※この作品はR-18です。

【二次創作】十三大戦【頑張って書いた】   作:セイントス

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注意
 この話は『ボルメテウスさん』様とのコラボ企画により作成されたIfルートと言う位置づけになります。
 本編とは異なる世界線であることを前提にお読み下さい。

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《戯言遣い》


◇


『猫の歯に蚤(のみ)』と申します。
 例え牙が届かなくとも、爪を使えば、殊の外簡単なもので御座いましょう。


番外編
外伝(アナザーエピソード)『猫の首に錫(すず)を付ける』


「……あー……しくったなぁ」

 あるところに手負いの戦士が居た。

 壮年の男だった。中肉中背に引き締まった肉体に茶髪の癖毛。軍から支給されたらしい、汚らしくて頑丈さだけが売りの軍服を身に纏い、腰に下げたのは厚みのあるサバイバルナイフとハンドガンのみ。顔立ちは整っており、糸目に愛嬌のある顔が『猫』を彷彿させた。

 男はその名を『根古屋(ねこや)』と言った。彼は苦しげに息を吐きながら、密林の中を逃げる。いや、逃げると言うには足取りは重く、やがては木の根に腰を下ろし、力無く座る。

 彼は路銀を稼ぐために傭兵として、とある国家のゲリラ部隊に所属していた。しかし昨晩、駐屯地が襲撃を受けて敗走。寝食を共にした仲間達とは散り散りになり、一人密林の中を三日三晩彷徨っていた。

