※この作品はR-18です。

Search&Destroy -true But Whole   作:アンデッド

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三人称に切り替えます。


カオルちゃん編 7

某駐車場。

 

 

「行くぞ」ザッザッ

 

「レインー」

 

「なに?」

 

「今までありがとな」

 

 

 

いつもの悪い笑みではなくー

 

初めて会った、中学校時代の時と

同じ無邪気な笑顔でウシジマは

心配そうな顔に見つめてくる

レインへ別れの言葉を言い残す。

 

甲児と黒Tシャツ・ジャージ9人衆に

連れられて滑皮組へ向かうウシジマを

レインは呼び止める。

 

 

「ウシジマくん!」

 

「なんです?お嬢さま」

 

「あたしと初めて会った時さぁ」

 

「血まみれで神社裏で倒れてた

ウシジマくんを見つけて

応急処置したっしょ?」

 

「ああ、そうだな」

 

「その後さぁ…ウシジマくんは

お母さんの遺したウサギちゃんを

大事に育てて」

 

「それがキッカケで仲良くなったよね」

 

「柄埼くん達にお礼参りしたし…

アホ三兄弟も一緒にシメたよね!?」

 

「約束したよね!!

あたしたちは一心同体だって!!

苦しい時も悲しい時も…楽しい時も

いっしょに分かち合ってくれるって」

 

「約束したでしょ!?指切り!!」

 

 

悲しいのか苦しいのかよくわからない

湧き上がる想いをレインは

ウシジマに全身全霊ぶつける。

 

甲児は呆れた表情しながら

バレない様にあくびした。

 

「初めてだった…

あの時がはじめてだった」

 

「あたしが好きになった初めての他人(ひと)は

カオルちゃんなんだよぉ!!!」

 

「失くしたくないんだ!!これ以上!!

親友だとおもってた子や娘だと

想っていた子を奪われた

あたしに残されたのは」

 

「カオルちゃんだけなんだよ…

あたしに残ってる最後の光は

カオルちゃんだけなんだよ!!!」

 

 

全ての想いをぶつけ、力が抜けたのか

内股で座り込むレインを

黙って見つめていたウシジマは

 

「俺もだ。お前のことを

光だと想ってるぜ」

 

「えっ?」

 

「奪うしか知らなかった俺に

”護る”ことを教えてくれたのはー」

 

「お前なんだよ、レイン」

 

「カオルちゃん…」

 

「俺もお前を失いたくねェ」

 

「あたしもだよ」

 

 

レインは澄んだ目でウシジマを

みつめながら静かに立ち上がった。

 

2人の雰囲気に身構える甲児と黒い9人。

 

レインは穏やかな笑顔を浮かべて

 

 

「伏せて!!」ヒュンッ

 

 

と叫び、ジョンウィック仕様の

キンバーウォーリアを抜き放ち

ウシジマの周りにいた

黒い9人を4人射殺する。

 

甲児はズボンに挿した

デザートイーグルⅦを抜こうとするが

いきなり、後ろから肩を撃ち抜かれた。

 

さらには残る5人も背後の何者かに

頭を弾かれる。

 

レインは甲児の片膝を撃ち

トドメにウシジマが正拳突きを

顔面へ叩き込む。

 

追い討ちで走って勢いつけた

レインの飛び膝が甲児の顔に決まった。

 

甲児は白目むいて、アスファルトに

背中から倒れる。

 

「エレン、ナイス!」

 

「怪我はあるか?2人とも」

 

「ねぇけど…来るのがおせーよ」

 

「しょうがないよ〜別件で

動いてもらってたし」

 

 

光学迷彩を解いたレインのボディガード

エレンがSIG1911タクティカル・

オペレーションを両手に握り

待機姿勢で2人に近づく。

 

 

「コイツどうする?」

 

「まぁ〜こうするね」シャキシャキッ

 

 

レインは懐からキッチンバサミを取り出し

 

ジャキンッ

 

 

「”剥がす”のタイヘンそうだな〜」

 

 

レインはメンドくさそうに

そう呟きながらバサミの刃で

甲児の顔を剥ぎ取り始める。

 

メリッぐしゅぐしゅぐしゅッ

 

ブチンッ

 

「キレイに剥がれたよ」




とりあえず、次回で『カオルちゃん』編
ラストです。
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