もう一人の俺は夜ふかししたようだが、俺はぐっすりと寝た、大体こういう人生の転機には深く眠るに一番大事なのだ。
まぁ受験勉強に失敗した俺がいうのもなんだがな!
演説する会場には雲ひとつない晴天、思えば俺はこの空から落ちてきたことが始まりだったんだな……
鉄華団との出会い、そしてフミタンなどの数えきれない女性とのセックス、
ゾクシュという我ながら馬鹿馬鹿しい共通の敵を作り上げこの世界の人類を一致団結するという子供騙しなど計画。
そしてサクラさんたちと出会い、二次元の世界に行ける能力と現実世界でも使える改変能力、それを使っての人々を助ける善行と「ラスボス」率いる謎の組織との戦い、
Aという気狂い異常者との出会い、同窓会に、そして両親との和解……
たった数年の出来事のはずなのに長い長い10年以上体感しているような気がする。
「トモ?どうしたんだ?ボーッとして?」
オルガが聞いてくる、思えば彼らを助けるのがはじめの目標だったな。
「いや何でもない、流石に緊張しているだけだ」
「そうか、まぁ頑張れよ、出発したら酒飲もうぜ」
ありがとう、と返事をして俺は群衆の前に立った。
「皆さん、世界は驚異に晒さられています」
「空から来るだろう敵だけではありません」
「貧困、病気、犯罪、災害、ありとあらゆるモノが人類に襲いかかるのです」
「私はかつてそういった敵に目を向けていませんでした」
「私は勇気がなかったのです」
「しかしある出来事をきっかけに私は変わりました」
「ひょんなことから、とある若者たちに出会うことになりました」
「そして私は変わることができました」
「皆さん、あともう少しの辛抱です、空から来るだろう敵を倒し、平和な世界へと前に進もうじゃありませんか」
俺の演説は終わった、割れんばかりの拍手が鳴った、フミタンも会社で泣きながら拍手しているだろう。
……欺瞞だ、こんなもの欺瞞だ。
所詮インチキチート野郎が作り物の世界で寝盗りハーレムを作る為の大義名分じゃないか。
俺は再び雲ひとつない空を見た、蒼穹だ。
そこに黒いモビルスーツがいきなり現れた。
人々は騒然となる、しかし俺は一瞬で時を止めた。
「ちくしょう、肝心な時に……」
しかし、黒く塗られただけのバルバトスはあっさりとメアリーに搭乗した俺に手足をバラバラにされ倒された。
……おかしい……あまりにもあっけなすぎる。
幾らこちらのホームとはいえ、ここまで弱いと何らかの罠と考えるのが普通だ。
俺は、一度メアリーから降り、拳銃を構えた。
「死んだふりするんじゃねぇ!生きているのは分かっているんだ!」
このドスの効いた声はオルガから学んだ。
乾いた音が鳴り、コクピットのハッチに穴がいくつか空く、血は出ない。
無論、幾ら改変能力を駆使してもダメージが与えられると考えてなかった、これは牽制だ。
「テメェには聞きたいことがエレベスト山脈ほどある!」
俺はリロードを行いつつもそう叫んだ、主導権は俺にある。
次の瞬間、ハッチが空いた、三日月かと思ったら、変装はすぐに解かれ猛ダッシュでAが走る。
しかし所詮人の全力颯爽である、ウサイン・ボルトにも劣るのでは?
