ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
この幕間の続きを求める声が多かったので
投稿するゾ。
活動報告で「いいかげんヤンデレから解放したげてよぉ!」的な
コメントがあって草。
ダメです。(尊師風)
今回は504と元いらん子中隊の507だゾ。
それではご覧ください。
KEY(ドM)
扶桑皇国。
そこは、ボバが元いた世界でいうと
日本であった。
どうからどう見ても日本なのである。
扶桑皇国のウィッチは強い。
リバウの三羽鳥をはじめ、歴戦の猛者が
数多く生まれた国としても知られている。
中でも、501統合戦闘航空団の坂本美緒。
504統合戦闘航空団の竹井醇子。
そして、扶桑皇国最強のウィッチ、若本徹子。
この3名を知らない扶桑国民はおそらくいないだろう。
が、彼女たちがそこまで強くなった原因である
とある人物については、ごく一部の関係者しか知らない。
3人は、口をそろえてこういう。
・・・・
------自分には二人の師がいる、と。
一人は誰もが容易に想像できた。
北郷章香。
彼女たちの先輩であり、先生であった
ウィッチである。
しかし、もう一人に関しては誰も知らず、
謎に包まれているのだった。
◆
504~統合戦闘航空団基地
「はっ、はっ、はっ・・・。」
体の痛みも気にせず足を動かし
走り続ける。
加齢とともに落ちていく魔力はどうしようもない。
だが、その分体力でカバーできるはずだ。
まだまだウィッチとして空を飛びたい。
大切な仲間を、人たちを守りたい。
そのことを考えるだけで自然と体は
動くのだった。
並木道を走り続け、目標の距離を走り切ったので
早歩きでクールダウンする。
息が苦しく、心臓が破裂するのではないかというくらい
鼓動している。
すると、目の前に見知った人物がいるのが見えた。
「・・・・隊長。」
「・・・あら?」
ドミニカ・S・ジェンタイル。
通称、大将が私の目の前で待っていた。
立ち止まり向き合う。
「・・・・どうしたの?」
私がそう聞くと、何か足をとんとんと
せわしく叩き落ち着かない様子で聴いてきた。
「・・・なあ。長らくここでやってきた。」
どこか懐かし気な表情でそういう彼女。
ここに来た時のことを思い出しているのか。
それとも・・・。
「・・・501のヴィルケ中佐と会ってから、
ただネウロイをぶっ潰すだけじゃなく、
それ以外の戦いがあるってことに気が付いた。」
噂に名高いカールストラントのミーナ中佐。
501の司令官として知られているウィッチだ。
美緒がいるところでもある。
「ジェーンがいれば満足だった。でも・・・。」
表情を歪め、右手で胸を押さえつけながら言う。
「・・・・最近胸に穴が開いたような気分なんだ。
・・・誰か、ジェーン以外に誰か大切な奴が
いたような気がするんだ・・・。」
今にも泣きそうになるのをこらえているような
顔つき。
気の強い彼女がそうしているところを見て
今は501にいる親友の姿を思い出す。
「・・・悪い。ただ、吐き出したかっただけだ・・・。
明日からはいつも通りに戻るさ。」
そういって背を向けて立ち去る。
その背中は悲哀に満ちており、明らかに
悲しんでいるのが見て取れる。
彼女が言っていること。
それはきっと------。
(・・・・いけないな。)
思わず顔がにやけてしまう。
自分だけが、完全に思い出している。
優位に立っている。
今なら他のウィッチを出し抜ける----。
その事実がどうしようもなく私の
胸を高鳴らせ、興奮させる。
しかし、彼が今どこに居るのか
そもそも生きているのかさえ分からない。
自分が嫌っていたような人間になっているというのに
止められない。
欲しい。
なりふり構わず。
手に入れたい。
(そのためにもまずは・・・)
-----体力をつけて、彼を捕まえられるようにしないと
つぶやいた独り言は誰にも聞こえることはなく
空の彼方に吸い込まれていった。
◆
507~統合戦闘航空団基地。
背中に感じるベッドの硬さを
気にせず、枕に頭を乗せて寝ころがる。
大好きな煙草を最近吸わなくなった。
その姿を見た彼女から
「て、天変地異の前触れ?!」と
言われた。
・・・さすがにひどすぎるのではないだろうか。
同性からアプローチされて揺らいでいる
ウィッチに言われたくない。
目を閉じて静かに考える。
