ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
今回は12話あたりまでの話だゾ。
ちなみにボバは表ではほとんど出てこないゾ。
裏側で後始末しているゾ。
・・え?
なんでヤンデレには勝てないかって?
愛に狂った女に勝てる男はいないんやで(震え声)
KEY(ドM)
美緒が墜ちた。
そのことを知ったのはサーニャからの通信によってだった。
人型のネウロイとコミュニケーションを取ろうとした
宮藤を守ろうとしたところを・・・・。
死んではいない。
だが、シールドを撃ち抜かれてしまったらしい。
それが意味することはつまり・・・。
『ねえ。・・・大丈夫なの?』
・・・・。
うすうす感づいているサーニャ。
魔力を持たなくても前線で戦っている
ウィッチはいる。しかし、それは彼女が
最強クラスのウィッチだからできる芸当だ。
数十年ネウロイと戦って、経験値が溜まれば
話は別だが、それでもきついだろう。
それよりも、司令室で盗み聞きした
もう一つの話の方が気になっていた。
美緒が墜とされる少し前にさかのぼる。
◆
「・・・・・これ以上、深入りするな、か。」
「これは一体どういうことだ!?」
激昂するバルクホルンの声が聴こえる。
・・・やはりこうなったか。
バルクホルンの妹が目を覚ましたのは良かったが、
これはよろしくない。
司令室の机に仕込んである盗聴器から
彼女たちの声を拾い上げていた。
「私たちを疎ましく思う軍人は多いわ・・・・。」
「だが、大体の見当はつく。」
「・・・・・トレヴァー・マロニー空軍大将。」
ガランドの資料で見たあいつか。
本当にどこでも懲りないやつだ。
・・・・一人くらいきれいなマロニーはいないものか、
とため息をつく。
どうする。
殺すのは簡単だ。
だが、あいつは貴重なネウロイに関するデータも持っている。
それが以後の戦いに役立つことは言うまでもなかったので
躊躇する。
かといって何もしなければ調子に乗ることは目に見えている。
腕を組んで悩んでいると、話の続きが聴こえてくる。
「・・・・これでつながったな。以前、この司令室を荒らした
人間がいた理由。」
「・・・・そしてトレヴァー・マロニーと同じ国籍のバッジ。」
ナイフで刺された左足がうずく。
あいつの部下には足をやられている。
次にあったら絶対に頭を落ち武者にそり込んでやる。
盗聴器の通信を切り、屋根から飛び降りて海にダイブする。
海面にぶつかる直前に背中のジェットパックを点火し、
水平線に向かって飛び続ける。
奴が死のうとどうなろうと興味はないが、
あのネウロイのデータはどうしても必要だ。
夜の冷たい風を体に浴びながら遠回りで隠れ家に戻った。
◆
『ねえ。・・・大丈夫?』
いかん。
考え込んでいたようだった。
彼女に大丈夫、大丈夫と返し、
通信機を切る前にもう一つ質問する。
・・・サーニャ。確か人型のネウロイが出たって
言っていたよな?
『え?う、うん。』
そうか・・・・。
ふーと息を吐きながらベッドに寝っ転がる。
と、なると最悪の事態を想定する必要がある。
宮藤は脱走した。
美緒はいまだ戦える状態じゃない。
・・・そして、極めつけだったのがあの男がやってきたことだ。
◆
スコープ越しに俺が追っていた男が見えた。
周りの兵士たちが彼女に向けて銃を構えたとき、
皆殺しにしたい気持ちが湧き上がったがそれを
自分の左手で右手を抑えることによって辛うじて耐える。
・・・・・っ。
遠めでも唇を読んであいつが何を言っているのかはわかる。
ウォーロック。
解散。
引継ぎ。
原隊への復帰。
宮藤が滑走路の地面に倒れたとき、
本当に飛び出そうと思わず立ち上がったが、
他のウィッチたちに抱えられて基地の中に
連れていかれるのが見えた。
・・・宮藤。
他の子たちがついているなら大丈夫だろう。
だが、それよりもあいつの後ろにあるあれの方が
今は優先だ。
・・・・あれが、ウォーロック?
