ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
11/23(木)10:00から投稿すると言ったな。
あれは本当だ。
けど、その間に一回も投稿しないとは言っていない。
ストパンちょっと面白すぎんよ~。
読者から誤字脱字の報告もらうと助かるわ(KBTIT)
これからも・・・よろしくな(関西クレーマー)
今回はアニメ4話と5話の間にあたる話だゾ。
基地から抜け出た彼は・・・。
それではご覧ください。(KBTIT)
KEY(ドM)
「坂本さん!!これ、こっちですか?」
「ああ、そこに置いといてくれ。」
司令室の床に散乱していた資料を拾い上げた
宮藤に机の上に置いておくように言う。
あたりを見回す。
ところどころに何か争った形跡が垣間見え、
単なる物取りではないことを伺わせる。
隣で腕を組んで考えていたミーナが
ぽつり、と漏らした。
「・・・複数の人間がこの基地に侵入した。
それは状況からいって間違いないわ。」
「ああ。」
彼女が言っていることはおそらく事実だろう。
司令室に置いてあった重要書類と、倉庫に
鍵をかけて隠しておいた機密物がいくつか
なくなっていた。
しかし、どうしても分からないことがある。
「侵入者の一人は、倉庫に行って、
それからまっすぐ司令室までやってきた。
まるで、そう。」
「・・・・この基地の中に来たことがある
人間のように、まっすぐと。」
ミーナの言葉の続きを代わりに言う。
普通、これだけ大きい基地ならば例え侵入したところで
迷うように作られているし、警備の人間だって多くいる。
ウィッチに手を出そうとする不埒な輩は多いのだ。
だからこそ、男の軍人も基地には滞在しており、
いざとなったら彼らの力にも頼っている。
だが、侵入者は易々と入ってきた。
彼らの監視をかいくぐって。
深刻な表情で目をつむり、顎に手を当て
考え続けるミーナ。
今は、そっとしておいた方がいいだろう。
この基地の最高責任者として今回の件は
ショックだったはずだ。
幸い、他のウィッチたちには単に空き巣が入ってきた
と言ってあるが、皆、どこか不安そうな表情だ。
サーニャとリネットは気分がすぐれないと言って
部屋に戻った。
あのエーリカでさえ、嫌悪感を隠そうともせずに
眉にしわを寄せている。
何か手掛かりはないか。
外に向かって開けられている窓の傍に近寄って見ると
何か染みのようなものが点々と続いているのが見えた。
かがんで右指で触ってみると指に赤いモノが付いた。
鉄のような匂いがほんのりとする。
これは・・・。
(血?)
しかもそれは窓の近くだけでなかった。
窓から外を見ると、点々と赤い模様が
絵の具のように垂れている。
(・・・ここに二人以上の人間がいた。
それは現場の状況から言って間違いない。)
争った形跡と、机に刺さっていたナイフが
その証拠だ。
(・・・・血を流した方が不利と悟り、
窓からの脱出を試みた。)
赤い模様は地面のある部分で止まっていた。
「・・・ミーナ。」
自身が気が付いたことを伝えて、
必ず犯人を捕まえる。
大切な部下をおびえさせた罪は・・・
重いぞ。
◆
ふぇっくしゅん!!・・・・ええっくしぃ!!
くしゃみをするとこだまが返ってきて
耳がキンキンと鳴り響く。
うるさいことこの上ない。
に、してもドジった。
俺としたことが、怪我を負うだけでなく
侵入者を逃してしまうとは。
やはり肉体的にはもう衰え始めているのか。
しかし、今はそれよりも足のけがを何とか
する方が先だった。
茶色い麻製のズボンをめくり、
けがをしたところを見る。
流血はある程度収まっているが
痛くて顔が思わず歪む。
街でもらってきたアルコール液を
薄めたものをぶっかける。
「!!!!!っ!!!」
あまりの痛さに叫びそうになったが
布を口で噛み、声を抑える。
後は包帯で怪我を包むだけ。
そう思い、自分の近くにあった包帯を
取ろうとあたりを見回すとなくなっていた。
あれ?どこに行った?と疑問を浮かべていると
横から誰かに包帯を差し出される。
あ。ありが・・。
待て。
ここには俺しかいないはず。
一体だれが俺に手を貸してくれるというんだ?
