流石の俺とメアリー・スーでも楽勝というかそんな塩っぱいプロレスみたいな事はできない。
凍結バレットとライフルなどはすぐに尽きて、刀も折れ、後は時間稼ぎの只管相手の攻撃を避けるだけになった。
装甲も俺自身もボロボロになっていた。
「全く俺というやつは容赦が無いな……」
そうゾクシュを指示しているのはAIでは無い、俺のアバターである。
これに関しては深い訳がある、来たるべき本当の戦いに備えての特訓である。
フレなどの他のアバターの様に通信やテレパシーは使えない。
何故なら相手の思考を読めない戦いになると予想したからだ。
お陰で経験値が溜まったような気がするよ。
もうそろそろ、限界が来ている気がしていた。
「たった50機のモビルスーツと5機のモビルアーマー程度に満身創痍になるとはまだまだだな……」
強くなりない……強くなりたい……強くなりたい……
無茶すればするほど、強くなる、そんな気がしている、いや確実に強くなっている。
女を抱く度にも強くなっている、セックスも特訓もしないとな。
恐らくこんなものは遊びに過ぎない、本物の戦いは違うんだ!
「あの人はふざけている様に言っているが、今回の戦いは今までの戦いと違う」
「実は僕もタイムスリップはしたことがない」
「当たり前だろう?最早日常で苦労する事や黒歴史とかした過去よりも遥かに優れている事を」
「戻りたいとも思っても、今の自分や環境がいなくなるそんな恐れがある」
スバリサクラさんに言われてしまった、そう戻るのは後悔があったからだが、力が強くなるにつれて、
少しずつ薄れていったよ。
それともあの頃に戻りたいっていきがっていただけなんだろうな。
皆が離脱してから約30分後青い戦闘機が飛んできた。
俺は「蛇足」と名付けた、メアリー・スーと俺に蛇足、最高の皮肉じゃないか。
蛇足は変形し、メアリーのバックパックとなった。
肩と腰にくっついた、蛇足のビーム砲と実弾が量産されたゾクシュを撃つ。
今までの戦いが嘘のように、次々と撃破する。
「トモ!助けに来たぜ!」
「戦乙女とそれを率いる女神様のご登場よ!」
「オルガ!アンジュ!助かったぜ!」
(何が女神よ……全く……)
フフフ、サリアよお前の階級は雌犬だがアンジュは正真正銘の女神だぜ!
後でたっぷりと二人には御褒美をあげないとなぁ、グヘヘ。
「トモ、この武器はどう使えばいい?」
「こう使うのさ!」
俺は三日月達にビームサーベルの使い方を教える事にした。
「まずスイッチを押す」
すると当然の事ながら柄からビームサーベルが出る。
俺は∀ガンダムの様に右手首を回転させながら斬りつける、
ゾクシュレギンレイズに赤い金属を切った様な跡が残る。
「更にもう一つの違う武器で攻撃する!」
実体剣の刀も回転させながら同じ所を斬りつける。
「すると爆発する!ビームライフルもアストンがやったように同様だ!」
「そんな手首をクルクル回せるのはおめーだけだよ!」
「ビームとマシンガンを当てるだけで良いんだね!」
シノとヤマギがつっこむ、……よく考えたらタメ口だな!
「分かった」
三日月はそう言うと次々とモビルスーツを俺の言った要領で次々と倒していく。
やっぱり三日月は違うな!流石三日月だぜ!
