※この作品はR-18です。

ねちょ話これくしょん ~艦これ短編集~   作:うみねこ06

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提督は激怒した。必ずや嘘をついた秘書艦を教育せねばならない、と決意した。そんなエイプリルフールのお話


嘘つきは性交の始まり

 「司令官さんなんて大嫌いですっ!」

 

 

 さぁて、今日も元気に執務執務、と思って扉を開けた途端、やけにそわそわとしていた秘書艦――羽黒に言われたのはそんな台詞であった。なお、本日は4月1日の午前中、いわゆるエイプリルフールである。完。

 

 ……と話を切り上げても良かったのだが、そうは問屋がおろさない。もちろん、長い付き合いになった秘書艦が気安く――と言うほど気軽なわけでもなさそうだが、ともかくはらはらしながら嘘をついてくるくらいに心を開いてくれたのは大変に喜ばしい話であった。最初の年度は嘘ついたら怒られるとでも思っていたのか嘘のうの字も出てこず、二年目に至ってはボールペンを取ってくれとお願いしたらば『そ、そんなものありませんもん……ごめんなさい嘘ですごめんなさい』というのがエイプリルフールだった始末である。成長を感じていると言っても良い。

 

 だが、提督はそんな嘘を、それもひっくり返せばこっ恥ずかしくなるような嘘をついた秘書艦に教育するつもり満々であった。理由は2つ。いくら何でも上官に対し藪から棒に大嫌いは許されない、というのが一つ。そして、もう一つは。

 

 

 「そうか。俺のことは嫌いか」

 

 「はいっ」やけに必死な調子で羽黒が頷いた。足柄あたりにそそのかされたんだろうか。「司令官さんのこと何か大大大大っきらいですっ!」

 

 「それは困った」

 

 

 毛ほどの困難も感じていないような口調で提督がそう言った。が、羽黒の緊張は一切解けていないらしい。と言っても、提督が自身の言葉を信じるかもしれない、という気がかりではなく、次に来るだろう切り返しに集中しているようである。ちら、と見えた背後にカンペがあったから間違いあるまい。

 

 一瞬、本気で信じたふりでもしてやろうかと悪戯心が顔を出す。すぐに振り払った。今は悪戯したい気分ではないのだ。どちらかといえば、襲いたい気分なわけだし。

 

 

 「し、しし、司令官さんのことなんかっ」提督が何も言わないので、羽黒が三度同じことを繰り返した。早くも限界に達しているらしい。「だいっきら」

 

 「本当に困ったな」

 

 

 羽黒が固まった。そりゃ、いきなり抱きしめられれば誰だってそうなるだろう。

 

 

 「あ、あの、司令官さん……?」腕の中から、羽黒が上目で覗いてきた。

 

 「俺は、こんなに羽黒が好きなのに」

 

 「いや、その、何をんむっ!?」

 

 

 提督が何もわかっていない秘書艦の口をふさいだ。舌を強引にねじ込む。みるみるうちに、羽黒の体から力が抜けていく。口腔内をあらかた舐った頃には、蕩けきった瞳がぼんやりと提督を見つめるだけになっていた。

 

 

 「ぷぁ、はぁっ! はぁ、司令官さん、何を」

 

 「羽黒」提督が微笑んだ。「これでもまだ嫌い?」

 

 

 羽黒が提督を呆けた顔で見つめ、すぐに赤くなった。ようやく、提督がやりたいことに気づいたらしかった。ため息が提督にかけられる。こればかりは嘘ではないようだった。

 

 

 「はい」羽黒が挑むような笑顔で言った。「司令官さんなんか、大嫌いですっ」

 

 

 

 

 

 

嘘つきは性交の始まり

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、ん、ちゅる、ふぅ」

 

 

 椅子に座るやいなや、提督が羽黒の頭をずいと己に引き寄せた。再び口づけをする。既に十分赤く濡れた羽黒の唇は、何も拒まず彼のことを受け入れた。舌が提督を拒否するように蠢いたが、いつもの調子で組み伏せた。

 

 

 「ん、ぢゅる、れろ、んんっ! んあっ!」

 

 

 右手で羽黒の頭を掻き抱きながら、左手が羽黒の胸、その頂のあたりをくすぐった。もどかしそうに身を捩るのが、唇越しに伝わってくる。もちろん、これで満足するような提督ではない。するり、と羽黒のすみれ色の制服、そのボタンを外しにかかる。

