この話は本編『十三大戦』の『十二大戦終戦後』の後日譚となる話です。先に本編を読破してください。
また、この話は性的描写を含む内容となります。ご了承下さいますようお願い申し上げます。
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音弧×庭取、猫×酉、愛のあるセックス
◇
『松に鶴』『竹に雀』『梅に鶯』…。
『柳に燕』『波に千鳥』…。
私の隣には何が似合うだろうか?
もしも願いが叶うなら、私の隣には『彼』が居たならいいのにな…。
なんてね。
私の名前は『
『干支十二家』が一角、『酉の家系』に名を連ねる『丹羽家』の養女である私は、十五歳の時から暗殺や内偵の技術を教わりました。
戦士としての能力を最低レベルまで叩き上げてからは、本家から指示されるがままに戦場で戦い、密偵として組織に潜入捜査をしていました。
なぜ、こんな危険な仕事をしているかって?
言いたいことは分かります!分かりますよ!これでも私、『可愛い女の子』ですもんね!そりゃあもう心配しちゃいますよね!
…コホン!失礼しました。
『なぜ、こんな危険な仕事をしているか?』
それは私の『過去』にあります。と言っても『過去が無い』事が理由なんですけどね…。
実は私、十五歳より前の記憶って無かったんです。幼い頃から長期間に渡り、両親から過度な虐待を受けた影響で『ストレス性記憶障害』を患ってしまったんです。
過去を持たない私は『空っぽ』でした。でも言われるがままに、命じられるがままに本家の使命を果たしている間は『その隙間を埋めることが出来た』んです。なんと言いますかね…『必要とされている』って事実だけで、人って頑張れちゃいますよね?こうして役目を与えられる事で居場所を得られる…と言った感じの…。あぁ、もう!上手く説明できませんが、多分、そんな感じなんです!
でもやっぱり、『恐かった』んですよね…。
戦場で自分の背中を預けていた壁面を敵兵の銃弾が砕く音を聞くと、不安で悲鳴を上げたくなりました。
潜入捜査中にいつ素性がバレてしまうんじゃないかと。バレたらどんな目に遭わされるかと思うと、怖くて眠れませんでした。
当時の私。『自分を持たない』私には、それを『恐怖心』と受け止めることが出来ませんでした。
それでも居場所を失うのは嫌だった。もし使命を放棄して丹羽家に捨てられたら、私はどうなってしまうのかと恐怖しました。結局のところ丹羽家の使命を『なんとなく』熟していたのは『保身』だったのかも知れません。
だからなのでしょう。私が『自信』を…『自身』を…『自分』を強く、より強く求めたのは…。
だってそうじゃないですか?「これだっ!」…って自信を持って物事を選択できたなら、
それって素敵な事じゃありませんか?
『十二大戦』の代表に指名された折には、忌避感と言いますか「関わりたくないな」と言う気持ちでいっぱいでした。だって
しかし丹羽家の実子は実業家であり、戦士ではないため、優勝を狙えそうな
こうして、嫌々ながらも十二大戦の会場に足を運んだ私。会場に踏み入れて真っ先に視界に飛び込んできたのは、首を刎ねられた男性の死体。まぁ、あれが
大戦開始直後、会場の床が崩落して、あわや地面に真っ逆さまかと思いましたが、運良く柱にしがみついて事なきを得ました。今思えば、あの時点で死ぬパターンもあったんでしょうか…。
そして、
でも、彼は私に好意的でした。……それでいて……ちょっとだけ……エッチでした。
当初、彼はよく笑う人だなぁと思いました。どうでもいい話も、悲しい話も、なるべく愉快に
ですが、妙な居心地の悪さを感じました。『こそばゆい』とでも言うんですかね?どことなく「私と彼は違う」って感じたんです。けど、それは
結局私は皆から離れる事に決めました。その直後です。あの『皆殺しの天才』
きっとあの時の私は秘薬『ワンマンアーミー』の熱に浮かされていたのでしょう。『自分を持っていない私』よりも、眩しく見えた『自分を持っている誰か』を生かすべきとでも考えていたんでしょうか?
けどそんな馬鹿な考えは音弧さんの手によって止められました。物理的に。胸を掴まれて。良くも悪くもアレの御蔭で、体の震えが止まったのは確かでした。少し、いや、物凄く納得がいきませんが…。
『決まってんだろう…』
『今にも泣き出しそうな女の子を目の前にして、俺が黙っていられるわけ無いだろう!』
今にして思えば、去って行った私を彼は全力で追い掛けてきてくれたんですかね。女の子のピンチに駆け付けるヒーロー…。確かに絵になりますね。前半部分のせいで台無し極まりないですけど…。まぁ、このフレーズだけなら、言われて悪い気はしませんでしたね。このフレーズだけなら。
これによって無事に失井さんの魔の手から逃れることが出来ましたが…、その後何だか心細さを感じましたね。
可笑しな話ですよね?私、これまでずっと、騙し続けて、奪い続けて、逃げ続けて、捨て続けた人生だったんです。今の私が見れば『真逆』の事をしてるなぁって思っちゃいますね。いや、今も変わらないかな?変わらないな。
結局、孤独と死の恐怖から私は逃げ出しました。『
彼は私よりも大きくて、とても強そうなのに、とても弱そうで、体を小さくしていました。
何だかシンパシーを感じてしまいましたね。気弱だけれど弱くなく。強くは無いけど強かで。力はなくとも無力ではなく。賢くないなら小賢しい。
そんなかつての私と『正反対』なんだと思いました。だけど『死にたくない』って言うその一点において、深く、深く共通していました。
そうそう、私が『失われた過去』を思い出したのは、この時でしたね。何せ虐待による『ストレス性記憶障害』の上に一番古い記憶でさえ『血みどろの殺害現場』なんですから、過去の記憶なんてお察しです。
失われた十五年もの歳月。離別、無力、孤独、恐怖、苦痛、迫害、悲愴、諦観、慟哭、衝動、絶望…。それらを全てを地獄の釜に放り込んでグラグラと煮詰め、ドロドロになったそれを更に煮詰めた様な、濃密と言うには余りにも酷な記憶の塊。
濁流のように私の意識をそこに沈めました。
しかし、そこから救い挙げてくれたのもやはり『彼』でした。彼が抱き留めた温もりや、語りかけた声の温かさが、私に熱を与えてくれました。凍え死にそうな不安と寒気に負けないように優しく包みこんでくれたんです。
それらは私に力をくれました。
その後に起きた音弧さんの窮地。私は彼を助けるために懸命に走りました。十二大戦中、気が付けば私は誰かのためにばかり動いていました。咄嗟の成り行きで失井さんと妬良さんの事だって助けてしまいました。…まぁ、あれはあれの御蔭で話を通しやすくなりはしましたが…。
今までの私なら身の危険を感じたら、一目散に尻尾を巻いて逃げていたはずでしたが、打算無く誰かのために動いたのは初めてのことでした。『ワンマンアーミー』は切れていた筈なのに不思議な話ですよね?
でも、なんだか悪い気はしなかったんですよ。何よりも、どうにかして、全てが上手くいって、彼を助けられたときの『安心感』と言ったらありませんでした。
『十二大戦』終戦後、私は願いを使って『戦士達の生き返り』を求めました。
最初、魔法でも掛けたかのように彼等が一瞬で蘇るものだと思ってましたが、実際には現代医学の粋を集めて、高いレベルで行われた蘇生施術。倫理的問題をガン無視した手法は、一週回ってリアリティが有り、「本当に蘇ったんだな」と感じました。これも案外、パフォーマンスの一環だったのでしょうか?
私が皆さんを生き返らせた『理由』は三つありました。
一つ目は私を助けてくれた砂粒さんと迂々真さんに対する『恩義』。
二つ目は私が殺してしまった怒突さんへの『後ろめたさ』。
三つ目は怒突さんが抱えていた養女ちゃんへの『同情』。或いは『共感』でした。
十二大戦参戦の折に参加者全員の身元を調査中に、『怒突さんに娘が居る』事は知っていました。でも、最初は「それがどうしたの?」って程度の扱いでした。特に利用価値も無さそうでしたし…。しかし、その認識は『自分の願いを考え直す』段階になって一変していました。
私の『失われた十五年の記憶』。その中で私の壮絶たる人生の開始点は『本当の父親を失った』ところからでした。私は『父親を失った過去の自分』と『
つまり、私にとって『怒突さんの養女をお世話する』と言う申し出は、謂わば『過去の自分の擬似的なやり直し行為』なのだと自覚しています。無論、これをしたからと言っても『過去の自分の
本音を言えば『不安』は尽きないし、『心配』は募っていきます。
まず立ち位置が全然違います。『救われる側』から『救う側』になるんです。かつて『救われる側』に居て、救われる事の無かった私が『救う側』に立てるのか?恐くて堪りません。
だから音弧さんに助けを求めたんです。
『一人が辛かったら他の人を頼っていい。頼る人が居ないなら、取り敢えず俺だっていい。
何か無いか?今、きみが欲しい物。したいこと。何だっていいよ?』
言質は取ってるし…いいよね?頼っても。
彼と居ると『不安』も『心配』も軽くなるんです。余計な事に気を配ら
この人と居れば『今までと違う私』に出会える。
きっと願って止まなかった『自分』だって見つけられる。
そう思えたんです…。
だから、私は……。
◇
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「はい、外が暗くなってきましたので気をつけてお帰り下さい」
「ありがとう御座います」
「遼香おねーちゃん!おやすみー!」
「はい、おやすみなさーい」
怒突さんからお預かりしている養女ちゃんを保育士さんに預けて、保育園を後にする。空を見上げれば日が沈み、辺りもスッカリ暗くなっていました。
今日は保育園で『お泊まり会』なるイベントがありまして、親御さん達と一緒にレクリエーションをしたり、カレーライスをご馳走になりました。楽しかったなぁ…。
「あっ、音弧さん!お迎えに来てくれたんですか?」
保育園の後にすると、門の端っこでスマートフォンを弄りながら待っていたらしい音弧さんが、手を振って私を呼んでいました。
「まぁ、夜道は危ないからね。庭取ちゃんに何かあったら大変だ」
「わざわざありがとうございます。晩御飯は食べましたか?」
「おぅ、失井の旦那と断罪の兄とで食べてきた。美味しい洋食屋だった。本当に旦那は旨い飯屋を知り尽くしてるわ」
「むぅ、それはそれでちょっとだけずるいです…」
「はっはっは!今度は二人で行こうか?」
音弧さんが愉快そうに笑う。こういう風にさり気なくデートに誘おうとしてくるのも流石だと思います。全くもって油断なりません!