 彼の体は飢えと渇きを訴えており、加えて足に怪我を負い、まともに動ける状態では無かった。

「……一回死んどくか(・・・・・)?」

 根古屋は腰に下げたナイフを引き抜くと、キラリと光る刀身を眺めて溜息をついた。

「…あ、あのー…お兄さん、大丈夫ですか?」

「っ!?」

 直ぐ近くで人の声を聞いた。それに反応して根古屋は咄嗟に飛び上がる。そのまま声のした方を振り向き、距離を取った。

 敵対者かと警戒し、腰に下げた銃を構えると声の主に向けた。

「わわっ!ちょ!?ちょっと待って待って下さい!敵じゃ無い!敵じゃありませんからっ!?」

 目の前に現れたのは若い青年だった。

 歳は高校生くらいだろか。背丈は平均より少し低く、細身の体付き。中性的に整った顔立ちに短い髪の毛と、クリクリとした大きめの瞳が印象的だった。

「ってええっと!もしかして日本語通じてない!?キャンユースピークジャパニーズ!オーケー!?」

 目の前の青年を呆気に取られて眺めていると、どうやら青年は言葉が通じていないと思ったのか、身振り手振りを交えて矢継ぎ早に多国語で喋る。

 日本語・英語・スペイン語・フランス語・中国語…とまぁファイブリンガルなことだと感心した。

「……いや、日本語で平気だ。驚かせて悪かった」

「ほっ…よ、良かった。言葉が通じなかったらどうしようかと…。

 …それで怪我をなさっているようですが大丈夫ですか?」

 青年は胸をなで下ろすと根古屋の足の怪我を指差して質問した。もっとも、怪我人に怪我を見て「大丈夫ですか?」と問うのは如何な物だと思わなくも無いが…。

 それでも見ず知らずの他人をその様に心配するのは青年の性分なのだろう。

「あぁ…大丈夫…。直ぐ戻る(・・)」

 そう言うと根古屋はナイフを自らの首筋に当てて、スルリと引く。綺麗に裂けた頸動脈から鮮血が噴き出した。

「………は?」

 突然の事態に目の前に立つ青年は困惑した。何せ密林の中で遭難者と思しき人物に出会ったと思ったのが、いきなり自害などしたのだ。驚かないわけが無い。

「えっ!えっ!?ええぇぇぇっ!?」

 余りの事態にパニックを起こして咄嗟に倒れた根古屋に駆け寄る彼、そのままポッケに入れていたらしいハンカチを死にゆく彼の傷口に当てた。

「…嘘…だろ」

 しかし、彼の苦労も空しく。根古屋は事切れた。呆気無く、価値も無く、意味も無く。亡くなった、無くなった。

「平気平気。これでも俺、『不死身の怪物』で通ってるから」

「えっ!嘘っ!なんで!?」

 青年が声のする方を振り向くと、そこには先程死んだはずの根古屋が立っていた。

 何故か木の幹に背中を預け、何処から調達したのかも分からないバナナを頬張っていた。

「いやーバナナうめー。五臓六腑に染み渡るわー…」

「え?バナナ?」

 余りにも理解が追い着かずに青年は困惑したままであった。

 

 

◇

 

 

「へぇ…夏休みを利用しての旅行ねぇ。

 にしても、こんな紛争地域に来るのはどうかしてるよ」

「あはは……。

 けど、実際に戦地を見てみるって言うのは凄いですよ?何というか…「今までの価値観が覆される」ってな感じで…」

 青年に案内されながら根古屋は後ろを着いて歩く。

 青年は日本の高校生なのだが、なんとクラスメイトに戦場を駆け回る戦士が居るらしい。そのクラスメイトの気持ちを少しでも知りたくて、この危険地域に来たそうだ。

「にしたってもう一ヶ月待ってくれりゃあ良かったのに…」

「一ヶ月?なんで一ヶ月何ですか?」

「あぁ、そりゃあ現在『申』が和平交渉で動いてるからなぁ。いづれ、この紛争も終戦だったろうな。ここでの稼ぎも潮時かなぁ…?」

「あぁ柚木さんか…」

 青年はふと御近所さんである眼鏡で巨乳の優しいお姉さんの事を思い出した。彼女がこの国を紹介した際に「後二週間…いや一ヶ月遅ければなぁ」とぼやいていた理由を今更になって理解した。

 しかしそんなことよりも、興味は後ろを歩く猫顔の男に向いていた。

「…あの…質問してもいいですか?」

「なんだい?」

「えーっと…その、さっきのってどんなマジックですか?」

 自害した人間が生きている。先程目の当たりにした怪奇現象は余りにも不可思議だった。怖い物見たさと言うべきか、青年の興味を引かずにはいられなかった。

「あぁ、呪い(・・)だよ。ノ・ロ・イ。

 俺はさ…『死ねない呪い』に掛かっているんだ」

「呪い?」

「まぁ、それのお陰で弱っちい俺でも戦士やれてるんだけどね?

 っていうか、大概アレ見た奴はビビるってのにきみは変な奴だな…」

「いや、変な友人には事欠かないので…」

「はっはっは!やっぱり変な奴だなきみは!」

 青年の言を根古屋は豪毅に笑い飛ばす。

そんな様子を見て、青年は困ったように歯に噛んだ。

「ははっ…あっ!着きました。あれが今、俺が世話になってる集落です」

 密林地帯を抜けて辿り着いたのは小さな集落だった。人口百人程度の小さな村は貧しくとも活き活きとしていた。

 

『せんせ-!』『せんせーだっ!』『このひと誰ー?』『せんせーおかえりー!』『クスリ取れたー?』『わっ!兵隊さんだー!』

 集落の中の方に入るとボール遊びをしていた子供達が青年にワーッと群がる。二十名ほどの子供は二人を囲むと、手や服のすそを引っ張り回す。

 根古屋は慌てて装備していたサバイバルナイフとハンドガンを手に取り、上に避難した。子供にこんな危険物触らせるわけにはいかなかった。

「…先生?」

「あっ、それ俺のことです。この村に滞在する間、子供達に勉強を教えてるんです。

 …と言っても、歌やダンスと簡単な足し算と引き算を教えるだけなんですが」

 そう言いながら子供の頭を撫でて嬉しそうに笑う。その横顔を見て青年が充実した人生を送っているのだと、根古屋は少しだけ羨ましく思った。

 

 

◇

 

 