 

 片手でも異様な速さで羽黒の制服、その正面を脱がした――全て日頃の修練の賜である――提督は、そのまま露出したワイシャツに取り掛かった。割と細かいはずのボタンを、一つ一つ的確に外していく。時折乳首をひっかけて遊んでいた割に、羽黒のそれがはだけ、白色のブラジャーが顕になった。

 

 

 「ん、ふぅうっ!?」

 

 

 提督が、これまたすんなりとそれを抜き取った。羽黒の下着を剥ぎ取ることにかけて、提督は誰に遅れるつもりもないのである。何しろ、遅れていたらお楽しみの時間が減ってしまう。

 

 

 「っん、ぢゅる、んんっ、れろ、ぺろ」

 

 

 羽黒の舌、その動きが弱まった。提督が、羽黒の蕾をぴんと弾き始めたからである。人指し指が、今度は弾いたそこをいたわるように、ねっとりと勃ち始めたその側面を撫で回す。んふぅ、と羽黒が気持ちよさげに鼻息を鳴らし、頬の朱を濃いものへと変えていく。

 

 

 「ぷはっ! はぁっ! はぁっ!」

 

 「気持ちよさそうだな」

 

 

 提督が笑いながら、優しく羽黒の乳首をつまんだ。乳輪ごとつまむと、柔らかなそれは提督の意図通り歪んで見せる。羽黒があん、と綺麗な喘ぎ声を出した。

 

 

 「羽黒」軽く上下左右に引っ張りながら、提督が目の前の羽黒に訊いた。「まだ、俺のことが嫌いか?」

 

 「嫌い、ですっ」羽黒が熱っぽい息とともにそんな言葉を吐き出した。

 

 

 そか、と提督が頷く。次の瞬間、羽黒の目の前から提督の顔が消えた。胸に吸い付くために顔を下げたのだった。

 

 

 「あ、やんっ! いきなり、吸っちゃ」

 

 

 羽黒が抗議の声を上げたが、提督はどこ吹く風である。くにくにと乳首を唇で食みながら、指で刺激するのも忘れない。あむあむと口を動かしていると、提督の後頭部に温かいものがあたった。見るまでもない。羽黒の手だ。

 

 

 「やぁ、んっ、そんな、あっ、音、んんっ、立てないで、くださいっ」

 

 

 わざとちゅるだとかぺろだとか音を立てて吸っていると、羽黒がそんな声をかけてきた。上目でちらと見やれば、たしかに恥ずかしそうに揺れる瞳が提督を見つめている。だが、体は正直なようで。舌先で乳輪をなぞるように舐める度、胸へと押し付けてきていた。おねだりに答えるべく、提督が手を動かした。

 

 

 「あ、りょうほっ、だめっ」

 

 

 羽黒が、台詞とは正反対に顔を歪ませ、瞳を潤させた。乳輪ごと強調するように指で挟んだ乳首、その先端を上下に弾いてやる度、声を我慢しているのか提督の頭頂部につけられた口から熱い熱気が漏れ出す。胸に押し付ける力が強くなった。快感を我慢するためだけではあるまい、と提督がすぐに見当をつけた。片側だけでは寂しい、ということだろう。

 

 

 「ふぁ、ああんっ!」

 

 

 ちゅう、と乳をねだるように乳首を吸えば、代わりに出てきたのは気持ちよさそうなそんな喘ぎ声だった。ついでとばかりに、指で弾いていた乳首を、今度は乳房へと押し込むように力を入れる。綺麗な双丘が、刺激に耐えかねてふるふると震えた。いよいよ、頭に湿り気を感じ始める。相当に良いらしい。

 

 

 「ふぁ……?」

 

 

 だが、提督は口を離した。手は離しこそしないが、刺激をおくるというより労うようにさわさわと擦るだけである。羽黒が蕩け始めた瞳を、不思議そうに提督へと向けた。

 

 

 「これでもまだ嫌いかな」

 

 

 提督が言う。羽黒が慌てたように表情を取り繕った。本人は、膨れている感じを出したつもりのようである。上気した頬と軽く涎を垂らしている唇、それから快感に抗えていない瞳で台無しだったが。

 

 

 「き、嫌いですっ」

 

 

