※この作品はR-18です。

愚かな復讐者   作:もっち~!

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手がかり*

---千葉寿和---

 

達也君にネギの生前の本名を聞いた。『四宮凪』…これがアイツの本名だそうだ。姉の美香、妹の美優…3名も名前が判明した。それらの名前でデータ検索するが、『削除済み』と表示された。

 

「あぁ、上からの圧力で、いなかったことにした証だ」

 

上司が残念そうな声を上げている。次に『四宮牧場』で検索してみた。しかし、検索がヒットすることは無かった。

 

「国家ぐるみで隠蔽なんだろうな。国が関与して非人道的な実験って、国民に言えないからな」

 

涼しい顔をして上司が言った。こうなることは、分かっていたのだろう。

 

「電子データ上ではな♪」

 

うん?上司が大きな箱を、俺のデスクの上に置いた。

 

「当時の紙ベースの調査資料だ。千葉、役立てろ♪」

 

スゴく嬉しそうな顔の上司。長年に渡って、モヤモヤしていたのだろう。

 

「ありがとうございます」

 

箱の中をチェックした。現場写真、供述調書、戸籍抄本や住民票の写しなど、この捜査におけるお宝情報が満載だった。

 

「問題は…どう事件化するかだな」

 

「そうなんだ、そこが問題だぞ。時効は成立している。肝心の凪君は人間では無いんだし、難しい案件になるぞ」

 

案件から事件へなる日は来ないのかもしれない。でも…捜査は続ける。余罪を見つける為にも。

 

 

 

---ネギ---

 

七親父の部屋にいる。ここは盗撮、盗聴を防ぐ結界で護られた、七親父のプライベート空間だそうだ。で、定期マッサージ及び気の調整中である。

 

「親父、週1日だけの6休みで、2プレイまでにした方がいいぞ」

 

真由美の父親を親父と呼んでいる。七親父に対する、僕なりの譲歩である。

 

「うん?どこか悪いのか?」

 

「心臓がちょっとなぁ。検査機器ではわからない程度のノイズを感じる」

 

気の調整を兼ねて健康診断もしている。

 

「心臓かぁ…」

 

「魔法師に関する本を読み漁ったけど、健康被害に関する物は皆無だった。それって、デメリットには目を瞑っていたのだろうね。僕の研究では、魔法師の魔法は身体に何かしらのダメージを蓄積するみたいなんだよ」

 

「そうか…魔法師の研究って言えば、強化とか進化と増強って感じだったからな。ネギくらいだよ、健康面からの研究するヤツは」

 

「使い捨てだったの?」

 

「調整体にかぎらず、魔法師だって道具だぞ。なんで、こんな世の中になったやら…で、ネギ、薬で治るのかい?」

 

腹這いで寝ている七親父の表情はわからない。

 

「薬では無理だよ。病気では無いから。できる限り、気の調整の時に治療はするけど、無理はダメだよ」

 

「わかった…ネギ太郎の言う通りにする。孫の顔を見たいからな。それで、誰を貰ってくれるんだ?」

 

娘3人から一人を選べと言われていたのを、思い出した。

 

「誰も選ばない。その代わり、親父として接しているだろ?僕に多くを望まないでくれないかな。先が無いんだから…」

 

公安からの情報で僕の正体を知った七親父。

 

「そんなことを言うな。俺よりも長く生きろよ。できる限り、ネギに協力はする」

 

「でも、僕は子種は無いよ…」

 

「分かっている…でもなぁ…そうか。養子になればいいのか。で、うちから婿として送り出してやる♪」

 

相手の家に失礼だと思うが…

 

「だから、飼うのは禁止だよ。僕は自由でありたいんだ」

 

「縁組先に、迷惑を掛けたくないからだろ?」

 

うっ…何で知って居るんだ…少し動揺する僕。

 

「ふふふ、動揺しただろ?図星なんだな…お前は優しすぎる。お前が生きている時に知り合いたかったぞ」

 

有り難い言葉として受け取っておこう。

 

--------

 

七親父の部屋を出ると真由美がいた。聞き耳を立てていたのか?

 

「親父に用か?」

 

「違うわよ!ネギに用よ!」

 

何を怒っているんだ?

 

「スキンケア用品は持って来ていないけど」

 

「そうじゃないわ!ねぇ、父と何を話していたの?」

 

会話内容が気になるようだ。

 

「世間話…真由美の話題は無かったけど」

 

「そう…それなら、いいわ」

 

って、僕に抱きついてきた真由美。

 

「ちょっと、私の部屋に来ませんか?」

 

返事を待たずに、真由美の部屋に連れ込まれた僕。

 

「何か隠し事があるのですか?」

 

う~ん…盗聴、盗撮し放題の部屋で、話せる訳無いだろ。

 

「何も無いぞ。ソレより、真由美に訊きたい事がある」

 

「なんですか?」

 

「服部にセフレとは都合の良い女と習ったのだが、何の都合だ?」

 

「えっ?!はんぞー君…なんて事を言うのよ…」

 

真由美の顔が茹だって行く。恥ずかし系の事なのか?

