ボバ・フェット(偽)はウィッチと共に空を飛ぶ - Another Story 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
今回は、エイラの姉であるアウロラとの
過去話についてだゾ。
結構要望があったから、
前の人生での過去話を書いていくゾ。
・・・引退ずみ、なんだよなぁ・・・・(震え声)
時期的にはスオムス独立義勇軍(いらん子中隊)に
いたときに出くわした話だゾ。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
1939年ごろの事。
かつて、とある男がスオムス独立義勇軍。
通称、『いらん子中隊』に機密扱いで
在籍していた。
その正体を知る者はウィッチと、一部の
上層部のもののみであり、男とウィッチたちの
距離は最初、近くはなかった。
だが、激戦を経て絆が結ばれていき、
確かに彼女たちと男の間に
信頼関係が芽生え始めた。
ここではない、前の人生において
彼は『いらん子中隊』に所属していたが、
今回は関わることはなかった。
陰からのサポートに徹して、
彼女たちに見つからないようフォローし続けていた。
----後に、507統合戦闘航空団、『サイレント・ウィッチーズ』へと
改変される『いらん子中隊』の戦闘隊長である穴拭智子は
とあるウィッチに語る。
『あいつ、本当に腹が立つ。・・・私より戦場で目立っていたくせに
いつもはこそこそとしているし・・・。どこに隠れているんだか。
・・もうっ!』
これは、そんな頃に彼ととあるウィッチがスオムスで
出会った(再会)した話。
◆
迷った。
さる部隊をフォローしようと
こっそり後をついて行ったところ、
スオムスの鬱蒼とした森林地帯で
土地勘が働かず、気が付けば孤立無援に。
・・・こんなことなら、彼女たちに見つかっても
いいから一緒に飛んでいけばよかったか。
距離を置いて追跡したばかりにこれだ。
極寒のなか、ジェットパックと火炎放射器の
熱をちまちまと使い、体をあっためながら
カマクラを地道に作り、退避する。
グローブをしていなかったら指がかじかんで
壊死していたと思うほど、指がしびれて
痛んでいる。
ジェットパックの燃料をかまくらの中で
少し入れ、湿って燃えにくい集めた
木の枝を燃やして暖を取る。
こうしていると、あのウィッチとの
事を思い出す。
いらん子中隊にこっそりともぐりこみ、
スオムス戦線を押し上げて、ウィッチを
助けるために戦っていた時、
今みたいにはぐれて出会った彼女。
---スコップと手りゅう弾、倒木、
ありとあらゆるもの、地形を活かし、
ネウロイを圧殺していく彼女を最初
見たときは悪魔かと見間違えた。
今回の人生では彼女はいるのだろうか。
エイラがいれば、彼女もいるはずだが果たしてー---。
炎に向かって両手を差し出し、
体を温めていると、近くで轟音が
鳴り響いた。
ずずん、と何かが崩壊するような
音と共に、振動が響く。
何だ?と思い外に出た俺が
音のした方に向かうと、
----そこには、かつて出会った"悪魔"がいた。
寒空の下だというのに、
愉快そうに地面に胡坐をかいて、
酒を飲んでいる彼女。
アウロラ・E・ユーティライネン。
エイラの姉である。
◆
この二人の関係を一言で表すなら
『対等な友人』であった。
しかし、これは彼、ボバ・フェットから
見た関係であり、当の悪魔は、
カールスラントの爆撃王のように
熱のこもった視線で彼を見ていた。
彼女はとにかく強い。
陸戦ウィッチとしては間違いなく
世界でも最強クラスの人物である。
その強さと酒豪っぷり、豪放さからか、
その美貌と性格にも拘わらず
言い寄る男はいなかった。
女としてあまりにも強すぎた彼女は
男がいたことはなかった。
当の本人は、妹であるエイラと、
そのエイラの親友であり、アウロラにとっても
第二の妹であるニパを愛でているだけで幸せだった。
----いつものように、陸戦装備を構え、
ネウロイを抹殺し、時には凍った湖を
わることで怪異を一掃していた彼女は、
仕事の後の一杯を楽しんでいた。
そんな折、近くで轟音が聴こえて、
友軍が近くにいるのかと彼女は向かった。
向かった先にいたのは----。
◆
出会ってしまった。
ルーデル、文香、ガランドと並ぶ女傑の一人に。
これ以上はもう俺のキャパを超える。
そう思って、回れ右をしてそっと離脱しようとすると、
慣れない雪に足を取られ、転んでしまう。
音を大きく立てて。
すぐに立ち上がろうとする俺の後頭部に
ジャキリ、と音を立てて銃が突き付けられた。
「・・・・なんだ、お前は?」
後をゆっくりと振り返ると、
こちらを警戒心しながら酒を左手で
飲みつつ、右手にもった銃を
構える彼女の姿が見えた。
・・・俺のことを覚えていない?
