「というわけで、深海棲艦との戦争によって衰退しつつある各国の伝統文化の保全も我々の重要な責務なわけだ」
「はぁ……」
「したがって、我々はまず直近のイベントとして節分文化を後代に繋がねばならない。わかるな、羽黒」
「……あの」
「どうした?」
「その。な、なんで、羽黒、は、裸でここに、呼び出されたんでしょうか……?」
「そりゃ、節分の重要な文化、歳の数だけ羽黒の豆を舐めるからだよ」
「…………は?」
歳の数だけ羽黒ちゃんの豆を舐める話
「あの! これ、まかり間違っても日本の伝統文化なんかじゃありませんからね!?」
にじり寄る提督に、羽黒の抗議が部屋に響く。が、部屋自体が狭いからすぐに壁へと突き当たってしまうし、そもそも全裸で胸と陰部を隠しながらだから動き自体も絶望的に遅かった。故に、提督に追いつかれるのも道理である。
「ふっふっふ。どんな伝統も100年続けば権威がついて正統扱いされるようになるさ」
「い、いえ、これが正統な文化には、逆立ちしてもならないと思うんですが!」
「というか、ぶっちゃけただ豆食べるだけとかつまらないし」
「い、今伝統ないがしろにしましたよね! ね!?」
「えぇい、問答無用」
汗を飛ばして必死の説得を試みる羽黒に、提督がいわゆる壁ドンという奴を一つ。壁がしっかりしていたせいで両肩にそれなりの損傷を負いつつも、羽黒の顔を見つめる。そんなことだけで伺うようにしおらしくなるのは、完全に惚れた弱みに違いなかった。というか、そうでもなければ言われたからと言って、素直に裸で部屋まで訪れまい。
「むー……。ま、まぁ、最近ちょっと忙しかったですし、その、良いですけど……」羽黒が赤らむ頬を膨らませながら不承不承といった口調を作った。大した大根役者ぶりである。
「ん、ありがとさん」提督が羽黒の頭をなでた。そのまま、羽黒の顔が蕩けたのを良いことに続ける。「んで、ルールなんだが」
「…………ルール?」羽黒が小首をかしげた。
「えーと。まず、舐められてる間、声は出さないこと。福が逃げるしな」
「はい?」
「あ、あと、きちんと立ちっぱなしでいること。今羽黒が向いてる方向が今年の恵方だから。座ると縁が切れそうな気がしないでもないし」
「ちょ、司令官さんっ!? 混ざってます! 恵方巻きとごっちゃになってます!! というか最後理由付けも雑ですっ!?」
「ルール破ったらお仕置きね。それじゃ始めるぞー」
「司令官さんっ!?」
羽黒の抗議など意にも介さず、提督が羽黒の裸体を見下ろした。赤らんだ頬がふいとそらされる。提督が、おもむろに羽黒の乳房を鷲掴みにした。
「あんっ」
羽黒がいきなりの刺激に鳴く。その後すぐに、慌てたように口元を抑えた。ああ、と提督が笑った。
「流石に、喘ぎ声はノーカウントだからそこまで我慢しなくていいぞ」
「んっ、ふぁっ、は、はい、あんっ」
言いながらも、提督が羽黒の乳房を揉み込む。ちょっと寒かったせいか、硬さが残っていた。いかんな、とつぶやいて、提督が手を広げる。そのまま手のひらで、優しく乳頭を撫で回した。
「ふぁっ! んぅっ!!」
さわさわと乳を撫でると、単純に寒さのせいで半立ちのなっていた乳首が、徐々に硬く屹立し始めた。指を噛んで喘ぎ声を抑えようとし、ぴくりぴくりと肩を震わせる羽黒を楽しみながらなで続ければ、何時しか自己主張が激しくなっている。手を離すと、立派に大きくなった蕾が、羽黒の丘の上で見事な桜色で咲いていた。
「ん、景色が良くなった」提督が一仕事終えたと言わんばかりに息を吐いた。
「ん、恥ずかしいです……」羽黒が頬を膨らませた。「それに、これ、お豆関係ないじゃないですかっ!」
「羽黒の乳首は勃ってる方が好きだからね」提督が全く悪びれず言った。真っ赤に沈む羽黒に続ける。「それに、こっちの練習にもなるし」
