ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
ボバのことを全く心配していない
コメントばかりで草。
救いの手はないのですか(憐憫)
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
しくった。
本当にしくった。
体が隅々まで凍って
手を動かすのもやっとの状況。
吹雪は止んだが、体についてる
霜がすぐに溶けるわけもなく、
回復した3人が空に上がっていくのを
眺めるしかできない。
どうにかこうにかして、
すぐに応援に行きたい。
先ほど、彼女たちが入って
弾を取っていた営倉に行こうとするも
体の動きがナメクジのようにゆっくりとした
物であった。
こうしている間にも、彼女たちがネウロイと
戦っている。
倒れている場合ではない。
右手で体を何度もたたき、
動かない体を無理やり動かそうとする。
しかし、そんな方法で体調が回復するわけもなく、
体は凍ったままであった。
死ぬ。
こんなことならヴァルトルートと心中しておけばよかったと
思った次の瞬間、頭の中にとあるアイディアが浮かぶ。
◆
ジョゼ、下原、ひかりの3人は、502統合戦闘航空団基地に向かって
移動を続けるネウロイを追い、戦闘を始めていた。
持っている銃や、ストライカーを凍らしてくる
ネウロイはウィッチにとって天敵と言える相手だったが
危なげなく、彼女たちはネウロイ相手に善戦する。
攻撃よりも回避を優先することで、
体を凍らされないようにしている。
そして、準備した火矢をネウロイに向かって放ち、
それが最終的にコアに当たり、ネウロイは撃破された。
大喜びで3人は基地まで戻ることとなる。
・・・・だが、本来の物語と違い、
一回り大きかったからか、そのネウロイはいまだに
生きていた。
飛び去っていく彼女たちを背後から襲おうと
最後の力を振り絞って冷気を放つ。
3人が襲われそうになったその瞬間、
ネウロイが火に包まれ、燃え盛る。
ネウロイが背後を見ると、
そこには、全身が焼け焦げたアーマーと
マスクを着ている何者かが、自分に向かって
火を放っているところであった。
次の行動を起こす前に、ネウロイに
間髪いれずに攻撃が叩き込まれ、
今度こそ本当にネウロイは沈黙した。
そのネウロイを撃破した人物は
息を荒く吐きながら、地面へと降り立ち
倒れ込む。
・・・・自分で、自分の体をあぶるとか、
2度とやりたくない・・・・。
自信が装備している火炎放射器で
凍っていた自分の体を溶かすという
荒業を起こした男は、2度とそんな真似を
しなくていいことを祈った。
◆
凍っていた体を何とか動かすために
火炎放射器で体を温め、
ネウロイを撃破した俺は、
502周辺の無人の街にやってきた。
今は、とある無人の民家にお邪魔して
居候している。
場所を変えたかったが、ヴァルトルートから
「勝手にいなくなったらばらすからね?」と
脅迫され、ここに落ち着くこととなる。
最近、彼女がマルセイユや、ルーデルに
見えてきたのはきっと気のせいじゃない。
ゴロプほど暴君ではないが、せめて
エーリカくらいの優しさを持ってほしいと
思いつつ、ドアを開けて中に入る。
焦げたマスクとアーマーを脱ぎ、
敷いていた布団の上に寝っ転がる。
軽く火傷した箇所を水をかけて癒し、
消毒して包帯を巻いていく。
ずきり、と痛むが生活に
問題はなさそうだった。
食糧が入った袋をごそごそとあらし、
堅パンを取り出して食べようとすると
ドアノックされる。
伯爵か?
そう思いつつも、右手にブラスターを持ち、
いつもの戦闘服に着替えてドア越しに
声を掛ける。
・・・ヴァルトルートか?
『・・・・・。』
返ってきたのは沈黙だった。
もう一度声をかけて確認しようとすると
ドアが吹っ飛び、そのドアごと
部屋の奥にたたきつけられる。
がっ!?
ドアをどかし、襲撃者の姿を見る。
「・・・・本当に、いやがった・・・。」
そこには、両手に魔力を込め、
鋭い目つきで俺を睨んで立っている
直枝の姿だった。
◆
夢の中で、俺を口説いてきた男。
最初は、気に入らなかず、
模擬戦を申し込んだ。
ウィッチでもないやつが空を飛ぶことも、
ネウロイと戦うのもあり得ないと考えていた。
だが、そんな考えは一瞬で消え去った。
何度戦っても勝てない相手。
それも、ウィッチですらない男。
あまりの悔しさに特訓の量を2倍にし、
何度も何度も挑んだ。
それでも、勝つことはついにできなかった。
なぜ、どうして勝てないのか。
それからひたすら空を飛び続け、
あいつの後を追った。
その戦い方を真似し、食事も、睡眠も
同じようにしていった。
ある日、ついに俺は奴に一矢報いることができた。
初めて、攻撃が当たった。
その嬉しさにざまあみろ、と中指を
奴に突き立ててやった。
でも、やつはどこか嬉しそうに、
---そして、悲しそうな雰囲気で俺を
見つめていた。
そして、あいつは502を去っていった。
なぜ、俺たちの元を去った?
