻をひくつかせて、陰茎と精液の匂いを楽しむその痴態は変態のそれだ。
そしてそれ自体が――顔に髪に、全身に精液を吹きかけられながら尻穴を犯されるというのが、他ならぬ彼女自身が発案した今回の趣向だというのだから始末に負えなかった。
「……っと、そろそろ催してきたからスパートかけるわ」
「んん゛……っ♡♡♡」
リオの後孔を犯していた男がそう呟いて、少女の両腕に手を掛けた。
腕をさながら馬の手綱のように後ろに引っ張りながら、これまで以上に激しい勢いで幼気な肛門を掘り返す。
彼の陰茎の径はそれこそ咥え込んでいる括約筋の皺が見えなくなるほどの太さだ。
それがモーターでも付いたのかと見紛おう程の勢いで激しいピストン運動をするのだから、二人の肉が交わる場所は搔き出された体液が洪水のような有様になっていた。
ぐじゅっ!! ぐじゅっ!!と粘水を一杯に含んだスポンジを絞るような音と共に小さな腰に大きな腰が叩きつけられる音が響く。
細い手首を乱暴に掴まれて小さな臀部を
その暴力的なセックスの手触りが少女の被虐的な性感を一層のこと煽り立てた。
「あーっ、クソっ。なんかもうっ、エロいなクソ……っ!!」
目の前で犯される少女のそんな淫らな有様を見せつけられてジーノは興奮していた。
顔にペニスを擦りつけるというだけでは刺激が足りなくなり(抽送の振動で体が揺れているのでやりにくいという理由もあるが)、直接自分の手で扱き始める。
時折リオの事を思って自慰することはあったが今回の昂りはその時の比では無い。
目の前で肛門をレイプされながら喘ぐ少女の姿は最高のオカズだった。
何よりも、上体を起こされて上向いたリオの顔がこちらに向けられていた。
目隠しの下であってもその視線が正確に自身の陰茎に注がれているのをジーノは強く感じていた。
水色の宝石のような瞳を潤ませながら、物欲しそうな瞳で、
そう思った瞬間、最高潮の興奮が彼の股座を突き上げた。
「うっ゛……!!」
「ぬぅっ!ふぅ……っ!!」
「ん゛っ♡♡♡ ん゛んぅ゛――――……っっ♡♡♡♡」
ジーノのみならず後ろの男性もまた射精に至る。
前後を男達に挟まれ、文字通りに
発情した猫のような嬌声を上げて背を反らす。精液を吸って重たくなった髪が翻る。
紅潮した愛らしい顔に、遠慮なく追加のスペルマがぶちまけられた。
青臭い、若い性欲の煮凝りのようなそれが熱いシャワーのように注がれるのを、少女は蕩けた表情で受け止めていた。
同時に結腸の中にまで深々と差し込まれた亀頭からもザーメンが流し込まれた。
排泄管の奥深くに重たい精汁をたっぷりと注入され、悶えるかのように或いは媚びるように
男は排尿したかのように背筋をぶるっ、と震わせて射精の余韻に浸りながらゆっくりと腰を抜いていった。
「んぉ゛……っ♡♡ ぁ゛ぉっ、ん゛……っ♡♡」
体の外に内にと新鮮な精液を注がれたリオは恍惚の喘ぎを零しながらシーツの上に突っ伏した。
すぅ、はぁ、と息を吸っては吐きを繰り返す様は疲労困憊といったようにも見えるが……実のところは顔面に吐き出されたばかりの初々しい精臭を味わっているのだった。
後ろに向かって掲げられたままの腿尻、その真ん中には肉杭を抜き取られたばかりの肛門がぽっかりと水死体のような穴を開けている。
腹の奥まで通じるその穴を覗き込めば真新しい白濁が腸奥で
少女の尻穴から会陰、股間から内腿に至るまでは既に惨状と言うべきだろうか。
直腸に流し込まれた精液と潤滑液、内臓から染み出した腸液が抽送に合わせて掻き出され、前の穴から溢れだした愛液とともに垂れ落ちて醜悪な混合液を形作っていた。
「……っ」
一度後ろに回り込んでその有様を目に焼き付けたジーノは――――再度自らの股間に力が漲っていくのを感じていた。
この少女に自分の子種汁を注ぎ込んでやりたいと強く思う。外を問わず内を問わず、自分の証を塗り込めて刻み込んでやりたいと思う。
そう思えば彼の性器はより一層、この『雌』を屈服させようと怒張を滾らせるのであった。
――――余談だが、人間の亀頭の雁首は膣内から別の雄の精液を搔き出すために発達したのだという学説もある。
******
「――――というわけで皆さんお疲れさまでした!!かんぱーいっ!!」
「「「「「「かんぱーいっ!!!!」」」」」」
「か、かんぱーい……」
いえーい、と集まった面々が朗らかな笑顔で酒瓶を打ち合わせる音が響く。
唐突なテンションの変わり具合にジーノはついていけていなかった。一人だけその表情も苦笑いである。
「リオちゃーん、お疲れー。今日も可愛かったよー」
「ありがとうございます♡ まぁ、私はいつも可愛いので当然ですが」
「めっちゃエロかった……。出しすぎてタマキン空っぽだわ」
「ふふっ、竿の方もすっかり萎れてるじゃないですか。……そんなに良かったんですか?嬉しくなっちゃいますねぇ」
「リオちゃんで抜きすぎるとリオちゃん以外で抜けなくなる副作用があるのが怖いんだよなぁ」
「私くらいの見た目の女の子に手を出したら普通は犯罪ですよ。堅気に手を出したらネーロさんが怒るんで
「えー、そんときもリオちゃんが抜いてよぉ」
「は?情けない声出さないでもらえますか。私だっていつでも暇を持て余しているわけじゃないんですけど」
「さーせんっした……」
「あー……リオちゃんの冷たい口調と視線も良い……またちんちん元気になりそう……」
