※この作品はR-18です。

愚かな復讐者   作:もっち~!

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運命の交差点*

---藤林響子---

 

明日から休暇を取ったはずが、ダメになった。緊急の作戦が行われるそうだった。

 

「柳の身体がまだ見付からないのが、気がかりだが、大黒特尉より依頼が入った。休暇を申請した者もいるが、取りやめてもらう」

 

隊長からメンバー全員に指示が出た。達也君から依頼?目的は同じかな?

 

「九校戦に向かう大黒特尉の乗車していたバスが、謎の機械人間の集団に襲われたそうだ」

 

「機械人間?それって、サイボーグ化したジェネレーターでは?」

 

同僚の真田君が質問をした。ジェネレーターとは、調整魔法師の自己意志と感情を奪い、思考活動を外部から統制された生体兵器化された魔法師のことである。

 

「だと思う。大黒特尉からの情報では、高周波ブレイドでも、関節以外にダメージが入らなかったらしい」

 

「体術での制圧も難しいのか」

 

「更に、自爆用の爆弾が内蔵されていて、電気的な不具合により、自爆するらしい」

 

「では、統制回路の破壊も出来無いのですか?」

 

私が質問をした。これまでのサイボーグタイプは、電気系の能力者により、制圧はできたのだが…まさか…

 

「出来無いそうだ。電子回路に流れる電流を逆流させた途端、爆発したそうだ」

 

これまでの欠点を補った改良タイプ。ネギ君の話では深雪さん狙いのようだけど、本来の目的は何だ?

 

「では、どう戦えば…」

 

「もしかしたら、柳はソイツにやられたのかもな」

 

体術でも武器でも電気的にも制圧出来無いのか…どうすれば…

 

「大黒特尉からの情報で、通用したのは、司波深雪の持つ新たな魔法だけだったそうだ」

 

「厄介ですね。我々でも制圧出来無いかもしれない」

 

「だが、生徒の身の安全を守ることは仕事だ。倒さないでもよい、今回は護る事が目的だ」

 

 

 

---ネギ---

 

「明日のお昼に歓迎レセプションがあるから、全員出席よ。それまでに設営班は、設営を終わらせてね」

 

真由美の声で、今日はお開きとなった。狩りに行こうと思ったのだが、あの機械人間対策が無いと危険と判断して、今夜は大人しく…むふふふ♪

 

情報端末に響子からメッセージが着信した。

 

『ごめん、ダメだよTT』

 

とあった。休暇が取れなかったのか。う~ん…予定が狂った。どうするかな…自分の部屋に戻った。生徒用の部屋はそれなりに広いらしい。澪達の部屋は豪華らしい。僕の部屋は、ビジネスホテルのシングルみたいな感じだ。ベッドと机と簡易冷蔵庫があるだけ。所謂寝るだけの部屋だ。

 

そうだ。手立てを考えないと…深雪が授かったのは、爆ぜたって言っていたから『ダイヤモンドダスト』だと思う。ダイヤモンドの微粒子を光速で撃ち出し、全身蜂の巣にする為、爆ぜたように見えるのだ。僕には使えない魔法だな。たしか氷系だったもんな。

 

僕の使える魔法は移動系程度だ。鍛錬の殆どの時間を気流のマスターに充当してしまった為、他の術を学ぶ時間が無かったのだ。う~ん、どうするかな。気流では無理かな?後、出来そうなのは、酸化を促進させて錆びさす。でも、錆びない金属の可能性があるし。高周波ブレイドで斬れないって、新素材の可能性が大だよな。

 

後は、油か…でも歯車で動いていないだろうな。モーター駆動なんだろうな。そうか、水晶振動器を破壊すればステッピングモーターは制御不能に出来るかな?地脈の微細振動を誘導すれば…

 

後は…ネジかぁ…ネジに振動を与えて緩めて、接合部を不安定にとか…いやいや、もっとクリティカルな方法ってないかなぁ~自分の能力の無さに嘆く僕。

 

アレコレ知恵を絞っていたら、悶悶と…時計をみると0時かぁ…そろそろ寝たかな?ターゲットの部屋に移動した。

 

 

ターゲットは寝ていた。熟睡である。Tシャツだけ着て寝ている。二人部屋であるので、もう1つのベッドに、もう一人寝ている。そっちは、面倒なので起こさない方向にしたい。

 

鼻の穴から魔法の粉を吸い込ませていく。鼻粘膜に触れると溶けて、ガスを発生させ、体内に吸収されていく媚薬である。

 

「うっ…ん…」

 

5分くらいで変化した。既に下の口にはヨダレがうっすらと浮き上がってきた。Tシャツを利用して、両手と視界を拘束した。

 

 

 

---渡辺摩利---

 

修次さんとデートをしていた。彼は珍しく積極的で、私をベッドに押し倒してきた。Tシャツで両手と視界を拘束して、全裸にしていく。複雑である。ネギにもらった強壮剤の効果だと思うと…でも、これで私達は一体になれるはずだ。

 

既に股間は塗れている感覚がある。彼は私の臭いを嗅いでいるようだ。敏感なクリに彼の鼻息が当たる。たったそれだけの刺激で、身体中が準備オーケーになっていく。彼が入って来た。太い…避けそうな痛み…根元に向かう程、痛い…でも気持ちが良い。膝を抱えられて、太い物が更に奥へと押し込まれていく。

 

え!それ以上先はダメ…子宮口に到達して、子宮に入ろうとしているのか、身体の中で、子宮が押し上げられていく。

 

