---千葉寿和---
最近、妙な事件が多い。魔法師の変死事件が多発していた。背後関係はまるで無しの人物達。共通点は魔法師であることだけだ。師族内の抗争でも無さそうである。師族関係者以外の者も犠牲になっているし。もう1つの共通点は男性であること。女性問題のもつれを考えて見たが、共通する女性の影すら無い。何がどうなっているのやら。
「警部、今回も同じです。ガイシャは自分の能力で殺されていますよ」
フルカウンター能力持ちが犯人だと目星は付けてはいるのだが、魔法師協会に問い合わせても、そのような能力者の登録は無いって返事が来ている。協会に属さない、はぐれ魔法師の仕業か?
「魔法師に恨みを持つ者ってことは?」
部下の一人が呟いた。
「男の魔法師全員を恨む者か?そんなのゴマンといるだろうな。魔法師でない一般人なんか特に恨んでいるだろう。魔法師以外はゴミって言うヤツが多いから」
「ですよね…」
でも、調べて見る価値は有るか?過去に、魔法師によって、酷い目にあった人物の捜索とか…
「その線で調べてみるか。どうせ、手がかりが無いんだし。空振り上等だ!」
---ネギ---
根岸太郎だから、親しい人間は、僕を『ネギ』と呼ぶ。胡散臭い治療院にいるから。ネギも臭いしねぇ。
5月に入る頃には、固定客、いや常連客、いや定期通院者が出来てきた。深雪とほのかの口コミ情報が、徐々に浸透しているようだ。僕は彼女達を復讐の道具にしているのに、彼女達は僕を命の恩人的に扱ってくれている。その為、罪悪感が復讐心を揺らしている。僕は愚か者なのだろうか…復讐する相手を救っている僕は…
「肌が若返るって本当ですか?!」
昼休み、生徒会長の七草真由美が訪れて、僕に詰め寄ってきた。一緒に弁当を食べていた深雪、ほのか、雫が苦笑いしているし。
「お前達、何を流したんだ?美肌ケアなんか、学校で出来無いだろ?」
「え…っと…この前してくれましたよね」
あぁ、深雪に軽く施したことはあったような。
「私、生徒会の仕事をしていて…で、会長さんに美肌ケアをどうやっているかって、しつこく聞かれて、昨日ぽろっと…」
深雪が宣伝したのか…う~ん、困ったなぁ…まだ、大掛かりに仕掛ける装置を作り上げていないのだが…
「どうなんですか!先生!大事なことですよ!」
真由美にとっては大事なことかもなぁ…
「肌年齢は28だから?」
固まる真由美…しまった!心の声を口に出してしまった…
「私…28…なんですか…ねぇ、先生…」
「手入れはどうしているんだ?」
「売れ筋の化粧品セットを使っています!」
「あれって、20歳以上の為のだぞ。10代のお前に効果有ると思っていたのか?」
がーーーん!って効果音が聞こえそうな驚き方の真由美。
「え?そうなんですか?」
ほのかが訊いてきた。
「だよ…だって、考えてみな。肌質が違うだろ?10代と言えば、まだ完成していないんだから。そこに完成品に施す物を手当しても、悪くなると思わないか?」
「劣化…恐っ!」
雫が震えている。
「まぁ、そんな感じだよ」
「先生…助けてください…」
僕に縋る真由美…う~ん…
「じゃ、放課後、おいで!顔半分だけ、試してあげるから」
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放課後、初めての満員御礼状態となった僕のカウンセリングルーム。真由美はベッドに横たわっている。それを見守るギャラリー達。深雪、ほかの、雫も興味津々で見ている。隣の小野先生もいるし…
「学校内だから、お試し程度のことしかしませんよ。真由美の顔の左半分だけ簡易的な施術をします。施術後、右半分と比較してください」
オペ用の薄手の手袋をした。そして、瓶の中の液体を筆に付けて、真由美の顔に塗っていく。
「まず、油脂分を取り除きます。液体が油脂分と反応して泡立ちます。本格的な場合は泡立ちが無くなるまでするけど、今手持ちに薬液はそこまで無いから…」
塗った傍から泡立つ液体。「お~」って驚きの声がいくつか上がっている。ティッシュで泡を抜き取り、次の液体を塗っていく。
「次に古い角質層の除去と毛穴の汚れを除去します。これはタンパク質と脂肪分を溶かす液体です。溶液自体は揮発性であり、除去したい物だけ、顔の表面に置かれた状態になります。これらを専用のテープで貼り付けて除去していきます」
フェースマスク状のテープを真由美の顔にのせて、密着させていき、一気に剥がした。剥がしたフェースマスクのテープ側をみんなに見せた。
「こんなに…」「すごい…」「恐い…」
最後の液体を筆で塗っていく。
「で、これが10代用に開発したスキンケア液です。これを浸透しなくなるまで、重ね塗りすれば終了です」
塗るそばから浸透していく液体。どんだけ乾いた肌なんだ?浸透しなくなった液体をタオルで拭って終わりだ。
「真由美、終わったぞ!」
自分の指で両頬をツンツンして、
「うそっ!何これ…全然違う…」
涙目になる真由美。皆こぞって、真由美の頬をツンツンしていく。
「別物…スゴい…」
「先生、施術をお願いします!」
って、声が多数。う~ん、液が足り無い…増産しないとダメだ~!