 意固地な声で羽黒が言った。だが、顔は提督から背けられてさえ居ないし、荒い息で台無しになってすらいた。誰がどう聞いても、もはや言葉通りに捉える人間は居ないだろう。

 

 

 「そうか。残念」

 

 

 だが、提督は一言そう棒読みすると、顔だけ真剣そうに悲しんだ。羽黒がこれから起こることへの警戒と、それから期待で固まった。

 

 

 「あ、んっ」

 

 

 そんな羽黒の反応をこれ幸いと、提督がタイトスカートの中へと手を伸ばした。ストッキング越しに羽黒の陰部、その陰裂を浮き出させるようにこする。羽黒が、声を上げて提督に身を委ねてきた。

 

 

 「もうびしょびしょだな。本当に嫌いなのか?」

 

 「だい、きらい、ですっ」羽黒が甘い声で抗弁した。

 

 「ん。ま、どっちにしろあとで履き替えてきた方が良いと思うぞ?」

 

 

 羽黒が顔を真っ赤に染めるのを見もせずに、提督が羽黒のストッキングを下着ごとずり降ろした。提督の言う通り、白色を陰部に沿って濡らしたそれが床に落ちる。外気に触れて感じたのか、羽黒がぶるりと震えた。そのまま、タイトスカートに隠れたところから聞こえてくる水音に、羽黒がふるふると首を横に振った。

 

 

 「しれいかんさ、んんっ、早、いっ」陰裂をなぞるように何度も行ったり来たりする指に、羽黒が口を抑えながら音を上げた。

 

 

 提督は何も答えなかった。ただただ、今度は指を羽黒の陰核に持っていくだけである。直接強く刺激するのは避け、包皮のあたりをやわやわと刺激する。

 

 

 「あっ、ん、ち、がぁ」だが、それだけでも羽黒には過剰なくらいだったらしい。羽黒がまたもや抗議した。

 

 「じゃあ、こうだな」

 

 「あんっ!」

 

 

 去り際にだけ陰核を弾いてから、提督の指がまた陰裂へと戻った。ずいぶんと滑りが良くなったそこに、同じく摩擦という言葉をどこかへやってしまった指を差し入れる。一瞬、膣肉が指先を出迎えたが、すぐにするりと埋もれた。

 

 すぐに激しく前後に抽送を始めると、より一層大きくなった水音と共に、羽黒が大きく喘ぎ始めた。体など、もう提督にしがみついていないと立っていられないようである。自覚は有るらしく、せめて喘ぎ声だけでも堪らえようとするも、悩ましげな吐息に変換されるばかりである。

 

 提督が指を引き抜いた。最後まで膣肉が吸い付いていたせいで、ちゅぽん、と水音が立つ。あん、と鳴いてから湯気を出した羽黒の目の前に、濡れに濡れた提督の手を持っていった。

 

 

 「こんなになってる」視線をそらそうとする羽黒に、提督が糸を引く指を見せつける。「これでも、まだ嫌い?」

 

 「……きらい、です」

 

 

 羽黒がちらちらと提督を眺めながら言った。提督がにっこりと笑う。羽黒の顔が引きつるが、そこに隠れた欲情を見逃さない提督ではない。

 

 

 「そうか。本当に困ったな」提督が笑みを崩さずに言った。「じゃあ、ここにのって?」

 

 

 じゃあ、という接続詞でつなぐには些か以上に問題がある言葉だったが、羽黒の方は特に違和感を覚えなかったらしい。恥ずかしがりながら、まだ執務前のために特に何も置かれていない机へと腰掛ける。きゃ、と声が上がった。提督がそのまま押し倒してしまったのだ。

 

 

 「やっぱり、びっちょりじゃないか」提督が慣れた手付きでスカートを脱がし、部屋の隅へと放り投げてから困ったように言う。「これでも駄目か。困った困った」

 

 「し、司令官さんっ! はぁ、かお、んっ、近い、ですっ」

 

 

 羽黒が目を覆った。提督が言葉を発し、息がかかるたび、羽黒の秘部がひくついた。何しろ、言葉通りの意味で提督の目と鼻の先にあるのだ。

 

 

 「そりゃ、ね」提督が、両肩にのせた羽黒の素足を心地よさそうに撫でた。実際、きめ細かく、そしてほんのり湿ったそこは吸い付くようで、撫でごこちがよろしい。「これから舐めるんだから」

 

 「うにゃっ!?」

 

