第92話
「宇宙で一番忙しい男」という名誉なんだか不名誉なんだかよく分からないあだ名を頂いた俺だが久しぶりにコクピットの中とはいえゆっくりとチョコバーやフライドポテトを食べながら、アンジュとサリアの戦いを見ていた。
「アンジュ!しっかりしてよ!貴方らしくもない!」
「貴方らしくない?貴方になにが分かるの?ゾクシュだろうがトモの所だろうがやる事は変わりないわよ、朝昼と戦って、夜はセックス、合間合間に美味しいモノと映画やゲーム、お化粧するという、本質的に変わらないじゃない!」
バラバラになった人類連邦軍の皆さんは再びサリア達同様大広間でて戦っているであろう。
別に野郎の戦いよりもこっちの方を優先するのは当然のことである。
コクピットを開けてそのまま舌戦するが、アンジュには叶わないサリアだった。
「それは……ガッ!」
サリアは蹴り倒された!正確には専用の機体アーキパスごとである。
「サリアしっかりして!」
イルマがそう言う、ターニャも続いてこういう。
「貴方がいなかったらダイヤモンドローズ騎士団はどうなるんですか!」
ダイヤモンドローズ騎士団の皆が励ます、それにしてもダイヤモンドローズ騎士団ってwww放送時にも笑ったが女芸人ならばトップだろうな!
「うっさいわね!あんた達なんて、靴下を脱いだ時のカス程度の扱いなのよ!」
「口の悪さは洗脳されてない時と変わらないわね……」
エルシャがしみじみとそういう。
「アンジュに口喧嘩で勝てるわけ無いじゃん……」
クリスもそういう、その瞬間、彼女達の機体がマシンガンの弾丸によって雨あられと攻撃される。
「キャットファイトをノンビリに鑑賞している暇は貴方達には無いわよ!」
「何がダイヤモンドローズ騎士団よ!バカバカしい!痛姫様ならぬ痛隊長様ってか!」
ギャハハという笑い声と共に、アンジュだけではなく、ヒルダ、サラ、ロザリー達も現れた。
「さり気に私をディスってない?」
「ごめん……♡後でベッドで癒やしてあげるからさ……♡」
「いちゃいちゃしてるんじゃない!!」
サリアは激怒して二人に殴りかかる、然し、機体の鉄拳は分厚い装甲に砕け散った。
「まさか私達がセックスだけしていたと思っていたの?やる事は変わらないってさっき言ったじゃない!」
一見拉致された時と外見は変わらないが性能は上がっていたようだ。
「アンジュ、弱い物イジメショーを更に盛り上げないと、観客であるキングに申し訳が立たないわよ!」
ヒルダがそういう、するとアンジュ達は下腹部にある黒い淫紋に触れた。
すると機体とパイロットスーツが黒を基調とした、いかにも闇落ちした悪魔的なデザインに変わった。
「みんな負けられないわよ!愛と正義は勝つ!」
「何が正義よ!愛と正義なんていう今どき子供でも信じないお題目を信じるお花畑ちゃんね!」
戦いは残念ながら一方的だった、そもそもゾクシュの基地の奥深くなのだから罠があって当然のことである、床や天井から触手による攻撃を受けて、機体も彼女達も拘束されてしまった。
「離しなさいよ!この変態!」
「人の事は言えないでしょ、プリティサリアちゃん」
地べたで拘束されているオンナも今から犯そうとしているものも、その上に立っていて見下しているものも一斉に笑いだした。
「まぁ、茶番はここまでね、行くわよ!」
アンジュが淫紋に触れる、他の皆も次々と触れる、次の瞬間、彼女達にありえないものが2本ずつ生えていた。
「それは……!」
「ねぇクリス……♡あんなに私達愛し合ったのになんで怯えるのよ……♡」
「そ、それは……」
クリスは思考停止に近い状況だった、確かに自分達はなんの為に戦っているのか?
結果的に裏切ったとしても強い者についたほうが有利だし、ヒルダやロザリー達と戦うのは嫌だ。
ふと横を見る、サリアはとう思っているのか?
「あんた私の事大嫌いだったでしょ?私もあんたが大嫌いなのよ!だからレイプしたあとは殺すわ!」
「そ、そんな……」
流石にサリアも狼狽する、更にアンジュは触手の拘束を解く。
「まぁ、全裸で土下座したら許してやってもいいけど……♡」
「お願いです!殺さないでください!私は貴方とゾクシュの奴隷です!」
速攻で全裸になり、土下座をした、再び爆笑が起こり、エルシャは激怒した。
「貴方にはプライドやトモ様に対する忠誠心は無いの!バカなの!」
「アンジュ様、あんなこと言ってますぜ!」
「サラ黙らせて……♡後で奢ってやるから……♡」
「子供たちのことが心配なのでしょう?ならゾクシュキングの事を好きになりなさい、白旗は持ってないの?」
「嫌っ!やめて!」
「そんなテンプレートみたいな叫び声を上げて……♡黙らせて上げる……♡」
熱いキスで塞がれてしまった。
アンジュもレイプを初めて、他の者や床の触手も犯し始めた。
「もう駄目ね……あっ……♡太いのが子宮の奥まで……♡」
ドビュッ!ドビュッ!ドビュッ!
一時間後ザーメンまみれのクロスアンジュ組がいた。
(どうなるんだろう……私達……)
クリスがそう思った次の瞬間、アンジュ達の漆黒の衣装が白く元に戻り始める、機体も元に戻った。
「え?どういう?」
次の瞬間、アンジュ達はサリア達に銃を渡し、本人達も次々と触手を撃ち始めた。
「ざまあみろ!」
サリアはそう叫んだ。
あたり一面には変な液まみれの触手が散乱した結果になった。
「主演女優賞は貰ったわねサリア!」
「一体どういうことなの?洗脳されてなかったの?」
「実はね、この前の戦いの前にトモ様に言われたのよワザと攫われろって」
「演技の旨そうな奴らの同意を得てね、あんた達は大根足ってわけw」
「誰が大根よ!」
「それで、私もことの真相を知ったの、みんなトモ様の寵愛を受けた時ナノマシンを注入されたの、それが洗脳を解く薬になったって訳」
サリアがそう説明する。
「じゃあ私達はドッキリに引っかかったって訳ね……」
「敵を騙すには味方からって言うじゃない!」
「でもまぁサリアの全裸土下座は傑作だったけどね、アハハ」
アンジュの通信機が鳴る、相手はモモカだった。
「アンジュ様ご苦労さまです」
「モモカ、そちらはどう?」
「アンジュ様の脳内にあるナノマシンが、マップを皆さんに送ったので、攻略は容易になりました!」
「でかしたわ!モモカ!」
「はい!」
モニターの向こう側でモモカが敬礼をする、可愛い。
「私達の戦いはこれからよ!!」
アンジュがそう叫んだ。
「「「「「イエス・マム!!!!!」」」」」
彼女達は進みだした。
「アンジュ様、ナノマシンが今活動を休止しているので気をつけてください」
廊下を通り、次の大広間に移動した。
「ふん、ころころと裏切りよって!ゾクシュキング様のクイーンには私こそが相応しい!」
アプラサスと巨大なクモとグレイズを融合させた様な機体に洗脳され闇落ちしたカルタがそこにはいた。