Search&Destroy -true But Whole 作:アンデッド
次は何にしようか、考え中です。
LSD総合病院、特別個室。
シュゴ…ハァン…シュゴ
「様子はどう?」
「素子さん」
レインが意識をなくしてから
6ヶ月。
サウスパークのWolpレビュアーと
飲食店の抗争は愛歌の暴走で
うやむやのまま和解した。
エレンとウシジマは定期的に
見舞いに行き、カプセル型
ポッドの中で眠るレインへ
話しかけていた。
素子は義娘が好きなミスミソウを
瓶に移し替えて小物入れに置く。
「責任を感じてるの?」
「そんなじゃねーよ」
「説明しにくいんですが…
レインがいないと落ち着かなくて」
エレンの言葉にウシジマは何故か
顔をそらす。
2人の様子に素子は口元に
笑みを浮かべた。
ブッ
『モトコ』
(どうしたの?シンジ)
『”円卓の騎士”2人いるかな…
レインの病室に』
(いるわ)
『ちょうど良かった。2人に
ある場所へ来るよう言って
欲しいんだけど』
(何かするなら…
教えてくれてもいいじゃない。
夫婦なんだから)
『ゴメンね。カタが着いたら
教えるから』
「フフッ」
「どうしました?」
エレンに訊かれた素子は
笑顔でこう言う。
「2人とも、社長命令が来たわよ」
30分、某アパート。屋上駐車場
フォォォ〜
ガチャン
「久しぶりだな!シンジ!!」
「4ヶ月前にキミの屋敷で
会食したじゃん」
改造したサバーバンと
装甲仕様の後期型エルグランドE51が
向かいあっていた。
基本的に敵対している
麻薬組織と秘密結社のボス2人。
かつて同じ場所にいたが、信じるモノの
違いで離別しているシンジどライトが
4ヶ月ぶりに合間見える。
お互いに腹心の部下2人とその他を
連れてきていた。
「相変わらず…人数少ないな」
「キミは多すぎない?」
「ハハハハ!! これでも
減らしてつもりなんだが!!」
高笑いする月に呆れた顔する
シンジは交渉の中身に話を進める。
「レインが求めていた
”ブツ”を中心に」
「結構…デカさがあるから
運ぶ人間を2人用意させてくれ」
「わかった。こちらは
3人で確認する」
「流石だ。抜かりない」
ライトはポットに入れた
紅茶を飲みながら同行していた
フォーと沙紀に愛歌暗殺の成功報酬を
中心に置かせるよう目線で指示する。
ビニールシートに包まれた人型のブツを
沙紀は肩に担いで運んでくる。
それを確認したシンジは
レインの得物である
ジョン・ウィックカスタムの
キンバーウォーリアを片手に
ホロサイト付きLWRC PSDを持つ
エレンとオプション装備満載の
RIS仕様コルトM4A1を抱える
トウジを引き連れ、歩き出す。
ビリビリ
「ッ〜」
「どうですか?」
「エレンくん」チキンッ
「はい、コイツです」
ドン!!!
沙紀が先端だけ破くと
中から出てきたのは
涙目で顔を血まみれになっている
獅子谷甲児だった。
シンジはすかさず
エレンに確認させると躊躇なく
こめかみを撃ち抜いた。
「あの子だいじょうぶ?」
「ええ…眠ったままですが」
珍しく真顔でレインの安否を
気にする沙紀に
エレンは驚きの色を示す。
シンジは淡々と沙紀の質問を答え
E51に2人を連れて戻る。
「またな〜」
「バイバイー」
「お気をつけて」
ライトたちに見送られながら
E51に乗り込み、動き出した。
トウジはふと車内で
「こんなん訊くんアレやけど」
「なんだい?」
「別に…レインが目覚めてから
やったら良かったんちゃうの」
トウジの問いに少し
間を空け、シンジは口を開く。
「珍しく父親らしいこと
やりたくなっただけさ…」
「なんだよソレ」
顔を赤らめ、そう答えるシンジに
ウシジマに自然と笑みがこぼれた。
車内の重い空気が少し軽くなったが
エレンだけは複雑な顔に
「レイン…」
護るべき相手から妹のような
存在となった少女の名を寂しそうに呟く。
同時刻、特別個室。
シュゴ…
パッ
『レイン』
レインレインレインレイン…
レインー
「なぁに…エレン」
彼女は目を覚ます。
遠くにいる自分を呼ぶ声に導かれて。
何があったのかは忘れたが
自分の母親が口元を押さえ
歓喜の涙を流しているのは
レインは理解する。
自然とポッド越しに
こう挨拶した。
サウスパーク編、終了です。
勝手に推薦ED曲は
Aqua Timezさんで
『千の風をこえて』エレン・イェーガー
・カバーバージョンです。
ちなみにレインは声帯模写しながら
カバーできます。