※この作品はR-18です。

Search&Destroy -true But Whole   作:アンデッド

34 / 60
時間がちょっと戻ります。


Detroi6

30分前、居酒屋焼き土下座 本店

 

ガラガラ

 

『昨日起きた、郊外での

誘拐及び殺人事件の続報です』

 

「らっ…」

 

「お久しぶりですー」

 

『ダニー・ペニーワイズが

購入した雌型の異端種による

犯行と思われ…』

 

居酒屋の壁一面に映される

ニュース速報。

 

ペニーワイズ家の主人が殺され

娘が誘拐された事件。

 

アンドロイドを無視した

世間の声ではほぼ全員

『買われていた』サロゲートの

犯行だと認識していた。

 

焼き土下座で料理人として働く

目が死んでる中年の名は一郎。

 

ナタリアとは歳が離れた友人である。

 

push

 

 

「さっきのニュース…

おまえか?犯人」

 

「ハイ」

 

「おやっさん呼ぶから待ってろ」

 

「そのまえに…」

 

ナタリアが連れてきた妙な2人。

 

古い映画に出てくる探偵みたいな

格好のサングラスかけた女。

 

ヒジャブで顔を隠した少女。

 

2人が同時に素顔を晒すと

一郎は口をあんぐりした。

 

ニュースで犯人とされる

女サロゲート。

 

さらに、誘拐されている

ハズの娘まで。

 

 

状況を察した一郎は

笑顔で見つめてくるナタリアを

睨みつけるが

 

「ハァ…付いてこい。2人も」

 

「ありがとうございます〜」

 

呆れつつ、奥の部屋へ案内する。

 

ガチャン…

 

 

「トネガワおじさん」

 

「クックックックッ…

来ると思ってた」

 

利根川幸雄。

 

元『帝愛グループ』幹部で

今は全世界、8000店の

フランチャイズ展開に成功した

やり手社長。

 

自分のヘマが原因で

帝愛から追い出されたが

たまたま、知り合った

ナタリアに救われる。

 

その縁からナタリアは

隠れ家として、居酒屋を

利用していた。

 

75歳の誕生日を機に

電脳化、そのまま

アイルランド系イケメンへと

義体(サイボーグ)化する。

 

恩恵としては

売り上げが少し上がった。

 

「そこの2人は?」

 

「拾ってきました」

 

「違います。ニュースでやってた

殺人事件の犯人とされてる

サロゲートと殺されたヤツの娘です」

 

「あの…事情だけでも」

 

「ムリゆうんじゃねぇぞ、ウチはなぁ」

 

「一郎」

 

「はい」

 

「決めるのはキサマではない。私だ」

 

「スミマセン」

 

瞬時に頭を下げる一郎。

 

トネガワは真っ直ぐな目で

エカを見つめながら

 

「匿うかどうかは話次第だ。

嘘偽りなく詳細に説明して貰おう」

 

「りょうか〜い」

 

「オマエじゃない、彼女にだ」

 

トネガワを信用して

ミッシェルは洗いざらい

すべて話す。

 

聞かされた思わぬ事実。

 

トネガワと一郎の判断は

 

「心配せんでいい…ココにいろ」

 

「騒ぎが静まるまで

面倒みてやる」

 

「ぼくは”お父さん”に連絡して

助けてもらいます」

 

「いいのか?」

 

「たまたま、助けちゃったんで

さいごまで護りますよ」

 

「なんで…助けてくれたの?」

 

エカは昨日から気になっていた事を

ナタリアにぶつけてみる。

 

頭を撫でながら笑顔で

こう答えた。

 

「あなたの”声”を近くで

聴いたからですよ」ナデナデ

 

エカは不思議だった。

 

父親に犯されてる時、口を塞がれ

叫び声をあげられない。

 

それなのにどうやって

『声』を聴いたのだろうか。

 

「少し歩いてきます」

 

「なんだよ、急に」

 

「ちょっとヤボ用ですー」

 

「気をつけて」

 

「あまり、遠くに行くなよ」

 

「はいー」

 

トネガワたちは解っていた。

 

ナタリアが何かすることを。

 

理解してたからこそ、敢えて

止めなかった。

 

エカに手を振られながら

ナタリアは外へ出る。

 

裏市、露店街。

 

 

(さぁ…犯人をどうやって

でっち上げましょうか)シュルルル

 

ナタリアはそんなこと考えつつ

ブレーカーナイフのフィンガーリングに

左人差し指を入れて回す。

 

ふと、右側に目をやると

 

「〜♪」

 

何かを両腕に抱え

陽気に口笛ふきながら

スキップするブリーフ・ピエロが

裏市のサザンテラス方面へ消えていく。

 

気になったナタリアも

後を追う。

 

廃駅サザンテラス。

 

「〜♪」

 

ドシュ

 

バタッ

 

 

「おや?」

 

 

ウィン…

 

 

ナタリアがサザンテラスに

足を踏み入れた瞬間。

 