あまりにもイージーな射撃だ、やはり彼は足などに喰らい倒れた、恐らくは防弾チョッキを着ていたのであろう、
しかしこいつは現実にあるものしか能力の範囲内のようだ、イマジネーションの無いやつ。
「痛え……痛え……」
「何故俺の世界に攻める?」
「う……う……」
「何故壊れたおもちゃを送りつけた?」
「う……う……」
「何故人を殺した?」
「う……う……」
「喋れねーのか、このxxx野郎!」
ガッっと俺は蹴り上げた、超一流の格闘技の選手でも繰り出すことが出来ないような優れた蹴りは顎にあたった。
ガバッ、と彼は大量の血を浴びる、この蹴りが回復のトリガーにした。
「何故、その力でフィクションの女を抱かない、何故フィクションの世界でやりたい事をやらない、何故フィクションの力を使わない、何故フィクションに学ばない!」
「くだらねぇんだよ……そういう事」
あまりにもあっけなすぎる答えだった。
「テメェらのやっていることが理解できねぇよ!」
嗚呼、そうなのか、いやそうだと思っていた、こいつはあまりにも幼稚なやつだったのだ、フィクションならば頭が良くて顔も良くてそれなりの信念を持っているだろう、だけどこいつはあまりにも愚かだった。
「あまりにも馬鹿だな……」
独り言のようにつぶやき、冷徹にひたすら撃った、再び穴だらけになる。
『三回チャンスをやろう、大サービスだ、さっさと逃げて、自首しろ、力はそのままだ、但し、悪いことをするな』
「やれやれ君も大甘ちゃんだね」
ソンビのように、Aは立ち上がった、いやAではない、『ラスボス』だ。
Aいや『ラスボス』が手を振るう、俺は直ぐに避けた、しかしかすり傷がついた。
俺は直ぐに治療しなきゃいけないとと思い、回復した。
「ふふふ、毒に気づいたのはさすがだね」
次の瞬間、衝撃波が俺を襲った、俺は吹っ飛んだ、布団の様に……余計なことか。
俺は受け身を取り、銃ではなく手から光線を発射する。
『ラスボス』はそれを防御しながらこういう。
『この身体は華奢でいかん』
……やはりな、Aはやはり役に立たないのであろう。
「貴方が、何故直接攻撃をしないのかは簡単だ、貴方が本丸を守っているからだ!」
「寺山をいかせたのは失敗だったな……あいつは能力に目覚めても無駄に歳を重ねているだけの無能だったからな……」
この前の寺山さんの攻撃で発信機をつけたのは正解だった。
「全く、能力に目覚めても自殺して助けて上げたのはどこのどいつだと思っている、恩知らずでは無いが、人選を誤ったわい」
意外な答が出てきた。
「生きがいを与えたというのか!?」
俺は攻撃をしながらそういった。
「人間一度や二度の過ちでしくじったまま人生を終わらせるのは良くないことだろ?」
「た、確かに……でもだからと言って!」
「それとも我々の戦いを光と闇の戦いと勘違いしていたのかね?」
俺は焦りつつも最大級の攻撃を放つモーションに入る。かめはめ波だ。
「バカめ!遅すぎるわ!」
次の瞬間、Aの頭が吹っ飛んだ、
「し、しまった……」
「悪いことをして言い訳ないでしょうが!」
限界が来たのか、Aは消えようとしていた、しかしその両手が巨大化して伸びようとしていた。
「危ない!」
腕は切り落とされた、ファットさんが助けてくれたのだ。
「久しぶりですね」
「嗚呼、僕の所にも来たけどなんとかなったよ」
「発信機はどうでしたかね?」
「ああ、みんな考えることは一緒だけど、ナイスな判断だよ」
「攻める人達も守る人達に分かれたのは正解ですね……」
俺はさっきの「光と闇の戦いだと思っていたのかね?」という言葉が残っていた。
「……気にすることはない、あいつらに、どんな事情があろうと降りかかる火の粉は払わないといけない」
「……そ、そうですね」
俺はなんとか切り替えようとした。
「やったじゃねぇか!すげえなトモ!」
オルガがそういう、鉄華団の面々も俺を見て目を輝かしていた。
「疲れた……悪いが、このまま帰らせてくれ……」
「ああ、別に構わないぜ」
騒いでいる連中を置いといて、俺は自宅に帰ることになった。
「貴方おかえりなさい……」
俺は直ぐに自宅へと帰った。玄関でフミタンが迎えに来てくれた。
俺はフミタンを抱きしめた、あまりにも力が強いので、「ちょっとどうかしたんですか!?」と驚きを込めて、彼女は言った。
「フミタン……話したいことがあるんだ……」
いつになく、シリアスな顔をしていた俺の顔を見た彼女は頷いた。
「それは食事の時にも出来ますか?」
「ああ、構わない」
俺は服を着替え、リビングに入る、既に繋がベビーベッドで寝ていた。
「ホルモンすき焼きです、大好物でしょ?」
「頂くよ……美味しいよ……」
いつの間にか俺は嘗て両親が俺が改心したと勘違いしてすき焼きをご馳走された事を思い出して泣いていた。
「貴方……一体どうしたんですか?」
「大切な話だ、もし、この世界が神様によって作られたものだとするとどうする?」
「……」
フミタンは箸を止めた。
「その神様がこの火星に降り立って、君達の運命を弄んだらどう思う?」
何か……映画の話をしているのだろうか、と思ってみているフミタンであった。
「俺はこの世界にはいない存在で、君はコロニーでクーデリアさんをを助ける為に犠牲になる運命だった、と言ったらどう思う?」
「……」
「鉄華団は本来ゾクシュが来なかったためにギャラルホルンに壊滅させられた、と言ったらどう思う?」
「まるで、全知全能の神様みたいですね……」
「そうだ、全知全能の神様だ」
フミタンはクスッと笑った。
「ご冗談を……貴方が全知全能の神様ならば、もっと素晴らしい世界やそれこそご都合主義の世界が作り上げられるはずでは?」
「それは……」
予想外の言葉だった、「ふざけないでください!」と怒られるかと思った。
「本当に、全知全能の神様ならば、次に私が何を食べるのか……いえ今日の献立や明日の献立以降も完全に予測出来たのでは?」
痛い言葉だった……いや待てよ……それは『あのお方』や『ラスボス』にも言えることなのでは?
