また「宇宙戦艦ヤマト 完結編」の海寺氏の感想と僕の感想は同じではありません。
二次創作は批評批判の側面がありますが、劇中のキャラに極力感想を言わなかったのは、例えばxxはクソアニメとか言えば炎上してしまう可能性がありますが、
この海寺氏の感想は80年代編の重要なテーマなのであえて書きました。
またとうとう郷田友の母親の旧名が明かされましたが、彼女がここまで重要な役割をするとは思っていませんでしたが、流石に「ゴウダトモの母」では味気ないと思いつけました。
『気をつけてね……必ず帰ってくるのよ……寂しくなったら電話をかけてね……』
少しうんざりした顔でケイが言う。
「ママ、大丈夫だよ、ハンカチもティッシュも持ったし、生水は絶対に飲まないから」
『必ず任務を達成するのだぞ!』
「了解いたしました!」
カルタとタツはいつもどおりだ。
「サクラ曰く、こちらとあちらの時間の進み方は違うらしい、定期的にそれぞれ連絡をかけるようにした」
「「分かったよ、パパ親父」」
二人は時計の龍頭を押すとその瞬間消えた。
「行ってしまったな……」
カルタがしみじみ言う、それは戦地に部下を送る顔ではなく、母親の顔だった。
「さっ仕事をしましょう」
「えっ!薄情じゃないか?」
「薄情者はあなたの方でしょう?私を3年も置いて!しかも他にオンナを作って隠し子まで!」
「フレは俺であって俺じゃないんだけどな……」
「私も手伝おう」
「感謝します」
そう言いながらフミタンはリモートワークの準備を始めたが、厳しい顔だが両目にはうっすら涙が零れ落ちていた。
「「ウワァー!!!!」」
ワームホールの中はマーブル模様のグニャグニャした空間でこう思った。
「00の刹那もビルドダイバーズのサラちゃんもこんな気持ちで新しい世界に行ったのかな……」
「それは親父の言ったセリフだろ!」
「ごめん、しかしドラえもんのタイムマシーンを通る空間のようだ……」
マーブル模様の中によく見ると、現実世界の風景が異常なスピードで逆に戻っている、ものすごい数の形も全て違う時計がぐるぐると回っている。
「……なんか忘れてないか?」
「あっ!成長しないと!子供のままじゃ駄目だ!」
「本当だよ!ガキのままじゃあおかしい!」
僕達は手足がニョキニョキと伸びて、80年代のファッションも伸びる。
「みて!出口みたい!」
「ウオッ!間に合ったぜ!」
ドサッ!僕達は地面に叩きつけられた。
「カバンは大丈夫?」
「ああ、だいじょぶだぁ!」
志村けんのモノマネをしながらそういった。
「だめだこりゃ~」
僕達は二人で爆笑した、場所をキョロキョロしながら見ると路地裏だと分かる。
「誰にも見られなくて良かったな……」
「見られたら記憶を消せばいいじゃん」
兄さんは物騒だな……と言いながらタツは地面に落ちていた、新聞を拾う。
「ベタベタなセリフだが、俺達は来てしまったようだぜ!80年代に!」
新聞には「1983年」と書かれていた。
「聖騎士ダンバインの年だな……」
「ロボットアニメで例えるのかよ……」
「ここは異世界みたいなものだしね、もっとわかりやすく言えば、東京ディズニーランドができた年でもある」
「夢の国、行ってみたいねぇ、それよりも……」
「嗚呼、急ごう!」
僕達は走り出した、嘗てフミナ先輩を探した時のように、矢印を出す。
「見ろよ東京タワーだぜ!」
「この街でみんな生きていき、夢を叶えたり破れたりするんだろうな……」
僕達は駅についた、早速タツが不満を上げる。
「うへ~人が多い上に、バカスカタバコを吸っている!おまけに自動改札機がねぇ!」
「その代わり消費税はないけどね……」
タッチパネルではない切符売り場に僕達は目を白黒させながら駅のホームについた。
「灰皿、缶缶かよ……帰りたくなったよ……」
「昔は良かった、というのは半分正解で半分間違いだね……」
「嗚呼、全くだ……」
そうこう言いながら電車が着き、僕達は乗り込んだ。
「おっ!キン肉マンやってるじゃん!」
網棚の週間ジャンプを取り出し読む。
「キン肉マンは俺と同じでドジで間抜けな弟だから親近感が湧くなぁ」
「まだまだ、アタル兄さんは登場してないと思うけどね……」
電車は目的地に着いた、矢印が指していてビンビン動いているからだ。