 

「いえ…それは…」

 

「摩利に聞いたら、摩利は違うと言っていた。真由美はどうなんだ?」

 

「ですから…うぅぅぅぅ~、生徒会長である私の口からは言えません!」

 

なんだ、その解答は…

 

「そうか…じゃ、帰るよ」

 

「えっ!帰っちゃうんですか?」

 

涙目で僕を見る真由美。コイツ、どうされたいんだ?愚か者の僕にはわからない。

 

「授業内容とか考えないと、来年雇って貰えるか、わからないから…」

 

「私に永久就職しませんか♪」

 

意味がわっかんない。コイツの言う言葉は…

 

「考えて置くよ。じゃ、またな」

 

こうして、七草家から脱出した。

 

--------

 

と、言っても、帰る家は無い。夜は狩りの時間だし♪狙いを大亜連合の工作員に代えていた。受精卵の製造装置の在処を知る為である。

 

「貴様、何者だ?!」

 

拳銃で撃たれるが、フルカウンター倍返しをして、仕留めていく。死体を秘密の部屋に持ち込み、解体をして、脳から記憶を読み出していく。あぁ、工作員達の内臓は売れそうな部位が少ないので、動物園の動物に寄付している。

 

知っているヤツに中々出逢えない。大亜ではなくUSNAサイドなのか?

 

 

出勤前、響子の部屋でシャワーを浴びる。血の臭いを消す為だ。

 

「また?」

 

響子に訊かれた。

 

「大亜じゃないのかな?USNAかな?」

 

呟く僕。

 

「ねぇ、もうダメだよ」

 

僕に泣きすがる響子。毎晩、殺し歩いている僕を止めたいようだ。

 

「止めたら、僕は消える…」

 

「それはダメ!もっとダメだよ」

 

更に力強く縋り付いてきた響子。だけど…せめて、製造装置だけでも破壊しないと…

 

「仕事に遅れるよ、響子♪」

 

笑顔だけしか返せない愚かな僕。どうしてあげれば、響子は安心してくれるのだろうか。

 

--------

 

学校へ行くと…休みだった…はぁ?

 

真由美に連絡すると、

 

「夏休みですよ!先生、学校の日程くらい覚えて置いてくださいね」

 

って、言われた。夏休みなのか…そうなのか…

 

「夏休み明けに、論文コンペって言うのがあるんです。先生、教護チームで参加決定だから♪」

 

それは聞いていないぞ…がくっ!凹む僕…

 

「ネギ!」

 

僕を呼ぶ声…声のした方へ振り返ると、私服姿のエリカと美月がいた。

 

「もしかして、夏休みを忘れて出勤か?」

 

頷く僕。

 

「おいおい…お前、大丈夫か?働き過ぎじゃないのか?」

 

「かもしれない…」

 

「今からプールに行くんだけど…どう?」

 

「やめておく」

 

「泳げないのか?」

 

「回答は拒否だ!」

 

「そうなのか、ふふふ」

 

回答していないのに、何故かエリカにバレている…二人と別れて…プールか…悪戯するかな♪僕の脳裏に良く無いことが浮かんだ。

 

 

 

---千葉エリカ----

 

う~ん…皆、大胆な水着である。ハイレグビキニ…いや、私もであるが、深雪のプロポーションが羨ましい。美月の胸の大きさに憧れる…う~ん、ネギだったら、誰を選ぶのであろうか?

 

うん?ウォータースライダーが有る。あれ?このプールにこんな物があったっけ?などと考えて居たのだが、皆で体験することになった。見た目、物凄く長い距離のスライダーである。360度ループが2箇所も有るし、どんな構造なんだ?

 

物珍しい為か、長蛇の列である。次々にスライダー入り口に吸い込まれていく。出口はどこになるのか想像出来ない。いや、目視すら出来ていない。なんだ、これは?そして、私の番…え!頭から投入され…

 

頭がぼぉ~っとする。何も身に着けていない感覚…水流が身体を包み込み、身体を舐め回し、交わっていく。身体の中で蠢く何か…3つの穴から入り込む、何か太い物…

 

 

「エリカ…大丈夫?」

 

深雪の声…覚醒していく意識。ここはどこだ?へ?手足が拘束されて、狭い部屋にいる。私、深雪、美月、雫、ほのか、七草先輩とあの女。水着は着用している。なんの為にこんな目になっているんだ?