今まで居場所がなかった自分にできた
大切な場所。
今では、自分よりも大切だと言える
仲間たちもいる。
間違いなく、幸せだと言えるだろう。
・・・・しかし、大切な最後の一かけらが
揃っていない。
彼なくして、この「スオムスいらん子中隊」、
いや、507、サイレントウィッチーズはありえないのだから。
眠りかけていたその時、扉をノックする音で
目が覚める。
「・・・・どうぞ。」
「入るわよ!!」
そういって上がり込んでくる人物。
巫女服のような独特の衣装を身にまとい、
自信に満ち溢れている顔の女性。
穴渕智子。
この507の戦闘隊長だ。
しかし・・・。
「私が返事をする前からドアを開けるのはやめてほしい。」
「いいじゃない。どっちにしろ。」
良くはない。
だが、そういったところで彼女が直すはずもないので
諦めている。
体を起こし用件を尋ねることにした。
「・・・何かあった?」
「あ、そうそう。あいつの事なんだけど・・・。」
あいつ、それはつまり---。
・・・・・
「・・・・この世界に、いるみたいよ。」
目を見開き口元をゆがませる。
そうか。
・・・そうか。
体がそわそわしだし、耳が生えてくる。
最大の懸念は払拭された。
「今までの色んなウィッチとかから地道に
聴いてみたの。」
そういって私の傍に投げたのは何かの資料。
「それが、ウィッチたちにあいつについて
聴きこみした結果よ。」
右手でもって、中を開いて見ていく。
『背中から火を噴いて飛ぶ謎の物体』
『右手に持っているいびつな銃から
赤い光線のようなものを発射した』
『私のことをまるでかばうかのように、
ネウロイに立ち向かっていった。』
そんな証言が大半を占めていた。
ぱさ、とベッドの上に資料を置いて立ち上がる。
近くにクローゼットにかけてあるコートを手に取り
着こむ。
「・・・ふふ。」
「あら、笑うなんて珍しいわね。・・・かくいう
私もそうなんだけど。」
むふー、と息を吐きながら興奮した
様子で耳と尻尾を動かす智子。
笑うなという方が難しい。
・・・・ようやく見つけた最後の欠片。
「皆を集めてほしい。・・・・彼のことについて
と言えば、すぐに集まるはずだ。」
「オッケー。・・・圭子には負けないんだから・・・っ!」
逃がさないように。
逃げられないように。
執拗、狡猾に追い詰めてがんじがらめにしなくては---。
◆
ぞくり、という寒気が背中に走り、
思わず後ろを見る。
だが、そこには誰もおらず
無限の暗闇が広がっているだけである。
(・・・風邪でも引いたかな。)
ぶえっきし、とくしゃみをして
うええーい、と息を吐く。
体調管理に気をつけねば。
双眼鏡で501統合戦闘航空団基地を覗き見る。
明かりがまだついていることから
仕事中なのが伺える。
(司令室がまだ明るいってことはミーナと美緒か。
・・・あいも変わらずの生真面目さだ。)
右手に持っているサンドイッチをほおばり、
むしゃむしゃと食べながら他のところを見る。
既に消灯しているところもあるが、
いまだに光が消えていないところもある。
さすがに、ルッキーニがいるところらへんは
明かりが消えているが。
・・この距離だとわかることはこれくらいか。
双眼鏡を降ろそうとしたとき、何かが視界の端に写る。
気になったのでもう一度双眼鏡で見るとサーニャが
基地に降り立ったのが見える。
ナイト・ウィッチとして哨戒していたのか。
あまり無理をしてほしくないが・・・。
と、そこでぴくん、と体が反応する。
いつもの姿に変わり、右手のブラスターを
廃墟の窓から構えて、海の彼方に向け連射する。
双眼鏡で見ると、小さな爆発が遠くで起きたのが見えた。
(・・さてと、仕事だ。体はまだ痛いがやるか。)
逃げる、戦わないという選択肢はなく、
自然と体は戦場に向かう。
願わくば、彼女たちが少しでも安眠できることを願いつつ。
(・・・・・?気のせい、かな。)
「サーニャ?どうしタ?」
「・・・今日はいい夢が見れそう。」
「???」
504
漆黒の意志を持っているのが一人。
やはりヤバイ(確信)
え?徹子と北郷?
・・・・・ナオキです()
507
相も変わらず百合百合。
しかし・・・?
活動報告のアンケート協力ありがとナス!!
もし、あのウィッチたちと恋人になったら、
という番外編を書くことになったゾ。
いつか書く。
・・・いつか()
KEY(ドM)