「学校では出来無い。僕の治療院に来てください。後、治療じゃないから、高額になるよ」
女性と言う生き物は、美への投資はするようで、高額でも構わないらしい。液が足り無いことを理由に、少し待ってもらうことにした。ゴールデンウィークは予約で一杯になる…嬉しいやら、哀しいやら…
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真由美が治療院を訪れた。まず、誓約書にサインをさせる。トラブル防止の為だ♪サインを終えた真由美を脱衣室につれて行く。
「全裸になって!アクセサリー類も全部外して」
えっ!って顔になる真由美。
「顔だけじゃ無くて、全身のスキンケアをする。それが当治療院の方針だ。いやなら、帰ってくれ」
突き放すように言うと、黙って頷き、脱衣室に消えた。美の追究は心の警戒を解く効果があるようだ。
全裸になった真由美。そんな彼女の顔を除いて、身体をカプセル状の装置入れた。
「身体は全自動装置でケアする。顔だけ手で施術をする。軽く目を瞑って♪」
素直に言われた通りにする真由美。気を操作して、意識を刈り取って、作業を開始した。最初の1時間は正規のルーティン。後半の1時間は調教のルーティンである。
ケアの終わった真由美の身体は気持ちが良い。全身マシュマロのようである。勿論内部もだ。セルフのやりすぎか、男出入りが激しいのか知らないが、アソコは赤黒く変色していた。なので、未使用の状態へしてあげてから、食する…
僕との行為は、真由美の記憶には残らない。真由美の身体に染みこむだけである。
「いい…もっと激しく…いい…」
激しく腰を振る真由美。カルテにプレイスタイルを書き込んでいく。プレイ中の映像も残しておく。真由美の谷間サンドは気持ちが良い。深雪や雫では味わえに刺激である。谷間に挟んで、亀頭を舌で舐めていく。新たなサービスだな。
最後に真由美の中で出しまくって、一緒にシャワーを浴び、彼女の全身をチェックして、バスローブを着せて、ベッドで寝て貰う。
「えぇぇぇっ!これ…私ですか?」
脱衣室から真由美の驚きの声が上がった。
「何か、不具合でもあったか?」
「いえ、逆です。すごい…スキンケアって恐いなぁ」
満足してくれているようだ。良かった良かった♪脱衣所から出て来た真由美は、満面な笑顔であった。裏で何をされたかを、知らないって、恐いよな。
「先生、定期通院って、どのくらいの間隔で通院すれば良いんですか?」
「そうだな。1ヶ月くらいは、保たして欲しいな。まぁ、維持出来る化粧水もあるけど、別売りだよ」
「買います!買わせてください♪」
この世界の女子高生って、金持ちなんだ…こんな高額なのに…その行為に目が点な僕。
---千葉寿和---
まるで容疑者が出て来ない。毎晩一人が犠牲になっている。なぶり殺しだったり、ガイシャの能力で殺しだったり…だけど、GW前になると、死体無き行方不明事件に、変貌していった。現場には身分証だけが、死体の代わりに残されている。
「まるで、犯人像がわからない!くそっ!」
分かっていることは、ガイシャは総て男の魔法師で有ること位だ。やはり、恨みか…
「魔法師が恨まれるような事件は、見付かったか?」
資料室で過去の事件のデータベースを調べて貰っている。
「未解決ですよね?」
「だと思う。解決だったら、犯人を消して終わるだろうよ」
「警部…事件にすらなっていないってことは無いですか?」
捜査員の一人が、新たな展開を口にした。
「そうか…それかもな。事件にならないと、捜査はされない。だと、すると闇が深くなるなぁ」
事件にならない事件…十師族絡みの事件だ。圧力や権限で事件そのものを消してしまう。証拠や関係者すら消してしまう。この世界の暗部である。この国に潜伏している、この国の敵対組織かもしれない。あいつらなら、事件化させずに何かをしているかもしれない。
「じゃ、方針を変える。失踪事件に的を絞ろう。大規模な事件をあぶりだしてくれ」
家族や一族郎党が失踪させられたのかもしれない。そんな予感が脳裏に浮かび出した。
---藤林響子---
珍しく達也君から連絡があった。
「今、いいですか?」
「いいわよ」
「調べてもらいたい人物がいます。一高の教師兼カウンセラーで根岸太郎という人物です」
「うん?一高の教師?何かあったの?」
「いえ、事件性は無いのですが、俺の妹がエラく気に入った教師なんですが、前歴が調べられないんです」
前歴が調べられない?手元にある情報端末で検索をしてみる。国が保有するデータベースを検索できるのだが、確かに検索出来無い。
「こちらでも検索をしたけど、出来無いわね。その人物はどういう人なの?」
「女生徒達の抱く信頼は厚いです。俺の妹ですら心を奪われた位ですから。担当教科は『気術』です」
気術か…厄介な相手だな。現代魔法では無いので、防御のしようが無い。
「洗脳とは違うの?」
「違います。信頼です。絶対的な信頼感を抱いています。まるで信者のようです」
「教祖みたいなマネをしているの?」
「していません。淡々と教務をこなしている感じです。ただ、命を救われたり、心を救われたりした者が多々いるようです」
治癒持ちか?