「ひゃんっ!」
提督がしゃがみこんだ。目の前に広がる桃源郷――羽黒の陰部をまじまじと見つめる。
「ちょっとだけ潤んでるな。クリも少し大きくなってる。乳首で感じちゃった?」
「ち、違っ!」
「あ、これ以降はもう喋っちゃ駄目だからな」
「うぅ~!!」
羽黒が唸った。だが、提督はといえば、いつ見ても可愛い筋とお豆だなぁと笑うのみである。羽黒が恥ずかしそうに顔を背けた。その隙を狙って提督が動く。
「ひゃうんっ!!??」
「ほーら、いい子だからおっきくなろうねぇ」
提督が、羽黒の陰核を手のひらで撫でた。びくん、と震えた陰部が、照れるように赤くなる。くりくりと、先程乳首にやったのと同じ要領で刺激していくと、先程と同じく、手のひらで淫豆の存在感が大きくなった。先程と違うことといえば、喘ぎ声がより大きくなったのと、手のひらがじんわりと濡れていくことのみだ。
「はぅっ! ふぁっ! んぅっ!!」
「おぉ。ちゃんとおっきくなれたな。偉い偉い」
「あんっ! ひぁっ! ふぁぅんっ!!」
満足気に提督が手を離した。赤い肉が露出したそこが、空気に触れてふるふると震えていた。おまけに、触っていないはずの陰裂の方はといえば、中から汁がにじみ出て、開花した花びらを濡らし、その赤さを強調していた。つぅ、と粘性のある愛液が床に垂れていき、ぴちゃんと音を立てた。
「やぁ……」
「可愛いよ、羽黒」
「あんっ!」
提督が下腹部に口づける。びくりと反応したそこが引っ込んだ。羽黒が何かを期待するように提督を見下ろした。ゆっくりと、本人にも無意識らしく、腰がゆらゆらと振れていた。提督がにぃと笑う。陰核に口づけた。
「ひゃぁああっ!!」
「ちゅっ……ひとーつ」
提督がカウントしながら唇をなめる。今しがた刺激されたばかりの肉芽は、愛液の雌臭さよりも、汗の塩味が強い。これはこれで好きな味だった。
「あれ、あと何回だっけ?」提督がにっこりと笑った。「あ、今だけ喋っていいよ」
「う、うぅ。年齢の話は……」密かに気にしているらしく、言いよどんだ声が帰ってきた。
「艦娘なんだから人間基準で考えなくていいってば。それに、年齢関係なくお豆美味しいし」
「お、美味しいって、そんなこひゃうんっ!!??」
「れろ……ほら、しょっぱくて美味しい」
提督が、今度は舌先で陰核を舐めた。塩味がよりダイレクトに伝わってくる。温かいものに包まれたせいか、羽黒の腰が砕けた。ぴちゃん、と再び水滴が床へと落ちる。
「じゃあ、あと89回、頑張って耐えてね」
「わ、わかってたんじゃないですかぁ! ふにゃあっ!!」
「はい、もう喋らない」
都合よく羽黒を制しつつ、提督がカウントを3つにした。こんどは気持ち長めに豆を舐める。淫臭が次第に強さを増して行った。羽黒が明らかに余裕を失ったように、膝を微かに震わせた。
実際、提督はといえば、飽きずにクリトリスを舐め続けたから、羽黒の感じ方は徐々に徐々にと激しさを増していった。継続的に、おもちゃでは味わえない類の性感を得ているんだから当然といえば当然だった。水たまりがだんだんと大きくなっていくのは道理だ。
「んぁああっ!!」
「じゅーう」
10が数えられる頃には、羽黒はすっかり息を荒げ、口を抑えることに必死な有様であった。上目で羽黒を見やると、見返してくる大きな瞳と視線が交わる。慌てたようにそらされた。提督がふむ、と笑う。
「きゃうっ!!!??」
「れろんっ。じゅういち」
羽黒が十回目より遥かに大声で喘いだ。それもそのはず。提督が、陰裂の下の方、愛液が床へと滴っている羽黒の匂いが濃ゆいそこから、舌をそのまま這い上げて、陰核までを一気に舐め取ったのだ。提督が味わったあとで、すぐに羽黒分が補充されていった。
「んんっ! んんんーっ!!」