 根古屋も青年と同様に、その集落にお世話になった。軍から支給された軍服はまとめて焼却処分し、武器類はバラバラに分解して川に捨てた。

 世界を股に掛ける流しの傭兵でもある根古屋は、意外にも教養高く家事も出来る。集落の小さな家畜小屋を修繕したり、この国では珍しい日本食を振る舞ってみたり、時には青年と共に子供達に勉学を教えた。

 

「なぁ…きみの名前を教えてはくれないか?」

 根古屋はその青年に問うた。

 この村で青年は『せんせー』や『ボウズ』と呼ばれていた。誰もが彼の本名を知らないのだ。これ程親しい間柄になったのに変な話で有った。彼は根古屋に取って恩人とも言える。だからこそ興味を持った。

 しかし、彼はその申し出をやんわりと断った。

「……実はさ。正直に白状すると、俺の名前には『呪い』が掛かっているんです」

「呪い?」

「えぇ。俺の本名を知った人間は例外なく『死んでしまう』んです。

 命は当然のこと、生き甲斐、倫理観、恋や愛情、才能や努力、友情や怒り、喜びや悲しみ、尊敬や謙遜、エトセトラエトセトラ…。必ず何かが死んでしまうんです。

 俺はこの呪いのせいで大切な家族を失いました。時には偶然俺の名前を知った友人の心を殺されました…。

 俺はあんな哀しい思いをしたくありません」

 あなたの事も好きになってしまいましたしね。と青年は最後の言葉を締めくくった。

 それでも根古屋は彼の名前を知りたかった。彼にとっても青年は友人だ。友人のことを少しでも理解したいと思うのは何も悪いことでは無いだろう。

「そうですね…。どうしても俺の名前が知りたいならこう呼んで下さい。周りにはそう呼んで貰ってますので」

「その名前は?」

 

 

 

「──『偶然殺す』戯言使(ざれごとづか)い──」

 

 

 

◇

 

 

 青年……戯言使いとの生活はあっと言う間だった。自給自足の平々凡々なスローライフの日常はあっと言う間に過ぎ去り、気が付けば10日間が経過していた。

 『申』が仕事をしたせいか、この地域の紛争は収束へと向かっており、後数日ほどで平和を取り戻すことになるだろう。

 そして戯言使いは日本へ、本来の日常へと戻る日が来た。

「お世話になりました。あなたとの数日間、本当に楽しかったです」

「いやいや、こちらこそだよ」

 空港ターミナルのエコノミーラウンジでコーヒーを飲みながら、二人は穏やかに談笑する。

 戯言使いの足元には大きな旅行鞄(トランク)が一つ。中にはお土産と思い出が沢山詰まっていた。

 対して根古屋は着の身着のままと言った様相だ。

「にしても高校生かぁ…青春だなぁ。恋はしてるか?」

「い、いえっ!?恋なんてそんなっ!日常を乗り切るのに一杯一杯でそんなこと考えたことも…」

「…そうか?少し童顔気味だが、それがカワイイってモテたりしない?言うなれば『小動物系男子』!」

「しょ…小動物系…」

「いいなぁ…酸いも甘いもこれからだなぁ…」

 根古屋は感慨深そうにコーヒーに口を付ける。そして、ふぅ…と溜息を一つ吐いた。

「…っと!時間か…」

 青年の乗る飛行機の準備が整った事を報せるアナウンスがラウンジに鳴り響く。もう別れの時だ。

 彼は半分ほどになったコーヒーを一気に飲み干すと、紙コップをゴミ箱に捨てた。そして立ち上がり、旅行鞄を手に取ると、慌てて準備をする。

(…ん?)

 そんな様子を眺めていると戯言使いのポケットから何かがポトリと落ちた。薄い冊子の手帳の様な物、赤く塗られた外側に金の意匠。根古屋もよく知る『パスポート』と呼ばれる物だった。

(ちょっとくらい…いいよね?)