「じゃあ、いこっか?」
そう言って、彼は右手を差し出してくる。隙あらばこれだ…。
怒突さんの拠点としていたマンションに残っていた空き部屋を私と音弧さんの共同で借りて、養女ちゃんのお世話生活を開始しました。
最初の頃は養女ちゃんのストレスにならないように、家事をするときはなるべく一人で、かつ養女ちゃんの目のあるところで行うようにしました。そして、家事を一通りこなした後は私達の部屋に戻るように心掛けていました。やっぱり、自分の家に他人が居たら落ち着かないでしょうしね。
最初の一週間は冷戦のような距離感でした。悲しいですが、当然ですよね…。何せ私は『
挫けそうでした。めげてしまいそうでした。何よりも、先に音弧さんの方が養女ちゃんに懐かれていた事が納得できません!音弧さんの作るご飯も!オヤツも!美味しいですがっ!納得できませんっ!
…しかし、彼の御蔭で私にも彼女が心を開いてくれたのもまた事実でした。この奇妙な共同生活を続けて早二カ月。養女ちゃんが保育園のイベントに招待までしてくれるようになったのは大躍進と言わざるを得ません。これなら一緒のお布団でおねんねも夢ではありませんね!
そこまで回想し感慨に耽っている内に、音弧さんと繋がっていた左手は指を絡めた恋人繋ぎに変わっていました。いつの間に…。
そのせいで、手のひらから伝わる熱で顔が熱くなってしまいそうです。…やられっぱなしは悔しいので、その腕に抱き着いてしまいましょう。歩きにくいって?知りませんね。
にしてもデート…デートかぁ。でも、これはチャンスではないでしょうか?
今晩は養女ちゃんが居ません。つまり音弧さんと二人っきりです。同棲生活二カ月は少し時期尚早のような気はしますが、計画を発動させるべきでしょうか?
うかうかしてたら邪魔が入りそうですし、行っちゃいましょうか?
「ねぇ、音弧さん?ちょっとだけ…寄り道しませんか?」
「ん、どこか行きたいの?コンビニとか?」
「違いますよぅ。…その、何も言わずに着いてきてくれたら嬉しいんですけど」
「ふむ…まぁ、いいよ」
彼は訝しんだ様子でこちらを見てくる。
まぁ、『取って食べちゃう計画』なんですから、警戒されても仕方がありませんね。
音弧さんを連れて駅から電車で十五分。そこから徒歩で十分。ネオンライトの煌めく繁華街を抜けて、ちょっとだけ外観がお洒落と言うよりはファンシーな感じの施設に入ります。
ぶっちゃけ『ラブホテル』です。はい。
私の計画とは『音弧さんと一線を越えて、男女の関係を結ぶ』事でした。
同棲生活を始めた当初、『庭取さん大丈夫?
そんなこと分かっていますよっ!彼は十二大戦中に異能肉さんのおっぱいとお尻を揉んで、砂粒さんのお尻を揉んだ上に唇まで奪って、私の生おっぱいを揉んだエキセントリックスケベ野郎です!
でも私にとって彼は、私が変わるために必要な存在です。そのためにも手元に引き留めて、繋ぎ止めておく必要がありました。だからこその共同生活であり、同棲生活なのです。その過程で彼が私の体を求めて来るというのなら…その…恥ずかしい…ですけど。吝かでは…ありませんでした。うん。
しかし実際には私も砂粒さんも、その認識は正しくても、結果は違っていました。なんと同棲生活を開始してから、音弧さんは私に過度なセクハラは控えるようになりました。
…あれー?おかしいです。私の胸を『ナイスミート』と表現していたくらいだから、音弧さんは私の事を性対象にはしていると思います…。
いやいや、待って下さい!勘違いしないで下さい!決して私は『音弧さんにそういうのをされるのを期待している
念の為、理由を聞いてみたら『限度を超えて
しかし、付け加えるように『まぁ
「…で?一応大人しく着いてきたけど…。
ねぇ、庭取ちゃん?此処『どういう施設』か理解した上で連れてきたんだよな?」
そう言いながら涼しげな表情でこちらを見てくる音弧さん。この人、この方面になると全く動じないんですよね…。寧ろ連れ込んだ私の方が浮き足立ってますよ。
「も、もちろんですともっ!そこまで私だってお子様じゃあありません!」
不自然に声が上ずってしまった。顔が熱い。
そんな私を見て音弧さんは少しだけ、考えるような仕草をする。
「きみの気持ち分かった。俺はこのまま、きみを
そう言いながら音弧さんは私に歩み寄り、私の体を優しく抱きしめました。頭を一撫で、背中を一撫で、優しく愛撫を施すとゆっくりと離れていく。
「…の前にシャワーだな。これからきみとの初めてに臨むんだ。体は綺麗にしておかないと」
「待ってて」といって彼はシャワールームに向かっていく。ふと足を止めて「一緒に入る?」ってからかって、私の反応を見た後「冗談だよ」と言葉を取り下げて奥へと消えていった。
「ふぅ…はぁ…」
ベッドへと腰を下ろすと緊張でピンピンに張っていた糸が解けたかのように息が漏れました。何故私はここまで動揺せにゃならんのだ。
パタリと横になって、ゴロリと寝返りを打つ。ベッドがフカフカだぁ。
何気なく備え付けてあったテレビに電源を入れると、画面の向こうにキスをする男女が映し出されました。純愛物なのか不倫物なのかは咄嗟に判断出来ないけど、相手を愛おしそうに求め合う優しいキス。エロ動画なんて性欲を貪るような、相手を蹂躙するようなそんな物という認識だったのに、こういうのもあるんだなと意外に思いました。
でも、純愛と呼ぶには濃厚で官能的なキス。もうこれ自体がセックスと言われても納得してしまいそうな色と艶…音。それをボーッと眺めていると、どうやらベッドシーンへと移動するらしく、男女が互いの衣服を一枚づつ脱がせていく。
二人とも下着姿になると、ベッドに並ぶように腰を下ろして、再びキスをする。舌を絡め合わせながら男優は女優のおっぱいへと手を伸ばす。流石AV女優なだけはある大きなおっぱいをブラの上から優しく触ると、徐々に指先に力が加わり胸が形を変えた。しばらく男がおっぱいを弄んでいると、その優しさ溢れる愛撫にどこか物足りなさを感じたらしい女は、一度男を引き剥がし自らブラのホックを外して綺麗な乳房を晒す。すっかり尖った淡いピンク色の乳首は完全に発情した雌犬のそれで、男の体…顔を自分のその乳首へと誘った。
意図を汲み取ったらしい男はその乳首にしゃぶりついた。まるで赤ちゃんに授乳をするようなちゅうちゅうという音に、女の甘い吐息と控え目な嬌声が混じる。
空いた片方の乳首を男が摘まみ上げると、女が一際大きな声を出して体がビクリと奮えた。全身を駆け巡る快楽の波に女性は思わず逃げようとしました。
しかし、男性はすぐさま追い縋り、覆い被さり、再び彼女の唇を奪いました。余程男も昂ぶって来たのでしょう。息は荒く、先程よりも積極的な
次の瞬間、女は大きな呻き声を上げました。いいえ、男に唇を唇で塞がれて居るためそう聞こえはしましたが、正確には喘ぎ声でした。カメラワークが二人の全身像へとズームアウトしていくと、女の股の間に男の右手が潜り込んでいました。女性の秘所を触って居るのでしょう。頻りに女が股を動かして、その手から逃れようとささやかな抵抗をしています。しかし抵抗虚しく、女の体は跳ねに跳ねてベッドで藻掻いていました。
息も絶え絶え、ぐったりと脱力した女を解放すると男は今度は下半身へと迫りました。力を失った足を開かせると、その奥にある女性の可愛らしいレースをあしらったショーツが露わになります。しかしその姿はとても淫靡でした。女性器の奥の奥から流れ出してきた愛液がクロッチの部分に歪な楕円形に広がるシミを浮き出させていました。男がそこに指を当てて押すと、その陰に隠された赤い肉の色が透けて見えます。
いやよいやよと恥じらう女の声に興奮を覚えた男は女の股座へと顔を埋める。じゅるじゅると激しく吸い込む音が鳴り響いて、女が快楽に染まった悲鳴を上げた。
女が再度逃げようとしたのを察知したらしく、男は女の両脚…太股に腕を回すと、そのまま脚を担ぎ上げる。腰とお尻が浮いて、丁度でんぐり返しの途中の体勢に固定されてしまった彼女は、なけなしの抵抗さえ奪われてあんあんと鳴くばかり。逃げようと腰の周りがビクリビクリと跳ねた。絶頂が近いらしく、女の声が次第に大きく断続的になっていく。
限界に到達したらしく、全身をガクガクと痙攣させた女が痺れるような叫び声を上げた。男が彼女を解放すると、今度こそ女は全身弛緩させたかのように動かなくなった。
我慢の限界を迎えた男性は、女性の下着に手を掛けた。愛液と唾液の混じり合いぐっちょりと濡れたそれを脱がせると、自身の下着も脱ぎ捨てた。
下着を剥がされ、モザイクの掛けられた二つの性器。男性のモノを欲しがって切なそうに動くおまんこと、それを犯したくてたまらないと言いたげに反り上がったおちんちん。…あぁ、合体するんだ。
寝転がった女の股に男が腰を合わせる…。いよいよ本番…。
その直前でガチャリとシャワールームの扉が空いた。
その音を聞いて私は現実に引き戻されました。シャワールームに視線を向けると音弧さんと目が合う。汗を流してサッパリしたらしいバスローブ姿の彼を見て顔が熱くなりました。
《あああぁぁぁんっ♡♡》
音弧さんに気を取られている間にもアダルトビデオは続いています。男のシンボルが女のシンボルへと侵入し、二人は体を密着させていました。激しくパンパンと腰を打ち付ける音が鳴り響いて、女が嬌声を上げています。
しかし、それどころではありません。このエロムービーを鑑賞していた状況下。どうにも言葉に言い表せない羞恥心が込み上げてきました。
「えっとっ!そのっ!これはですね!」
何か言おうとして言葉に詰まる。私は何を動揺しているのだろうか。理由なんて適当にでっち上げれば良いじゃありませんか。そもそもの話、言い訳が必要でしょうか。ここはラブホなんだから性行為に関連するアイテムを吟味していても可笑しくはありません!えぇっ!!何も動じることはありませんとも!私は堂々としていればいい!!