羽黒が律儀に言葉を発しないまま唸り声で暴れた。どうやら、そこは豆と関係ないと言いたいらしい。
「いや。あれだよあれ。いわゆる味変」
「んんーっ!!!!」
提督のバカにしたような返答に、羽黒が大暴れする。はぁ、とため息をついた提督が、再び舌を伸ばした。
「あんっ!!」
「いやいや。こうして羽黒の甘い蜜をたっぷりと舌に絡めてだな。れろれろ」
「あっ! やんっ!!」
提督が、羽黒の膣口を丁寧に舐める。奥から奥から溢れてくるから傍目には全くわからないが、相当な愛液が提督の舌にまとわりついていた。下腹部の下に見えるそんな光景に、羽黒が涙目で頬を膨らませた。
「で、このまま豆を――ちゅるっ」
「ひぅっ!!!」
提督がぢゅう、とクリトリスを吸った。羽黒の身体が反らされて、陰核がますます提督へと押し付けられた。提督が、丹念に淫豆をしゃぶった。
「ちゅぱっ……こうすると、味が変わって美味いんだぞ?」
もはや羽黒に言い返す気力はなかった。ただ、潤んだ瞳で恨みがましく提督を見つめるだけである。提督が満足げに笑うと、再び陰裂から舐めあげに回った。
「ひゃんっ! ふぁあっ!!」
「じゅうさーん」
提督の責め苦は、まさに手を変え品を変えであった。
「ひっ、ぅぅ、あんっ!!」
つぅ、と勢いをつけて陰裂を駆け抜けて、豆を弾くように舐めれば。
「あ、んぅ、んんんっ!」
逆に、クレバスの中に舌を入り込ませて押し広げてから豆を舐め。
「ひぅあっ!!」
今度は、割れ目を舐めると見せかけて直接陰核を舌でつつく。
「さんじゅう~」
「はぅっ、はぁ、ふぁ、あんっ、んっ!」
ようやく三分の一が終わる頃には、羽黒は壁にぐったりと寄りかかってしまっていた。口元を抑えていた手はだらんとぶら下がり、口は喘ぎ声とも吐息ともつかないものを垂れ流している。尖りきった乳首が呼吸のたびに上下して、膝がガクガクと笑い、陰部がふるふると震えていた。おまけに、足元はすっかり水たまりだ。
「きつい? そうなら頷いて」提督が、羽黒の尻を優しく撫でながら尋ねた。
羽黒が腰をびくん、と震わせてから、こくこくと大きく頷いた。正直、頷かせるまでもなく体力を失っているのが丸わかりだ。
「なら、手早く終わらせる?」
「ぁ」
提督の言葉に、羽黒がこくりとうなずきかけ――慌てて首が左右に振られた。良からぬ予感がしたのだった。
「具体的にはだな」
羽黒の視線に、成長したなぁと笑いながら提督が顔を陰部に近づけた。そのまま、陰核を口の中に含む。一舐めして啼かせてから口を離した。
「あのまま、飴を転がすようにれろれろ舐める」
提督が何でも無いというように伝えた。が、羽黒がごくりと生唾を飲み込んだ。一回だけでも相当な感度なのに、あれを連続でされてはどうなってしまうのか。
「どうする? 早く終わらせたいのなら、こっちが良いと思うけど」
提督がいたずらっぽく笑った。羽黒が頬を赤らめ、そっぽを向く。だが、陰部から愛液が何度も滴っていった。羽黒の呼吸音が部屋に響く。
「羽黒?」
子供をなだめるような声に、羽黒が真っ赤な顔を提督に向けた。口の中から出ない音で何かを言い訳しながら、ゆっくりと小さくうなずく。
「了解」
「あんっ」
返事の意味も込めて、一度クリトリスに軽く口づけする。いきり立ったそこがより一層熱を帯びたように思われた。つまり、完全なる承諾というわけだ。ということで。
「ふぁっ!!」
再び、羽黒の陰核が提督の口腔の中へと収まった。即座に鼻息に切り替えられたとはいえ、提督の興奮しきった呼吸に起因する空気の流れが肉芽を容赦なく遅い、クレバスをしとどに濡らした。これだけで、羽黒が短い呼吸とともに嬌声をあげてしまっているくらいだ。だが、もちろん本番はこれからである。
「んれろ」
「ひんっ!」