チャンスだ。
ネウロイと間違われないように、
言葉をかける。
「・・・ただの遭難者だ。そういうあんたは?」
彼女のことを知らないふりをいて、
聞き返す。
すると、目を鋭く細め、にいい、と八重歯を
覗かせて笑う。
「嘘だな。・・・お前、軍人かなにかだろ?」
俺が装備しているブラスターを見てそういう。
さすがに遭難した、は無理があったか。
なら次の手だ。
銃を両手で掴んで奪い取り、遠くに放り投げる。
一瞬、驚いた表情を浮かべたかと思うと
何のためらいもなく腰にしまっていたナイフを
抜いてきた。
手の動きが見えないほどの速さで
振るわれる刃。
ところどころかすり、グローブが
傷つくが、ナイフを持っている
右手首を掴み、膠着状態になる。
とてつもない力で、今にも押し返されそうになる。
「・・・はははは!!なんだ、やるな!!
同じ軍所属のものには見えないな!!
誰だ!?お前は!?」
大声をあげて笑いながら手に力を込め、
俺の体を徐々に押したおしていく。
酔っていて、体のリミッターが
外れかかっているのか。
押し倒される瞬間、わざと自分の
方に彼女を引っ張り、後ろに投げ飛ばす。
「おおっ!?」
すぽん、と飛んでいき、近くの地面へと転がっていく。
掴まれた左手がしびれてまともに動かない。
ずきり、と痛む腕をかばいながらブラスターを抜き、
彼女に向けて構える。
そして、彼女はさっき俺が投げ捨てた銃をいつの間にか
回収して、右手のもち、俺に差し向けている。
「・・・・。」
・・・・。
お互いに相手から目を離さず、
じっと見つめあう。
このままずっと沈黙するのか。
そう思っていたところに
闖入者が現れる。
背中を何者かに撃たれた。
・・・っ!
被弾して、誘爆しかけた
ジェットパックをすぐに投げ捨て、
爆発に巻き込まれないように
回避する。
後を見ると、地上型の小さなネウロイが
わらわらと集まっているのが見えた。
すぐさまブラスターを連射し、
数を減らすも、さきほどアウロラに
しびれた左手が上手く使えず、
攻撃が命中しにくい。
逃げろっ!!
後ろにいる彼女に向かって声を掛け、
さきほど彼女が落としたものを
右手で持つ。
近くに置いてあった彼女の酒を
自分と彼女の間に注ぎ、火炎放射器で
炎上網を作り、分断する。
これでよし。
死ぬ準備はできた。
後をちらりと見ると、
彼女が俺の顔をじっと見ていた。
・・・早くっ!!