もっと言えば、この世界でも史実とは違うことをしても辻褄が合う様に矛盾を解消していたことがあった。
全知全能の神などいない……そうだったのか……
「もし、貴方が神様ならば、私は女神様ですね」
彼女は微笑みながらワインを飲んだ。
「ああ、疲れているんだな、変な事を言って済まないな」
「もし仮に、貴方が本当に神様だとすると、納得する事があります」
「なんだい?」
「時々理不尽な事をして、だけどいろんな人たちに優しい、それは神様と同じよ」
「……ありがとう、モヤモヤが晴れたよ、それにしても無茶苦茶美味いなあ!」
「あと、もしよろしければお願い良いですか?」
「ああ、出来る範囲ならば」
『浮気はしないでくださいね』
「何だそんなことか」
『それともう一つ、貴方の生まれた地球に行きたい、どんな荒野でも見てみたい』
『!……ああ構わないぜ、必ず連れてあげるよ』
『覚悟』をするときが来たようだ、サクラさん達にも相談しよう。
「あー食った食った、ごちそうさまでした」
俺達はたらふく食べたあとリビングで映画を見る事にした。
「明日、冥王星に行くというのに呑気ですね」
「明日世界が終わるとしても普通に過ごしたいよ」
「そうですね……」
俺は映画のソフトをセットし、再生した。
「恋愛コメディ映画?」
「そう、親父が懸賞で試写会か何かで当てた映画さ」
「……面白いですか?」
「いや子供の頃は寝ちゃったか、内容がわからなかったけど大人になったら流石にわかったよ」
「大人になったらわかることってありますね……」
「だけど、俺はガキの頃と本質的に変わりないと思うがな……」
デカイスクリーンに主演男優と主演女優が移りセリフの掛け合いをしていた。
俺はものすごく幸せだ、嘗てひきこもりの時に見てもこんなに笑わなかっただろう。
高級感溢れる調度品や家具のせいではない、そんなものはツボの飾りで俺たちという中身があるからツボも価値がでるのだ。
ひとしきり笑って映画が終わるとどちらかが風呂に入ることを言った。
「熱いなぁ……垢が溶けそうだ」
「貴方は本当に熱いお湯が好きなのですね」
メガネをかけたまま、フミタンとまるで旅館の様な大きな湯船にいる、
やはり幸せ太りなのか、全体的に丸みを帯びている、しかしデブって言うほど肥えてはない。
無論ガリガリというほど痩せてない、寧ろちょうどいいくらいかもしれない。
「貴方、ジロジロ見すぎ!」
「メンゴメンゴ、あまりに綺麗だから見とれちゃった」
「何時までもスケベでは困ります!」
しかしフミタンは俺の手をとってその豊満な宝玉みたいなおっぱいを触れさせた。
「これは勝利のご褒美の前払いみたいなものです……アッ……♡」
「セックスの為に一緒に風呂に入ったんだろ?じゃあしようよ〜」
俺は堪らず彼女にキスをした、チュ♡チュ♡チュ♡
「貴方ぁ……♡それよりも身体洗いません?」
フミタンはビニールマットに目をやった、無論タオルで洗うのではない、彼女を使って洗うのだ。
「お前も結構スケベだなぁ〜」
「貴方に似たのですよ、それとスケベ出ないと貴方の妻は務まりません……♡」
「参ったな、ぐうの音も出ないくらい正論だ」
俺はマットの上で寝そべり、フミタンは高級感溢れるローションを塗りたくった。
「ああ、いい匂いがする……」
傷だらけの身体をフミタンが丁寧に自らをタオルにして俺の身体を丁寧に洗う。
「貴方は少し汗臭いです」