今度は強めに舐めてやると、散々吸い取られて薄まっていた塩っ気が復活した。塩分に引き寄せられるように、提督の舌が折り返す。そのまま、水音を立てながら、羽黒分を回収しに掛かった。
「ぺちゃぺちゃちゅぷちゅぷぺろれろれろ」
「ひぅっ! あんっ! あっ、ああっ! あんっ! やぁっ!!」
提督の反復運動に、羽黒の局部が応えるように痙攣した。羽黒の目が見開いて虚空を見つめ、口から喘ぎ声が垂れ流される。膝がガクガクと震えた。
「あっ! やぁっ! だめっ! これだめっ! ふあっ! 良いっ! 良いのっ!」
羽黒から相反する言葉が飛び出した。ついでに付け加えると、首も左右に振られているが、所在なさげに空中を漂っていた手は、何度か快感に耐えるように力が込められてから、そっと提督の後頭部に添えられている。
「きゃうっ! あんっ! ああんっ! ふぁっ! すご、あああっ!!」
矛盾する思いをいだきながら、羽黒が己の陰部を舐める提督を見下ろした。提督の上目と視線が合う。どう反応したものか迷ったらしい。羽黒が悩ましげな表情でんーと唸った。が、それも刹那のこと。羽黒が困ったように笑みを浮かべ、蕩けた顔でぎこちなく頷いてみせた。
「ふぁっ! はぁっ! あんっ! んにゅっ! ひぁあっ!!」
羽黒の腰がさらに砕けだす。意味ある喘ぎ声はもはや出てこず、ただぎゅうっと提督の頭を己の股間に押し付けるだけである。いや、その腕さえも、もはや力が殆ど失われて久しかった。否にせよ諾にせよ、もはや羽黒はされるがままだった。そのことが、羽黒の陰部から発する電流を、更に甘く痺れたものへと変えていく。
「ぷはっ……だいたい70くらいかな?」
「あっ……」
だからこそ、提督の口が離された時、羽黒の声は切なさに満ちたものだった。提督の唾液と空気が触れてひんやりとしたもの感じる陰部が、先程の責めの残り香とあわせて甘い刺激を送ってきてはいるのだが、まるで足りないらしい。どころか、それが逆にお預けを食っている感覚を助長しているようで、羽黒の太ももが生まれたての子鹿のように震え、もじもじと擦り合わされた。いや、最後については、快感とは違う感覚のせいだったのかもしれない。
「大丈夫?」
提督が膝を労うように撫でながら尋ねた。強張った筋肉に手の熱さが心地よい。気づかれていないと、少し安堵している。
「そうか。ならあと二十回だな」
こくこくと熱に浮かされたように頷かれた羽黒の顔を見て、提督が楽しそうにそんなことを宣う。うぅ、と羽黒が唸りながらも陰部を気持ち突き出した。気づかれる前に終わってもらうつもりだった。
「れろ」
「ひぁああっ!!?」
というように油断していたので、羽黒が素っ頓狂な声を上げた。まさか、本気で気づかれていないつもりだったのか、提督が苦笑いする。それから、もう一度尿道口に舌を這わせた。可愛い穴が窄まった。
「んんっ! んんんんっっ!!」羽黒が、そこは違うとばかりに首を横に振った。
「あー、ごめんごめん。間違った場所を舐めちゃったな」提督が白々しく言った。「安心してくれ。カウントには含めないから」
「んんんー!!??」
羽黒の抗議の唸り声など何処吹く顔で、提督が宣言通り、今度はきちんとクリトリスを舐めた。ひゃん!と嬌声が上がるが、余裕の無さが先程以上だった。どうやら、また尿道口を舐められると思ったらしい。上官の言葉を信じられないとはいけない奴め、と提督がお仕置きを決意し、実行した。
「ひぅっ!」
提督が尿道口を再び舐めた。いや、舌先を押し付けたと言った方が正しかったかもしれない。そのまま、固く外界、いや内部からのものも拒んていたちょこんとした陥没に、ねじ込むかのように舌を動かした。
「ひぁあっ!! あんっ! やぁあっ! やあああああっ!!!」
羽黒が必死に首を横に振った。結果、どうなるか嫌というほどわかっているらしい。決して提督を拒むためとは言えない理由で穴がさらに窄まった。