「イメージ!!これから先のイメージを作っていたんです!!」
何を言っているんだーっ!私はーっ!!
これじゃあこの後のエッチが待ち遠しくてしょうが無い人みたいじゃないですかー!やだー!
余計な事を口走ってしまった私の顔面は大炎上です。手をわたわたと動かしても状況は改善されません。
「…そうか、それは楽しみだ」
そんな私に彼はゆっくりと歩み寄り。私の肩をポンと叩くと柔らかな笑みを向けてきました。そのまま横に座ると「どうする?」って、彼は聞いてきました。
…。
…『どうする?』何を?と二週ほど思考を空回りさせて『情事を始めるか?』という意味だと理解しました。
「お風呂入ってきますっ!!」
私は慌てたように立ち上がり、手荷物を確保すると、シャワールームへ脱兎の如く撤退しました。
よくよく考えたら、保育園のレクリエーションでそこそこ汗を掻いてしまったので全身に汗の臭いがする気がするし、晩御飯はカレーライスだったから口臭も気になります。彼との初キッスがカレー臭とか死ぬ。私の中の何かが死ぬ。
「はぁ…はぁ…」
シャワールームへと飛び込むと、すぐにドアを閉めて背中を預ける。羞恥心で呼吸が乱れるのを感じました。
「紅い…」
洗面台の鏡を覗くと林檎のように赤く染まった私の顔が見えました。まるで風邪でも引いたかのような頬の色は、自身が極めて緊張しているのだという、否定することの適わない事実を突き付けてきます。
「…準備しないと」
本音を言えば平静を取り戻す位に時間が欲しいです。しかし、時間は待ってはくれません。いつまでも彼を待たせるわけにも行きません。
「まずは歯磨きをしないと…」
そう思い洗面台に立つと、一つだけアメニティグッズの封を切られていて、コップには使用済みの歯ブラシが入っていることに気が付きました。
そう言えば音弧さんも他の戦士の皆さんと食事会をしてきたと言ってましたから、歯磨きするチャンスなんて無かったんだな。二人してキスの前に口臭を気にしてたんだって分かると、なんだか滑稽に思えてきました。
いくらか余裕を取り戻した所で、未開封のアメニティグッズを手にして、中から歯磨きセットを取り出す。使い切りタイプの小さなチューブ歯磨き粉を半分ほど使って、歯を磨いていく。少し塩分の強い香りがするのが自分には合わないけれど…カレー臭より断然マシです!
丁寧に時間を使って歯磨きを済ませると、いよいよシャワーです。身に纏った衣服を一枚づつ脱いで、脱衣カゴの中に嵩張らない程度に畳んで放り込んでいく。最後にブラジャーとショーツを脱ぎ捨てて、カゴにしまう。すると私は生まれたままの姿、一糸纏わぬ裸体になってしまった。
扉一つ隔てた先にはとてもエッチな彼が待っている。その事実で再度緊張してしまいます。実際には同棲中の彼はとても紳士的で、私生活で入浴を覗かれたりするような事はありませんでした。…そりゃあ、まあ、彼に私のパンツを洗濯された時は大喧嘩になった(実際は一方的に糾弾した訳ですが…)事もありますが、それ以降はしっかりと配慮してくれています。
しかし、時折、こうも想像してしまうのです。今こうしている間にもいきなり扉が開いて、音弧さんが私を乱暴に掴んで押し倒し、閉じたように細い目を刮目させ、金色の瞳の奥にギラギラとした野獣のような欲望を滾らせながら、彼の指は舌先は私の体の大切で繊細で敏感な所をグチャグチャに弄り倒し舐め回して、最後にはその性欲を凝縮したかのような男の肉棒で私を掻き回し壊し倒すんじゃ無いかって…。
……私、『性欲』でも溜まってるんでしょうか。こんな下品な妄想、今まで一度たりともしたこと無いって言うのに…。
まぁ溜まっているなら溜まっているで、この際、良いことにしましょう。エッチな彼なら、エッチな私は最高の『
蛇口を捻るとシャワーノズルの先から、温水が溢れ出る。温かな雨の中に手の平を差し込んで、お湯が適温であることを確認すると、その中へと全身を潜らせる。お湯を頭の芯まで染みこませて、全身を撫でるように手の平で優しく摩っていく。
「…やっぱり立っちゃってますよね?」
撫でつけていた手がおっぱいに触れると、自分の乳首が少しだけ固くなっているのを感じました。恐らく先程のアダルトビデオに触発されてしまったのでしょう。エッチなビデオをカップルで鑑賞して、そのまま性行為に至るなんてパターンを何処かで聞いたことがありましたが…。なるほど、アリだと思います。だってエロい気分になっちゃってますもん、私。
備え付けのシャンプーとボディーソープを使って全身を丹念に洗っていく。今更になって、先程まで音弧さんが私と同じようにここで体を洗って居たんだと思うとなんだかドキドキてしてくる。最後にお湯の温度を少しだけ高くして、泡を流しながら全身を温めていきます。
全身に熱が行き渡った所で、シャワーを止める。バスタオルを使って、髪の毛、そして肌から滴り落ちる雫を拭い取る。そのままバスタオルを体に巻いて、再び洗面台に立ちました。
髪の毛…まで乾かすのは流石に時間が掛かりすぎますかね?せめてお肌ケアだけでも…。そう思って、脱衣カゴから化粧ポーチを引っ張り出します。あのドタバタとしていた最中で辛うじてコレだけは持ち込んだ私、ナイス判断でした。ポーチから化粧水と乳液を…美容液とクリームは持ってきてませんでした。備え付け…が…あるにはありますけど、肌に合わないと大惨事だからなぁ…。仕方ありません!ここは我慢っ!帰ったら念入りにケアしましょう!
そう決断を下して、化粧水と乳液を順番に肌に馴染ませていきます。これで準備オッケー。
「下着…どうしよう…」
バスタオルを脱ぎ捨て、真新しいバスローブに袖を通そうとして手を止める。目の前、脱衣カゴに乗せられた自分のパンツを見て頭を悩ませます。パンツを見ながら考え事ってかなりシュールですね。
さて、どうしましょうか?突発的に作戦を発動したものだから、
でもでも!男の人って下着を脱がせるのも楽しみの一つって言いますし、こ、これでもいいから、は、履いた方が…?
……いや、止めましょう。そもそもパンツがこれ一着しかありません。万が一にも音弧さんにベロベログチャグチャにされたら帰るときのパンツがありません。ブラもパンツも無しにしましょう。
仕上げにバスローブを身に纏い…
完・全・武・装っ!
…ノーパンノーブラですけど。
「…さて、行きますか」
改めて、ドアの前に立つ。その先には音弧さんが待ち構えている。
なんだかラストダンジョンのボス戦に挑む勇者のような心境です!…って私は何と戦っているんでしょうか?
この先には今し方見たアダルトビデオのような目くるめくエッチな展開が待ち受けている…はず。
心臓の鼓動がドクンと大きく鳴るのが聞こえる。胸は不安でいっぱいだ。
でも…。
「…でも、行かなきゃ」
彼を手に入れるための、私の戦いが始まる。
◇
「ん?お帰りー」
「は、はい、ただいま…です」
なんという事でしょう…。
私がベッドルームに戻ると世界が一変していました。
部屋の明かりは薄暗く照明を落とされていました。代わりにルームライトの暖かくて淡いオレンジ色の光が部屋を包んで優しい色合いと落ち着いた空気を演出し、ピアノの音がゆったりとした旋律を奏でる快適空間になってました。
私が身支度を整える十数分程度の間に何があったんだ…。
「いやー、久しぶりにラブホテルなんて来たもんだから、色々手間取っちゃった。
取りあえずお茶でも飲む?有料サービスだけどソフトドリンクも有るみたいだよ?」
「じゃ、じゃあソフトドリンク…。フルーツ系ってあります?」
「オレンジかアップルかな?」
「じゃあオレンジで」
「はいよ」
音弧さんが有料サービスの冷蔵庫からオレンジジュースを取り出している間に、私もベッドの傍まで行く。
彼と隣り合わせになるようにフカフカしたベッドに腰を下ろした所で、彼がジュースを渡してきました。
それを受け取ってプルタブを開けると、中の液体を口に含む。柑橘類特有の甘酸っぱさが口に広がって、飲み下すと、体の火照りが抜けていく。
…はっ!しまった!体の昂ぶりまで落ち着いてしまうっ!
