ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
伯爵への祝福コメと
かわいいという感想群で草。
好きすぎるでしょう?
今回はアニメ5話にあたる話だゾ。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
やってしまった。
俺の腕枕で眠っている
伯爵をちらりと横目で見る。
幸せそうな笑みを浮かべながら
よだれを垂らしてえへへ、と寝言をつぶやいていた。
・・・・後悔はない。
脳裏に浮かぶ、先ほどまでの情事。
----『ぐちゃぐちゃにぃ・・・してぇっ・・♡♡
もっとぉっ・・♡♡』
指だけだというのに乱れ切った彼女は
下手をすれば押し倒してしまいそうなほどに
綺麗だった。
思い出しただけで下半身に血液が集まってきたので、
それを何とか抑えて彼女を起こすことにした。
頭を揺らすと、ぱちり、と目を覚ます。
「・・・・おはよ。」
・・・ああ。
そして沈黙する。
気まずいというか、何というか
変な空気が漂っている。
他のウィッチたちが気づく前に基地に戻れ。
ばれたら不味いだろう?
「えー。もうちょっとぉ・・・。」
そういって後から抱き着いてくる。
長い髪をポニーテールに結っており、
それまでの男性っぽさが完全に消えて
美女と化した彼女に思わず手を出しそうになる。
右手を左手で抑えて、彼女の手をつかんで
ドアの方に歩み寄る。
途中までは送っていくから。
「・・・・時々会いにきてもいい?」
寂しそうにそういってくる伯爵。
しかし、何度も会うということは
他の502のウィッチたちにばれる可能性が
高くなるということである。
ここは断るべきなのは明白だった。
いや、もうこれ以上会わないほうが
「君の事、ばらすよ?それとも僕と
一緒に心中する?」
来てもいいぞっ(早口)
腹にナイフを突きつけられ、
ハイライトが消えた瞳でじっと見つめられる。
どこまでも暗い深淵を思わせるその眼に
抗えず受け入れてしまう。
ヴァルトだけは、ヴァルトだけは大丈夫だと
思ったのにっ。
性欲に負けて流された結果であり、
明らかな自業自得だった。
◆
ということが先日あった。
ヴァルトの手引きで作戦室の近くまで
簡単に来れるようになったので、
壁越しに彼女たちの会話を聞く。
窓からそっと顔を出して中を覗くと、
ヴァルトと目があい、ウィンクしてきた。
それを不審に思ったサーシャがこちらを
向いてきたので咄嗟に隠れる。
『?どうしたの?』
『なんでもないよー。』
女というのはどうしてこういうやりとりが
好きなのだろうか。
ヴァルトとの関係をどうしようか悩んでいると、
ロスマンが作戦の指示を出していくのが聴こえる。
『・・・じゃあ、今回はラドガク北東
テトロザボーツク周辺を探索してください。』
『『はいっ!』』『は、はい・・・。』
元気に返事をする定子とひかり。
対照的に元気のないジョゼ。
大方、孝美を助けられなかったと
思ってふさぎ込んでいるだろうか。
彼女にあって言いたい。
君は人を救える力がある。
俺とは全然違うと。
飛び出したかったが、済んでのところで自重し、
メモに書いておいた内容をもう一度見直す。
あそこらへんは昔行ったこともある。
この時期だとジェットパックが凍りそうな
くらい冷え込むはずだ。
ジョゼ、定子、ひかりの三人を追って、
陰からそっと守るべきか。
空から相手を追うというのは難しく、
空中では身を隠す場所がないので
後を振り向かれたら終わりである。
かといって、彼女たちを放っておくのもイヤだ。
何かあってからは遅い。
『・・・それじゃあ作戦については以上よ。
各自、解散。』
考え込んでいるとロスマンが皆に向かってそういい、
部屋から出て行く彼女たち。
意気込むひかり、気負い過ぎている定子。
そしてずっとひかりと目を合わせないように
俯いているジョゼ。
すこぶる心配だった。
・・・・・・ヴァルト、部屋を出るときに
こっちを見るのはやめろ。ばれたらヤバい。
◆
(ん?)
菅野直枝は違和感を覚えた。
彼女が良く知っている伯爵こと、
ヴァルトルートがどこか上機嫌だと。
伯爵はいつも余裕を崩さず、笑みを浮かべている
落ち着いた人物であるが、今日はいつもとは
様子が違うように見えた。
そして、それは彼女と同郷の出である、
ロスマンとラルも同様であった。
伯爵の顔を彼女たちは見る。
・・・・一目でわかるくらい、
ものすごくつやっつやしていた。
石鹸のCMとかに出てきそうなくらいに。
鼻歌を歌っているし、今まで結んでいなかった
髪を、銀色の髪留めでポニーテールに
まとめているのも異様であった。
つまるところ、どこか昨日とは明らかに違っているのだった。
(・・・なんだ。なんか腹が立つ。)
ぶううん、と右手に魔力を込めつつ
握り拳を作る菅野。
そして、ロスマンとラルは伯爵の様子を作戦室の
帰り際、ずっと観察していたが、何かに気が付いたように
目を見開く。
そんな中、伯爵は彼女たちの傍に近寄り
何かをつぶやいた。
それも、ロスマンとラルにしか聞こえないくらいの
声量で。
ほんの一瞬で起きたことだったので、
ロスマンとラル以外のウィッチは気が付かなった。
・・・・そう、彼女は彼に脅迫した時、
嘘は言っていなかったのだ。
・・・「君のことをばらすよ」という件に関して。
◆
悩んだ末、3人についていくことにした。
大切なウィッチのためならえんや、こーらと
ばれないように距離を置いて後ろから付いていく。
3人は偵察に向かうらしい。
このあたりの海が凍ってくると、
ネウロイが渡って侵略してくるので
今のうちに情報を集め、防衛線戦を
張ろうという試みなのだろう。
雪が積もっているのを見て歯が震えるが、
パンツ姿で寒空の中、飛び続けている
彼女たちの姿を見ていると、歯の震えが
更に強くなった。
・・・・彼女たちは寒くないのだろうか。
あんな格好して飛んでいたら下手すれば
死ぬだろうに。
サーニャやエイラみたいに寒さに慣れているのなら
ともかく、凄い。
感嘆の声を漏らしていると、突然、視界が
吹雪で覆われる。
・・・っ!