今まで倒してきたやつよりもごつく、
武装の数も増えている。
嫌な予感がする。
スコープをトレヴァー・マロニーの
頭に定めつつ、その背中を歯ぎしりをしながら
見送った。
◆
『私たち、みんなバラバラになっちゃうのかな・・・。』
泣きそうな声でそういう彼女。
いつも病んだ目で俺を振り回している
とは思えない。
・・・安心しろ。
『え?』
そんな彼女に向かって自然と声を掛けていた。
絶対に守るから。
それだけ言って通信機の電源をオフにする。
別の時間帯にシャーリーからもらった情報とも
合致している。
・・・やることは決まった。
◆
といって意気揚々と今はマロニーの支配下にある
501基地に乗り込んできたのだが・・・。
「これであなたももう終わりね」
そういって、何かの資料をマロニーに
突き付けるミーナ。
エーリカとバルクホルンもざまあみろ、
という顔をしている。
なんでこいつが最後は失脚したのか
分からなかったが、今わかった。
彼女たちにやられていたからか。
ウォーロックと交戦している
宮藤を助けるため、部屋から出てくる三人。
あわてて天井まで飛び、
右腕に仕込んであるカッターで突き刺して
ぶら下がる。
「・・・・ストライカーは使えるかな!?」
「さあな!!やるしかない!!」
「武装してすぐに行きましょう!!」
そういって駆け抜けていった彼女たちの
背中を見送り、入れ違いに部屋の中に入る。
バルクホルンに縛られて、身動きが取れない
マロニーと、窓の近くに集まって体を縮こませている
研究者と軍人たちがいた。
「・・・・誰だ貴様は!?」
俺の姿に気が付いたやつがにらみつけてくる。
が、それよりも先に身を寄せて集まっていた
軍人と化学者たちを一人ずつ殴って気を失わせていく。
命乞いをしてくるやつもいたが全員殴り倒していく。
側近は・・・。
わお。
既にバルクホルンの怪力でボコボコにされたのか
服がボロボロで気を失っている。
やるな。
近くにあったネウロイのデータをすべて漁り、
袋に入れて集める。
さてと・・・。
とりあえず右手で顔を思いっきり殴る。
「っ・・・!!」
口が切れたのか、血を垂らし始める。
・・・・・初めまして。
「・・だ、れだ・・?!貴様!?」
そうか。
俺はこいつを知っているがこいつは
俺を知らないんだった。
まあ、そんなことはどうでもいい。
彼女たちの応援に駆け付けたいが、
こいつが留置所に拘束される前の
今が接触するチャンスだ。
501の皆と何よりも宮藤を泣かせたことは
絶対に許さないが、もう一度殴りながら
穏便に質問することにした。
めきょっという音が部屋に響く。
・・・・・このネウロイのデータは、
いつから取っていた?
「・・・・は、な、ぜ、貴様なんぞに
話さなければなら、ん・・・。」
そうか。
じゃあ、話したくなるようにしてやろう。
こんどは右足で腹を蹴る。
これで3人分。
・・・・では質問を変えよう。
あれは一体なんだ?
窓の外のウォーロックを指し示して言う。
「・・・・ふん。ウィッチ、ど、もに頼らずとも
我々、が、ネウロイと戦えることを、示す兵器、だ・・。」
戦っているのはお前じゃなく、あれ自身だけどな。
イラっとしたのでもう一度殴る。
先日の泣き声で通信してきたサーニャのことを
思い出してもう一度殴る。
顔に青たんができていい男前になってきた。
資料に目を通す。
そして、最後までめくり、
-----そこに書かれているものを見て、
息が止まった。
・・・・っ!!
奴の首を両手で掴み、握り締める。
壁に体をぶつけ、うめき声をあげる。
そして、ずるずると体から力が抜け、
地面に倒れ伏した。
どうやら気を失ったらしい。
・・・・生きていたら後、7発は殴っていたが、
それどころじゃない。
窓をけ破って外に出て、ジェットパックから火を噴かせて
外に出る。
他のウィッチたちも集まってきたのか、
ウォーロック相手に戦っているのが見えた。
そして、基地の中から発進する2つの新たな黒い影。
・・・・やっぱりか。
片方にブラスターを当て、もう片方には
左手のリストミサイルを命中させる。
ウィッチたちの元に行こうとしていたもう2体の
ウォーロックが俺の方に向かってきて、
レーザ砲を放ってくる。
・・・・・意志を持たないタイプの量産型。
ネウロイに乗っ取られたのが親機。
だとすれば、まだ封印されていたはずのこいつらは
その親機によって無理やり目覚めさせられたといったところか。
シールドを俺はもっていない。
ネウロイの攻撃が直撃することは死を意味する。
だが、そこら辺にいるネウロイとはさすがに
速さが違い、あっという間に背中を取られる。
・・・っち!
急停止して、宙返りすると
通り過ぎていく。
そこを後ろから狙い撃ちすると、翼に当たった。
だが、まだ致命傷にはいたっておらず、反撃してくる。
背中のロケットミサイルを発射して、
すれ違いざまに叩き込む。
コアがむき出しになった片方に照準を合わせようと
銃を両手で構えると、左手がずきり、と痛んだ。
・・・っ!
照準がぶれ、コアではなくその周辺にブラスターが当たる。
レーザーが当たらないと判断したのか、
体当たりを仕掛けてきたのを避けると、
すぐ後ろに隠れてもう一機が突っ込んできており、
それにぶつかる。
がはっ、と胴体に機体の先っぽがめり込み、
そのまま遠くまで運ばれる。
・・・があああっ!!
自分の左腕をむき出しのコアに突っ込み、
そのままミサイルを撃つ。
爆発四散するウォーロックと
爆風で吹っ飛ぶ俺。
マスクの左側が吹っ飛んだのか
むき出しになった。
背中からジェットパックを噴射させ、
体勢を整えようとしていると、
もう一機がウィッチたちのところに行こうと
していたのが見える。
すぐに右手でブラスターを構えて
引き金を引くと、カチッ、という音が鳴った。
・・・・エネルギー切れ!?