ゆっくり、そう、本当にナメクジが動くくらいの
スピードで体を後ろに向ける。
「・・・・・はい。」
そこには、瞳孔が完全に開いた目で、
なぜか俺の脚に包帯を巻き始める
サーニャがいた。
◆
血が滴る後を私とバルクホルン、そしてエーリカの二人と
一緒にたどってきた。
それは、屋根に、街に、果ては森にある廃墟まで
点々と続いていた。
念のために銃と刀を持ち、ストライカーユニットを
装備した状態で空を飛んでやってきた。
そこは、まさに廃墟とした言いようがない、
天井が吹き抜け、誰かがそこを布切れで補強していた
ような場所だった。
先日までここにいたのか、食べ物のゴミや
雑用品などが置かれており、生活の跡が
残っていた。
「・・・逃げられたな。」
「ちえっ。あーあ。せっかく睡眠を削ってまで
きたのに。」
「仕方ない。何か手掛かりがないかだけ探そう。」
そういってあたりを散策し始める私たち。
しかし、めぼしいモノが残っているはずもなく、
調査に飽きてサボっているエーリカをバルクホルンが
叱っていた。
撤収するか。
そう考え二人に声を掛けようとすると、
何かを踏む。
なんだ?と思って足をあげてみてみると、
そこには見たことのあるマークのバッジが
落ちていた。
しゃがんで手で拾う。
ブリタニア国旗を模したバッジだった。
◆
あのあと、サーニャに忠告された。
「美緒たちがこっちに向かってきている」と。
だからそれを俺に伝えるために、部屋に戻って
休むと嘘をつき、エイラの目を盗んでここまで
来たと。
仕方なく、俺とサーニャは廃墟を脱出することに。
美緒の魔眼で見つからないように、超低空飛行で
海の上を飛んでいた。
しばらくそうしていたが、そろそろ大丈夫という
彼女の言葉に従い、一気に急上昇する。
きゅっと左手を掴まれる。
横を見ると、嬉しそうな顔で俺の手をしっかりと
握り締める彼女の顔が見える。
そのまま雲を突き抜け、地上から見えないほど
遠くに上がってきた。
横にいる彼女に言う。
・・・・なあ、そろそろ手を離しても・・・。
「・・・・だめ。」
あの・・。
「・・・にゃ。」
無理に手を離そうとすると、かえって強く
握り締められほどけなくなる。
完全に俺を逃がさないように警戒している。
前も、前も、そのまた前も逃げていたから
無理もない。
諦めてそのまま話を続ける。
・・・・どうして、俺を助けてくれたんだ?
「・・・・大切だから。」
俺が尋ねると、ぼそり、と小さな声で話す。
「・・・・501に来ないのは、何か
理由があるんでしょ?」
その言葉を受けて、思い出す数々の事。
ウィッチ反対派の軍人ども。
彼女たちに手を出そうとする犯罪者。
日常に潜む彼女たちの危険が脳裏に思い出される。
左手を両手でそっと包まれて、
彼女の胸のあたりまでもっていかれそうに・・って!
ちょちょちょちょ!?
思わず手を引っ込めた。
「・・・・ちっ。」と軽く舌打ちをするサーニャ。
おかしい。大天使宮藤と並ぶ、女神サニャエルは
どこに行ってしまったのか。
女神が、女神が腹黒くなってしまわれた・・・。
頭を抱えていると、胸を頭に押し付けられる。
「・・・・だから、ボバが私たちの近くで
隠れているのは黙っていてあげる。」
・・・・ありがと。
でも、顔を胸でうずめられるのは恥ずかしい。
しかもそこそこ柔らかいくらいで、ルーデルや
ガランドに比べると・・・。
ぺしっ、ぺしっ、とマスク越しに頭を
はたかれた。
「・・・・小さくないもん。つん。」
今度は拗ねた。
そして、ぷいっと体ごとそっぽを向いてしまう。
そんな彼女にナニか声を掛けようと口を開けると
指をそっと唇に置かれる。
「・・・でも。条件がある。・・・ん。」
そういってごそごそと何かを取り出し、
右手で差し出してくる。
・・・これは?
通信機、と・・、コード?
押し付けられて思わず受け取る。
「ん。・・・私が哨戒任務の時は
必ず出て。・・・じゃないと。」
じゃ、じゃないと・・・・?
おそらくどうするか想像はついたが
それでも聴かずにはいられず尋ねてみる。
すると思わず見惚れるほどの笑みを浮かべて
嬉しそうに言う。
「・・・501の皆にばらす。」
毎日夜の相手を務めさせていただきます。(早口)
こうして、俺は心強い味方を現地で得ることに成功したのだった。
・・・成功、っていうのか、これ?
サーニャ
どこかに『ある情報』を流し始めた模様。
それは・・・。
彼と触れ合って病み度はちょっと下がる。
しかし、以前として危険であることに変わりはなく、
『その機会』があれば何の躊躇もなく実行するだろう。
感想、くれ。
くれ。
くれ(ホモは三度刺す)
KEY(ドM)