『えっと、あなたが依頼者なんですよね?』
首無しライダーのPDAに文字が置かれた。
「はい、そうです」
『なんか、人間じゃない気配を感じるんですが』
「いえいえ、これでも人間ですよ」
『失礼しました、気のせいのようです』
「あっはっは、首無しライダーに言われると誉められてるって気分になるね」
『えっと、化け物扱いされるのが良いんですか?』
「いやさ、デュラハンのタライの血は愛した物の血液でそれを不届き者にかけるって言うし」
『それは本当ですか!!』
「今考えた設定だよ、合ってるかもしれない」
『あぁそうですか…………』
「気にしなくていいよ、血に纏わる逸話は突っ込まない方がいいよ、吸血鬼からのプレゼントだとしたら、君って吸血鬼の恋人とかいたのかな?」
『…………記憶が無いのでなんとも』
「そうか、吸血鬼いたらいいねぇ」
『あなたはオカルトマニアなんですか?』
「そうそう、霊とかは見えないけど信じてる、ヤバい場所には近寄らないよ」
『それは賢明な判断です』
「オカルトマニアの中で首無しライダーって思うところあるんだわ、家出したのも君に会うためって側面もあるんだけど」
『それは嬉しいような…………』
「あぁでも、同居人がいるならしょうがないね」
『彼とはそういう関係じゃありません』
「あっそ、なら仕事だ、あぁ麻薬とかじゃないから気にしないでね」
そう行って渡されたのはUSBメモリだ。
「じゃぁよろしく頼むよ首無しライダーさん」
「…………さて、情報屋に三ヶ島沙樹について教えてやったし、あとは、黄巾賊のリーダーにも会ってくるかな」
「…………あんた誰っすか」
「ブルースクウェアNo.3と言えば分かるかな?」
「へぇ、そこまでの人間がタイマンしにきたんすか?」
「まぁ場合によっては」
「で、答えは聞く前からノーです」
「傘下になれって言いたいの推測できたんだね」
「お断りですよ」
「でさぁ、別に君とタイマンしにきたんじゃない」
紀田正臣を押し倒す、誰もいない、路地裏の中で。
「片手だけでどんな馬鹿力だよ!」
「いやー、こういうプレイって屈辱ない?年上から君のような瑞々しい若者を喰らっちゃうだなんて、ブルースクウェアならではの鮫ネタだよ、卓也は受けだが、俺の方は攻めだからな」
「あぁ!俺にはそんな趣味はねぇよ!」
「へぇ、本当に自己矛盾そのものの二重人格だね」
折原臨也がその後について、彼の行動を推測した。
「君はそれでよく壊れないね、一種の自己愛だね、君は他者を見下す事に愛を見いだし、親しい者には見下される事で愛を見いだす、では君を誉めよう、『異常だね』」