「わかった。調べてみるわ。わかったら、連絡をします」
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根岸太郎は治療院を経営していた。気術を用いた民間療法に近い施術らしい。通院経験者の声を聞く限り、保険適用されないので治療費が痛い以外、問題が無いそうだ。赤ひげ先生なのか?
出身校は、この国では無いようだ。なので、前歴が出ないらしい。海外留学者という区分になるのか。治療院に行ってみるか。
治療院の施術時間は17時からだった。中に入ると、灯りの暗い待合室、受付には呼び鈴が1つ置いてあった。それを鳴らした。
『どういう症状ですか?』
インターフォンから声が聞こえてきた。
「少し怠いんですけど…」
『1時間ほどお待ちください。施術中ですから』
と、言われた。なので、待合室で待ってみる。ひんやりとする空気が身体に纏わり付く。ふと、胸を揉まれている感覚がしてきた。胸に視線を移すが、何もされちない。なんだ?ここは?警戒をする。
「あっ!」
何?達しただと…その場に力無く崩れるようにして倒れた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒い息遣いだ。いつ、そんなに激しく動いたと言うのだ?
「大丈夫ですか?息荒いですね。診察をします。コチラへどうぞ」
男性が声を掛けてきて、私を診察室へと誘導した。私の身体は彼に続いた。私の意志とは別に…
「全部、脱いでください」
男性の目の前で、着ている物を脱いでいく私。まさか、術に嵌まったのか?
「うん?蜜が大量に…溜まり過ぎですね?」
割れ目から浸み出す液体。ポタ!ポタ!と音を立てて床に滴下している。私は男性により、四つん這いにされた。目の前に差し出される男性の肉棒。飢えたメス犬のように、ソレを舐める私。舐める度に身体に快楽という刺激が与えられていく。完全に相手の術に嵌まっている私。脱出しないとダメだ。しかし、身体は彼の肉棒を欲し、とうとう口に頬張り、しゃぶっていた。彼の味が舌を通じて脳に届く。美味しい…こんな美味しい物があったのかと思うくらい。もっと味わいたい…
彼の上で身体を上下させ、踊っている。彼に私を堪能して貰う為だ。体内のヒダが、彼の肉棒に纏わり付き、締めたり、緩めたり、なぞったりしている。胸には搾乳器が取り付けてあり、私の新鮮なミルクを彼がストローで飲んでくれている。ミルクの出を良くするため、自分の手で乳房を揉みほぐしていく。
床に倒れている。力無く…起き上がる力は残っていない。
「もう終わりですか?独立魔装大隊の少尉様が、僕に何のようですか?」
答える気力すら無い。床材の感触が気持ちが良い…お尻を持ち上げて、お尻の谷間を広げていく。彼はお尻に何かを注入した。全身が蕩けていく。割れ目から潮が吹いている…こんな気持ちいい行為ってあったんだ…
「今後は通院してくださいね。藤林響子さん」
「はい♪」
答える気力が無いのに、返事をした私。心と体が分離した気分だ。
---司波達也---
響子さんから調査結果が届いた。『問題無し』だそうだ。結果を直接伝えて来ないことに、違和感を覚えた。まさか、根岸先生の手に墜ちたのか?
根岸先生との直接対決はしたくない。それは、妹と敵対する可能性があるからだ。証拠を積み上げて、妹を説得してからで無いと、危険である。