それなりに幸せな家族だった。両親、兄弟、姉妹がいる7人家族だったのだが、誰かの目に留まり、家族は解消された。僕だけ、難を逃れた。魔法師では無かったから…
後で聞いた話では、僕の家族達は、完全なる調整体の開発、試験、製造の為の材料にされたそうだ。
僕だけ、引き取られた。ただの人間として、価値の無い人間として…役に立たない人間として…
引き取られた先で、僕の家族を襲った惨劇の概要は聞かされた。魔法師でない者はゴミだと思われていることを…あの世界は魔法師が牛耳っていることを…学校では習ってこなかったことだった。
「どうする?復讐したいかい?」
僕を引き取ってくれた方に訊かれた。
「魔法師…許せない…」
「そうかい。じゃ、君にも能力を授けてあげよう。魔法師に何かをする為の能力をね」
「どんな?」
「これから、鍛錬をしてもらう。ただでは授けられない。鍛錬を終えきれたら、その時には…」
僕は鍛錬と言う物をこなしていった。魔法師に一矢報いる為に…来る日も来る日も…休まず、寝ずに…
「もういいだろう」
始めてから、どのくらい経ったかもわからない日、賢者様から鍛錬の終了が告げられた。
「約束だ。まず、お前に、『根岸太郎』という名を与える。職業は教師兼研究者だ」
地上に戻る為に必要な身分だな。
「能力は『反射』『同化』『気流』を授ける。応用して使いこなせ」
僕の身体に様々な色の玉3個が吸い込まれて行った。
「仕事は、一高の教師、街の診療所だ。魔法師を痛めつけてこい。気の済むまでな♪」
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意識が覚醒すると、診察室にいた。設備を点検していく。う~ん…どうにか出来るかな?
カレンダーを見ると、明日から学校勤務のようだった。まず、どうするかな…
入学式の後、新任教師の紹介…『気術』が僕の担当教科のようだ。気術とは、体内に流れている気をコントロールする術のことで、体調管理や精神安定に用いられる。裏を返せば、相手の体調や精神を乱すことができる危険な術である。
始めての授業…魔法師には興味の無い学科なのか、寝ている者、他のことをしている者が少なくない。まぁ、注意は特にしない。雑魚教師と思われた方が好都合であるから。その一方で興味の有る者もいた。真剣に授業を聞き、ノートを取っている者が数名…
授業が終わり、自分にあてがわれた部屋に戻る。授業の無い時は、カウンセラーとして、この部屋にいないとダメらしい。勤務は15時までなので、最低そこまでいないとダメだ。まぁ、やることは一杯あるので、逆に残業しないようにしないと、ダメだな。
コンコン!
ドアをノックする音…応対に出ると、先程の授業にいた女生徒だった。
「どうしたのかな?」
「気の流れで、体調ってわかりますか?」
女生徒は診察希望のようだった。部屋に入ってもらい、盗聴、盗撮防止用の装置のスイッチをいれた。生徒の個人情報保護の為、カウンセラーの部屋の標準装備されている装置である。
カウンセリングの受付票に記入してもらう。これは、学校側が、各カウンセラーの部屋の稼働率を見る為の物だそうだ。
『1年A組 司波深雪』
と、記入された。
「そこの椅子に座って」
深雪は椅子に座った。
「これから頭に手の平をのせて、探査するよ」
深雪は頷いた。彼女の頭に手の平を載せ、彼女の気の流れを読み取っていく。う~ん…なるほど…これは使えるかな?
「なぁ、生理不順じゃないのかな?」
「えっ?なんで、それを…」
「そのせいで、身体が重いとかだるいとか、たまに頭痛がするんだろ?」
「そうです。病院で検査を受けましたが、原因が分からなくて…」
そうだろう。西洋医学では見付からないだろうな。
「治してあげたいけど、ここでは無理だ。後で、僕の診療所に来るのだったら、治してあげられるよ」
怪訝な顔で見る深雪。
「部位が部位だけに、セクハラ紛いな行動に見えちゃうから、学校では無理だよ」
監視カメラを指差した僕。
「あぁ…後で、言われるんですね…わかりました。お伺いします。兎に角、治したいんです」
深雪に、僕の名刺を手渡した。『整気院』と書かれた名刺である。裏には地図が描かれているのだ。
「15時まで学校に拘束なんだよ。で、戻って準備をするから、16時すぎにおいで。あぁ、検査と施術に2時間ほどかかるから、家の人には連絡をしておいてくださいね」
頷いた彼女は僕に一礼をして、部屋を出て行った。
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約束の時間に司波深雪が診療所を訪ねてきた。検査室に彼女を連れ込む。
「コレに着替えてもらえるかな?全部脱いでね。アクセサリーも全部外して。脳波と心電図を同時に測定するから」
彼女を脱衣所に案内して、バスローブを手渡した。恥ずかしそうに俯き、バスローブを受け取った深雪。暫くすると、バスローブだけを身に纏った深雪が、脱衣所から出て来た。
「ベッドに腰掛けて。脳波測定用のヘッドギアを装着するから」
ベッドサイドに腰掛けた深雪に、ヘッドギアを装着した。
「じゃ、横になって」
少しはだけ気味のバスローブを整えて、ベッドに横になる深雪。
「測定中は視覚と聴覚を、アイマスクとヘッドフォンで遮断するからね。ちょっと、冷たいけど…ゴメンな」
心電図用の電極を、深雪の胸などに取り付けていく。そして、アイマスク、ヘッドフォンを装着して…