映画館についた、そこには「宇宙戦艦ヤマト 完結編」とある。
「おい見ろよ、看板が手書きだぜ!」
「こういうのを描く人は未来では少なくなったからね……」
「アルファ様が出した、森雪とは少しデザインが違うな……」
よく見るとギャアギャア、騒動が起きている。
古代守のコスプレ、いや当時にはそんな言葉があったかどうか分からないが、ここは仮装としたほうがいいだろう。
「貴様ァ!!沖田艦長の死を侮辱するというのか!」
「ふん、実は生きていた、というのを何回やれば気が済むのかね、佐渡先生が頭を丸めてお詫び?バカも休み休みいいたまえ」
それは体格のいい大男でスポーツマン、ボサボサ頭だが目は大きく、カッと見開いている。
「お、おい……宇宙戦艦ヤマト完結編ってそんなにも酷いのか……?早く止めないと……」
「あら私は面白かったわよ」
「美雪、君は黙っていてくれ!」
その隣りにいる女性を見た時に一目惚れしてしまった……長い髪、目は細く、白いセーターと長いスカートからもはっきりわかる通り、出ているところは出ていて、安産体型だとわかる。
「やめなさいよ!海寺さんも……」
「ん?……生きている!動いている!」
タツが指をブンブンふりまわしたながらそういう。
それは若い頃のおばあちゃんだった……ドラえもんパロディーをする余裕があるのかよ……
「ちくしょー!両手に花かよ!ゴッドシグマかよ!」
「ああ!!かかってきやがれ!」
因みにゴッドシグマでは主人公が両手を骨折し、ヒロイン二人の補助をつけてもらって戦う話がある、蛇足めいた話だが、中の人は古代守と同じである。
古代守の仮装をした男と若い頃の海寺さんが
殴ろうとした瞬間僕達は改変能力で割って入った。
ゴチン!……アレ……痛い……なんで?
「きゃあああ!!!」
流石に美雪と呼ばれた美人の女性の悲鳴がロビーに広がるが、膝をつくわけには未来人のプライドが許さない。
「暴力を振るうやつは暴力で解決するぞ!」
交差法、すなわち肘と膝で海寺さんのキックを挟み込むように封じるカウンターだった。
「おい!君達!何をしているんだ!」
警備員の人達がやってきた、僕達は3人を連れて逃げることにした。
「「ウワー!!」」
夢中で僕達は走る、全く知らない街を、
83年という時代を……
これから起こるのはおしんブーム、マクロス、ロナルド・レーガン、スター・ウォーズジェダイの帰還、ファミリーコンピュータことファミコン発売……などなど。
「ちょっとごめんなさい、少し強く握りすぎ……」
「ホントあんた達強引ね……」
若い頃のおばあちゃんと美雪さんにそう言われる。
「久しぶりにこんなに走ったよ……」
そう言いつつ、海寺さんは息を一つ切らしてない。
「坊ちゃん!坊ちゃん!今このお店新装開店なんです!どうぞどうぞ!お待ちしておりました!」
ヘトヘトになっている僕らはその店に何も考えずに入った。
「喫茶店タコ屋?変わった名前だな……」
「店長もタコみたいだぜ……」
「とりあえずコーヒー」
「「私も……」」
「俺は腹ぺこちゃんだからサンドイッチとメロンソーダ!」
「じゃあ、このたこ焼きセットを一つ……
」
「変わっているね……君たちは」
「あっ……僕達は……」
(しまった!ここで郷田繋と自己紹介したら、お見合いの時疑われてしまう!)
テレパシーで会話する、流石にタツも焦る。
(……そうだ!!あの名前を使おう!)
「後繋です、あとけい、繋と書きます」
「後断です、あとたつ、断と書きます」
「変わっているわね、本当に君たちの名前も……」
「父親がつけてくれた名前です、お母さんの世界とお父さんの世界を繋ぐ存在だと」
「そうか、まぁ人の名前をバカにしているわけではないのだが……」
海寺さんは流石に焦ったようで、お冷をぐいと飲んだ。
「僕の名前は海寺博士、はかせと書いて博士と呼ぶんだ」
少し変わった名前だと思うのだが、まぁいいだろう。
「私は井下美雪と言います、よろしくね」
ふむふむ、井の下に美しい雪、大変綺麗な名前だな、ますます惚れてしまう。
「私の名前は炭焼率子です」
ズゴーン!僕達はずっこけそうになった。
(なんだよ竈門炭治郎みたいだぜ……)
(名前は笑っちゃいけないよ……)
父さんのお母さん、つまりはおばあちゃんの名前って変わっているね……