「どうしたんだ? そんなふうに首を振って」
「んんー! んんんっ!!」涙目が必死で訴えた。
「ごめん。唸ってるだけじゃ何言ってるかわかんない」
「んんーーっ!!??」
羽黒が怒ったように頬を膨らませた。提督が、とても良い笑顔で言い切ったからであった。
「言ってもらえればわかるんだろうけどなぁ。でも喋ったらお仕置きだからなぁ」
「むぅうっ!!」
「え、何だって?」
「あんっ!?」
提督が尿道口を責め立てた。完全なる確信犯である。羽黒の頬が大きく膨らむ。が。
「ほれ」
「ぴぅぅっ!!」
むしろ提督の劣情を煽るだけ。羽黒はといえば、だんだんと切羽詰まってくる中で嬌声をあげて耐えることしか出来ないのに変わりがない。
「あんっ! やぁっ! やだぁっ!」
段々と、羽黒の太ももがびっちりと閉じられ始めた。ただでさえも足腰が震えていたから、なおさらバランスが悪くなってしまっているのだが、羽黒に気に留める余裕など無い。提督の責めが始まるまではさほどの尿意でも無かったはずなのだが、下の動きで尿道口をほぐされ、びちゃびちゃという水音と水気を浴びせかけられ、その上言葉責めで意識させられで、今やすぐにでも漏らしそうな有様なのだった。
「仕方ないな」
仕草と喘ぎ声だけで何とか拒否の意思を伝えようと悪戦苦闘する羽黒をたっぷりと見つめていた提督が、そうボソリとつぶやいた。「そんなに何か言いたいんなら、一度だけ何か喋っても特例で許すよ」
「!!」
羽黒の顔がぱぁっと輝いた。これから言うべき内容に羞恥心もあったが、それを押しのけて余りあるほど尿意のほうが強いのだ。
「も、漏れちゃいそうなのでっ!」羽黒が慌てどもりながらまくし立てた。「お、おしっこしに、お、お手洗いに、行かせてくださいっ!!」
「うん。駄目」
即答だった。目を点にする羽黒に、提督が伝える。
「別に喋っていいとは言ったけど、聞き入れるとは言ってないから。あ、もう喋っちゃ駄目ね」
「んんんんーーーーッッ!!! あんっ!!?」
提督が、羽黒の反応を楽しむというよりは、ただ限界へと責め立てるように尿道口を舐めしゃぶった。羽黒が目を見開き、上体をそらし、太ももをきつく閉じながら我慢する。が、もはや限界であった。
「れろれろ、ちゅっ」
「いっ、ひぁあああああああああっ! あっ」
それが訪れたのは、提督が尿道口を舐め、一度責めを和らげた瞬間に陰核へと口づけたまさにその時だった。絶頂に達したらしく、激しく痙攣しながら喘いだ羽黒が、気の抜けたような声を出す。と同時に全身が弛緩し、満を持して陰部を見つめていた提督の目の前で、聖水が勢いよくほとばしった。
「は、あぁぁ……」
羽黒の気の抜けたような声とは裏腹に、初めから弧を描いて飛び出した黄金水が、提督の鼻先をかすめて床に打ち付けられた。愛液では真似しようがない水音ともに、黄色っぽい水たまりが広がっていく。
「よっぽど我慢してたんだな。偉い偉い」
「やぁぁ……」
提督が労う意思を持って羽黒の尻を撫でたが、間違っても意図した効果はなさそうだった。手が尻を這うたびに。腰がびくびくと震え、黄金色の弧が歪み、水たまりが広がった。
「止まって、よぅ……」
羽黒が真っ赤な顔を真っ赤な手で覆った。見ていられなかったらしい。本来なら、その上耳まで塞ぎたかったらしいのだが、当然提督がそんな気を回すわけもない。どころか、
「え、もっと続いてほしいんだけど。こことかかわいいし」
「ひぅっ!!」
と言葉責めしながら陰核を撫で、再び尿の弧を歪めるくらいである。
「はぅぅぅ……」
それでも、羽黒が気持ちよさげにぶるりと震える頃には、放尿の勢いも和らいできた。提督の残念そうな顔が何よりもその証左に違いない。
「はぁ……」