 

 羽黒が声を上げた。陰核を提督が啜り上げたのだから仕方なかった。愛液が執務机にほとばしる。

 

 

 「しれい、かんさんっ!」羽黒がなにかに震える声で言った。「これ、んんっ、駄目ですっ! 机、も、あんっ、司令官さんも、ぅんっ! 汚しちゃい、ますからっ」

 

 

 体の中から中から溢れてくる嬌声に翻弄されながらも、羽黒がなんとか言い切り、自信の股ぐらに顔を埋める提督を恥ずかしそうに見つめた。すぐに視線が外される。提督が不思議そうな顔を演じているのが見たのだった。

 

 

 「俺のこと、嫌いなんでしょう? じゃあ、我慢できるよね」提督が朗らかに言ってのけた。

 

 

 羽黒が自分の指を噛んだ。こくり、と頷いて頭から力を抜く。提督が陰裂を舐め上げた。

 

 

 「ふぁあっ!」羽黒が噛んでいた指をすぐに離した。腰が浮き上がる。既に我慢なんて出来る状態ではないらしい。

 

 「うぁ、んんっ! んうぅっ!」

 

 

 羽黒の腰が跳ね、秘部が何かを求めるように動く。飛沫が羽黒の真っ白な尻を伝ってたれていき、ひくついている窄まりを濡らしながら机に滴った。

 

 

 「やぅぁっ! もうっ! わたし、やぁあっ!」

 

 「イキそう?」

 

 

 提督が口を離し、秘部をぷるぷると指で揺さぶると、目をぎゅっと瞑った羽黒がこくこくと頷いた。やはり、お仕置きは必要だなと提督が思った。

 

 

 「あっ!」提督が指を再び差し入れ、クリトリスに口づけると、羽黒がひときわ大きく鳴いた。「も、駄目、イっ――」

 

 

 提督が手と口を素早く退いたのは、羽黒が喉をのけぞらしかけたその瞬間だった。突然無くなった快感に、羽黒から喘ぎ声が消え、ただ空気だけを求めて胸が上下する。

 

 

 「はぁ、ぁ、しれいかん、さん?」

 

 

 羽黒が戸惑ったように顔を上げた。良い笑顔をした提督が出迎えてくれた。

 

 

 「何」提督が言った。羽黒が思わず顔をひきつらせるような声であった。「嫌なヤツにイかされたくないだろう?」

 

 「そ、そうですね」羽黒が言った。引きつりを抑え込めていない笑みで提督を見つめ返した後、はぁとため息をつく。ニコニコと微笑みを崩さない提督の前で、ぷぅとむくれた。

 

 

 「……司令官さんなんて大っきらいです」

 

 

 嘘の無い言葉に、提督の笑みがますます大きくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇          ◇          ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、んひゅあぁっ!」

 

 

 羽黒が執務机の上で腰をはねさせた。膣口に入れられた提督の指が、水分を書き出すように前後する。その上では、陰核がくりくりとイジメられていた。口はといえば、指に良い位置をすべて奪われてしまったらしく、赤らんだ羽黒の内太ももを、飛んだ飛沫を舐めるように動いていた。時折、後をつけようと強く吸い付いている。

 

 その各種様々な刺激、全てに敏感に反応しながら羽黒がひたすらに下半身を動かした。腕は、何かをこらえるべく自らを抱きしめるように腹部のあたりで巻かれているが、悲しいかな毛ほどの役にも立っていないらしい。

 

 と、羽黒の喘ぎ声が一段と大きくなった。緩んだ口から唾液がたれている。そろそろ『また』限界らしい。

 

 

 「あっ! ああっ!! んやああああああっ!」

 

 

 感じている、以外の意味を持たない言葉を羽黒が叫んだ。目をきゅっと瞑る。これから訪れるであろう、暴力的な快楽の奔流にこらえるべく、体に力を込め――。

 

 

 「ぅあ、っはぁ、はぁ」

 

 

 唐突に途絶えた刺激も相まって、羽黒の息だけが嫌に強調された。もぞ、と太ももが動き、提督の顔にあたって止まる。秘部だけが、慎重に指が抜かれたあともひくつき続けた。

 

 

 「羽黒」提督がもう何度目になるか、そろそろ羽黒にはわからなくなってきた声をかけた。「まだ、嫌い?」

 

 「きら、いぃ」

 

