※この作品はR-18です。

デュラララ 覧古考新   作:家上浮太

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幻想は麻薬から


赤い部屋、青い思想

 

江戸川乱歩の赤い部屋とは、異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男がいた、その中に語り部も含まれるーー。

 

ここで話したいのは江戸川乱歩異人館ヴァージョンの話だがね、そこでは、麻薬中毒者が幻影達に話しかけ、犯罪だけが、真実で、その幻影は、全て麻薬からの幻想。

 

語り部は発狂して、道化芝居をしてた事に気づく。

怪人二十面相はそれをつまらないと断言して語る。

「死体を生むのではない、地獄を創るべきなのだ」

 

さて、なりきりチャットに囚われた少女の話をしよう、そこまでは、猟奇な事を言い合うグロテスクなサークルがあった、それをブラッド・シザーズといい、ギャングというよりは、最も闇が根深い組織である。

 

リーダーのブラッド、既に怪人ブラッドとして有名な現代人にして、血腥い都市伝説である。

 

いや都市伝説、というより忌憚の一つだ。

言うのをいみはばかることであったのだ。

 

ーー麻薬中毒者の悲劇のヒロインは二人。

ストーリーは鮮血の貴公子がやってくる。

 

その二人にとって流血を楽しむ殺人鬼が理想の王子様であった、

 

そういう刺激を求めている人間に蜜を注ぐ。

数種類の禁忌の果実をミキサーした猛毒液。

 

それをバイオレンス好き、或いはデスゲーム好き、刺激ジャンキーと言うべきか。

 

物語に影響されたからではない。

もはや、自分達で何かしたい原動力となった。

 

原動機(モーティブ)。

 

もはや、自分達で人を傷つけたり殺したかった。

サディズム、残虐色情者の孕んだ喜悦の前兆だ。

 

それは、過去を懐かしむオリ主の実際のネタだ。

そのネタはリアルであり、一種の真実であった。

 

そのなりきりチャットでは。

 

殺人鬼に拷問する者、吸血鬼カーミラ。

惨劇の劇作家ミスターブラッドがいた。

 

全ては脚本上の妄想だった。

 

全部は演出下の妄念だった。

 

ブラッドは偶像となったが。

 

彼女達に直に会うことは一切しなかった。

 

その内、黒魔術について彼は、話始めた。

 

その結果、どんどん魔女が生まれていった。

生け贄をする、大量殺人は当たり前になる。

 

それさえも、ネットを関しての犯罪であった。

九十九屋真一ですら吐き気のする行為である。

 

悪魔に価値を有されたのは彼か魔女達なのか?

 

 

 

しかし彼女達は助かったと言えるだろう。

解放されたと、救われたと言えるだろう。

 

カタルシスそのものだ。

 

カタルシスという言葉は、「心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」を意味する。

もともとは、アリストテレスが『詩学』に書き残した悲劇論から、「悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果」をさす演劇学用語だ。

 

結局、それに愉悦を見いだしたのはブラッド個人だ。

それを独り占めして、それを見続けてきた男である。

 

彼はグラン・ギニョールを現代で見たがった観客だ。

観客以外の何者ではなく、表向きは一般人であった。

 

それだからこそ、これを吐露して露天した理由とは。

 

「ーーーセイレム前のファンサービスだ!」

 

である。

 

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