次第に、聖水の勢いは噴き出るから単に流れ出るに替わり、尿道口から虚空へ飛び出ていた黄金水は次第に下へと垂れるように流れていった。陰裂と、閉じられていた太ももに尿が伝って、ぴちゃぴちゃと床へ落ちていく。そこで、すでに水たまりを作っていた愛液と合流して、床を水の都へと変えていった。
「ふぅ……」
「ほら、羽黒。中にまだ残ってるから」
「んっ! んっ!」
提督が、羽黒の尿道口、その左右の肉をつまんだ。そのたびに、羽黒の嬌声と、ぴゅっぴゅっと飛び出たおしっこの水音が部屋にこだました。
「よしよし。ちゃんとおしっこ出来たな。偉いぞ」
「あぅ……」
頭を撫でられた上そんな言葉をかけられて、羽黒の乙女の尊厳はもはやぐちゃぐちゃである。涙目の浮かんだ赤い顔が俯けられた。
提督が、どこからか取り出したタオルで床を綺麗に拭く間、羽黒の荒い息だけが室内の音であった。沈黙を取り繕う余裕もなく、羽黒は息を整えるのに必死だ。
「ひゃんっ!」
「おかしいな。拭き取ったはずなのに羽黒のここが濡れっぱなしだ」
尤も、どう努力しようがそんな有様で露見を免れ得ぬはずがなかった。羽黒が真っ赤な顔で提督を見つめた。頬が膨らんでいる。
「おしっこ、気持ちよかった?」
「~~~ッ!!」
羽黒の顔が更に赤らんだ。だが、下の方はせっせと愛液を送り出していることに変わりない。いや、提督が顔を近づいてそう問うてから、ますます量が増えてさえ居た。
こくり、と散々逡巡したとは言え、最後には羽黒の顔が立てに振れたのは、もはや隠しようもなかったせいだった。少なくとも、羽黒はそう信じていた。決して、あふれる愛液や落ち着く気配のない吐息に鼓動、それから、提督を熱っぽく見つめてしまう視線に気づいてしまったからではない。
「そうか。素直な羽黒は偉いぞ」
「んぅっ」
提督の手がワシャワシャと羽黒の頭をなでた。さんざん辱めていたのは目の前の提督本人のはずなのに、何故か安心感が湧き出て止まらなくなるのは完全に惚れた弱みだった。
「ご褒美に、もう喋っても大丈夫だぞ?」
提督のそんな言葉に、羽黒の口から深々と息が漏れ出した。別に口をふさがれていたわけでもないのに、喋れると思っただけでどうしようもないほどに緊張感が解けていく。そんな感覚に溺れていたせいだろうか。提督が己の下半身でかちゃかちゃとやっていたことに気づいたのは、提督の提督が完全に露出したのを視界に捉えてからだった。
「し、司令官さん?」
「お豆は挫折したから、代わりに俺の恵方巻きを羽黒の下のお口で頬張ってもらってだな」
「結局下ネタで締めるつもりじゃないですかっ!」
羽黒がそう抗議してぽかぽかと提督の胸板を叩いた。が、提督はと言えば、余裕の笑みを崩さない。初めは頬を膨らませていた羽黒の勢いもしりすぼみである。
当然といえば当然だった。提督は羽黒の、例えば文句を言うには過剰なほど吸って吐いてを繰り返す呼吸音や、汗ばむ肌、ぴんと尖った乳首、それに何より、もじもじと擦り合わされる太ももを十二分に把握していたのだった。長きに渡ったクリ責めは、前戯としてはあまりにも上質だったのだ。
「……良いですよ」羽黒がうつむきながら応えた。「司令官さんの、膣内に、ください」
「じゃあ、遠慮なく」
「ひゃうんっっ!!!」
提督の恵方巻きが羽黒の膣口一杯に入り込んだ。本当の口ならえずいてもおかしくない勢いだったが、あいにくとここはそうではない。むしろ、心地よくうごめいた膣肉は、戻すどころか恵方巻きを奥へ奥へと誘導していく。
「おっ、ちゃんと丸かじり出来たな」
「はぅ……」
羽黒が己が今やっていることのアホさ加減に唇を尖らせ――膣内に入り込んだ熱いものを感じてぶるりと震え、心地よさそうな声をあげた。即座に気づいてうめいたところで同じ穴のムジナであることに変わりはない。
「……羽黒、正月太り解消しきれなかった?」