そうこうしているうちに、奴はぐんぐんと
彼女たちに近づいていく。
親機を倒して喜んでいるのが見える。
だが、子機はそれでも止まらずに最後に
一矢を報いるために飛び続ける。
----宮藤の元に。
◆
「よかったぁ・・・。」
皆、皆無事だった。
守りたい人たちを守れた。
でも・・・。
(これで、お別れかぁ・・・。)
色々なことがあった。
坂本さんにスカウトされたこと。
501の皆に会えたこと。
不思議なネウロイに会ったこと。
きっと一生忘れられない記憶になるだろう。
一抹の寂しさを胸に基地に向かって飛び続けていると、
サーニャちゃんが慌てた様子で何かを叫ぶ。
「・・・・・だめっ!!」
「えっ?」
後を振り向くと、すぐ近くまで
ウォーロックがまっすぐに飛んできているのが見える。
あっ・・・。
突然のことに頭が真っ白になり、
ぶつかりそうになったその時。
・・・ああああああああっ!!!!
どこからか雄たけび声が聴こえてくる。
そして、その声の主は私にぶつかろうと
してきていたウォーロックにタックルした。
そして、壊れたマスクの奥から見える目と
視線が合った。
ぶつかってウォーロックの進路を変えたその人が、
しがみつきながらあっという間に遠くに行ってしまった。
なぜだかわからないが涙があふれてきた。
「大丈夫か?!宮藤!?」
近寄ってくる501の皆。
・・・・ああ、そうか。
そうだったのか。
基地にいるときに感じたあの気配は・・・。
口を手で抑えながら嗚咽を漏らす。
どうして、どうして最初から
姿を見せてくれなかったのだろうか。
なぜ忘れていたのだろうか。
いつもみたいにかっこつけるためなのだろうか。
・・・・本当に酷い人だ。
「・・・・・お帰りなさい。」
遠くで爆発音が鳴り響いた。
◆
はあー。はあー。
ああ・・・・。
本当に今回ばかりはダメかと思った・・・。
いや、マジで死ぬ。
マジで・・・・。
げほっ、とせき込み、
陸地まで上がる。
砂浜に寝っ転がり、仰向けに
なりながら呼吸を整える。
まさか最初に来た方法と
同じやり方で帰ってくるとは。
一体神様は俺にどんな恨みが
あるというのだろうか。
残り一機のウォーロックにしがみついたは
良かった。
しかし、ブラスターはエネルギー切れ。
ミサイルは弾数がなく、攻撃手段がなかった。
本当に、本当に嫌で、最後の手段だったが、
俺はそれを使うことになった。
右手でジェットパックを外し、
ウォーロックの機体に押し付けて
誘爆させた。
体中が痛い。
というかやけどしていて熱い。
海水の塩っ気が傷口に染みて
死ぬほど痛く、思わず涙が出てくるほどだった。
と、とりあえずどっかに隠れて体を休めるか・・・。
そう思って立ち上がろうとすると、
後からとん、とんと肩を叩かれる。
「・・・・・やあ。」
後を振り向くと、そこにはハイライトの消えた笑みで
俺の肩を両手でがっちりと掴んでいるガランドがいた。
・・・・・・。
無言でその手を振りほどき、走って逃げようとすると、
体に力が入らず、彼女にもたれかかってしまう。
「・・・・へえ、情熱的だね・・・♡♡」
何を勘違いしたのか、ハイライトが戻り、
機嫌をすっかり良くした彼女が耳と尻尾を
出して嬉しそうに胸を俺の頭にうずめる。
「・・・お疲れ様。今までなんで通信してこなかったのか
たっぷりと尋問したいところだけど・・。」
俺の頭を抱える両手に徐々に力がこもっていく。
・・・・ガ、ガラン、ド・・・?
「まずはゆっくりと怪我を直そうか。
そのためにも監き、入院してもらうよ。」
今一瞬聞こえてはならない声が聴こえた気がした。
逃げようにも本当に力が入らず、彼女に
抱きしめられ続ける。
「その後はハネムーンと行こうじゃないか。
・・・私の両親にあいさつしに来てもらおうかな♡」
た、助けて・・・。
「うん。助けてあげるよ。・・・・私が、ね♡」
501のみんなが無事だったからよかったものの
こんなオチは認められない。
・・・・・認められて溜まるかっ!!
痛みにうめきつつ、彼女に車まで引きずられて
運ばれ、病院に連れていかれるのだった。
宮藤
ロックが3段階解除されました。
ステータスの閲覧が可能となります。
正妻度 ??????/???????
病み度 ??????/???????
淫乱度 ??????/???????
読者からの怒涛の感想。
それに答えたいから投稿・・・しちゃ・・ったぁ・・!!(ケツデカ課長)
あ、ちなみに手に入れたネウロイのデータは
ウォーロックに自爆を仕掛けたときに燃えたゾ。
次回はちょっと番外編だゾ。
その後の伏線と後始末。
次は502編だゾ。
感想、くれ。
れ。
・・・・くれよぉ(おねだり)
KEY(ドM)