「ちくしょう!きりがねぇ!」
アストンはそう叫ぶ、確かに次々と増殖していく敵に、いくら強力な武器と倒し方を知っていても、
無限に近い生産能力を持っているみんなゾクシュに疲労し始めた。
無論ビッグボールの質量は決めている、その質量分と減った分の小型のゲートからゾクシュの遥か遠くの基地から材料が送られる。
その為増援はほぼ無限である、まるでスパロボみたいだな。
「あんた一番最初、ダメージ与えたのにもうヘロヘロなの?早漏なの?」
「なんだよそれは!」
「どうやら童貞みたいだよアンジュ、あんたサリアに捨ててもらえば?」
「なっ!」
ヒルダが指で輪っかを作り、サリアが恥ずかしがる。
アストンはそんなに性知識はないが、仲間が女遊びをしているのを聞いていてか使って「早漏」や「童貞」の意味を知っていた。
「ふざけるのもそこまでだな、オルガ済まない、うちの社員教育が悪くて」
「然しどうするんだ?敵がドンドン増えてくるんだぞ?」
「どう見てもアレをぶっ壊せば良いんだろ?」
遠くにあるビッグホールを三日月はバルバトスで指さした。
次の瞬間、バルバトスは史実通りまるで獣のように走り出した、
次々とゾクシュのモビルスーツを薙ぎ倒し、撃破する。
「道が開けた!皆!続け!一斉掃射だ!」
三日月がビッグボールを二刀流攻撃し、十文字を何度も重ね装甲を抉り取る。
「……眩しいよ、これ」
三日月は光り輝くコアにとどめを刺そうとする、然し流石に残ったゾクシュモビルスーツがバルバトスの手足を拘束して抑えようとする、ビッグボールの装甲も復元していくがバルバトスは手で抑え込む。
「三日月!そのまま抑えてくれ、俺がとどめを刺す!」
「蛇足」が変形し、巨大な砲台と化した、そのまま空を飛び、トリガーを引く。
そして次の瞬間巨大な閃光と衝撃が周囲を襲った!ビッグボールのコアを貫く,
「三日月!足を掴め!」
「嗚呼」
とてつもない爆風と熱風が周囲を巻き込む。
鉄華団もギャラルホルンも俺の戦乙女達も避難した。
全員満身創痍となり、ボロボロになったが鉄華団と女神達は笑っていた。
ただギャラルホルンやマクギリス達を除いては。
「ゴウダ・トモ、君はあの怪物を知っているようだね……」
「ああ、トモ記憶が戻ったのか?」
「その事について話がある」
俺は彼等に話す事になった。
ゴウダ・カンパニーの研究所、女神達の機体と一部の損傷の激しいギャラルホルンと鉄華団の機体がメンテナンスに入っている。
まずはゾクシュの残骸を全て回収し、小さい装甲の残骸をセットした。
「まぁ、これを見てくれ、簡単な実験だよ」
「じっけん?ジッケンってなんだ?」
俺は実験の意味を知らないシノを無視してボタンのスイッチを押した。
まずはバルカン砲台が天井の装置から出てきた、次々と弾が出るが無傷に見える。
「いや、あいつらはビームとか火に弱いんだろ?」
「そう思うだろ?」
火炎放射器か火を吐く、ビームが閃光放つ、全くの無傷だ。
「これはどういう実験の意図があるんだ?」
マクギリスがそういう。
「ゾクシュは金属とタンパク質の融合生命体だ」
「アレはゾクシュと言うだな?」
「そして、アストンが最初にやった様にすれば細胞の修復が効かない、何故ならばあいつらは2つ違う攻撃の情報量に耐えられないからだ」
俺はスイッチを全て押して全ての攻撃を与えた、装甲は無残に破壊された。
「つまり受けた瞬間に学習していると?」
俺は頷く。
「そして、一定のレベルを超えた攻撃だと一つの攻撃でも破壊できる」
俺は巨大なモニターを見せた。
外にある、やはり装甲のかけらがセットされていた。
「最後に蛇足が見せたハイメガ粒子砲がそれだ」
発射され、装甲は跡形も無くなっていた、皆流石におおと驚いていた。
「こいつを量産出来たら良いな!」
「これはこの世界の装甲には全く効かないよ」
「え……そもそもあいつらは倒したんだろ?こんな物は役に立たないだったらなんでこんなものを見せるのさ!」
ヤマギが抗議の声を上げる。
「倒した?何言っているんだい?ビッグボール、いやあのでかいやつやそれ以上のモノが何千何万何億と来るかもしれないのに?」
愕然とする一同だった。
「俺の世界はそれで滅んだのさ」
全くデタラメを告白した。