「ふ、太ってないですっ!!」
冗談めかしながら、提督が重力のお陰様で亀頭にねっとりと絡みついてくる羽黒の奥を堪能した。気持ちよさそうに羽黒を抱きしめる。羽黒の方も、頬を膨らませながらも、自分が強く貫かれようとしている感触に酔いしれていた。
「し、司令官さん。その」羽黒が頬を真っ赤に染めた。
提督は答えなかった。代わりに、自分の唇を指差す。真っ赤な顔がふふ、と笑った。
「んちゅ、ちゅっ」
羽黒が唇に吸い付いた。軽く舌を絡める程度のキスだったが、興奮に満ち満ちた二人の吐息だけはねっとりと絡み合っている。味わうように提督の口腔や舌、それから唇を舐め、吸ってから、赤ら顔が離れていった。
「ちゅぱっ……司令官さん、好きです」羽黒がにへらと笑った。それから、恥ずかしそうにもじもじと続ける。「司令官さんの、その、あそこで、羽黒のこと気持ちよくしてください」
そう言ってもう一度提督の唇に口づける。頬の赤さと恥ずかしげな表情だけは初めての頃から変わらないが、最近見るようになった、素直にこれからのことに期待している笑顔が提督はたまらなく好きだった。思わず、優しく動こうかと思ってしまうほど、心が平らかになる。ただし。
「羽黒。お仕置き」
「ふぇ!? な、何でですか!?」
「司令官さんのあそこ、じゃなくて恵方巻きな」
「そ、そんな、その、呼び方がちょっとバカっぽいと言いますか、あの」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは」
「え、ちがっ、ちょ、ひぁんっ!!?」
提督が大きく腰を一往復させた。引いた瞬間、己の身体を支えていたものが無くなって自由落下した肢体に、提督の一物が突き刺さる。身体の奥底まで提督に犯される感覚に、羽黒が深く息を吐いて喘いだ。
「し、しれーかんさ、いきなり、はげしっ」
「じゃあ、こっちがお望みかな?」
「ひぅっ!!」
今度は提督が小刻みに動いた。羽黒の弱いところを重点的にこする。羽黒が腰砕けになって、提督の為すがままに揺さぶられる。甘い吐息がひっきりなしに提督へと掛かった。
「い、いじわるっ」羽黒が提督に胸を押し付けながら唇を尖らせた。「も、もうちょっと優しくしてくださいっ」
「でも、いつもこのくらいだけど」
「い、今は駄目ですっ」
「何で?」
羽黒が提督の首元に額を押し付けた。腰を上下すると、胸の先端の硬いものと甘く熱い吐息が提督を刺激する。うぅ、といううめき声は、アクセントにちょうどよかった。
「お、お豆さんいっぱい責められて」羽黒がぼそりぼそりとつぶやいた。動いていないにもかかわらず、羽黒の身体がふるふると震えた。「いっぱい気持ちよくなって、その、膣内が、敏感に、なってるん、ですっ」
羽黒の荒い吐息が激しくなるにつれて、提督が抱きしめていた身体が急速に火照っていく。抱き心地の良い肌に微量の湿り気が生じた。
「よく言えたな」
提督が羽黒の顔を持ち上げた。熱っぽい瞳に湛えられた涙が提督を吸い寄せる。
「あむ、ちゅる、んっ」
唇がくっつくと同時に、羽黒の舌が伸びてきた。陶然とした瞳と目が合う。にこり、と微笑みかけられた。
「ん、うっ!? ぷぁ、はぁ、あんっ!」
提督が、今度こそ優しく動き始めた。ひたすらに柔らかな肢体と羽黒の甘さと雌臭さが混然とした香り、それから膣の暖かさを感じる。これだけでも感じてしまうのか、羽黒が飛び跳ねるように痙攣し、喘いだ。尤も、提督も人のことは言えない。先程までの責めで正直我慢の限界であったし、ただ羽黒の膣を感じるだけでも至福なのだ。
「羽黒」提督が額に口づけてから聞いた。「そろそろ良いかな?」
「はい」羽黒が目を伏してはにかんだ。「私も、その。中に、くださいっ。ひぅんっ!!」
