「あんたもどうせ、こんな風に思ってんじゃないの? 麻薬をやりたいヤツなやるのは勝手だ、個人の自由ってものがあるし、死にたいヤツが自分の死に方を決めるのだって自由だ、とか」
「…………」
「だがそれは違う、麻薬が蝕むのは肉体ではない。ほれは人間の魂を腐らせていく。そもそも人間の身体というのは、苦しいことに対して、自然に脳内麻薬を出してそれを和らげようにできているーーそれはあくまで、苦しいことに対して立ち向かうためのめよ。しかし外部から注入する麻薬は、その苦しみを消さない。むしろ苦しさそのものは倍に増してしまう。ただそれに気がつかなくなるだけーーその分の苦しみを、他の周囲の無関係な家族などに押しつけるだけなのよ。それは弱者を利用し踏みつけるのと同じーーだから。その麻薬を売りつけるヤツは世界のすべてを侮辱しているのと同じ。それは人間性を侮辱し、尊厳を侮辱し、未来を侮辱し、生命を侮辱しているーー絶対に許してはいけないのよ」
そう言った意見が出る一方。
池袋郊外にある寂れた教会、
その神父はあくまで麻薬を救いのために捌く。
「安心感を持ちたいと願う者は罪なのか?癒しを求めるだけの思想は咎なのか、いいや、違うね、罰なのは、誰も助けなかった社会、弱者を見ないフリをして、誰も子供達を助けようとしなかった、お前はどうだ?」
「卑猥な神の教えだね」
「だなブルースクウェアNo.3よ」
他にもブルースクウェアのメンバーはいた。
誰もが、麻薬の売人か麻薬中毒者であった。
「で、神父、お布施はやった、品を寄越せ」
「もちろん分かっているとも」
シスターがぞろぞろと裏方からやってきた。
段ボールケースをそれぞれ持ってきていた。
それを見た者達は。
我先に、中身を漁りに行った。
タクミはその様子を冷笑する。
「猿に餌を放ったようだなぁ」
「相変わらず、人間を何だと思ってる、悪魔」
「あは、人形か、或いは玩具か、なんかだろ」
「最低だな」
「麻薬密売する神父に言われたかねぇ」
「そう言えば、茜ちゃんと言ったか」
「どうした?」
「彼女の周りにいる人間がな、ストレスに耐えかねて、私に助けを求めてきたんだよ」
「とうとう小学生にまで売ったのか!笑殺話だな!」
「今思えば貴様の企みに付き合ったのが堕落の原因かもしれん」
「おいおい、ちゃんと救ってあげれてるじゃねぇか、あーそうそう、今度、俺の彼女達の誰かが懺悔室来るからその時にもよろしく頼むぜ?」
「もちろんだ、背に腹は逆らえん」