先ほどブリーフが背後から

頭を矢で撃ち抜かれていた。

 

しゃがんで様子を見ていると

何もない空間からフォボス・

クロスボウとCTAR-21で武装する

 

くすんだ青色戦闘服に

イエローカラーのライン入り

ボディアーマーを装着した

旧式光学迷彩を身に纏う

隊員2名が姿を現わす。

 

ナタリアは背中からスパイダルコ社製の

C08”ハーピーナイフ”を2つ手にする。

 

beeep

 

 

「了解ー」

 

thak

 

 

「っ?!」

 

ドッ

 

ふらッ…

 

 

「おとっとと」

 

ナタリアは正確に武装隊員の

眉間と後頭部へC08を投げ

倒れる寸前に両手で掴んで

音を立てず、仰向けに倒した。

 

低姿勢のままピエロの死体に

近づき持っていたBrenMK2を手に取る。

 

 

ジャッカ

 

 

「ドッコイしょ…さてと」

 

パラララ…タタタタ

 

タンタンタンタン

 

 

ナタリアは銃声が鳴り響く方へ

駆け出した。

 

DOWN!

 

 

「トラックの荷を使え!!」

 

「エフ!」ズバァッ

 

 

マリナはのび太に従い

S9MP5Kをエフに投げ渡す。

 

受け取るとチャージングハンドル

後ろへ引き、トリガーを

人差し指にかけたまま

頭を下げながら応戦する。

 

のび太もコルトS.A.Aで

ファニングショットを繰り出しながら

FN SCAR-H STDを掴む。

 

 

BABABABABABA

 

 

「逃げんぞ!!」

 

「了解…」ズババババッ

 

マリナと背中合わせで

木箱に隠れながら

のび太は見えない敵に応射する。

 

気配は感じるも姿が見えない敵に対して

気づけばエフ含め、3人しか生きておらず

徐々に距離を詰められていくが

 

キン

 

 

「うおっ?!」

 

「援護にきました〜」

KTOWKTOWKTOWKTOW

 

 

軽快に走るナタリアは

M67手榴弾を投げると

ピエロから拝借した

軽機関銃を乱射する。

 

 

「のび太おじさん〜」KTOWKTOWKTOW

 

「あぶねぇだろが、ナタリア」

ガシャッ

 

「知り合いですか?」

 

「ある意味で姪っ子

みたいなヤツだよ」BABANG!

 

 

そう言いつつ、ナタリアと

共にフルオート射撃するのび太。

 

敵も押されてきたのか

応射が少しだけ減ってるように

エフは感じる。

 

Gan

 

 

「ありゃりゃ〜」

 

「大丈夫か?!」

 

「使えなくなりましたね」ドサッ

 

ライフル弾が当たり、MK2の

カバー(尾筒蓋)部分が壊れた。

 

ナタリアは動揺することなく

捨てると両脇にぶら下げてる

ショルダーホルスターから

二挺拳銃を抜き放つ。

 

「マリナ、撃つの止めろ」

 

「え?」

 

「あとはナタリアが掃(・)除(・)する」

 

ジャカッ

 

 

「OH YEAH!」

 

 

シンジから誕生日プレゼントとして

もらったソードカトラス風H&K Mk.23。

 

ナタリアは両手でガンスピン

させたまま、スライドを前後に引く。

 

三角飛びしながら

発射炎が立て続きに視認できる

場所へ突っ込む。

 

小刻みに聴こえるうめき声と

銃声が交互に響き

 

slitherslither-slitherslither

 

 

「おわりましたよ」slitherslither

 

下あごに鮮やかな血を

こびり付けたナタリアが

左手にホールドオープンした

愛銃と右手で引きずっている

1つの死体と共に戻ってきた。

 

「大丈夫か…」

 

「お前がな、エフ」

 

「心配ありません。かすり傷ですから」

 

右肩から青い液体を流すエフも

合流して、その場から

離れようとするが。

Gyiー

 

「危ない!」バッ

 

「?」

 

ナタリアの後頭部に照射する

レーザーサイト。

 

それに気づき、駆け寄るマリナ。

 

サイトを向けるスナイパーに

のび太がS.A.Aを向けようとするが。

 

DONG!!

 

 

「誰だ?!」ヂャッ

 

「俺です」

 

 

4人の背後に改造したリボルバーカノンを

右手で頭上に掲げるリクオが近づいてきた。




久しぶりに擬音祭りです。

徐々に力技で
クロスしてます。

トネガワの義体モデルは
『デビル』出演時の
ブラット・ピットさんです。

一郎は『ビジランテ』に出演していた
大森南朋さん似です。

廃駅のイメージはデトロイトなのに
新宿駅ぽいっです。

C08ハーピーナイフは
ハンニバル・レクター博士も愛用してる
ヨットマン用ナイフです。

ロープを切断するに特化して
片手で開け閉めできるフォールディング
ナイフでもあります。

ナタリアは投げナイフとして
大量に所持してます。

ブレーカーナイフについては
『レヴェナント』をお読み下さい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。