「……それ一口頂戴?」
「あ、はい、どうぞ?」
「ありがとう」
ジュースを手渡すと、音弧さんはジュースを控え目に一口含んで飲み込む。味を確認して満足したらしく、そのまま返してきました。
『間接キッス』…。初々しいカップルならば赤面の一つでもするんでしょうが、私は耐性が付いてしまったんで、そんなに気になりませんね。…そ、そんなにですよ?それに音弧さん限定の話ですし…。
以前に
回想に耽っていたら音弧さんの腕が私の肩に伸びて、抱き寄せられてしまいました。「もう少しだけ傍に」と彼が言うから、体半分を彼に預けてあげます。
そこから他愛も無い話が始まりました。内容はと言えば、私達共通の話題である養女ちゃんの事。「保育園のレクリエーションはどうだった?」とか、「晩御飯はどうだった?」とか、反対に「失井の旦那はハヤシライスで、断罪の兄の方はオムライス、俺はビーフシチューを食べた」とかそんな穏やかな時間が流れていました。
しかし、そんな言葉もラブホテル特有の非現実的空間に飲まれていく。自然と口数が減り、静かな時間が流れる。
「……ごめん。そろそろ…」
私がジュースを飲み終えたタイミングを見計らって、音弧さんがそう言葉を投げかけてきます。
紳士的に雰囲気作りを心掛けてくれている、彼。しかし元々はエッチな彼です。この『据え膳』をお預けされている状態はとても辛いのでしょう。良い具合に『
「はい♡いつでもどうぞ♡」
出来るだけ甘く、可愛らしく振る舞って彼を誘う。隣り合ったまま、体を向きを合わせる。すると彼の顔が近付いてきて、私の唇に触れた。
「ちゅっ…」
あっ…私キスされちゃったんだ…。
自分から誘っておいて何を言っているんだと思いながらも、胸の鼓動が速くなるのを感じました。
この二カ月間、そういう素振りを見せなかった彼。きっと相当に気を遣わせてしまっていたのでしょうか?だとしたら悪いことをしてしまったな…。
唇に唇を押し付けて、その柔らかい感触を確かめ合うような、ちょっぴり子供っぽくて優しいキス。音弧さんにしては随分と控えめなキスでした。
しかし、そこまででした。初めてのキスの余韻に浸る間もなく音弧さんが攻勢に出てきます。唇を軽く尖らせて私の唇に短く何度もキスを繰り返す。エッチな印象よりも目の前の私を全力で可愛がるような、甘えるような、
なんだか分かりませんがとても恥ずかしくなってしまいました。決して嫌では無いんです。ただただ恥ずかしいのです。
「んむうっ!?」
思わず身を引いてしまった私に対して、彼は逃げることを許してはくれませんでした。
背中に腕を回して私の肩を抱くと、無理矢理抱き寄せられてしまい身動きが取れません。そのまま私の唇を全て包み込むように、咥え込むようにキスをしてくる。
あぁ、私のお口食べられちゃってる…。
両手で私の体を引き留めて、彼は甘いキスを繰り返す。私の唇を甘噛みするように唇で摘まんでみたり、吸い出した私の唇を音弧さんは口の中に少し含んで舌先を使ってしゃぶるように舐めて遊ぶ。
「……はぁ…はぁ…舌出して」
手を…口を休めることなく繰り返されるキス。息が出来なくて、苦しくて、それを察してくれた彼がほんのちょっぴりだけ解放してくれる。しかし、それも数拍の事で、私の舌を催促すると再びキスをしてくる。
まるで「きみの口を食べさせて?そして俺の口も味わって?」とでも言うかのように、彼の唇は私の口内に侵入し、舌を吸い出す。まるで私の舌を性器でも扱くかのように強めに弄ります。吸い出して、解放して、吸い出して、解放して、舌の根も乾かぬほどに繰り返される情熱的と言うには性的な蹂躙。だと言うのに、その力加減は絶妙で何処か口の中をマッサージするかのように柔らかくて、次第に全身の力が抜けていく。
「んんっ!?…んく…んく…」
彼が口内に侵入する度に少しづつ溜め込んでいたらしい唾液を、一気に私の中へと流し込んでくる。彼と自分のと混ざり合って量の増した体液に溺れそうになって、慌てながらもそれを防ぐ為に嚥下する。
その行為に満足したかのように、彼は私を解放しました。
「…はぁはぁ…凄い…」
どのくらいの時間だったのだろうか?一分か?五分か?十分は流石に無いでしょう。しかし、それに匹敵してしまうのではないかと思うほどにエッチな
ふと、砂粒さんが十二大戦中にされたキスを思い出した。あれと同じか、それ以上の事をされてしまっているんだと感じてしまうと、熱の抜けた全身に再び火の灯る感覚がした。
「きゃっ!」
キスの余韻に浸る間もなく音弧さんは情事を再開する。もうちょっとだけ手加減して欲しいです。
彼は私の首筋にキスを施しながら、空いた片手でバスローブ越しに私のおっぱいを掬い上げる。…ど…同時攻撃…だと?
一番最初に繰り出した啄むようなキスが私の首筋を愛撫する。ソワソワと私を
「あっ!?…んっ!…ふぅん…」
ピリピリと私の体を刺激してくる愛撫。少しづつ全身を蕩けさせてしまうような感覚に浸ると、自然と声が漏れました。その事実が私にはどうにも恥ずかしくて、思わず口を手で
「全部委ねて…声も出していいよ。……俺で感じて?」
私が再び身を強張らせた事を察した音弧さんが緊張を解すように、耳元で甘く囁く。その言葉だけで心の奥からゾワリと説明できない感覚が湧き上がってきます。しかし、それに期待してしまう私がいました。
布越しに愛撫を施していた手が一度離れると、ローブの襟の隙間から手を滑り込ませ、今度は私のおっぱいを生でイジメてきます。乳房の下から持ち上げるように支えたまま、指で私の恥ずかしくも勃起してしまった乳首を押してくると、ビリビリッとした感覚が胸を打ちました。
「…あぁ…あああっ!いや、…あん!」
タオル一枚を隔てていたのと比較して何倍にも増幅…いや正確には遮る物を失ったせいで、ちっとも減衰されなくなり、伝えられたダイレクトな感触。音弧さんの手のひらの熱が温かくて、でもそれ以上に私の体が熱くて、苦しくて、切なくて、弱火でジワジワと炙り続けられるような感触。とても、もどかしい。
私の気持ちに応えるように、音弧さんが私の体をベッドの上へとゆっくりと押し倒してくる。仰向けに倒れたまま息を乱している私に、這い寄るように音弧さんが覆い被さってきます。彼は四つん這いの姿勢で私の瞳を覗き込んできます。…ま、マウントポジションを取られてしまいました。…もう…逃げることは叶いません。
私のバスローブの腰紐に手を掛けるとスルリと結び目を解かれてしまい、そのまま胸元を
「…はぁ…はぁ」
私と音弧さんの荒い息遣いだけが聞こえる。彼の吐息の熱が首筋に当たる。彼の体が私の体に沈んで、密着して、私の鎖骨にキスを施しました。
「うぅんっ!…ひぅ!」
ちゅっちゅっと二回、彼は私の鎖骨を吸うと、今度は舌先だけを突き出して、私の肌をペンでなぞるかのように這って動く。舌は体の上を下り、私のおっぱいを目指していく。
彼のお口が私の胸の先端に辿りつくと、彼はいきなり私のおっぱいにむしゃぶりついてきた。
「ずちゅ!ずちゅちゅっ!…じゅぅぅ!!」
「あぁぁあぁぁっ!!?」
先程までの緩やかな愛撫から急反転したかのような強烈な吸い付き。快楽と刺激の波が一気に私の意識を奪い去っていきそうです。全身が感電したかのように痺れ、頭の中がチカチカと明滅して真っ白になりそうです。
「ぐぅっぅ!…ふっ!?………うっ!いや、あぁっ!?」
「じゅぱっ!……じゅぱっ!…じゅっ!じゅっ!…じゅぅぉっ!」
コリコリと固くなってしまった私の乳首を甘噛みして、ズキッとした痛みが走る。かと思えば、今度は私の乳輪を丸ごとまとめて食べるかのように吸い出しながら、先端を
全身に伝播していく刺激だけでも精一杯なのに、唾液をいっぱい含ませて大袈裟に立てられたイヤらしい音が、耳の中から私の脳味噌をぐしゃぐしゃと掻き回していく。
せめて呑み込まれないようにと、私は歯を食い縛って堪えることしかできません。
全身をガチガチに硬直させ、時折刺激に跳ねる私に畳み掛けるように、音弧さんは更に攻勢に出ます。おっぱいに吸い付きを継続しながら、もう片方のおっぱいにも手を伸ばして、もにゅもにゅと揉んだり、乳輪をくすぐるかのように指先を這わせる。
「あぁあぁぁだぁ!!いぁぁあゃやらからぁあ!?」
更に追い打ちを掛けるように音弧さんの膝が私の股の間を占領し、女の子の大切な部分…おまんこをグニグニと押し付けてきました。
三点の同時攻撃、三種類の波状攻撃、連続に断続に、乱雑に整然に、左右に上下に、強弱織り交ぜた無数の刺激が駆け巡り、入り乱れる。
頭や意識だけじゃなく、手足の先から髪の毛の先の全身に至るまで、掻き混ぜて、掻き混ぜて、掻き混ぜて、掻き混ぜていく。
「あ゛あ゛っ!?だめ゛ぇ…ぞ、ぼれいざぁあああっ!」
快楽に溺れて、
あぁ、だめ、もう、限界っ!いくっ!いくっ!いくっ!
