「本当なんだな?」
俺は、目の前にいる存在に問いかける。
すると白い翼人が返答する、はいと。
『私たちの世界を救っていただけるなら何でも願いを叶えましょう。』
疑問に思ったことを率直に聞いてみる。
「おまえにその権限があるのか?」
『あります神は幾柱か存在するのですが、私はその中の最高位の存在です。』
今立ってる全面真っ白な空間を見渡し、俺は目の前の女神がどれほどの存在なのか知りたくなった。
「なら、神様になりたいと言ったら?」
『それは可能ですが、神様でも最下位からのスタートですよ?私のような最高位の神族になるには経験を積まなければなりませんし、それに神様の仕事は書類作成とか、書類に目を通して神印を押したりなどデスクワークばかりですよ?』
「経験ってどのぐらい積むの?」
『ざっと、一兆年くらいでしょうか?ひとつの世界が滅んでも神はいくつか世界を保有していますから。期間的には大した問題じゃありません。』
くらりと、めまいがしそうになった。一兆年そんな長い間デスクワークし続けるとかむり、エンドレスサラリーマンである。だったら普通に生きて人間として死んだほうがましだ、即座に拒否させてもらおう。
「やっぱり忘れてくれ、普通の願いにする。」
『賢明ですね、我々神族は人の形をしていますがシステムに近い存在ですから。人格のある疲れを知らない人工知能みたいなものです。同じような作業を普通の人が長年行おうとすればいつかは人格が壊れますよ。』
さらりと吐き出された言葉に冷や汗を背中にかきながら、ならばどんな願いにしようと考えをめぐらす。
叶えるのであれば自分が今まで生きてきたなかで体験したことのないようなこと。
ふと、自分がどんな人間なのか考えてみた。
家族は無し、職業運搬職、顔は中の下、いまだ独身、彼女なし、趣味特になし、特技料理くらい。
どこからどう見てもうだつの上がらない、独身男性だなこのまま『彼女』の依頼を断って元の生活を送ったとして自分は満たされるのだろうか?・・・考えてみたら答えは否であった。だったらここで自分の人生を変えるために一歩を踏み出すのはありなのではなかろうか。
うん、そうしよう。
今なら何でも願いがかなうおまけつきだし。
「わかった、受けるよその依頼。」
はっきりと決意を示すように声をあげる。
『よかった、断られたらどうしようかひやひやしました。』
ふぃ~と、女神はわざとらしく手の甲で額をかく。
「で、これからどうするんだ?おれになにをさせたいんだ?」
『はい、あなたには魔族の王を倒していただきたいのです。』
「それは俺たちの知っている魔王ってことでいいのか?」
『はいその通りですあなたのいた世界も私の管理している世界の一つですから、情報認識に大きな誤差はないと思いますよ。その名の通り魔族を束ね悪逆非道を尽くすものです、多種族の敵で邪神の眷属です。』
「なるほどそれで俺はどこに送り込まれるんだ?今なにも所持していないんだが。」
『それについてはこちらで何とかします。しばらく分の食料と資金それと向こうの世界についてのある程度の知識、さらに武器と防具と・・・〈能力〉』
「能力?」
『はい。いわゆるアビリティですね。これについては見てもらったほうが早いのでリストをお渡ししますね。』
ポンと女神の掌の上に紙束が現れた。そしてそれを渡してくる。
パラパラめくると、紙一枚一枚に能力の名前と詳細が書かれている。
〈超身体強化〉〈剛力無双〉〈天速〉〈聖属性・超化〉〈異常状態無効〉〈鑑定〉〈石化の魔眼〉〈不老〉
etc
ざっと眺めただけだがどれも優秀そうである、これから向かうのは魔物と呼ばれる危険な存在が跋扈する世界なのだ。戦力はあったほうがいいだが気になることがある。
「この中から一つだけなのか?」
『いいえ、三つまでなら選んでいただいていいですよ。さすがにそれ以上は私の力ではお貸しすることはできません。』
ならばいい、一つだけとなると戦いの素人を異世界に放り込むのはさすがに無理があるのではと思っていたところだ。となると魔王を倒すために〈超身体強化〉と旅の利便性から〈鑑定〉それと闇や魔に非常に有効な〈聖剣召喚〉これは代償となる魔力をささげることで自らの知識にある聖剣を具現化できるというものである。
能力に問題はないかを見直していると。
『それと向こうの世界にはレベルが存在します。レベルが上がれば自らの能力値にも影響を与えます。』
「そうなると能力値はステータスってことでいいのか?」
『はい、そうなります。ただし選ぶ〈職業〉によって能力値の上りは差が出てきます。例えば戦士ならレベルが上がれば筋力が大きく上昇しますが、魔術士だと筋力が伸びにくい代わりに魔力が大きく上昇します。』
職業とはなんじゃろか?
聞くところによると職業は自分の保有している〈能力〉の発現やレベルの上昇でつくことができるものらしい。
「俺はどうなる?」
『あなたはまだレベル1ですのでモンスターを倒していただいて向こうの世界に存在する神殿で神職に手を借りて職業についてください。』
「それまでは、職業の恩恵をおれはうけれないってことか。」
『そういうことになります。ちなみにあなたの異世界での容姿ですがどうしますか?このままでも構いませんし、新たに作ってもらうことも可能ですよ?』
なんと!それはいいことを知った、今のまま向こうの世界で魔王を倒したとして語り継がれるのは今のままのうだつの上がらない中年である、さすがにそれは気が引けた魔王を倒す存在は語り継がれるものだ。ならばそれにふさわしい容姿にしたい。
「新しい容姿を希望したい。」
『わかりましたではこちらでつくりかえてください。』
そういって差し出さてきたのは今の自分が写しだされているっていうか、これ裸なんだけど?
俺の考えを察したのか女神が。
『どうせなら体全体メイキングできたほうがよろしいかと思いまして。』
と、とてもありがたいことに全身自分でプロデュースできることになった。
やっほい
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一時間後
こんにちはニュー俺。
鏡に映っているのは先ほどまでのもっさりとした中年ではなく、若々しい青年である顔はそれなり、体格はがっしりしている、割と細かく変えられたので手持無沙汰に前世では使わなかった男の象徴は雄々しくしておいた。
女神に最高の男性器をって言ったらこれになった。
これだと勇者っていうより戦士だな、まあいっかイケメンあんまり好きじゃないし。
良しこれでいい。女神にパネルを渡した。
『これでいいのですか?変更はできませんよ?』
「ああ、それで良い。」
『わかりましたでは転生の準備に入ります背中を向けて服をまくってください』
いわれたとおりにする、背中を見せた。すると背中に冷たい手が置かれて。そのまま
『では、あなたが魔王を打ち取れるよう祈っています、頑張ってください。』
と女神の言葉が耳に届いた瞬間意識が闇に飲まれていったのであった。
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転生時
ステータス 一般的なステータス
レベル1 職業:なし レベル1 職業:戦士
生命力:1000 生命力:150
魔力 :100 魔力 :50
筋力 :100 筋力 :150
俊敏 :100 俊敏 :50
器用 :100 器用 :50
知力 :100 知力 :30
魔力抵抗:100 魔力抵抗:20
〈能力〉
〈超身体強化〉〈鑑定〉〈聖剣召喚〉
※能力値が高いのは身体強化のせいです。
〈超身体強化〉
ステータス10倍:チートですw無職の初期値は生命力、魔力100、他は10です
職業は偉大ですねw