「今日演説をして変な汗をびっしょりかいたからな……」
「良かったと思います」
「君の身体の方が全然良いよ」
俺は柔らかい乳房に触れた、何度触ってもキモチいい、彼女は舌を俺の乳首を舐め始めた。
「キモチいい……愛してる」
フミタンは敢えてその言葉を無視して、舌を乳首からおへそ、そして勃起したペニスを舐め始めた。
「最高だよ全く……」
「同じ様な褒め言葉しか言わないのですね……」
「ボキャブラリーが貧困なんだよ……おおう!」
そういいながらもフミタンは丁寧に臭い俺のチンポを舐めてくれる。
チンカスを舌で丁寧に取り、さらに手コキで刺激はじめた。
「すげぇすげぇ最高だよ!」
「本当に凄い勃起、今まで見てきた中で最高の勃起だと思います…………♡」
(もう最後のセックスになるかもしれないからな……)
俺は敢えて黙っていた、しかし身体は敏感に反応し射精した。
ドブドブッ!ドブドブッ!
「貴方こんなにいっぱい……♡もうしょうがないわね……♡」
顔や手についたこってりとしたゲル状のザーメンを舌で舐めとった。
「ケツを出してくれ、アナルでやりたいんだ、本番はベッドでしてやる」
ずいっと安産型のヒップを出してくれた、ケツ毛もマン毛もボーボーである。
「全くしょうがないな、せっかくだから剃ってやろう」
こんな変態的なことをするもの、最後かもしれないんだよな……
それはそれとして、顔を真っ赤にしながら剃毛される姿は可愛かった。
「ああ〜このデカケツ最高!」
俺はたまらず彼女をそのまま抱きかかえながらアナルを攻めた。
「ほれほれ!胸とオマンコをさらけ出して、中々無様で情けない姿を見せろ!」
「あぁっ……♡あなたもっとしてください……♡」
中々のアナルの締付けである、そういえばアナルは久しぶりかもしれない。
「それ!子種汁をケツマンコにくれてやる!」
ドブッ!ドブッ!ドブッ!
すかさず射精した、あ〜気持ちいい。
デカイベットに俺たちは入り、旅立ち前の最後のセックスをする事にした。
二人で裸のまま口づけをする、そして俺はこう言った。
「必ず帰ってくるから……」
「何馬鹿な事行っているんですか……毎回必ず帰ってきたじゃないですか……」
「ごめん、やっぱりパニックになっているみたいだ」
「やめます?」
「いや……やりたいんだ……やらないといけないんだ!」
それはセックスをしようとする目ではなく、死地向かおうとする男の目に写っただろう。
「あなた……」
そう言うとフミタンはがっしりと俺を抱きしめた。
この笑顔のために俺はこれまで頑張ってきたんだな……
俺は彼女にキスをした、初めて彼女とセックスした時や彼女から凶弾を守った事、クーデリアを無事に届けたこと、二人で一緒にメアリー・スーに乗った事、結婚出産……
ボロボロと涙を流しながら俺はセックスをした、まるで童貞のような下手くそさだったが、フミタンは暖かく俺を受け止めてくれた。
フレ達は色んな女の子達とやっているだろう、だけど俺はフミタンと繋と仲間さえあればそれでいい。
「それじゃあ必ず帰ってくるから!」
火星の基地でわぁー!っという大歓声を背に受けて、俺達は旅立った。
格納庫で俺達は談笑していた。
「そうか、やっぱり説得に苦労したか」
「ラフタのやつ行きたがっていてな……もしかしたら妊娠しているかもしれなじゃねーか!とかなんとか言って苦労したぜ……」
昭宏はそう言った、それで良いそれで良いんだ……