「ぁ…ぁぁ……あああああぁぁあっ!??」
私の様子を察知した音弧さんが絶頂へ導くようにトドメを刺してきました。
片方の乳首を舌先を使って連続で弄り回し、もう片方の乳首を指でもぎ取るかのように捻り上げ、おまんこの発情し切ったクリトリスを膝で押し潰す。怒濤のような刺激が一纏めに全身に押し寄せ、受けきることも敵わずに私は快楽に呑み込まれ、絶頂を迎えました。
体の中が爆発を起こしたかのように私が跳ねる。無意識に叫び声を上げる。それでも全身を伝う快楽の波は収まらず、寄せては返して、また全身が奮えた。
自分の体を支える力さえ失い、糸を切られた操り人形の様に四肢を投げ出す。体のあちこちがビクビクと痙攣して、思うように動きません。一瞬意識も飛びかけたようです。ぼやけた私の視界に再び音弧さんの顔が映りました。
「最高に可愛いよ。庭取ちゃん」
そう言って彼は私に微笑みました。そして、汗と涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃになった私の顔にキスをする。唇を重ねて舌を私の口へと挿入する。余裕を持ち合わせていない私の体は、音弧さんをすんなりと受け入れ、最初と同じ甘いキスを交わしました。
同時に音弧さんが私の太股に股間を擦り付けてくる。すると脚にはゴリっとした硬い感触を感じました。彼のおちんちんも完全に発情し、これ以上無いくらいに勃起して、私を犯したくてたまらないと主張しているようでした。
私を抱き留めて、時間をたっぷりと使って交えたキス。私の状態が落ち着いたのを見計らって離れていく。
音弧さんが体を起こすと、身を包んでいたバスローブを脱ぎ捨てました。その中から出て来たのは彼の裸体。戦士として鍛えられた、程良く締まった肉体。それを彩る様に彼の左肩から胸部にかけて刻み込まれた火傷のような入れ墨のような痕。「『
しかし、それ以上に眼を奪われてしまうのが彼の下半身。充血したように真っ赤な先端。生々しいグロテスクな一本槍。血が滾り血管が浮き出てビキビキと迫り上がった男性器。音弧さんのいきり立ったおちんちんでした。
「このまま…きみに…入りたい」
荒い息の混じった言葉。頭が強烈な雄の本能に支配され掛けているのでしょう。それでもなけなしの理性を持って、彼は問い掛けてくる。
私は静かに首を縦に振りました。
どうぞ、私を犯してください……。
それを見た音弧さんは私の頬に軽いキスをしてからベッドの枕元へと手を伸ばす。取り出したのは四角くて薄くて小さい物。それの封を切ると、白っぽい円形の物が出てきました。所謂
そうすると
準備を整えた音弧さんが私の股へと手を伸ばす。きっと私の濡れ具合を確認するつもりなのでしょう。充分な湿り気を確保しないと、挿入するときとても痛いですからね。
彼の指先が私のおまんこの筋を掻き分けると、間からトロリと愛液が溢れました。そりゃそうです。先程思いっ切りイカされたせいで、私の
彼が私に覆い被さる様に身を寄せる。そして、彼の分身が私の秘所の入り口に宛がわれた。
いよいよ本番です。
『───────っ!!─────!─っ!』
『──っ!!?──!?────!』
『──!!』
『──いやだっ!!
「っ!?いや!いやああぁあっ!!?」
気が付いたら…私は彼に平手打ちをしていました。
◇
パンッ!という乾いた音が鳴り響いて、ハッと我に返る。手のひらにはジンジンとした痛みがありました。
目の前の彼は横を向いたまま、固まって動きません。
何故横を向いているのか?分かっています。私が彼を叩いたからだ。
「…ご、ごめっ!」
咄嗟に謝罪の言葉が口から出ました。しかし、混乱した私の頭は正常に口を動かしてくれません。
「い、いや。…ごめんな?ちょっと先走り過ぎた…」
音弧さんが自分の頬を擦り、謝ってきました。「叩かれたことは怒こっていないよ」と言うように、出来る限り優しい笑顔で。
…なんで、貴方が謝るんですか。
「庭取ちゃんの色気に
そんなこと無い…。そんなことありません。
確かに過激な
彼の顔が迫る。思わず体を強張らせ、目を閉じてしまった。すると彼はおでこに優しくキスをしてくれました。
「恐い思いさせて、ごめん。
………今日は
「……え?」
その言葉に目を開いて彼を見る。その間にもベッドが
「帰り支度してくる。さっさと此処を出よう」
彼はそう断言した。
だめ、それは駄目だ。きっとこの機会を逃したら、彼との関係は壊れてしまう。直感的にそう思った。
「待って…待って下さいっ!!」
「痛っ!?」
思わず体が動いた。歩いて行く彼の背中に飛び付くと、彼が蹌踉けてシャワールームの扉に激突した。
起き上がろうとした彼の腰に私は抱き着きました。まるで「置いていかないで、一人にしないで」と縋る子供のようでした。
「…ごめん…なさい」
謝った。
「ごめんなさい」
とにかく謝った。
「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
何に対してどう謝りたいのか、ぐしゃぐしゃになっていて分かりません。それでも私は謝り続けるしかありませんでした。
「…ごめんなさい…ごめんなさい」
視界が涙でウルウルと歪んでいきます。
悲しいのに何が悲しいのか分かりません。
苦しいのに何が苦しいのか分かりません。
辛いのに何が辛いのか分かりません。
とにかく悲しくて、苦しくて、辛かった……。
「……落ち着いた?」
結局、情事は一時的に中断する事になりました。
音弧さんが一休みするためバスタブにお湯を張ってくれて、促されるままに一緒に入ることになりました。混浴です。
音弧さんは私の体を背中から抱き寄せる様にして、ゆっくりとお湯に浸かっています。私が背中を預けると、彼がぎゅうぅっと優しく包み込んでくれる。お預けを食らった彼のおちんちんがバキバキに勃起したままなのは少し落ち着きませんが、今はこの手を放される方が怖かった。
「ごめんなさい」
彼の声を聞いて、既に何回目か分からない謝罪の言葉を口にする。悲しい気持ちが込み上げてきました。
本当に何やってんだろ私…。音弧さんと
自己嫌悪に浸る今のこの状態でさえ、「なんだこの面倒臭い女は」って
「………えい!」
「ぴゃんっ!!?」
意気消沈している私に対して、音弧さんは手のひらで私のお腹を押してきました。お臍を中心にこそばゆい感覚がこみ上げてきて、体がブルリと震えました。咄嗟に暴れたものだから、お湯がバシャバシャと跳ねています。
それだけでは収まりません。あろう事か音弧さんは両手を使い、私の脇腹をグワシと掴んで、もにゅもにゅと揉み始めました。
「ちょっ!やめ!やめて!」
「元気だせー!ほらほらー!」
ウネウネと私を這い回る彼の指。愛撫と言うには健康的で、擽り攻撃と言うには
こそばゆい感覚から逃げようとすると、音弧さんがお腹を抱き抱える様にホールドしながら攻撃を再開する。
「あー!あー!あっ!あっ!あっ!あははははははっ!!」
「その調子だ!もっと笑えっ!!」
くすぐったい!くすぐったい!何コレ!?気持ち悪いのがくすぐったい!?ゾワゾワしますっ!ザワザワしますっ!しかも逃げられないっ!?
「はぁー…はぁー…」
全力使って笑い尽くす頃に音弧さんが私を解放しました。息が出来なくて苦しくて、体が疲れて辛いけど、不思議と悲しい気持ちが軽くなっていました。
「庭取ちゃん。こっち向いて」
音弧さんに呼ばれて、私は体を半身を起こして横向きになります。彼の腕に頭を預けると、彼の顔が見えました。
「元気出た?」
「はい…ありがとうございます」
少しだけ上向きになれた私に音弧さんが笑いかけてくる。その笑顔を向けられるだけで安心してしまう私が居ました。
そんな様子を見て、彼は頬を掻いて、少し躊躇いがちに口を開いた。
「…なぁ、庭取ちゃん?」
「なんでしょう?」
「俺達、
その後も、女の子大好きでスケベな俺だけど「一緒に居たい」「助けて欲しい」って言ってくれて、本当は嬉しかったんだよ?
これでも
本来、大戦が終わった後も根無し草の日々に戻るつもりだった俺だけど…養女ちゃんと三人で『家族』みたいな生活が出来て楽しかった…」
その言い分には納得がいきました。十二大戦が終わった後、興味本位で音弧さんの経歴について調べてみましたが、結局断片的な物しか得られませんでした。不死身の戦士なんて『
しかし、自らの
そんな風に考えている間にも話は続いています。
「きみの事は好きだよ。好きか嫌いかで聞かれたら、間違いなく好きの分類だ。このまま、きみと恋人になって、結婚して、子供を作って、家庭を築くのも…まぁ悪くないと思うくらいには…。と言っても、実際には俺の
よく二人だけの時に無防備にパンチラしたり、胸の谷間チラ見せしてきたり、薄着で昼寝をしてみたり、お風呂上がりに下着で
だからさ…その…下世話な言い方になるんだけど『脈有り』だと思い違いをしていたんだよ。
これでも養女ちゃんの手前善人らしく振る舞ってはいたけど、正直に言って辛抱溜まらなかった。ラブホテルに誘われてからは、完全に歯止めが利かなくなっていたよ」
あぁ、私が音弧さんを物にするためにやっていた色仕掛け、やっぱり効いてたんだ。
「これに懲りたら、今度から俺を煽情的に誘うのは控えなよ?(猫だけど)狼さんな俺がきみを食べちゃう可能性だってあるんだからさ」
「…自惚れじゃないです」
「………」
「それは勘違いなんかじゃ、思い違いなんかじゃ…ありません。日々エッチな格好で意識させていたのも。ら…ラブホテルに連れ込んだのも、私は意図的に狙って行動して、音弧さんを誘惑しました…」
「どうして?」
「それこそ『十二大戦』ですよ。
私は『自信』が…いえ、確たる『自分自身』が欲しかったんです。しかし、私が思い出した核たる『過去の自分』は地獄の底で泣いていました。今にもバラバラに引き裂かれてしまいそうだった私を引き留めて、繋ぎ止めて、受け止めてくれたのは
願って止まない『自分』。それを見つける手がかりが、あなたには秘められていると直感しました。だから『自分』を見つけるまで傍に居て欲しいって思ったんです。
しかし、大怪我を負った怒突さんが退院したら。養女ちゃんをお世話する…その『お手伝いという口実』を失ったら、あなたとの関係は終わってしまう。そうなる前に新しい関係を結びたかったんです」
「それで『
「むしろ『既成事実』を作っちゃって逃げられない状況にしちゃおうかと思いまして…」
「一足跳びで来ちゃったかー。まぁ、こんなにも
「でしょー!」
「でしょー!じゃあ、ありません!」
「痛いっ!?」
音弧さんが私の頭を小突きました。思わず怯んでいると、彼は両手を回して私を抱き寄せて、胸の中にすっぽりと納まってしまいました。
「『自分が欲しい』なら『自分の体』くらい大切にしてよ…」
そう言って彼は、より強く私の体を抱き締めた。私の心臓の音がトクントクンと強く鼓動しているのを感じました。
「………おちんちんおっ立てながら言われても説得力ありませんね?」
「五月蠅いやい。この状況だって、スンゴイ我慢してるんだよ」
「…そうですね。エッチな音弧さんのおちんちんがそうなっちゃってるのは私のせいですもんね。だったらやっぱり責任とって最後までやっちゃいましょう!」
私が立ち上がるのに合わせて音弧さんの手が放れる。
…換えのバスタオルがもう無いみたいなので先程のタオルを使い回しましょう。彼に濡れた体を拭いてと
「最後までさせてくれるって言うなら嬉しいけど…大丈夫なの?さっきだって直前で恐くなっちゃって止めちゃったじゃん」
「うーん…。それ多分、私の過去の記憶のせいなんですよね?
