校門をくぐり種山は首輪の鎖を俺に放り投げてくる。種山から鎖を受け取り首に着けてある首輪も外し、今日の散歩は終了となる。
そのまま種山たちの後ろをついて歩き下駄箱に向かう。下駄箱で靴を履き替え教室へと向かう。
俺たちが通う彩南高校は種山が俺たちの前に現れた頃に種山式クラス編成というものが行われ今までの学年は一切関係なく、またそれぞれのクラスで生徒数が違っていた。
このようなクラス編成が行われるにあたって再編成前に校長と種山から説明があった。簡単に言うと全生徒を種山の自由にするというものだった。この話を聞いている時、こんなバカげた話であるのにも関わらず誰もこれに反論せず発表が終わると拍手喝采だった。
今思えば、あの時既にこの学校、いやこの世界は種山に支配されていたのかもしれない。
クラス分けは単純で俺と種山以外の男子のクラス、俺と仲の良かった女子数人を除いた女子のクラス、俺と種山それに女子数人のクラスになっている。
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―――
種山たちの後から教室に入る。
教室に既にいた女子生徒たちに土下座をして朝の挨拶をする。
「おはようございます、春奈様」
「おはようございます、古手川様」
「おはようございます、九条様」
「おはようございます、籾岡様」
しかし毎朝のことながら誰も俺の方を見ることはない。クラスに先に入った種山の周りに集まっているからだ。
・・・あれ?春奈ちゃんが俺の方を見ている?
・・・もしかして元の春奈ちゃんに戻ったのか!?
俺が春奈ちゃんをじっと見つめていると、
「太くーん❤あそこにいるマゾ犬が私を見て発情してるんだけど(笑)気持ち悪いから去勢しない?」
「また発情してんのか(笑)また躾しないとダメだな(笑)」
そんな会話が聞こえてきた。その会話を聞いた他の女子たちも俺の方を蔑むように見てクスクス笑っているみたいだ。
そんな会話を聞きながら俺は自分の席に着いた。
俺の席は廊下側の一番前。クラスの席といっても決まっているのは俺の席だけで他の人たちはみんなそれぞれ自由に配置された席に座っている。
そんな中また1人教室に生徒が入ってきた。俺は当然土下座をして、
「おはようございます、ルン様」
「・・・」
ルンも以前は俺に好意を持ってくれていたが今ではこんな感じになっている。ルンもそのまま種山たちの輪に加わり、自身のアイドル活動について話したりしているみたいだ。
俺が席に戻ろうとした時、また生徒たちが教室に入ってきた。
「おはようございます、ヤミ様」
「おはようございます、メア様」
「おはようございます、ネメシス様」
教室に入ってきた3人は以前は殺し屋と呼ばれていたが、すっかりこの街に馴染んでいたメンバーだ。ネメシスも今では普通に学校に通うようになっている。
「相変わらず気持ち悪いですね。」
「おはよー、マゾ犬先輩(笑)」
ヤミとメアは俺の方をちらりと見てそう言った。
「ご主人様よ、アレの躾を私にもさせてくれないか?」
ネメシスは種山のことをご主人様と呼んでいる。
ララ、ナナ、モモ、春奈ちゃん、古手川、籾岡、九条先輩、ルン、ヤミ、メア、ネメシスそれに種山と俺がこのクラスのメンバーだ。
種山は明らかに俺と仲の良かった女子を集めていた。なぜ俺をわざわざこのクラスに入れたんだと種山に聞くと、
「俺はお前みたいな比較対象がいた方が興奮できるんだよ(笑)」
と楽しそうに言っていた。
――――――
―――
俺が席に着くと種山たちの楽しそうな話し声が聞こえてきた。
「昨晩は誰を抱いてたのー?」
「昨日はララと美柑だな。最近ケツ穴でもしっかり感じられるようになったから、豚みたいに喘ぎまくってたぜ」
「もう、恥ずかしいから言わないでよ❤」
種山たちが話しているのをじっと始業のベルが鳴るまで聞き耐える。
キーンコーンカーンコーン・・・
始業のベルが鳴るとともに先生が入ってきた。
「おはようございます、ティアーユ様」
「おはようございます、御門様」
これでこのクラスのメンバーが全員揃った。