Search&Destroy -true But Whole 作:アンデッド
滑皮組、事務所。
プルルルルル
ガチャ
「はい、滑皮行業ですが」
『もしもし…僕だよ
滑皮クン』
「社長」
滑皮に連絡してきたのはレインの義父で
秘密結社LSD社長を務める
碇シンジだった。
「なにか…御用でしょうか」
『いや、ちょっと報せておきたい
ことがあってね』
報せておきたい事と聞いて滑皮は
冷汗を額に出しながら生唾を飲む。
『ウシジマくんって
子、知ってるよね』
「はい。地元の後輩で
今は金融屋やってるヤツですよね?」
『やっぱ知ってたんだ〜なるほど』
「実はこないだ亡くなった熊倉理事が
娘さんに頼まれ、ケツ持ちしてまして」
『それはレインから聞いたよ。
自分がいない間だけ護ってくれるよう
頼んだってね』
「ハイ…」
滑皮はウシジマに圧力かけて
ムチャな頼みしたことを
レインが知らなくて良かったと
内心、安堵した。
そんなことはお構いなしに
シンジは変わらぬ声の
トーンで話を進める。
『まぁ…報せておきたい事って
言うのはね』
「は、はい」
『熊倉さんが死んだ件でお香典代3億をー』
バンッッッ!!
「っ…」
『ウシジマ君に請求なんかしたら
キミだけじゃなくて若虎会も
レインに潰されるから辞めた方がいいよ』
「なんだテメ…」
ドッ!!
いきなり事務所に乗り込んできた
レインは近寄る組員の鳩尾に
前蹴りを食わらせ、頭が下がった所へ
両手を握って飛び上がり振り下ろした。
ドゴッッッッ
「みんな〜戦闘準備」
ジャジャジャジャカッ
チャキッ
レインが従えてきたチーム『進撃』と
『ウシジマ』は一斉に拳銃を抜いた。
事務所にいる滑皮組の組員たちは
銃口を向けてくるレインファミリー達に
一斉に手をあげる。
「滑皮サァン〜誰と電話してるのかな?」
「お嬢さまのお父上とです」
「ちょっち借りるね」バシッ
レインは緊張した面持ちの滑皮から
スマホを奪い、父である
シンジと電話越しに話し出す。
「おとうさん?」
『レイン?! びっくりした…』
「あのさぁ〜ウシジマくんの件は
滑皮さんとナシつけとくから
心配しないでイイよ」
『分かったよ、それで
ウシジマ君は側にいるかな?』
「ウシジマくん〜おとうさんが」
「おう」
レインはウシジマを呼び、スマホを
渡してシンジと通話する。
ニヤニヤしながら滑皮の大型デスクに
尻を置いて脚を組む。
10分後に
「レイン」
「なになに?」
ウシジマはレインに耳打ちして
シンジから伝言を教えた。
微妙な顔しながらもレインは
滑皮にある事を伝える。
「滑皮さん」
「ハイ!」
「おとうさんがぁ〜熊倉さんの御香典にぃ
3000億円だすってさ」
「さっ…3000億?!」
滑皮はウシジマから
せしめようとしていた3億、それの千倍を
自分が所属している若虎会の
上部団体であるLSD社長のシンジから
直々に提示されてしまい声が
裏返ってしまった。
「条件としては…これから
ウシジマくん達はLSDの擁護下に入るから
手は出さない事と」
「熊倉さんの家族を護り通すこと
それだけだってさ」
滑皮はもし、ココで金を突っぱねたら
どうなるだろうと考えた。
拒否したらレインたちに組員共々
殺されるのは確実で
その後、組長の鳩山と総長の猪瀬が
暗殺されるのは目に見えていた。
どう考えても選択肢が1つしかない
状況下で下した決断は
「ありがとうございます」
「よし…んじゃ帰るから
プレゼント置いとくよ」
滑皮は頭を下げ
シンジの提案を受け入れた。
レインは赤いシミが所々にじみ出ている
謎のカバンを置き、ファミリーを連れ
事務所をあとにする。
「フッー」
「ひっ?!」
「どうしたぁ鳶田?」
「ア…アニキこれを」
側近である鳶田はレインが置いていった
カバンの中身を確認して腰を抜かす。
滑皮も促され、カバンの中を覗くと
「…」
言葉を無くしてしまった。
殺された獅子谷の部下である黒い9人が
耳、目、鼻、歯を全て削がれ
口に1万円札を束でねじ込まれて
獅子谷の顔の皮が頭部のどこかに
縫い付けられた状態で
生首にされ、カバンに押し込まれていた。
「社長ォ〜飲みに行きましょう!!
久しぶりに大勢で集まってますから」
「戌亥のかーちゃんの
お好み焼き屋に行くか」
「お好み焼きってなに?レイン」
「文字通りだよガビ。好きなものを
粉で合体させてソースかけて食うの」
「スッゴイ〜」
「調子はどうだ?ファルコ」
「センセイが教えてくれた
”技術”でガビを護れてますよエレンさん」
「うん、あんまりレインの教えを
鵜呑みせず精進しろよ」
「なぁ高田ァ…思い寄せる相手を
確実に落とすコツそろそろ教えてくれ」
「まずはフラれてもいいから
告白しろよジャン」
「芳則、彼女とうまくいってんのかよ」
「ああっ…まぁまぁだけど続いてるぞ
フロック」
「カオルちゃんさぁ」
「なんだ? レイン」
「ん…やっぱ何でもないや」
「なンだよ、それ」
「フフフフッ…」
「クックックックッ」
「さぁ〜みんな!今日は
じゃんじゃんやるよ!!」
「「「「オッー!!!」」」」
カオルちゃん編は大団円?で終わりました。
相変わらずの擬音祭りですが
次回も祭りは継続しながら似てるけど
違うテイストの話をやる予定です。