スマフォを三つ手に持った男と四十万がスマフォゲームをしていた。
「前から気になってたがその三つ目の腕は何だ」
「あぁ二つ目も大阪のマッドサイエンティストの傑作だよ」
「大阪のマッドサイエンティストってどないやねん!」
夏瓦ジャミがスマフォ片手に突っ込む。
「ふむ、非日常を忘れてスローライフ、か」
「うん、今度軽井沢の別荘に行ってみる?」
「それいい案だな」
「なになに、私も混ぜてよ」
ミミズも、スマフォを両手で持っていた。
「やぁミミズ、トカゲさんは見つかったかい?」
「えぇおかげさまで」
「思えば君の狂信ってどこから来たのやら」
「あなたが教えてくれたんじゃない」
「不動明王の対って有動暗王にならない?」
「なにそれ?」
「煩悩と博打の女神、小生の血族の菩提みたいなもんだよ、まぁ、天魔女って話さ」
「女体化した織田信長かしら?」
「あぁ、白夜丸が言ってたな、和歌山に博打の聖地が秘匿されている、とな」
「そっちに行きたい?」
「いや、折原臨也がたどり着いてそうだなと思っていてな」
「人間の心を弄ぶ彼なら連戦連勝は確実だね、そういえばミミズさんはもうギャンブル組織とか創らないの?」
「あぁ、池袋の凄い人でもたぶらかそうかしらね」
「そうするといいよ、お、レア釣れた」
「ジャミ、こいつ実は悪運なんてないんじゃねぇのか?」
「薄々思ってるけどこいつ、ジョーカーを引くのだけは凶運そのものだぜ?」
「まぁ、金欠病は散財癖があってな、ガチャとかな、まぁ、囮端末を一つ使えば釣れやすい」
「なぁ、お前の悪の美学ってなんだ」
「蛇じゃ駄目なんだ、鰐でなくてはね」
「鰐?」
「自分の領域に来る奴を逃さず、正確にはヌーっていうのは生きるために移動する、そこで弱いヤツやら、逃げることに失敗したやつは、食われる、しかも鰐の補色方法も咬合力もやべぇんだぜ?」
「わーかっこいー」
ジャミが褒めてる。
「つまり、蛟竜はやや浮上したら鰐っぽくなったんだね」
「池沼じゃねぇよ、その沼はまさに泥沼だ、非常識を貫くってのは…………こういうのを言うんだぜ?」
「非常識って言葉がかっこよく聞こえる時が来るとはな……………………」
「いいじゃないか、バレなきゃ犯罪じゃないんだぜ」
「現在進行形であの計画がバレそうになってるのに、本来ならこんなスマフォゲームに余裕綽々している場合じゃない」
「何を言ってる、嵌める準備が出来たからこそ余裕なんじゃねぇかよ」
「なに?」
「道化師の仮面の内側は冷笑に満ち満ちているのだよ」