提督が無言で抽挿速度をあげた。羽黒が強くすがりついてくる。満を持していたらしい羽黒のそこは、急な動きにも柔軟に反応してくれた。音を立てる陰茎にあわせて、膣肉がざわざわと蠢き、提督を締め上げる。
「あっ! あんっ! ふぁっ! しれいかんさ、らめっ! んぅぅっ!!これ、すぐ、来ちゃうっ!!」
「羽黒、もうちょっとだけ、我慢できるか?」
羽黒がこくこくと健気に頷いた。それから、提督をぎゅうっと抱きしめて、唇を噛みしめる。その姿に応援を受けながら、提督が羽黒の頭に自身の鼻を押し付けた。息をいっぱいに吸い込む。
「ふぁあ」
羽黒が気持ちよさそうに恥ずかしがった。同時に、提督が己の体中を撫でさすっているのを感じたのか、くすぐったいものを我慢するように提督を抱いた。潰された胸が提督と羽黒の間でむにゅんと面白いように形を変えていく。
「羽黒、そろそろ」提督が息苦しそうに言った。
「はい!」
羽黒がにっこりと微笑んだ。喘ぎながら続ける。「いつでも、あんっ! 膣内に、んっ! くだ、さいっ!」
提督が羽黒へとうなずき返す。そのまま、陰核に手を伸ばし、滑るそこを苦労してつまみ上げた。提督の首元で、くすぐるような吐息が暴れた後、膣がきゅうっと締め付けられた。
「はぐろっ、羽黒っ!」
「ひぅぁああああっ!!」
たまらず、提督が精を迸らせた。勢いよく飛び出たそれが、羽黒の子宮を満たす前に、膣のあちらこちらへと体当りする。
「司令官さんのいっぱ、あんっ! ふぁああああああああっ!!」
羽黒の腕と膣肉に力がこもる。膣は尿道に残った精まで要求し、腕は提督の温もりを求めていた。提督が、射精後の幸せな倦怠感に包まれながら、羽黒を抱きしめた。絶頂に達した彼の良い人が、腕の中でびくり、びくりと震える。そのたびに、甘い香りが提督の鼻腔へと広がった。
「恵方巻、美味しい?」
「……まだそのネタ引っ張るんですか?」
提督の問いかけに、気怠げに羽黒が答えた。お腹いっぱい、というように下腹部をさすっている。その様子を見てたまらなくなったらしい。提督が再び羽黒に口づけた。
「ん、ちゅ……ぷぁっ」羽黒が名残惜しそうに口を離した。恥ずかしそうに、ちらちらと提督を見ながら続ける。「……でも、恵方巻、とっても美味しかった、です」
そういうと、羽黒が提督の胸へと飛び込んだ。反応を見る必要もない、そのくらい提督を信じ切っていた。
「そうか。なら良かった」
提督の反応は、羽黒の期待を裏切らなかった。じっとりと汗ばんだ髪を、慎重に漉いてくれている。自分の行為のおかげで発せられている雄臭い香りとともに、羽黒が陶然と鼻をうずめた。
「ただ、羽黒。忘れてないよね?」
そんな風に油断していたためか。羽黒が、呆けた顔で提督を見つめた。当然、提督の言うことを理解できなかったのだった。
「喋ったらお仕置きって言ったでしょ?」
「ふぇ? ……ふぇぇ!?」
肉棒を抜いた提督が、再び羽黒の陰部に顔を近づけた。垂れる精液と愛液に、一瞬だけ羽黒が顔を真赤にしてから、すぐにぶんぶんと首が横に振られる。
「わ、私、喋ってません! 最後だって、司令官さんが喋っていいって!!」
「いや、クリトリスを舌でなめまくった時、良い、とか、凄い、とか言ってたから」
羽黒が固まる。言われてみれば、口走ったような記憶があったのだ。もっとも、提督にしてみれば、記憶があろうとなかろうと、羽黒の行動が止まった時点で我が事なれりである。
「ちなみに、お仕置きはもう一回豆を年の数だけ舐められることな?」
「し、しれいかんさん? い、今、イッちゃって、そんなことされたら、わた、わたし」
「れろん」
「ひぅううううううううっ!!!??」
羽黒の矯正が無情にも室内に響いてから、妙高にぶん殴られた提督が行動を辞めるまで、あと半日であった。
贅沢言わないので羽黒ちゃんの節分グラください