Search&Destroy -true But Whole 作:アンデッド
ぽくなってきました。
65分後、14区
BAR『Helter Skelter』。
チリンッ
「いらっしゃい〜」グビグビ
「ワイン飲み過ぎだろイトリ」
ひろみは旧知の仲である元喰種。
イトリが経営しているBARヘ
自分を助けたそんなに親しくない
赤井と訪れる。
「ヒマな時はいつもこうだ。
ほっといてやれ」
「隠れ家としてどうかと思うぞ…」
ひろみはボヤきながら
BARの地下へついていく。
螺旋階段を降り、場にそぐわない
エスカレーターを下ると
パッ
「ようこそ…」
「”アンブレラ”ヘ」
「久しぶりだな、カヨコ」
ドーム並みの広さを誇る
真っ暗闇な場所。
その中止部にスポットライトが当たると
腕を組んだ白のビジネススーツ着た
キャリアウーマンに見えなくもない
美女が立っていた。
その隣にアフロ頭した大柄の
メガネ掛けた男が無表情で
2人を見つめている。
カヨコこと榎加世子は
LSD相談役の相田ケンスケが
設立した自警組織『アンブレラ』の副長。
本人も復讐支援業者、
代表を勤めている。
相棒である鶴巻裕は米国で
レンジャーの訓練を経験した強者。
そんな2人も所属するアンブレラは
かつて『名探偵コナン』の世界で
勢力を誇っていた黒の組織が
ケンスケに乗っ取られ
潜入捜査官やエージェントの身辺保護、
情報管理などの支援兼自警組織へと変貌した。
「で、用はなんだ」
「あなた、ストレイン・ガナードに
襲撃されたでしょ」
「ガナード…あれか」
帰宅途中に襲ってきた
2人組のサラリーマンを思い浮かべ
ひろみは頷く。
加世子は微笑みながら
手招きしてある場所へ。
ガシャンガシャンガシャン
「ニココトクテララララララララコリルルルレレレレレレレレレレロロロテテテテ」
「断ったなあああああ、断ちおったなあああああああああああああああああああああああああ」
「おい…おい」
「なんだ?コイツら」
「”ストリゴイ”よ」
「ルーマニア語はあんま知らんし」
「伝承されてる魔物…
ヴァンパイアとも呼ばれるし
生ける死者なんて名称もあるわね」
隔離されている男女は問わず、
多種多様の人々は共通して
血管を浮き上がらせていた。
長い髪の毛みたいな血管をみて
ひろみは人為的に産み出された
モノではないことを察する。
「憑染したらこうなるのよ」
「何に?」
「お髪様…山で迷った人を導いてくれる
とても慈悲深いお地蔵さまだったの」
「じゃ、なんで
こんなことしてんだよ」
「近代化の影響で
信仰が薄れていったわ。
さらにタイミング悪く開発で」
「工事現場のヤツが
なんかやったんだろ」
「その通り、大ハンマーを
お地蔵様の頭に振り下ろしたのよ」
「振り下ろしたヤツ死んだのか?」
「ええ。頭が爆発してね」
にっこりしながら話す加世子に
ひろみは呆れた顔した。
「人を導く神が…
呪殺器官になるなんてね」
「皮肉な話だけどな。
これと俺に何の関係があんだよ」
「呪いを広めてるのが
お前の姉であるジー…」
「姉じゃねぇ、赤の”他人”だ」
「あらあら〜」
嫌悪と落胆が入り混じった
表情するひろみ。
言うべきではなかったと
申し訳なさそうな赤井。
その様子に加世子はほくそ笑んだ。
「でね、ストリゴイにも
種類があるの」
「ストレイン・ガナードもか?」
「ええ。知能があるストリゴイが
ガナードなの」
「他にも…顔が口以外
覆われてるのはポルター」
「ざんばら頭して
白く濁った目をしたのはレッチャーよ」
「基本的にはこれだけだ。
俺たちでも対処できなくもないが
問題はー」
「鬼灯様からの情報なんだけど」
「ヘル・ハズマットのエリート部隊が
現世に送り込まれたわ」
地獄減菌部隊と呼ばれる
ヘル・ハズマット。
そのエリート部隊である
『ヘル・エクストランヘロス』。
地獄に堕ちた死刑囚や戦争犯罪人で
構成され、役割的には
”掃除屋”であるため非憑染者問わず
虐殺を得意としており
独自の戦闘ヘリコプターや装甲車などで
LSDと同レベルの軍事力に
近未来的な最新装備を保有している。
「指揮官はケニー・アッカーマン。
隊長3人も選りすぐりよ」
「園田夢二、ミック・テイラー、
ボス・ボーイという
「ならコッチも…
対抗するしかねぇな」
『切り裂き魔ケニー』『練馬区の殺人鬼』
『オーストラリアのシモ・ヘイへ』
『ブッチャーボーイズの死に損ない』
計4名と殺し合えることに
ひろみは微笑を浮かべる。
ブーンブーンブーン
突如、鳴る加世子のスマホ。
出てみると
「もしもし」
『加世子さん、オレです』
「オーリーどうしたの?」
『ワームフェイスと化した
ノリスケが闇金ウシジマの世界に
転送された可能性が…
時差でオレたちはかなり遅れます』
「分かった。ウチの者が
ウシジマくんにいるから
そう伝えるわね」
『よろしくお願いします』
ファンッ
「ワームフェイス?」
「ストリゴイの上位格…
ーーー
ーー
ー
闇金ウシジマくんの世界
某ファミレス。
「ーーはどうすンだ」
「記憶を〜〜から問題ないよ」
「社長からの情報が正しければ…」
「うん?」
「あっ、おはよう」
厨二病全開でやっております。
憑染症の正体が微妙に
明かされましたね。
その分…専門用語も多くなりますが。