 

 羽黒が舌足らずな声を出した。「しれいかんさんなんか、だいっきらい」

 

 

 言いながら、下腹部がうずくのか、ぱっくりと開き始めた膣口から、とろりと蜜が流れ出した。提督の視界で、痛いくらいに勃起した乳首越しに、羽黒が湿っぽい吐息を出しているのがわかる。

 

 

 「強情だなぁ」

 

 

 呆れたような提督の言葉に、ぷいと顔が横に向いた。だが、体の方はよほど素直である。びしょびしょになった腰が、無意識のうちにか提督の前に突き出されていた。肉芽が期待感からかふるふると震えている。

 

 提督が、しげしげと濡れに濡れた秘部を見つめた。提督の予定では、もうそろそろ音を上げて降参してくれているはずであったせいで、そろそろ秘部だけを責めるのもマンネリといった具合である。どうしたものかと見ている中で、羽黒が提督の吐息で感じたらしい。んっ、と声を上げると身じろぎした。合わせて、また愛液が割れ目から流れ出し、重力に従ってそのまま下へと落ちていき……。

 

 

 「ひゃうんっ!!?」

 

 

 羽黒が飛び跳ねた。大きな快感によるものだったが、他の理由も含まれていた。

 

 

 「し、ししし、司令官さんっ!」羽黒が慌てたように声を上げた。表情を見ずとも、恥ずかしがっているのがまるわかりである。「い、今、今っ!」

 

 「うん」提督が悪い笑みを浮かべた。「羽黒のお尻も好きだからね」

 

 

 言ってから、上が大洪水を起こしているせいで、こちらも濡れてしまった菊門にもう一度口をつけた。ほんの少しだけ開いていたそこが、きゅっと占め上がる。羽黒が大きく鳴いた。

 

 

 「そこ、ダメッ! 汚いっ! 汚いですからぁっ!」羽黒の腕が、快感に震えながらもふらふらと動き出す。本気で止めさせようとしているらしい。提督の頭を押しのけようとでもいうのか、額に当たった。

 

 

 「嘘だな」

 

 けれども、提督がにべなく切って捨てた。「本気だったら、もっと強く拒めるもの」

 

 「ゃうんっ!」

 

 

 提督が、羽黒のすぼまり、そのシワを伸ばすようになで上げた。もともと濡れたそこに、こちらもびしょ濡れの指を這わせたのだからよく滑る。

 

 

 「ほら、ここもこれが好きみたいだし」

 

 

 菊門をなでながら言えば、羽黒が真っ赤になった。不浄の穴をマジマジと見られていることに、ようやく思い至ったらしい。

 

 

 「それに」提督が追い打ちをかけにかかった。「羽黒のここ、汚くなんかないしね。むしろ美味しい。れろ」

 

 「ぴぁうっ!」 

 

 

 先程指が這った場所を今度は舌で舐め回した。羞恥心と快感がオーバーフローを起こしたらしく、今日一番の嬌声が上がり始める。

 

 

 「あっ、お尻、いやぁっ! やぁっ! きゅあああっ!?」

 

 

 それを確認した提督が、暇になっていた左手、その手のひらで肉芽を押すように転がし始めると、再び腰が淫猥に揺れ動き始めた。

 

 

 「だめっ! そこで、んんっ! すすらないで、くださぁっ!?」

 

 

 指に掻き出される必要もなく、ついにとめどなく溢れ始めた愛液が提督の口元、つまりアナルまで垂れてきて、提督が迷わずちゅうと啜った。羽黒がいやいやと首を横に振るが、提督にはおねだりにしか見えない。

 

 

 「あ、やぁっ! やだっ! んあっ! お尻、あんっ! お尻で、気持ちよくなる、の、あんっ! やだぁっ!」

 

 

 そして実際、羽黒の方も限界であった。いや、度重なる寸止めでただでさえ限界であったから、すでに限界を突破していたといってもいいのだろう。陰裂が何かを欲するように蠢き、窄まりが開いたり閉じたりを繰り返す。絶頂が近いらしい。

 

 

 「嘘だな。本当はとっても気持ちいいくせに」

 

 

 提督がこの期に及んでそんなことを言う。羽黒が言葉に詰まった。昂ぶった体と、羞恥心を捨てきれない頭が衝突しているらしい。ならば、補助してあげよう。提督が頷いた。皺を愛おしそうになでていた舌が、門の向こう側へねじ込まれた。