「ちげぇねぇ……」
部屋の一角で先輩達に囲まれるリオは風呂上がりにバスローブを纏っており、頬には情欲によるものとはまた違った健康的な赤みが差していた。
どうやら
ぎとぎとになるまで汚濁が染み込んでいた筈の長い髪は少女がけらけらと笑うのに合わせてさらさらと金砂のように靡き、鼻が曲がりそうな精臭も消え失せて仄かに甘いシャンプーの香りを振りまいていた。
そんな彼女の
先ほどまでのあの淫らに乱れた媚態はなんだったのだろう。
肌を重ねたところで、腹の奥まで交わったところで、ジーノが彼女に届かせられるようなものは何一つないのだと思い知らされているかのようだ。
ぐい、と手渡された瓶の中身を呷って喉に流し込む。リオに奢られたこのお酒が今までに飲んだどんな銘柄よりも上等な味がしたのも空しさに拍車をかける。
「……はぁ」
「どうしたんですかジーノさーん、浮かない顔して~。賢者タイムってやつですか?」
「けんじゃ?」
「あぁ、抜きすぎて頭が冷静になっちゃってるって状態ですね。男の人は出すとそうなるもんなんですよ」
「な、なるほど……」
そうやって一人で黄昏ていると、いつの間にやら人の輪を抜けたリオがジーノのすぐ隣にまでやってきていた。
隣の椅子に座ってずいっと身を寄せてくる少女から湯上りの体温と石鹸の濃く甘い香りが漂ってくる。
それに少しドギマギする思いを感じながらも、過剰に狼狽するような態度は見えなくなったのも彼としては一つの成長だった。
男として一皮剥けた、と言えるだろう。
「で、なんでそんな溜め息ついてたんですか。――――もしかして、私の具合が良くなかったとか……!?」
「い、いやいや、そんなことないっすよ!!」
「ではめちゃくちゃ良かったと?」
「あ、その、それは……」
「――――あんなに鼻息荒くして私のこと押し倒して抜きまくったのに?」
「………………えーと、その、………もち……ったです」
「はい、大きな声で」
「きもち、よかったです……っ」
「もっと大きな声で!!」
「めっちゃ気持ち良かったですっ!!」
「いえーい」
「「「「「いえーい!!」」」」」
しかし、脱童貞は果たしたものの一度冷静になってから人前で「初めてのセックスとっても気持ち良かったです」と告白するのは何の羞恥プレイだ、という話であった。
顔を赤くして俯くジーノを尻目にリオと先輩たちは酒を掲げて再度乾杯をする始末。
この中で一番若い彼にはまだキツいノリだった。
「まぁ、良い初体験になったのなら何よりです。……以前からジーノさんが私のこと、チラチラ見てたの知っていましたからね」
「………………知ってたんすか」
「私は目も耳も鼻も効きますから」
常日頃から視界の端で彼女を追っていたことを指摘され、ジーノはいたたまれない恥ずかしさを覚えた。
そんな彼の様子が面白いのかリオは酒瓶を傾けながらにやにやと悪戯気な笑みを浮かべていた。
「私としてもジーノさんは結構具合がよろしかったですよ?若い子は積極的で、情熱的で、乱暴なくらいがいいですね。元気があって大変宜しい」
「リオさん……」
「とはいってもいつまでも勢い任せでは困りますからね。――――また今度、一緒に女の子の体について
また今度。
その言葉の意味を理解した瞬間、ジーノは自分の心臓がドクンと跳ねる音を聞いた。
「えっ……それってつまり……」
「またいずれ誘いますよ。次は一対一で、
「……っ」
「ふふっ♡」
そう言うとリオは如何にも楽しそうな笑みを零した。
改めて誘いをかけたジーノの表情はそれだけ見物だったからだ。
表情筋と目線の動き、内分泌と脈拍の変化。見るべきものを見れば感情の変化を感じ取ることなど造作もない。
そしてそれだけ初心で熱い感情を向けられるのは彼女としても
なので、からかい半分にこんなことも口にしてしまう。
「それとも……次のときもお尻の穴でしてみますか?さっきだってめちゃくちゃ景気よく射精してましたしねー?」
「うっ……、あの、その……」
「……ここだけの話。お風呂に入ったときも、お腹の中は全部洗ってないんですよ?ちょっともったいない気分になっちゃいまして――――お尻の穴に
「えっ……」
ジーノがぎょっとした顔で視線をリオの下半身に向けた。
ゆったりとしたバスローブに隠れて確かめられるような証拠は何もない。
だが見せつけるように布地の上から自らの下腹部を撫でる少女の手の動きの艶めかしさだけが目に焼き付く。
「……今も、ジーノさんが私の中にたぁっぷり射精したザーメンが……お腹の中にべったりこびりついて取れないままなんですよ……。指も届かないようなお腹の奥、子宮の裏まで……。――――そう思うと、興奮しませんか?」
ひっそりと声を落として囁かれる少女の言葉が、擽るように青年の耳朶を打つ。
ミントのような香りのする吐息と共に吹き込まれる淫靡な内緒話。
耳打ちされた話に彼が興奮したか、していないかなど――――それこそリオにすれば
実に容易いからこそ、それもまた愛で甲斐のある初々しさだった。
それから二人でコソコソ話をしているのを他のメンツに見咎められ、根掘り葉掘り事情を聴かれた挙句に個人的な誘いも受けたジーノが嫉妬の視線を集めることになるのだが、それはまた別のお話。
こうして一人の青少年の童貞卒業の夜は姦しく、騒がしく更けていくのであった。