なんで、俺の傍にいてくれない?
ずっと一緒にいてくれるって言ったのに。
嘘つき。
嘘つき。
驚いた様子で俺を呆然と眺めるあいつに
言ってやった。
「----ざまあみろ。」
そして、アーマーをぶち抜いて
ボディに一発入れる。
がはっ、と苦しそうにもがき、倒れる
奴の上に乗っかり、
----頬にキスした。
◆
下原、ひかり、ジョゼの3人がネウロイと
戦っていたころの事。
一触即発の空気でにらみ合う4人。
ヴァルトルート、ラル、ロスマン、直枝は
それぞれの真意を探りあっていた。
永遠に続くかと思われた静寂はヴァルトルートの
一言によって終わりを告げる。
「---オーケイ。彼の場所を教えてあげるよ。」
「・・・・なんのつもりだ?」
静かにラルは彼女に尋ねた。
普通ならありえない、恋敵に塩を送る行為。
「ちょっと考えてみてよ。僕たちが殺しあって
彼を取り合うのもいいけど、まずは彼に会って
みたほうがいいんじゃない?」
「それは・・・。」
まだ、彼に会えていないロスマンとラルは
熟考する。
既に彼と接触している伯爵が有利なのは
言うまでもない。
たいして、他のウィッチは彼に会っておらず
まともに会話もしていないのだ。
「・・・・条件は?ただで教えるつもりはないのでしょう?」
臨戦態勢を解き、交渉に入るロスマン。
頭の中ではすでに、争うよりも
交渉した方がメリットが大きいと
計算していた。
「簡単だよ。---------。」
語られるヴァルトルートの提案に
3人は声を失う。
◆
なぜ?
なぜなぜなぜなぜ?
直枝がどうして俺の場所を見つけられたのかとか、
なんで出会い頭に襲われているのかとか
そういった一切が吹き飛ぶことが起きている。
直枝にキスされている。
それも、顔を真赤にし、体を
ぷるぷると震わせながらほっぺに。
唇が離れると、彼女の顔が
ほんの一瞬だけものすごいトロ顔に
なったのが見えた。
しかし、すぐに元の強気そうな顔つきに戻る。
「・・へ、へっ!!ど、どうだっ!!俺だって
やる時はやるんだぞっ!!・・・・な、
何とか言えよっ!!」
がああっ、と大声で叫ぶ彼女。
虚勢を張っているのか足が震えていた。
今回の人生で、自分からウィッチたちと
知り合いになるつもりは毛頭なかった。
だが、向こうから会いに来たとなっては
放っておけないのも事実だった。
彼女の腕を引っ張りそっと抱きしめる。
・・・・直枝。
「・・・・なんだよ。」
胸元に顔をうずめて返事をする彼女。
表情は見えないが、きっと喜んでくれている。
会いに来てくれたのか?
「・・・お前が、焦らしすぎなんだよ・・・。」
ぎゅうううっとこちらを抱きしめる両手に
だんだん力がこもっていき・・・、ん?
「ずっとずっとずっとずっとずーーーっと会いたかった・・。
これからはいつも一緒だぞ。お前言ったよな。ずっとそばに
いるって。俺が引退するまで本番はなしだけど、く、口や
手でならしてやるし・・・。あ、引退したらすぐに籍を入れに
扶桑に行くぞ。他の雌猫がすり寄る前にな。家は庭付きの
一戸建てで、子供は2人以上。退職金で養ってやるからな。
あとそれから・・。」
おかしい。
先ほどまでは再会を喜ぶ単なるハグだったのに、
いつの間にかサバ折りに移行している。
彼女自身は小柄でそんなに筋力はなかったが、
魔力を込めた手で掴まれると、みしみしと
体が悲鳴をあげていく。
「・・・・えへへへ。」
俺の胸元から顔をあげた彼女の瞳には
ハイライトがなかった。
・・・・・・ガリア政府に亡命しようかな。
彼女にだいしゅきホールドされながら
504か506に逃げようかと考えるのだった。
伯爵、ラル、ロスマン、直枝が
502で大幅にリードしているゾ。
ニパとジョゼはいまだに自分たちで
捜索中だゾ。
ボバが凍死しかけているのに
感想で誰も心配せず、むしろ
早く死んで、どうぞ、みたいなコメ
ばっかで腹筋こわれちゃ~う。
次回はさらに話が進むゾ。
感想、くれ
れ。
KEY(ドM)