 

「ここは?」

 

「サウナ室みたい…」

 

サウナ室…温度計を見ると90度くらいを指していた。

 

「ウォータースライダーの先って、これ?」

 

皆、頷く。何かの罠に嵌まったらしい。マズいだろ、これって。

 

「深雪、達也君は?」

 

「お兄様は、来られてません」

 

「七草先輩、服部先輩は?」

 

「はんぞー君と十文字君が来ているんだけど…あの二人も、ウォータースライダーしていたから…後、摩利の彼氏も…」

 

修次兄様もかぁぁぁ…うん?湿度が徐々に上昇しているんだけど…蒸されるのか。熱くて意識が朦朧としていく…

 

 

何かの振動で意識が目覚めた。先程とは違う状況である。どこか真っ暗な場所に縛られて吊り下げられているようだ。どんな体勢で縛られているのかは、見えないのでなんとも言えないのだが、股間は開脚気味で、乳房の上下左右に細い縄の感触がある。口には何かを咥えさせられていて、そこから何かが滴下されていた。飲んじゃダメな液体の予感がする。だけど、飲み込まないと、口から溢れ、鼻呼吸しか出来無くなる。拷問か?

 

ネギの顔が浮かぶ。アイツ、どうしているんだ?来ていないのかな?助けてくれないかな…

 

 

 

---ネギ---

 

特設のウォータースライダーは大入りであった。頭から投入なので、抵抗が出来無い。みな、頭から媚薬の中に突っ込んでいく。スライダーの中で選別が行われていた。包茎男子、それ以外の男、女生徒達、月経無し女子、閉経女性、それ以外の女。

 

男は全員、精巣だけを溶かす薬液につけている。精子の製造が出来無いだけで、性交は可能である。女は卵巣だけを溶かす薬液である。卵子の生産が出来無くなる。でも、偽装で月の物は来る設計である。男性を分けたのは、薬液の濃さの問題である。包茎男子は薄めで充分であるから。女性も同様で薬液の濃さの問題である。女生徒達は別メニュで、閉経女性は媚薬三昧では有るが…

 

全員水着なので、脱がす手間が無いのが良い。あぁ、女生徒諸君は、全裸にして、燻蒸庫に入れている。全身から溜まっている物を出し切らせる為である。麻酔代わりに媚薬を使ってはいるけど…

 

燻蒸庫をモニタリングすると、エリカ達が悶えていた。脱水しないように、身体の水分量を量りながら、水分補給はさせている。全身汗まみれの女子って、なんで萌えるのかな。いいなぁ。

 

 

 

---千葉エリカ---

 

「エリカ…大丈夫か?」

 

身体を揺らされて起こされた。アニキだった。あれ?なんで?

 

「大丈夫そうだな」

 

「何か遭ったのか?」

 

頭の中がぼぉ~っとしている。記憶が曖昧なんだけど…

 

「プールでテロが起きて、プールにいた全員が、失神していたんだ。特にお前達は脱水状態で…ここは病院だよ」

 

病院…うっすらとネギが誰かに処置をしているのが見えた。

 

「何があったんだ?」

 

「何って…う~ん…うぅぅぅ~ん…そうだ!ウォータースライダーに入って…」

 

「お前もか…あのプールにはそんな設備は無かったぞ」

 

無かった?え?でも…

 

「皆、同じ証言だな…精神干渉系魔法師の仕業か?」

 

「アニキ、終わったよ」

 

「すまない、ネギ」

 

え?ネギがアニキのことをアニキ呼びしている…そのことに衝撃を受けた私。なんで?

 

「今夜も行くのか?」

 

「あぁ…僕の生きがいだ。止めるなら、止めていいよ」

 

「止めない…気をつけろよ」

 

二人の会話、何か意味深である。なんのことを言っているんだ?気になる。でも、私はストレッチャーで病室へと運び込まれた。

 

 

 

---ネギ---

 

遥の部屋で収集したデータを解析している。遥は僕のアレをご賞味中だ。プールには大亜関係者もUSNA関係者もいなかった。都会のプールでやらないとダメかな。

 

あの黒いヤツを量産しているってことは、製造工場はデカイはずだよなぁ。受精卵製造、遺伝子調整、そして成長待ちの3工程を同じ場所でしているはずだよな。外的要因を排除して管理していると思われる。少しでも外的要因が入れば、イレギュラーになってしまうから。

 

デカイプラントを、しらみつぶしに、探すのでは効率が悪いしなぁ。地下施設だとお手上げかぁ。売り払ったとしても、移動は出来無いと踏んでいる。プラント状態で引っ越しは無理だろうし、3つの行程のどれか1つが欠けても、成立しない作業だと思うから。

 

そうなると…そうか!培養液かぁ。受精卵を成長させて、戦えるまでに18年は必要に思われる。短期間で大量製造となると、成長促進剤が必要か、時間系の魔法師が不可欠である。その辺りから探るかな。

 

「ネギ君、そろそろいいかな?」

 

遥が交わりたいようで、僕の首元を谷間で刺激してアピールしている。

 

「そうだね。明日からの方針も決まったし」

 

僕の返事を聞き、遥が嬉しそうに、僕のモノを体内に収めていった。

 

 

 

 

 

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