ほら私って義理の父にレイプされて
「駄目じゃん」
「大丈夫ですって!音弧さんが愛情たっぷりに愛してくれて、アマアマトロトロにエッチしてくれたら、きっとイケます!実際に前戯で
「そ、それは…ありが…とう…?」
「はい!どういたしまして!
…それになんと言いますか。ここまで『お膳立て』しておいて『途中で箸を置かれてしまう』と、女の
「……そうだね。『食べ残し』は善くないもんな」
そう言って音弧さんは私の頬にキスをした。
やっぱり彼を選んで正解だった。なんだかんだ言いながらも彼はとっても優しい。そんな彼だから私はもっと一緒に居たいって思ったんです。
彼を手にするためなら、何でもやりますよ!私はねっ!
◇
二人とも裸のまま、手を繋いで仲良くベッドへと移動する。これから私達は繋がる。関係を一つ先に進めることになる。
もちろん緊張はしています。でも色を仕掛けた時の様な浮き足立つような緊張感とは異なる緊張。例えるならば地にしっかりと足の着いたような感覚。期待に満ちあふれた高揚感に近い緊張と言いましょうか。
「えへへ…」
音弧さんが『私のことを好き』と言ってくれた事実に思わず頬が弛んでしまいます。緩みきった私の顔を見て、彼が微笑んでくる。それだけで堪らなく満たされる物がありました。
「これだけは最初に言っておくよ?
この後、俺はきみを抱く。最後までする。そうなれば、関係を結んでしまったら、後戻りなんて出来ないよ?それでも…んむっ!?」
「ちゅうっ!」
無粋で
そんな忠告必要ありません。音弧さんは私に『好き』と言って、どの位好きかとも教えてくれました。その言葉は私が彼に、この身を委ねるに価する言葉でした。
「私の思いよ!届けぇっ!!」ってくらいに音弧さんの唇に愛情を注ぎます。彼の唇をなぞると、受け入れるように彼が口を薄く開けた。そこに舌先を押し込むと、彼の舌が触れる。彼がやったのを真似して彼の舌をちゅちゅちゅうっと吸い出すと口を開いて舌を私の奥へと押し込んでくる。同じ様に口を開いて重ね合わせると、互いの舌を絡め合わせる。口の中で舌が蠢く度に唾液が混ざり合い、じゅぷじゅぷと音を鳴らした。最後に口の中に溜まった体液を音弧さんがジュルジュルと
窒息しそうな苦しさから解放されて、呼吸を一度整える。そして改めて私の気持ちを伝えました。
「私はまだ、あなたの事を『好き』かどうか
人としては『大好き』です。ですが『恋愛感情』はと聞かれると…自信が持てません。況してや『結婚』や『家庭』なんて想像すら出来ません。
…でも、私は
………一緒に居てくれますか?」
それを聞いた音弧さんは私の体を優しく抱きしめて、そっと耳元で囁きました。
「そんな言い方されたら、俺だって
それが彼の返事でした…。
「庭取ちゃん。お願いしても良い?」
音弧さんが私の手を取ると、それを彼の股間…おちんちんへと導きました。真っ赤になった先端部分に触れると人肌のプニュリとした感覚が手に伝わった。
「このままだと、また歯止めが利かなくなる。だからさ、少しだけ
「…い、いいですよ?」
「なんで疑問系なの?」
「き、気にしないで下さいっ!」
改めて彼のおちんちんを見る。ガチガチに張って血管の浮き出た凶暴そうなフォルムをしています。先程はこれが私の中に入ろうとしていたのかと思うと、若干の恐怖を覚えました。
私がおちんちんの亀頭を包むように握ると彼の口から小さく息が漏れた。そのまま二三度こねくり回すと鈴口からトロリとした液体が滲み出して、手のひらを汚していく。
「ん…ん……」
「感じてますか?」
「うん…少し強くしていいよ」
「はーい」
竿の部分を握り、上下に撫でるとおちんちんがビクリと奮えた。シュっシュっとリズム良く扱く度に彼のおちんちんがビクビクと振るえています。音弧さんの方も顔を顰めて、快楽を我慢するように息を潜めようとする。それを見て握りを強くすれば、彼の口から小さく声が漏れました。
何度も繰り返すと、次第に彼がモゾモゾと身じろぎをするようになる。なんだか面白くなってきました。
シコシコシコシコと手コキの力とペースを上げる。その度に彼の余裕が失われて、息が荒くなっているのを見ると、何やら征服欲の様な物が満ちていきます。
「ちょ、ちょっと!庭取ちゃん!?」
もっと彼に快楽を与えたい。骨抜きにしたい。そう思うと、私は彼のおちんちんへと顔を近づけていく。彼のカウパー腺液と私の手汗とで滲んだおちんちんのむせるような匂いを嗅ぐと、脳内が麻薬に浸るかのようにグラグラとして意識が揺れた。
私は意を決して彼のおちんちんにむしゃぶりついた。
「うおぉぉ……」
おちんちんの真っ赤な亀頭にカプリとかぶり付くと、口の中に外はプニプニ、中はコリコリとした触感と、雌の本能をガツンと揺さ振るような雄の香り。舌で鈴口をチロチロと舐めるとしょっぱいような味がしました。
私がフェラチオをしたのに反応して、彼の体がビクリと跳ねる。先端部分をチュプチュプと虐めると腰が引けて逃げていこうとする。思わず彼の男根を逃がさないように、腰に抱き着いて、おちんちんを口の奥へと押し込んだ。
「痛っ!?」
「っ!?ごめんなさいっ!?」
おちんちんを咥え込んだ際に、歯が刺さったらしく彼が苦痛を口にする。それを聞いた私は、慌てて彼を解放しました。
彼のおちんちんがベシャベシャに汚れていて、私の口周りも同じように汚れていた。
「謝らなくていいんだよ。こっちこそごめん。ちょっと刺激が強すぎた」
音弧さんがベッドに寝そべると「お尻をこっちに向けて」と促してきます。それに従って、彼の顔にお尻を向けながら覆いかぶさると、目の前に天を突くかのように聳え立つおちんちんが居ました。
「あっ…」
目の前の男性器に目を奪われていると、お尻に刺激が与えられました。尻たぶ全体を優しくマッサージするように優しく撫で回すと、お股の間からちゅうちゅうと吸いつく音がした。
「んああぁぁぁっ!?」
彼が恥ずかしいくらいにクリトリスを吸い、おまんこの入口を舐めって弄る。お腹の辺りからゾワゾワした感覚が湧き上がって、思わず腰が浮いた。
私の腰が引けたのを察すると、尻たぶの愛撫に切り替えて、落ち着いてきたら再びクンニに切り替える。体を炙り続けるような、生殺しの様な愛撫でした。
「…ちゅぷっ!んぶぶっ!」
負けじと私はフェラチオを再開します。竿をゴシゴシと先程よりも強く刺激し、鈴口をチロチロと舐め回して、吸い出して快楽を誘う。すると彼が声を上げて、攻めの手が緩んだ。
そこからは私と彼、どちらが先に相手をイカせるかの競争でした。私が彼のモノを唾液をいっぱい含ませてしゃぶると、負けじと彼が私の膣に舌を入れて搔き回す。
互いに愛蜜を搔き混ぜる。ネットリとした音を響かせながら、互いを絶頂へと導いていく。
「んっ!んんっ!」
「きゃあっ!?」
先に果てたのは彼でした。体を大きくビクリと震わせると、おちんちんの先端から白い液体がビューっと噴き出してきて、私の顔に掛かりました。先程までとは段違いに臭う雄の匂い。これが…精液。
彼の息遣いを聞きながら、顔に付着した彼の精液を一つ拭い取る。指先で擦るとヌルヌルとした感触が広がり、プリプリとしたゼリー状の部分が潰れた。ふと、昔レイプされた時もこんな物が私の中に流し込まれたのかと思うと、体がブルリと震えた。
音弧さんが吐き出したこの子種が、実際に私の膣内に流し込まれたら、一体私はどうなってしまうのだろうかと一抹の不安を覚えました。
彼が私を上から退けるとぶちまけた精液を処理していきます。竿や根元に纏わり付いた精子を丁寧にティッシュペーパーで拭き取っていました。
それを見ながら、私は少し考えて、手に付いていた精液をペロリと舐めて口に含んだ。
「ちょっと!?」
驚いた様子の音弧さんを尻目に口に含んだ彼の劣情の塊を舌で転がして、味わって、飲み込む。
「……少しだけ生臭いです」
「無理しなくてもいいからっ!」
「でもでも!飲んでくれた方が嬉しいっても聞きますし…飲んだ方が…」
「確かに!嬉しいけどもっ!」
「そっか…よかった」
慌てふためく彼が見られただけでも、やった価値があると思います。
そのまま私の顔に着いた精液を拭いて貰い、音弧さん自身も私の愛液でベシャベシャになっていた口元を綺麗に拭いて、改めて向かい合います。
「音弧さんのおちんちん…元気ですね」
私が視線を下に向けると、一発抜いた筈のおちんちんが元気に聳え立っていました。さっき結構な量を射精していた筈なのですが…末恐ろしいです。
「それだけ庭取ちゃんが女として魅力的だって事だよ。つまり生物学的に優れているって証明だ。甘んじて受け止めておくれ」
「そういうフォローは初めて耳にしました…」
「いいからいいから。
…さて、お互いにいい具合に体が出来上がっているから、このまま本番までイキたいんだけど…どうかな?」
「わ…わかりました…」
音弧さんに促されて二度目の挑戦です。今度こそ上手くイキますようにと願って、ベッドに寝そべります。
さぁ!来いっ!