 根古屋はここで『魔が差した』。『好奇心を抑えきれない』と表現してもいい。

 根古屋はどうしても彼、戯言使いの本名を知りたかった。教えるわけにはいかないと彼自身から良く言い含められてはいたが、どうしても欲求が掻き立てられた。

(…まあ、仮に『呪い』が本当だとしても。俺なら死なないだろうし…)

 根古屋は自身の『呪い』に絶対的な自信を持っていた。

 

 『生死半々(シュレディンガー)』

 根古屋に掛けられた呪い。量子力学の思考実験『シュレディンガーの猫』のように観測不能な不可思議な呪い。

 『生の可能性』と『死の可能性』を曖昧にして強制的に『生の可能性』へと切り替える「死を無視する無死にする」異能力。

 彼は死なないのでは無い。死ねないのだ。例え、どんな死を迎えたとしても、それすら無視して生きる。生かされる。

 

(もっとも、殺せるんなら殺してみて欲しいものだ)

 根古屋はパスポートを拾い上げると中を覗いた。漸く知ることが出来る彼の名前。

(へぇ…変わった名前。でも、いい名前だな)

 漢字で四文字。平仮名で五文字。文字の羅列が連なり、形になり、意味を成す。

 これこそが彼の名前だった。

(そっか、そっか。*****って言うのか…。あだ名で呼ぶなら何が似合うかな?

 うーん…『いーちゃん』とか『ともちゃん』とか似合いそうだな…)

 このネタで今後彼をどう弄ってやろうかと思いを馳せていた矢先のことだった。

(っ!?)

 突然に全身を駆け巡る悪寒。血管という血管の中をハリガネムシの様な寄生虫が一斉に暴れ回るような感覚。呼吸が止まった。

(………い、今のは?)

 歪な感覚に全身を奪われたのも一瞬の出来事で、その後は全身の冷や汗を残して、全て元通りとなっていた。

「…お、おい。落としたぞ?」

「あぁ、すみませんありがとうございます。…あの、中身見てませんよね?」

「見てないよ」

 パスポートを受け取った青年は笑みを溢した。中身…彼の本名について懸念されたがサラリと誤魔化した。しかし、先程の感覚を引き摺ってないかと汗が滲んだ。

「…そうですか。それならいいんです。それではいつかまた」

 青年は手を振りながら去っていく。やがてゲートを抜けて、とうとう見えなくなった。

 

 

 

 根古屋はこの数奇な運命を酷く後悔することになった。

 

 

 

◇

 

 

「ちくしょうっ!どうだってんだっ!?」

 あの青年との邂逅から早一ヶ月。根古屋は再び戦場に居た。

 何時ものように流しの傭兵として路銀を稼ぐために戦場で自動小銃を片手に走り回っていた。

 しかし彼は不調に悩まされていた。

「なんで弾丸(たま)が当んねぇんだよっ!?」

 敵軍に向けて放った凶弾が明後日の方向に流れていく。良く狙い、引き金を引き絞っているのにだ。

「畜生(Fuck)!畜生(Fuck)!!畜生(Fuck)!!!」

 小銃を投げ捨てた根古屋はナイフとハンドガンだけを手にして、単騎で銃弾の豪雨雷雨の中へと突撃していく。銃弾の一つが頬を掠めて生傷を作るも根古屋は怯むことは無い。

 『生死半々(シュレディンガー)』を持つ根古屋は死に対する恐怖心が極端に薄い。死による痛みも記憶も残ってはいるが、これまで一十百千万(いちじゅうひゃくせんまん)億兆京害死(おくちょうけいがいし)と散々に死を味わってきた。感覚が麻痺してしまったのだ。今更「自分が死ぬくらいなら」どうと言うことは無い。彼は「死に馴れている」。

 狂人染みた特攻で敵陣に殴り込むと、その勢いのままに敵兵の顔面を蹴り飛ばす。隣に居た兵士に拳銃を向けると二発弾丸が放たれる。銃弾は敵兵の腕と肩に直撃して、持っていた武器が溢れ落ちた。

「っ!?」

 と、そこで根古屋に異変が生じる。敵兵にトドメを刺そうと銃口を相手に向け、引き金を引こうとした瞬間、まるで金縛りにでも掛かったかのように指先がピクリとも動きはしない。