 

 

 「……ふぇ」

 

 

 羽黒がきょとん、と自身の下半身を見つめた。不浄の穴どころか、その先へとよりにもよって愛しい人の舌が突き刺されたことを、頭が理解してくれないらしい。しょうがないので、提督が舌先を思い切り動かした。同時に、クリトリスも思い切り撫でこする。

 

 

 「うにゅああああああああああっ!!?」

 

 

 体の奥底から出てきた声とともに、腰ががくがくと痙攣した。ぷしゃあ、と潮が吹き出して提督の頭にかかる。

 

 

 「はひゅーっ、かひゅーっ」

 

 

 まさしく息も絶え絶え、という塩梅に羽黒が力を抜き去った。執務机がきぃ、と音を立てる。顔は力なく口だけが開いており、股が力なく開かれ、その付け根には粘性の液体が水たまりを作っていた。

 

 

 「羽黒」そんな『そそる』光景を、一度立って満足気に見下ろしてから、提督が羽黒の耳元で囁いた。「お尻、気持ちよかった?」

 

 

 羽黒が力なく、よく見れば首を横に振っていることがわかるぐらいに動かした。提督が、羽黒の菊門をなで上げた。

 

 

 「羽黒?」

 

 「…………」

 

 

 羽黒が頬を膨らませ、すぐ諦めたような苦笑いに変えた。とうとう降参らしい。

 

 

 「気持ち、良かったです」

 

 

 恥ずかしそうにそう認めると、ふぁ、と羽黒が震えた。頭を撫でられていたのだった。

 

 

 「素直に言えてえらいね」

 

 

 子供に言い聞かせるような口調と言葉であったが、散々虐められていた羽黒にとっては心安らかになる声だったらしい。盛んにこくこくと頷いている。よしよし、ともう少しだけなで続けてから、提督がじゃあ、と声を出した。羽黒が主に下半身から力を抜いた。今度こそ嘘を認める気になったらしい。提督がニヤついた。

 

 

 「じゃあ、今日は終わりにしようか」

 

 「……え?」

 

 

 有罪判決を聞く冤罪被害者のような声を出しながら、羽黒が提督を見つめた。見れば、顔にかかった愛液を拭いつつ、羽黒の秘部にもハンカチをあてがおうとしている。羽黒が慌てて腰を引いた。

 

 

 「羽黒、どうしたんだ?」全く疑問をいだいていないような声で提督が訊いた。「俺のことは、まだ嫌いなんだろう?」

 

 「ご、ごめんなさいっ! それは、その、エイプリルフールの嘘で……」

 

 「えぇ、嘘だったの!?」提督が白々しさを辞書を使わずに表現した。「傷つくなぁ。なら、ちゃんと謝ってもらわなきゃ」

 

 

 羽黒が困惑する中、提督が再び羽黒の耳元に口を寄せた。小声で何事か囁く。羽黒の顔全体が赤色に爆発した。

 

 

 「し、しれいかんさんの、おにっ! あくまっ!」

 

 「閻魔と呼んでくれ。嘘つきに罰を下すんだから」

 

 

 閻魔帳の終身名誉地獄行き欄に提督の名が刻まれることはこの瞬間に確定したが、悲しいかな閻魔は地獄の裁判官であって執務室の主ではない。最後に折れたのは羽黒であった。手を恐る恐る秘部に当てる。そのまま、中の鮮やかな膣肉を見せつけるようにそこを開いた。あまりの恥ずかしさからか、羽黒が固く瞳を閉じた。震える声が、真っ赤な顔の熱っぽい口から飛び出してきた。

 

 

 「う、嘘をついた罰として、羽黒の、お、おまん、こ、にっ。だ、大好きな、司令官さんの、おちん、ちんをっ、くださいっ」

 

 

 はぁー、はぁー、と興奮しきった羽黒の吐息だけが場に満ちた。ほとんど泣き出しそうな顔は羞恥に歪み、胸がふるふると揺れている。手は、力を抜くタイミングを失ったのか、赤らんだとは言え白っぽい周囲の肌に比べてよほど濃ゆい色合いを提督に見せつけていた。つぅ、と開け放たれたそこが、強請るように愛液を垂らした。

 

 提督は何も言わなかった。一瞬、更に恥ずかしいことを言わされるんじゃと羽黒が身じろぎした。

 