「・・・・・。」
無言で背中を向けて走っていくアウロラ。
これでよし。
彼女はこれで生き延びる。
だが、まだ仕事が残っている。
武装はワイヤー、リストミサイル、
ブラスター、火炎放射器。
ワイヤーで近くのネウロイを巻き取り、
引き寄せて盾にする。
しかし、そう長くはもたず
あっという間に他のネウロイたちの
集中砲火によって、盾は消え去った。
木々の間に隠れながら
ブラスターを掃射していくも、
遮蔽物をレーザーで壊されていき、
隠れる場所が消えていく。
最後の砦である、一際大きな
岩に隠れ、肩で息をしながら
目をつむる。
・・・・・終わりか。
一体でも多くのネウロイを道連れに。
そう考えて突貫しようとしていると、
突然、ネウロイが爆発する。
・・なんだ?
次々にやられていくネウロイ。
そして、俺の視線の先には、
陸戦型ウィッチの装備を身にまとった
彼女がにかっと笑いながらネウロイを
砲撃しているのが見えた。
・・・・アウロラ?!
思わず彼女の名前を叫ぶ。
「・・・はははは!!お前、男だったら
大した奴だな!!・・・ここを生き延びたら、
マスクを取って正体を見せろよ!!」
・・・それは勘弁してくれっ!!
挟み撃ちの形でネウロイを撃破していく。
----結局のところ、3日3晩、彼女と共に
スオムスの森で共闘し、生き延びた。
正体がばれて、基地に連行され、彼女が目を離した一瞬の
隙をつき、スオムス基地にいた他の兵士の服装を拝借し、
トラックを一台奪って逃走した。
陸戦型の装備を身につけながら、最後まで俺の
ことをあきらめずに追ってきた彼女に軽い
トラウマを覚えつつ、いらん子中隊がいる
近くまでなんとか帰ってきたのだった。
◆
『イッルへ。元気にしているか?こっちでは相変わらず
ニパがストライカーをぶっ壊しているよ。
他にも二人、ストライカーを良く壊すウィッチがいて
今じゃ『ブレイク・ウィッチーズ』なんて呼ばれている。
・・・ああ、そうそう。お姉ちゃんなんだがな、
惚れた男ができた。・・・いや、正確に言うなら
思い出した、といったところか。まあ、こんなこと
言ってもわからないよな。そいつは面白い男だ。
私より強いかもしれないぞ。・・・引退したら
夜這いしにいくつもりだから、新しい義兄と会えるのを
楽しみに待って居ろよ。PS.子供を産むなら酒は
やっぱり控えたほうがいいかな。』
エイラは信じられないものを見ていた。
501の部屋にてサーニャが寝ている隣で
姉からの手紙を月明かりに照らして読んで
いたところに思わず叫びそうになる爆弾発言。
(・・・姉ちゃんが惚れた男って、一体どんな
怪物なんダ・・・・?)
義兄になる男がどうかモンスターじゃありませんように。
そう願う彼女の望みは叶うが、
ある意味それよりもタチの悪い
悪夢が待っていることをエイラが知るのは
もう少し先の事である。
ボバ「(丸太でネウロイを倒すって本当に人間なのか・・・?)」
↑人のことを言えない撃墜スコア持ち
アウロラ「惚れた。酔わせて襲うとするか。」
アウロラさん、男らしいからたぶんこうすると思うゾ。
『ストライク・ウィッチーズ~【オーロラの魔女】』は
全国の書店で発売中だからみんなも買おう!!(ダイマ)
アウロラやニパがでてくるゾ。
原作とちょっと違うのは以前の記憶が
ちょっとだけ残っているから陸戦用ウィッチの
装備がまだ壊れておらず、この3日3晩の戦闘で
壊れたこととかだゾ。
ちなみに実質引退しているのは
グンドュラ・ラル、ガランド、北郷文香、江藤敏子、
ルーデル(シールド展開できないけど戦っている)とかだゾ。
感想の震えているコメに草。
アウロラがどれだけ怖いねん。
大丈夫、大丈夫。
ガランドやルーデルとは別の意味で
【強い女】なだけだから(白目)
感想、くれ。
れ。
KEY(ドM)