「っ!ぎぃっ!?」

 その硬直をチャンス到来と察したのか、先程蹴り飛ばした兵士が背後から根古屋の背中をナイフで突き刺す。

 咄嗟に根古屋は『生死半々(シュレディンガー)』を応用した瞬間移動を試みる。ナイフを首筋に当てて頸動脈を掻き切る。これまでに数えるのも馬鹿らしくなるほどに繰り返してきたこの所作でさえ、金縛りに掛かったかのように動けはしなかった。

「クッソがああぁぁぁっ!!?」

 

 

 それから1時間程度で戦いは終わった。結果としては根古屋の所属していた軍の圧勝だった。

「そういう…ことかよ…」

 戦いの中で一つ分かった事がある。

 ナイフも使える。銃も使える。しかし、「それが致命傷だと理解し、殺意を持って動こうとした瞬間」のみ体が硬直する。動かなくなる。

「……ははっ、これが彼の呪い(・・)か…」

 この奇妙な現象を説明するならば『殺意を殺された』といった所だろうか。『不死身の怪物』を『殺さずに殺す』とは恐れ入った。

「……これじゃあ戦士(・・)廃業かなぁ」

 そう言うと根古屋は手にした武器をポトリと地面に落とした。

 

 

 

 根古屋又三郎(またさぶろう)──

 又の名を『猫』の戦士──

 『好奇心で殺す』音弧(ねこ)

 

 

 

 これは彼が戦士で無くなった世界の物語である。

 

 




呆気無く、価値も無く、意味も無い解説
 

・『猫の首に錫を付ける』について
 イソップ物語『猫の首に鈴を付ける』から。鼠が猫に鈴の付いた首輪を着ける話。転じて極めて困難なこと。
 『猫の歯に蚤(のみ)』は不確実なこと。めったに起こらない事。まぐれ当たり。と言う意味。

 『鈴(すず)』では無く『錫(すず)』なのは『錫の毒性』と『鍍金(メッキ)』の二つの意味から。

『錫の毒性』→基本的に無毒。しかし、昔の粗悪な錫には「鉛」が含まれていて、それが「毒性」を秘めていた。
 つまり音弧の喉元に猛毒を突きつける話。

『鍍金(メッキ)』→薄い金属の皮膜を作り素材の表面を覆う表面処理。つまり、物事の外側を塗り固めてしまう行為。
 転じて『生死半々(シュレディンガー)』が能動的に使えなくなってしまう話。


・戯言使いの本名について
 西尾維新作品『戯言シリーズ』を反映していますが、『ボルメテウスさん』様の主人公は『いーちゃん』とは別物。(但し、情報が少なかったため身体情報や経歴については『いーちゃん』を一部反映しています)
 『いーちゃんの本名について考察(リニューアル版)』で考察されているように、戸籍等には偽名を使用しているケースも考えられるが、「断罪兄弟・弟がうっかり保険証を見たせいで死んだ」と説明されていることから『偽名説』は排除。同様にパスポートも本名と断定。失井と共に海外に出ることが出来ることからパスポートも持っているはず。


◇


後書き

 本編そっちのけで済みません。加えて突貫クオリティ…。
 この度『ボルメテウスさん』様から新年コラボ企画を頂きまして、「互いの作品に互いのキャラがお邪魔しちゃいましょう」と言うお話でした。
 そこで書かせて頂いたのは「『猫』の戦士・音弧が『戯言使い』と出会ったせいで、戦士として死ぬ」と言う話になりました。
 「戦士として死ぬ」とは何か?「私は戦う意思を失う事」だと思います。例え矢尽き刀折れようと、四肢をもがれ首一つになろうとも「戦意が死ななければ」起ち上がるのです。
 だから『戯言使い』は音弧の『殺意を殺しました』。

 敵を殺せず、己を殺せなくなった音弧。
 殺さないことで、殺された音弧。

 そんな彼は一体何に成り下がってしまったのでしょうか?
 知るのはきっと音弧自身です。
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