 

 「あ」

 

 

 その緊張と言うか期待と言うかが解けたのは、提督から衣擦れの音がし始めてからである。続いて、ベルトを外す金属音がするにいたり、ようやく羽黒が薄っすらと目を開けた。下半身を露わにした提督がそこにいた。

 

 

 「あんっ!」

 

 「お仕置きならしょうがないな」提督が自身のものを羽黒にこすりつけた。「挿れるぞ?」

 

 

 羽黒がこくこくと頷いた。秘裂を広げる手に力が入る。提督が腰を進めた。蕩けきった膣肉がざわざわと蠢き、提督のものがいっそ熱いとすら言える羽黒の中にすっぽりと収まった。

 

 

 「はぁああああ」

 

 

 羽黒が心地よさそうに息を吐いた。うっとりと提督を見つめている。

 

 

 「嫌いな割には気持ちよさそうだな?」提督がニヤニヤと笑った。

 

 「で、ですからっ! あれはエイプリルフールの嘘で……」

 

 「嘘で?」

 

 

 羽黒が膨れた。とことん素直にならないとまた意地悪をされると確信している。口をもごもごと動かし、かろうじて聞き取れるくらいの声で続けた。

 

 

 「ほんとは、司令官さんのこと、大好きで。さっきから、おちんちん、ずっと、欲しくて、やぁあんっ!」

 

 

 羽黒が言い終わる前に提督の腰が動き始めた。それも、ねっとりと楽しむと言うよりかは、自分の快感を高める、という動き方である。いい加減、提督の方も限界だったらしい。

 

 

 「あっ! はげしっ! んんっ! 激しいですっ! そんなに、ひゃんっ! されたら、も、もうっ!」

 

 

 とはいえ、そんな責め苦でも、さんざん焦らされた羽黒にとっては、もはや『苦』の部分など存在していない。強烈な刺激に、慌てて口を手で塞ぎにかかるも、嬌声はその隙間をたやすく通り抜けて行く。

 

 

 「少し待って」提督が腰を打ち付けながら笑った。「俺も、すぐに果てそうだから」

 

 

 羽黒がこくこくと何度も頷いた。愛玩動物のような愛嬌がある。たまらず、男が羽黒に覆いかぶさった。腰の動きは少し抑えつつ顔を近づけ、舌をねじ込む。

 

 

 「ん、れる、んふっ、ちゅる、んぅあっ」

 

 

 歓迎するかのような羽黒のそれと絡めると、提督が口の中を刺激するたびに膣が締まった。上でも下でも、吸い付いて離れてくれない。よほど待ち遠しかったらしい、と提督は傲慢にも結論づけ、そしてどうやらそれは事実に限りなく近いようだった。

 

 

 「ぷぁっ! はぁっ! ひゅあんっ!」

 

 「そんなに待ち遠しかったんだ」

 

 

 苦労して舌を引き抜くと、羽黒が懸命に呼吸を整えながら頷いた。

 

 

 「はいっ!」羽黒がなおも提督の唇をついばむように食みながら続けた。「司令官さんのこと、んんっ、大好き、ふぁ、ですからっ」

 

 「の割には意固地になってたけど」

 

 

 羽黒が膨れ上がった。提督の体を抱きしめに掛かっている。提督がいくら強烈に腰を打ち付け、快感の喘ぎ声に体をふるわせようと、その動きは止まらない。

 

 

 「さっきのは嘘って、んっ、言ってるのに」

 

 

 すねたように秘書艦がそう言った。提督が微笑む。羽黒のそういう反応は、彼の大好物に他ならなかった。どれだけ食べたって満腹になることはない。

 

 

 「ひゃぅっ」羽黒がいっそう甲高く啼いた。提督が緩急をつけて奥を小突いたのだった。「んぅっ! あんっ! 司令官、さんっ!?」

 

 「いや、本当のところをまた聞きたいな、って思ってさ」

 

 

 提督が言いながら動きを続ける。羽黒が喘ぎながら、顔を諦観と喜色を併せたものへと変えた。

 

 

 「司令官さん、好きです」羽黒が提督の耳元で囁いた。「大好きです」

 

 「俺も好きだよ」

 

 

