Search&Destroy -true But Whole 作:アンデッド
どうなるか、分からなくなりました。
ガチャッ…
「おじゃましたぁ」
「カネ取らなくて、良かったのか?」
「それやったらチンピラに
なっちゃうジャン」
「一理あるな」
「フン」
レインの考え方が変わってないことに
ウシジマは嬉しくて
自然と鼻で笑ってしまう。
「ファミレスにでも行っこ。
おなか空いたし」
タスケテ!!
「ちょっと待た」
「どうした?」
幼い少女の救いを求める声。
レインの常軌を逸脱した聴力は
聞き逃さなかった。
急に走り出したレインを
全力で追う2人。
「〜〜〜〜おひきだ〜〜〜〜」
「はなして…」
グルグル…グルグル
路地裏にて、丸坊主の男が
白髪した少女を連れ去ろうとしてた。
2人の背後からゆっくりと
レインが両肩を交互に回しながら
距離を詰める。
男が振り返った瞬間。
レインは掌打を繰り出す。
ゴッ!!
「…おまえは…」
ドゴッッッ
男が何かを言いかける前に
すかさず、横跳び蹴り。
さらには両脚を首に巻きつけ
デンプシー・ロールで
殴りつける。
男は背中を掴み、地面に
叩きつけようとするが
レインは、そのまま
プロレス技である
フランケン・シュタイナーを極めた。
べきッ
ゴンッ
バタ…
「うがいッ?!」
卵が割れる音が響き
男は後頭部から着地して、
動かなくなる。
回転が原因で
少女の顎にかかとがヒットした。
「レイン!」
「あっ、エレン」
「オイ…」
ガサガサ…ガサガサ
いなくなったレインを捜してた
エレンとウシジマ。
到着したふたりは惨状よりも
倒れている男が気になる。
ウシジマが指差す方向に…
仰向け状態である男の頭後ろから
歯が左右に生えた三角形顔の
人型の小さな”ナニか”が溢れ出ていた。
レインがそれよりもある事に気付き
興奮する。
「あっ?!カツオだ!!
ホンモノのかつおだよ、エレン!!!」
「マジかよ」
「この状況…マズイぞ」
「そこでなにを」
ヒュッ
ガッ!!
レインはたまたま通りかかった
制服警官に落ちていた石を打ち込む。
目を丸くしつつ、エレンは
懐から小瓶に入った聖水を
取り出す。
それを倒れている男に投げつけ
2人の行動から察した
ウシジマは気絶している少女を
抱きあげる。
3人は蒼く燃える男を飛び越え
ひったくり犯の如く、走りだした。
ブワッ、プギャァァァァ
タッタッタッタッタッ
「とりあえずーメシ食べよ!!」
「このガキどうすンだよ?」
「ほとぼりが冷めまで
連れて回るしかねぇだろな」
そんな会話しながら3人は
人混みを駆け抜ける。
ーーー
ーー
ー
サザエさんの世界。某ファミレス
ファッ
「ありがとさん」
「誰から?」ズッ
「”闇金”世界にいるデカの知り合い。
カツオの死体が見つかってよー」
「オーリー」
レントンとテーブルを挟んで座るのは
オカルト方面の『専門家』である
元LSDで地獄検事局出身者…そして
ネイビーシールズ最強部隊の
DEVGRUに所属していた経歴を持つ
花神旺里ことオーリーだ。
今は、天界非正規の独立攻性部隊
『F.E.A.R』の隊長。
磯野家6人殺人事件の
超自然現象的な部分について
意見を仰ぐ。
「写真は送信されてるか?」
「ん?…よくわかんねーけど」
「カツオの頭から脳漿とは
別に黒い液体が流れてんな」
「みせてくれ」
スマホの画面に表示される
送信してもらった写真を
オーリーに向けた。
画面に写し出されたのは
脳漿とは違う墨汁のような液状が
後頭から溢れ出すカツオの死体。
「ヒデー顔だことを〜」
「末期か…普通に
死ねたのが奇跡だ」
「どんな目に会えりゃ
こんなツラへなんだよ?」
「
憑染したらこうなる」
冷静にそう語るオーリー。
白目を剥いて、長い髪のように
血管がいくつも浮き上がる
カツオの表情は忘れ難い
モノとなった。
「どうぞ。レシートを」
「オレです」
「あんなモンみて…よく食えんな」
「慣れてるからさ。
要るか?」モシャモシャ
「いらねぇ」
頼んだあんころもちをほうばる
オーリー後目に…
レントンは内心、磯野家を偲ぶ。
同時刻、某2LDKマンション一室。
パシュッ
「てめぇの読み通りだ。
イソノに出入りしてる
ハイエナ野郎も憑染してやがった」
「居たのは…奥さんと子供だけか」
「ったく、隊長に連絡しとけ
俺は戻るわ」
「はいはい…センパイ」フォン
磯野家が原因で家族全員、
全滅した波野家。
暮らしているマンションの一室で
妻であるタイコは我が息子
イクラの頭から丸齧りしていた。
瞳を回転させるタイコが
振り返った瞬間、
額を撃ち抜かれる。
マテバ6ウニカ握る
ポルコ・ガリアードと
宇白順。
タイコを始末した
F.E..A.R隊員2人はとりあえず
隊長のオーリーに連絡する。
用語解説:DEVGRU。シールズの第6部隊。
ビン・ラティンを暗殺したのも
この部隊だと言われています。
現在は独立部隊に。
フランケン・シュタイナー。自分の両足を
相手の頭部にバク宙のように回転して
脳天を地面に叩きつけるプロレス技。
デンプシー・ロール。相手の死角に入り込み
上体を左右に激しく動かしながら
勢いをつけた体重の乗った
スピーディなフックを繰り出す技術。
2017年では当たり前になった
『前傾姿勢における体重の重いパンチ』
の原点です、多分。
今日は調子悪いみたいです、文章の。