「あぁ、違う違う。そうじゃない」
「へぇっ?」
そう言いながら音弧さんは私の手を取って再び体を起こさせて、そのまま抱き着いてきました。
「このまま普通に本番をしても庭取ちゃんの中に
これは俺の身勝手な話なんだけどさ、折角二人が結ばれるんだから、俺も気持ち良くなりたいし、庭取ちゃんにも気持ち良くなって貰いたい。
そうじゃなきゃ
彼は私をぎゅうぅっと強く抱きしめて、その後優しく背中を擦ってきました。一緒に生活していて気付いた事ですが、音弧さんはスキンシップが多めです。お尻やおっぱいが好きで狙って来ること以外にも、こうやってハグをしたり、手を繋ぐのも大好きみたいです。
実際に音弧さんから抱き締められて、子供をあやすように背中を撫でられるのはとても落ち着きます。それに彼の体温を感じることが出来て、温かい気持ちにもなるのです。
「多分なんだけどさ。庭取ちゃんの
もしかしたら、最初に俺がやった様な乱暴な前戯で濡らされて、その後すぐ挿入されたとかさ…。
だからそれとは違うシチュエーションでエッチすれば、庭取の精神負担が軽減できるかも知れない」
彼の抱擁にリラックスしていると、彼が自分の性欲だけでなく、私の快楽の追求も考えているようです。確かに、私だって音弧さんと結ばれるなら痛くて苦しいよりは幸せで気持ち良い方が嬉しいです。
「…つまり、どういう事ですか?」
「要は『俺が庭取ちゃんを犯す』んじゃあなくて、『庭取ちゃんが俺を犯す』…攻めと受けの交代だよ」
「えぇっ!?」
思わず驚いて身を仰け反らせてしまいました。
今にして思えば、私が色仕掛けをすれば、音弧さんが後は好き勝手やるだろうと考えて、自分から何かするなんて考えてもいませんでした。
しかし、改めて考えると納得もします。過去の私の性行為の記憶は、全て受け身で、相手に好きなようにやらせる事ばかりでした。つまり『
「まぁ実際には俺からも指示を出したり、気持ち良くなれるようにお手伝いするつもりだから『ご奉仕プレイ』に近いかな?とにかく、それでやってみよう!」
そう言って彼が手渡してきたのは小さな正方形の包み紙。それは
「着けて?」
「は…はい」
音弧さんの指示に従い、
包みを切って中身を取り出すと、薄い乳白色のゴムが出てきました。それの中央、例えるならばナイトキャップの先端を引っ張る様に伸ばして表と裏を確認します。…あぁ、なる程、滑りを良くするためにゴム自体にもローションが少し塗っているんですか。
それを空気が入らないようにおちんちんの先端に被せます。そこから巻いてあるゴムをスルスルと根元へと伸ばして行けば……完成です!なんかちょっとだけ楽しいです!
「うん上手…じゃあ、こっちに来て」
音弧さんに導かれて私は彼と向かい合いながら、彼の太股の上に座ります。…と言うかこれって…。
「あ、あの音弧さん?」
「うん、このまま
音弧さんが私に求めてきたのは『対面座位』と呼ばれる体位でした。
「わ…わかりました。い…いきますっ!」
彼に促されて、一度脚を着いて中腰まで立ち上がり、彼の肩に手を着いて、ゆっくりとお尻を彼のおちんちん目掛けて下ろしていきます。彼が私の腰の位置を微調整しながら、おちんちんをおまんこに狙いを定めていきました。
くちゅり……。
「…あっ……」
今、彼の先端が私の大切な所に触れています。
「このまま行けば繋がるよ。…大丈夫そう?」
「は、はいぃ…」
彼の期待に応える様に、私は彼のモノを下のお口で飲み込んでいく。
つぷ……つぷ……つぷぷぷっ……。
慎重に入口付近で彼のモノを確認しながら、ゆっくりと腰を下ろす。彼のモノが私の中に入る度に、私を掻き分けているのがよく分かりました。
「あ…あっ……あ…ひぁぁあぁ……」
腰が抜けてしまいそうになるの私を、音弧さんがお尻を掴んで支えてくれています。お尻全体がジンジンとして、おちんちんの入った膣内がジンジンとしてきました。
コリっ…。
「んあんっ!?」
中間辺りを抜けようとした所で、おちんちんの出っ張りが私を引っ掻いたようです。触れた部分から産道全体をビリビリと刺激して、奥の奥がきゅきゅうっっとなりました。
崩れ落ちそうになる私を音弧さんがしっかりと支えてくれています。彼が「落ち着いて、ゆっくりでいいから」と優しく声を掛けてきました。
ぐぷ…ぐぷ…。
「…ふぅ!…ふぅ!」
今、私の中に彼がどのくらい入っているのでしょうか?たった一つおちんちんを入れるだけでも長い道のりです。先程から快楽が頭に流れていて、脚が振えます。
だんだんとおちんちんが入り辛くなってきました。お腹が苦しいです。少しでも入りやすい様に、その位置で小さく上下し、私の中を広げました。その度に甘い刺激が体を支配していきます。
そして、その最奥へと到達したのです。
コツンっ。
ぴり…。
ぴり…ぴり…。
ぴりぴりぴりぴりぴりぴりぴり。
「あっあっあっあぁぁぁあああっ!!?」
彼のおちんちんが私の一番大切な部分…子宮、その入口を優しく突くとぴりぴりとした刺激が全身に走り抜けて行きます。全身がブルブルと震えて止まりません。何処までも続くような官能的な刺激が頭をぐしゃぐしゃと搔き回していて、言うことを聞きません。
「音弧さんっ!音弧さんっ!音弧さんっ!」
腰がガクガクと震えます。その度に刺激が全身を掻き混ぜているような感覚が襲ってきます。
「おかしいっ!……私、おかしいんですっ!?」
もたれかかり、この身全てを委ねると、彼は優しく受け止めてくれます。彼は抱き留めたまま、私をあやすように背中を愛撫します。それさえも快楽として認識した私の体がビクリと奮えました。
「
ぴりぴりしたのがブワーッって来て…あっ!あっあっ!」
止まることの無い刺激の波が何度も体を疼かせました。膣内がきゅきゅきゅと縮んで音弧さんのおちんちんを締め上げている感覚が伝わります。またもや快楽で体が自然にビクリと跳ねる。全身が擦れて、幾つもの小さな刺激が私を更に興奮させていきます。大変です!無限ループです!
『音弧さん…!音弧さん…!』
私は彼にしがみつきました。それに応える様に彼も私の肉体をぎゅうぅぅと包み込んでくれます。背中をポンポンと優しく叩き、頭を優しく撫でる。
まるで恐い夢を見た我が子を安心させる親の様に私を癒してくれました。
「入れただけで
音弧さんの声が聞こえました。
今も甘い痺れがぴりぴりと私の体を奮わせます。
「馴染むまで、このままでいようか?」
「ね…音弧さぁん…。…キス、してくれませんか?」
「いいよ……ちゅぷ」
「あむ…んむ…んふぅ…口…吸ってぇ」
「ちゅぅぅうっ!」
「うっ!?……ふ…ふぅ…んん」
彼とのキス…今度はちょっぴり
しかし今思えば、私の口の中も精液とカウパー塗れです。そう考えると、下の奥地でも、上のお口でも、「私達セックスしちゃってる」って気が付いて、一際興奮を覚えてしまいました。
口を重ね合わせて、舌でお互いを中を貪るようにグチュグチュと犯し合う。その度に彼のおちんちんが興奮して膨らみ、私の膣内が押し返すように締め上げる。刺激が伝播して、いつまでも甘い刺激が頭を支配しました。
「あむ…んむ…くちゅり…んぱぁっ!
……はぁ…はぁ…あ、ありがとうございます」
「…大丈夫そう?」
「は…い…。う、動いてみてもいいですか?」
頭の中が快楽物質に浸るかのように蕩けて、熱を帯びてきました。頭がぼーっとして考えがまとまりません。
それとおまんこが彼に馴染んできた証なのでしょうか…体を疼かせていた刺激の波は、次第に引いていきました。しかし反面、それが物足りなくて、もどかしくなっている自分が居ました。
「彼がもっと欲しい…」そう思って、気が付けば、彼に許可を求めていました。
……くぷ……くぷ……。
腰を浮かせて、沈ませる。腰を浮かせて、沈ませる。慎重に、ゆっくりと、体の感覚と相談しながら。
私の赤ちゃんのお部屋の入口を彼のおちんちんがコツコツとノックすると、全身に気持ち良い感覚が走って、ガクガクと膝が震えて体を支えられなくなりました。
「ああぁっ!?」
思わず力が抜けて体が落ちると、音弧さんのおちんちんが私の子宮をグニュリと押し潰しました。その瞬間、大きな刺激の波が私を襲い、快楽が呑み込もうとしてきます。
気持ちいい…気持ち良すぎるっ!