最初の30分は、まっとうな検査をして、残りの時間で、この魔法師を調教していく。アイマスクとヘッドフォンにより、催眠状態に陥っている深雪。検査結果が出た後、本番を開始した。装着している端末装置をすべて外し、深雪に命じて、バスローブを脱いでもらった。薄ピンク色の乳首、張りのある乳房、汚れのない股間…
まず、柔らかなバージンタンで、僕の肉棒を舐めて貰った。大切そうに玉袋を両手で包み込み、優しく刺激をしてくれた。深雪の口元からヨダレが流れ始め、肉棒を口に含み、美味しそうにシャブリ始めた。口に含むのがキツくなると、下の口でしゃぶり始めた。妄想をしていた行為を、ここぞとばかり披露している深雪。原因は身体は大人の入り口を通過したが、心と精神が追い付いていない為の、身体のアンバランスによる生理不順。雑誌や、同性の友達との会話により、妄想が渦巻くが実際にする勇気が無い為、妄想だけが膨れあがり、自分を追い込んだようだ。『エロくてダメは子』と…
僕の上で飛び跳ねている深雪。気を測定すると、正常な流れになってきている。滞留すると悶悶さに繋がるが、身体はここまでの治療という名の行為に満足しているようだ。
「ご褒美をあげるよ♪」
お尻の穴から、薬を入れていく。大腸で即吸収される媚薬。今の科学では検出されないヤツである。
「あぁぁぁ…いい…もっと…もっとください…」
乱れまくる深雪。蜜が大量に湧き出て…肉棒を入れると、自ら腰を動かし、更なる刺激を求める。乳首はこれでもかとそそり立ち、透き通るような肌の乳房には、青筋が幾重にも浮かび上がっている。単なる盛りのついた雌犬になった魔法師の女…そして、彼女の中に放出する。僕の精液は、今後他の男性の精子を殲滅するコーティングを子宮内、卵管内に施し、僕の子供しか生めない身体にする。子供を授かるタイミングは、僕の死後にセットされている僕の精子。受精をして、そのタイミングまで凍結されるはずだ。これが、魔法師への復讐の第1段階である。
気の流れから受精を確認して、深雪とシャワーを浴び、深雪にはバスローブを着てもらい、ベッドで寝るように指示を出した。
「根岸先生…」
目覚めた深雪。
「どうかな?具合は。原因は取り除いておいたけど」
しばらく、自分の身体の変化を確かめて、
「あぁ、軽いです。頭もすっきりしています」
「それは良かった」
深雪を脱衣所に案内して、衣服を着て貰う。
「治療費はどのくらいですか?」
笑顔の深雪に聞かれたので、請求書を差し出した。
「保険適用外の治療法なので、高いとは思うけど、教え子割引を適用してあるよ」
「8割負担ってことですね」
現金払いをした深雪。魔法師はお金持ちなのだろうか?
「では、また、学校で♪」
晴れやかな顔で帰って行った。
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翌日の昼休み…学食で喰うか迷っていると、深雪が弁当を作って持って来てくれた。
「お口に合うかわかりませんけど…」
「いや、有り難く貰うよ」
僕のカウンセリングルームで、昼飯を食べることに。
「で、調子はどうかな?」
「ありがとうございました。頭痛も無く、快調です♪」
嬉しそうな深雪。
「あぁ、たまには検診に来た方が良いかな。再発して悪くなる前にな」
「はい♪」
何を仕込まれたかを知らない深雪は、僕のシンパになっているようだ。
放課後、深雪が一人の女生徒と共に現れた。
「先生、彼女の治療をお願いします」
って…深雪の連れを椅子に座らせて、手の平を頭に載せて、気の流れをスキャニングしていく。出血しているようだ。どこだ?
「深雪、証人になってくれるか?出血しているようなんだ。身体を触るけど、性的な行為でないと証言してくれるか?」
こんな序盤で性犯罪者落ちはマズい。
「はい!」
彼女の身体に手を当てて、出血箇所を探す…う~ん、ここかぁ…
「深雪、悪いけど、机の上にあるヘッドセットを僕につけてくれるか?」
「はい」
言われた通りにしてくれた。このヘッドセットは、魔法大学付属病院の救急センターに直結している。
「一高の根岸です。お世話になっています。急患の受け入れをお願いします。体内出血です。僕の見立てでは子宮内です。本来剥がれ落ちる物が癒着して正常な部位ごと、剥がれようとしています。内視鏡で癒着部を切り離すことが必要だと思います」
「了解しました。今から、救急チームを派遣します」
「お願いします」
気の流れを操作して、出血量をコントロールしていく。
「深雪、彼女の両親に連絡できるか?」
「彼女の友達に頼んでみます」
情報端末を取りだして、連絡をし始めた深雪。そうこうしていると、救急チームが到着した。
「心臓と子宮が並行になるように運んでください」
「ネギ先生も一緒に来ていただけますか?出血コントロールを続けて欲しいんです」
って、依頼された。救える命は救いたい。復讐とは別な話である。
「わかりました。深雪、もう1つお願いを頼めるかな?」
「何でも言ってください」
「隣の小野先生に、ここの施錠を頼んでくれる?戻れそうもないから」
「わかりました」
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緊急搬送した女生徒、光井ほのかは、僕の見立て通りだった。正常な部位ごと剥がれ落ちていたら、大出血していたかもしれないそうだ。
魔法師の女性って、子宮トラブルが多いのか?研究書と格闘かな?って、なんで、魔法師を救う手立てを考えているんだ…復讐する相手なのに…救いたい気持ちと復讐心の板挟みである。生徒以外の魔法師でも殺してくるかな…
闇に同化するように、夜の街へと向かう僕。