ただでさえ、距離を取って飛んでいるというのに
彼女たちを完全に見失ってしまった。
そして、吹雪の中、どこからか銃声音が聞こえてくる。
・・・ジョゼたちかっ!?
音のする方に向かって飛ぶと、
彼女たち3人が飛び回って戦っている
野が見える。
ネウロイは冷気を生み出しているらしく、
体を凍らされた3人が落ちていった。
ぷつん、と何かが切れ、
雄たけびをあげながらブラスターを連射して
突っこむ。
”あ”あ”あ”あ”あっ!!
外殻がボロボロになっていくネウロイ。
しかし、冷気を俺に向かって吹き付けてきて、
右手が凍って動かなくなってしまう。
左手からリストミサイルを発射し、
コアごと撃ち抜く。
ぱきいぃぃん、という音と立てて
ネウロイは砕け散った。
あ、危なかった・・・。
背中のジェットパックまで凍らせていたら
死んでいた。
敵は倒したので帰ろうとすると、
おかしいことに気が付く。
・・・吹雪が、やまない?
この悪天候の原因は排除した。
ならば、いまだに天気が変わらないのはおかしい。
その時、ぞくり、という嫌な予感が体を駆け巡り、
咄嗟に上に上昇する。
両足に冷気がたたきつけられ、
凍ってしまう。
前を見ると、先ほどの冷気を生み出していた
ネウロイよりも一回り大きな奴がいた。
先ほど倒したのは子供。
こいつが本当の元凶。
辛うじて動く右手でブラスターを構えるも、
相手の方が動きが速く、今度は体全体を
冷気で凍結されてしまう。
体全体が冷え込み、まともに動かせなくなり、
バランスを崩して地面へと不時着した。
雪がクッションになったので多少は大丈夫だったが、
体が冷えて動かない。
・・・あ、やば・・い・・。
だんだんと眠くなってきて、
遠のく意識を舌を思いっきり噛むことで
覚醒させ、持ちこたえる。
・・・さて、どうしようか。
久しぶりのピンチだった。
~その頃の502~
「一体どういうつもりだ?」
「・・・・・。」
鍵をかけた司令室で3人の人物が
密談していた。
ロスマン、ラル、そしてヴァルトルートの
3人である。
ヴァルトルートの変化に気が付き、
耳打ちされた2人は彼女に詰め寄っていた。
「まあまあ、落ち着いてよ。」
そんな彼女たちを軽い調子で
たしなめる伯爵。
しかし、火に油を注ぐようなものであり、
その態度がかえって2人を苛立たせた。
「落ち着け?落ち着けといったか?
貴様は自分の夫にすり寄る雌猫を
放っておけるか?」
「・・・・キャビアの件と言い、
本格的にあなたを”排除”したほうが
いいみたいね・・・。」
「・・・ごちゃごちゃとうるさいなぁ。
同盟なんて、どうせ一時的なものだろうに。」
ナイフを右手に構えるラルと、
指揮棒を伯爵に向かって突き付けるロスマン。
ボクシングのフォームを取り、
2人を迎え撃とうとするヴァルトルート。
あと少しで激突か。
そう思った矢先にさらなる
乱入者が現れた。
ドゴムッ、という音を立てて
司令室のドアが吹っ飛んだ。
その轟音の方に目を向ける3人。
そして、廊下からとある人物が
入ってきた。
----「・・・・・・。」
菅野直枝。
直情的ではあったが
このようなことをするはずもない
彼女の姿に確信めいた推測を持つ3人。
「・・・今の話、全部聴かせろ。」
かくして、混乱は大きくなっていく。
水面下で、彼の気が付かない形で----。
あ、やばいやばいやばい。
マジで死ぬ。
その本人はここから遠く離れた場所で
凍死しかかっていたが、それはまた、
別の事である。
502がどうなっていくのか
大体プロット固まったゾ。
・・・・たぶん読者が一番
好きなタイプの修羅場だと思うゾ()
伯爵の様子に気が付くラルとロスマン。
ジョゼと二パもいぶかしんでいたけど
確信はなかったから特に何もアクションは
起こさなかったゾ。
サーシャと定子は相変わらず天使。
ひかりはそもそも記憶が戻っていない。
伯爵は色ボケ。(ただし、心中もありだと考えているし、
何かあったら”さっくり”お腹に躊躇なく刺す。)
感想、くれ。
れ。
KEY(ドM)