 羽黒の口が、知ってます、と動いた。声は出ない。いきなり突くのが早まった提督の腰、その動きのせいで、喘ぎ声を出すので精一杯だった。もっとも、提督に言わせれば、言葉を返した時点で急に締め付けを強めた羽黒が悪い、となる。早い話がお似合いであった。

 

 

 「あっ、司令官さっ、あんっ、も、駄目ですっ! ひゃん、我慢、むり、むりぃっ!」

 

 

 羽黒が耳元で喘ぎ続けると、提督の動きが増していく。提督から出てくる吐息を聞いたのか、羽黒が嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 「司令官さんっ、あんっ、好きですっ、愛してますっ、みゃうんっ!」

 

 

 うわ言のように繰り返す羽黒に、俺もだぞとささやきながら、提督が腰の動きを一層早めた。先程の寸止め責めで目をつけていたGスポットに肉棒を擦り付ける。羽黒がびくん、と反応する。提督の胸板に、羽黒の柔らかいものと硬いものが擦り付けられた。

 

 

 「好きっ! ふぁ、あんっ! イクっ! イッちゃいますっ!」

 

 「良いぞ。さんざん我慢した分、イッちまえ」

 

 

 提督が、何時の間にか秘部に回していた手で、肉芽をぴん、と引っ掻いた。

 

 

 「ふぁっ! イッ!? イキますぅっ! うぁあああああああああああっ!!」

 

 

 羽黒が白い喉を反らせて仰け反った。膣肉が収縮し、提督を体の奥深くで咥え込む。提督が、何にも逆らわず、精を迸らせた。快感に震えていた羽黒が、うっとりと提督を見つめる。奥を精液に叩かれるのか、時折あん、と啼きながら、羽黒が提督を抱きしめた。

 

 

 「司令官さん」精をすべて吐き出し、頭をなでながら自身を見つめていた提督に、羽黒が念を押すように声をかけた。「羽黒、ちゃんと、司令官さんのこと好き、ですからね?」

 

 「疑うわけが有るとでも?」

 

 「さっきまで疑ったふりして散々いじめてましたっ!」

 

 

 ぷんすこと羽黒が膨れる。提督が笑った。エイプリルフールの嘘然り、心をひらいてくれている羽黒が、提督は好きなのだった。

 

 

 「羽黒」提督が羽黒の唇に近づく。「俺も大好きだぞ」

 

 「はい、知ってますっ」羽黒が笑い、二人が一つになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、ここで綺麗に切り上げても良かったのだが。

 

 

 「司令官さん? 何で震えてるんですか?」

 

 「いやぁ、うん。落ち着いたらさ。扉の向こう側にね。二人ほどこう、殺気を放つ存在がさ」

 

 

 そりゃ、執務室をこんだけ長く専有すればそうもなる、という話であった。提督が冷や汗に濡れていく。

 

 

 「たぶん、妙高姉さんと大淀ちゃんですね。今日、新年度初めの大切な日ですし」羽黒がなんでもないという風に言った。流石、提督に対し遠慮が消えてきたことだけは有る。

 

 

 「な、なぁ、羽黒。怒られる時は、一緒だよな?」提督が硬い笑みで言った。声が震えている。

 

 「どうしましょうか。ほとんど襲われたも同然でしたし。いっぱい虐められましたし」

 

 

 制服を整えながら羽黒が言う。言っていて思い出してきたのか、頬がまた赤らんできた。「……羽黒、怒られる必要、ありません?」

 

 「た、頼む。羽黒! 後生だから!」

 

 

 提督がついに土下座した。もはや恥も外聞もない。それが功を奏したのだろうか。はぁ、と羽黒が大きくため息を吐いた。提督が顔を上げる。

 

 

 「仕方ありませんね」慈母のような表情で羽黒が言った。「今回ばっかりは、私も一緒に怒られてあげます」

 

 「本当か!?」提督が本心から歓喜の叫び声を上げた。「やっぱり持つべきものは羽黒だ! これで妙高義姉さんの説教も比較的抑え」

 

 「嘘です」

 

 

 提督が固まった。羽黒が、恥ずかしそうに舌をぺろりと出した。

 

 

 「だって、今日はエイプリルフールですからっ」

 

 

 執務室の扉が開け放たれるまで、残り3秒を切ったタイミングでの情景である。

 

 

 

 




なお、提督の年度初めは妙高大淀によるエンドレスお説教で潰れましたとさ。めでたしめでたし。
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