その刺激が溜まらなく欲しくて、腰を浮かせてグラインドするように捻る。膣内の違う場所をおちんちんがグリグリと捏ね回してきました。
「ねこぉ……さぁ…んぁ…。いい…です…」
動けば動く程に気持ちいい感覚が全身を支配していく。
体がビリビリと震えて思うように動かないのに、快楽を求めて蠢こうとする。ずり落ちそうな体を支えるように音弧さんにしがみついて、カクカクと腰を一心不乱に振り続けました。
「庭取ちゃん…おっぱい」
音弧さんが催促するのを聞いて、抱き締めていた腕を解放し、上体を起こす。すると私の胸との間に開いたスペースに、彼は顔を埋めて乳房を吸った。
「ちゅ…ちゅぷぷぷぷ………」
「…ふぁ…あぁ…ああぁぁっ……だめぇ…ぴりぴり…またぁ…」
彼が乳首に吸い付くと胸にぴりぴりした刺激が来て、全身が震えて暴れた。
私がひっくり返らないように、逃げないように、彼は両手を使い腰と背中を支えながら、追撃するように体を揺すった。拍子におちんちんが私の膣内を抉って、大量の快楽を与えてきました。
「あっ!あっ!あっ!あぁぁあぁぁああ!?」
乳首を吸われる度にゾワゾワとした感覚が全身を駆け抜ける。海老のように体を仰け反らせると、私のお腹の弱い部分をゴリゴリと削って強い刺激が押し寄せる。腰がガクガクと痙攣を起こして、それで生じた微振動が膣内を隈無く掻き混ぜていく。
全身を甘美な性の快感に浸らせると、最早抵抗する術はありません。そのまま限界に達した私は果てました。
「おっと…」
私が絶頂したのを察して、落ちない様に、彼が再び私を胸の中に抱き寄せて受け止めてくれています。そのままゴロリと後ろに寝そべると一息吐く様に脱力し、休んでいます。
一方私はというと、三度目の絶頂を迎えて息も絶え絶えです。体を動かす余力さえ失ってしまいました。今は時々押し寄せる絶頂の余韻に浸りながら、音弧さんの上で彼の息遣いとその際の胸の動き、そして奥にある心臓のトクンという鼓動の音を堪能していました。
そうしていると音弧さんの手がまたもや私の頭を撫でます。私の髪の毛の感触を楽しむかのように手櫛で丁寧に梳くと非常にリラックスした吐息が洩れました。
「どうだった?」
恐くは無かったかと彼が尋ねてきます。
「気持ち…良くて…ヤバいです…」
だから私は素直に答えました。
「…でも、音弧さん…まだイってない」
そうなんです。彼のおちんちんは未だに果てること無く、萎えること無くギンギンに硬いままで、私の中を圧迫し続けていました。
「お願いです…音弧さん。私の体、力が入りません。
だから、代わりに動いてくれませんか?…私でイってくれませんか?」
私だけイったままだと
「多分、我慢出来ないよ?」
理性も限界だと彼は暗に伝えてきます。このままでは理性をかなぐり捨てて、最初の時の様に野獣の如く私の体を『貪る』…。そう言う宣告なのでしょうか。
それを聞いて、ゾクゾクと全身に込み上げるモノがありました。私、どうなってしまったんでしょう。おかしいです。もしかしたら、私はこのまま
…でも。
…彼に。
…愛して欲しい。
…だから、伝えました。
「私の体を…食べてもいいよ♡」
私はゆっくりと体を起こして、彼の顔を覗き込む。すると彼は意を決した表情をしました。
ゆっくりと私の背中と脇腹を撫でると、お尻を撫でて、そこに力を込めて鷲掴みにした。そしてこう言うのです。
「全部、食べるよ…」
次の瞬間、彼は私を快楽の水面へと突き落としました。
「ああぁぁっ!!?」
彼は腰を跳ね上げる。彼と繋がったままだった私は、彼のおちんちんに串刺しにされる。あの赤黒く逞しい男性器は私を深く深く貫いたのです。
おちんちんの先端が私の子宮を穿つと、拉げて潰れる。その圧迫が劇薬のように全身に巡り、快楽物質を分泌させた。強烈な刺激に私は悲鳴を上げて絶頂していました。
…グチュリ…グチュリ…。
先程よりも速いペースでリズミカルに抽挿を繰り返すおちんちん。その度に私の膣道を擦り上げ、私の中から止め処なく愛液が溢れました。それを音弧さんの肉棒が掻き出していく。大量の愛蜜が二人の接合部分を更に潤わせて、動きをより滑らかにして、いやらしい音を立てていきます。
…タンタンタンタンタンタンタン。
「あっあっ!あっあっ!あっあっ!?駄目!!音弧さん!速いっ!?速いからぁっ!?」
軽快なリズムは更にテンポアップしていく。突く度に子宮の入口をコンコンとノックし、引く度に近くの
「…カプリ」
「あっ!あっ!あぁーぁっ!?」
痺れ続ける私に更なる追撃するように、彼は私の首筋に吸い付いた。まるで吸血鬼が若い女の生き血を吸うかのように、彼は歯を立て甘嚙みし、鈍い痛みを体に流し込んできます。
それが膣内を暴れて動くおちんちんをより一層際立たせています。
「イクっ!イクっ!あぁあっ!?」
その刺激に耐え切れずに絶頂を早くも迎えた。中毒性の高い麻薬のような幸福感と快楽に体を浸していると、それすら塗りつぶす様に性行為が続行される。
…タンタンタンタンタンタンタン。
「まって!まって!まって!い…!?イクっ!?今!イってるか…!ぁぁぁああああっ!!?」
タンタンタンタン、淡々と無慈悲に己の劣情の証を私の体で解消しようと、彼は腰を振り続ける。
「こわ…………っ!?」
「…恐いかい?」
「んああぁっ!?」
一瞬漏れた言葉に私は慌てて口を塞ぐ。その様子を察した音弧さんが突くペースを落とす。スローペースに動くおちんちんが襞の一枚一枚を丁寧に引っ掻いて、子宮をぎゅっと押し潰す。それに反応した、はしたない私の体は、彼のおちんちんを搾るかのようにきゅきゅきゅっと締め付けて、子宮口が彼の先端に情熱的にキスをしました。
「はぁ…はぁ…気持ち良過ぎて…ヤバいです。…ちょっと自分が恐いです」
「もう少しだけ、我慢して。後ちょっとてイケそうだから」
「音弧さぁん…もう一回…キス…んぷっ!」
彼と唇を重ねると、おちんちんはすぐさま抽挿を再開した。彼の太股と私のお尻がぶつかる、肉を弾く音が響いて、愛液のぐちょぐちょとした音が重なります。
彼と私の獣の様な荒々しい息遣いが混じり合って、全身を沸騰温度限界を維持したままに燃え上がる。体が疼いてまた絶頂を迎えました。
…タンタンタンタンタンタンタン。
既に何度目の絶頂かなんて分かりません。キスする度に、おちんちんが穿つ度に、私の体が感電し、絶頂する。痙攣する私を抱き締めて、私が果てても尚、私を蹂躙して止みません。
脳内麻薬に浸った私の脳味噌は。私の意識を何度も真っ白に塗りつぶして、飛ばしていく。その直後に新しい絶頂が押し寄せて意識を無理矢理覚醒させられる。
切れかけた蛍光灯の様に明滅を繰り返す私の思考はその役目を放棄して、彼から注ぎ込まれる愛情と劣情と欲望と快楽を感受する受け皿としてしか機能しません。いつの間にか激しい獣欲のままに私も腰を振り、喘ぎ声を上げていました。
またもや絶頂を迎えました。
「イクよ?このまま奥の奥でイク…」
気の遠くなるような、白濁とした意識の奥で、彼の言葉を聞きました。
彼がおちんちんを深く深く私の体に押し付ける。するとおちんちんが膨れあがって、大きく跳ねました。
ドクンっ!!
私の膣内に彼が射精したのだと、雌の本能が理解した。
ドクン…ドクン…。
繰り返される彼の躍動に膣が勝手に動いて、子宮が疼いた。
ドクン。
彼の性を体が求めて、まるで別の生き物の様に蠢く。彼のおちんちんから更なる精液を搾り出そうと、私のおまんこがおちんちんを根元から締め上げ、子宮口が先端を吸っていた。
トクン…トクン…。
次第に彼のおちんちんが痙攣を止める。精を吐き出し終えてしまったのでしょう。膣内に意識を集中すれば、役目を終えた彼のおちんちんが鋼の様な硬さから、徐々に柔らかくなり萎んでいく様子が感じられます。それが堪らなく愛おしく感じました。
全身を使い倒したしんどい程の倦怠感。彼の思いの丈をぶつけられた多幸感。過去の記憶に怯えること無く、彼との性行為を終えた達成感。それらが
それらの快感に身を浸らせ、彼の胸の中で、私は笑った。
◇
「うふっ…ふふっ……ふふふっ」
ヤバいです。ヤバいんです。
とうとう…とうとう、音弧さんと関係を結んでしまいました。未だに恋人未満ではあるけれど、それに匹敵する絆。思わず頬がふにゃりと緩んでしまいます。
まるで夢を見ていたかのような感覚。でも全身を纏う疲労感や、おまんこを限界まで酷使した痛み。それらが彼との甘くて熱い一時を証明してくれる。更には物的証拠が私の手にあります!
「もう!こんなに出しちゃってー。
私の手には白い物体。彼の劣情がたっぷり詰まった
「そうならないための避妊具でしょうに…」
「むーっ!ツレナイです!私と子供作っても良いよって言ったのは嘘だったんですか!
『酷い!酷いわ!私とは遊びだったのね!』ですか!?」
私が悪巫山戯を口にすると、隣りに横たわる音弧さんが不機嫌そうな顔をしました。報復行為として私から
「あーーっ!!?ちょっと何して…きゃっ!?」
慌てて音弧さんの愛の証を回収しに行こうとしたら。抱き締められて、捕まってしまいました。
「勢いで子供を作るのは駄目だよ。子宝は男女の愛の結晶なんだから、そこはちゃんとしなさい。子供が欲しかったら、お嫁さんになると決めてからな。そうしたら
そう言いながら、彼は私のお腹を優しく撫でる。性の快楽は完全に引いたというのに、体が反応して疼きました。
「…スケベのくせに身持ちが堅いです」
「いや自分で言うのも変だけど、堅くは無いだろう。要は『避妊さえすればエッチはオッケー』って言ってるようなもんだし…。
でもさ、きみと俺はこうして関係を築いた。つまり『体だけでも俺の女になった』んだ。だったら、いっぱい愛したい。だって俺の女なんだからさ」
そう言って彼は「だから彼氏面させてね?」と私にお願いしてきました。
『体だけでも俺の女になった』。このフレーズに退廃的で倒錯的なものを感じてしまいますが、その言動の端々に独占欲の様な物を感じてしまいます。これが『猫可愛がり』と言う奴でしょうか。
「ふあぁぁっ……」
「眠い?」
「えぇ、ちょっと疲れちゃいました」
そんな感慨に浸っていると、ふとした拍子に欠伸が出てしまいました。体力も精神力もギリギリまで使ったセックスです。眠くなっても仕方がありません。
「実は俺も眠いんだ…。だからさ、このまま一緒に寝てくれない?添い寝して欲しいな?」
「早速彼氏面ですか?」
「駄目?」
「いいですよ♡」
そう言ってお布団を被り直す。二人で寄り添うように抱き合いながら眠りにつく。彼との距離が一際近くなった事に戸惑いつつも、嬉しく思っている自分がいました。
…こう言うのを『幸せ』って言うのかな?
そんな事を考えて、私は意識を手放した。
この日はとても良く眠れました。