後で載せます。
「良いご両親じゃないか」
嗚呼、俺も全くそう思う。
俺とサクラさんは二人でこれまで、
自分が与えた能力の人を見て回ることにした。
一人目と二人目は両親、
念の為に俺は姿を変えて見て回ったが何もなかった良い事だ。
サクラさんもベテラン故に、何もないと言っていて信じてみる。
「今度日帰りバス旅行に行くんだよ」
「ああ、それはいいねぇ」
しょうもない会話で終わった。
「えっー!職場が変わるんですか!?」
俺たち二人は時代劇の侍のカッコをして、
職場の上司の世界にいた。
あれだけ嫌だった上司がいなくなることに、
喜ぶというよりも驚きというかどうしたらいいのか分からなかった。
Gのレコンギスタでベルリがいなくなった後のマスク大佐もこんな気持ちだったのか?
「栄転祝いに温泉に行くんだ!」
俺たちは店でコーヒーと番茶を飲んだ。
ここは長崎の出島の店なのだ。
「うーん、普通の人だね」
だろうね、としか言いようがない。
「そもそも改変能力の強弱は歳をとった人間は弱くなるんですか?」
俺よりも年上だから……と考えた。
「それもあるけれど、一概に言えないこともある、老人が覚醒したケースもあるし、イマジネーションの強弱は人それぞれだからね」
「次、子供行きましょう」
嘗てインチキ宗教家に騙された一家の子供の世界に行った。
なんつーか子供の描いた落書きの世界を冒険して、
最近の作品のキャラクター達がいた、
てれびくんやコロコロとかのそれだよ。
「流石に、子供は悪いことしないよなぁ」
「そうとも限らないよ、大人よりも残酷な時がある」
「テキトーな理由でつまんねーとか言ったりするもんなぁ」
子供向け映画ではしゃいだりする子供を思い出した。
「それもあるけど、少年犯罪ね」
俺はゾッとした。
「少なくともこの子は大丈夫だよ」
じゃあ次行くか!
「これは……」
A君はいなかった、サクラさんは考え込んだ。
「なんかどこの世界も時間が止まった感じなんですよね、多分つまみ食いみたいな感じで色んな作品に行っているんじゃないですかね?」
俺だってクリアしてないゲームや読み終えてない漫画とか多いしな。
「作品……」
サクラさんはそう呟くと、こう言った。
「他の世界にも行こう」
「落雷ですね」
「ああ確かに」
それは一枚の絵画の様な美しさがあった。
山の道路に稲妻が落ちている。
人は誰もいない。
「時限爆弾ですかね?」
「ああ確かに」
何かの映画のシーンだろうか?
「拳銃の発射だ」
「ああ確かに」
これもヤクザ映画かなにかだろうか?
ラフタが死んだ事を思い出すが、
俺の世界では彼女は死なない。
久しぶりに抱いてやるか?ぐへへ。
「おまいら一体何者なんじゃ!帰れ!」
それ以降の事は覚えてない、
サクラさんが何かをしたようだが。
「うわぁ……これは……」
「自分達のパロディを見ているようだね……」
東村さんは鉄血世界の男子達に囲まれていた、
いや他のガンダムシリーズのイケメンに囲まれていた。
「そういえば初対面の時、なんでフタバさんとエッチしたんですか?」
「いや余りにも隙だらけだったからさ、鍵は掛けといた方が良いよ」
……そうしておこう。
彼女も流石に俺達に気がついたようで、
話しかけてきた。
A君の事があった為に、俺は警戒した。
しかし、彼女は好意的に挨拶をした。
(正体を明かすべきか?)
(いややめておこう、知人とはいえ警戒しておこう)
「え〜!そんなこともできるですか!?」
「ええ、現実世界でも力は使えますよ、多少制限されますが」
(それにしても彼女は美人だね)
(ああ、クラスのヒロインでマドンナだったよ)
「それと聞きたいことがあるんですけど」
「何なりとどうぞ」
「死んだ人がこの世界に来ることはあるんですか?」
「「え……?」」
ホラーに路線変更か?