全身に電気が走ったような痛み、遂に侵入したようだ。私の膝裏は彼の肩に引っかけられているようだ。彼の両手が胸を責めてきた。親指と人差し指で乳首を摘まみ、捏ねたり引っ張ったり…その間、彼の腰はゆっくりとであるが、力強くピストン運動をしている。横隔膜が子宮に押し上げられる。苦しい…でも気持ち良い…

 

そして、彼の唇が私の唇とドッキング…下唇だけ吸い込まれて行く。もう、今宵は、彼の玩具である。彼のしたいように、遊ばれていく。

 

朝日が差し込み始めた頃…彼の気配が消えた。消えた?どういうこと?Tシャツを解く。なかなかほどけずに苦戦だ。こんな姿を、隣にいる真由美に見られたく無い。え?真由美が寝ている横で…なんて大胆な修次さん。

 

気が緩んだ私は、気が付いた。股間の割れ目から流れ出ている液体らしきもの、お尻の沢伝いにお尻に向かっていき、お尻を通過する時の感触が気持ちいいことに…両方の膝はベッドサイドにひっかけられていて、大股開きの状態である。こんな姿は、誰にも見せたくない。早く、シャワーを浴びないと…

 

漸くTシャツから脱出した。次なる難問…膝がベッドサイドから外れない。正確には足が痺れて動かないようだ。腕も痺れていて力が入らない。四苦八苦して片方の膝を奪還出来た。もう片方は、楽に抜けた。身体中が痛い…全身筋肉痛である。兎に角、シャワーを浴びないと…

 

 

 

---七草真由美---

 

シャワーの音で目が覚めた。時計を見ると6時だ。摩利は朝風呂派なのか?ベッドから起き上がるとふらつき、摩利のベッドに手が触れた…え!なんで?このねっとり感って…マットレスの沈み具合から、そこが股間であることが明白である。それって、隣の私が寝ているのに…男を連れ込んで…う~ん…

 

ガチャ!

 

シャワールームのドアが開き、バスローブ姿の摩利が現れた。

 

「え!真由美…起きて居たの?」

 

私が目覚めていたことに、驚く摩利。

 

「ね、摩利…私達親友だよね?」

 

摩利の顔が強張っていく。

 

「これ、どういうこと?」

 

私は笑顔で接しているつもりだが、摩利の表情からすると、そうでは無いようだ。

 

「これ…って…」

 

私の指差した場所を、恐る恐る触れる摩利。

 

「あっ…いや、これは…あのね…真由美…」

 

狼狽えている摩利…お前ぇぇぇ~!

 

「彼がねぇ、来てくれて…」

 

彼?彼がいるの?聞いていないんですけど…親友なのに…

 

「で、ごめんね…魔が差したというか…」

 

本当に申し訳なさそうな摩利。

 

「で、彼って、誰?」

 

「千葉修次さん…千刃流の次期家元…」

 

あぁ、千刃流の道場に通っていたものね。って、教え子と先生の姉弟を越えた愛…ネギと私も有りってことになるのか…

 

「あのね…真由美…」

 

「内緒にしてあげる。その代わり、協力してね♪」

 

摩利を味方につけた私。

 

 

 

---ネギ---

 

朝食は、ホテル定番のカリカリベーコンとスクランブルエッグと珈琲とオレンジジュースをてんこ盛りで食べる僕。

 

「先生…タンパク質にタンパク質ですか?」

 

服部がつまらない事を訊いてきた。

 

「好きな物を食べる。僕の流儀だ。栄養素は関係無い」

 

そもそも人間出ない僕は、栄養は入らない。ここで素朴な疑問が浮き上がる。食べた物はどこに行くのだろうか?内臓なんか無い、思念波の集合体の僕の身体…う~ん…

 

僕にとっての難しい問題を考えていると、晴れやかな表情の摩利と真由美がやってきた。僕の前に座る摩利、僕の隣に座る真由美。

 

「それ、おいしいんですか?」

 

真由美の質問に頷く僕。真由美が同じ物を取りに向かった。この隙に…摩利に情報端末の画像を見せた。大股開きで膝をベッドサイドに引っかけた全裸の女性の首から下のショット♪画像を見た摩利の表情が固まった。

 

次のショットは股間部分を拡大した物だ。白い液体らしき物が、お尻の沢を流れている様子である。

 

「わかった?今後も頼むね、摩利さん♪」

 

真由美が戻ってくる気配を感じて、情報端末をしまった。

 

「うん?どうしたの?ねぇ、摩利?」

 

目を見開いて僕を見ている摩利。

 

「ねぇ、摩利!」

 

真由美の語気を荒げた声で、我に帰った摩利。

 

「え?ゴメン…考え事よ」

 

「あぁ、彼氏のことね♪ねぇ、ネギ先生、今夜は暇ですか?」

 

今夜?

 

「真由美が忙しいだろ?明日から、九校戦開催なんだから」

 

はっとした真由美。凹んでいるようだ。

 

「そうだった…本来の目的を見失っていました」

 

「まぁ、怪我しないようにね。怪我人がいると、僕は忙しいから」

 

「ですよね…」

 

--------

 

レセプション会場へと向かう。生徒達は制服で、僕達は平服である。会場は立食パーティーのようで、各学校ごとに、大きめなテーブルが振り分けられているようだ。

 

「真由美、服部、気を抜くなよ」

 

二人に声を掛けると、二人が他の生徒達に注意をしてくれた。僕の傍には澪、洋史君、深雪、達也、水波がいる。

 

「あっ!ネギ太郎みっけ!」

 

索敵をしようと、集中し始めた時、聞き慣れた、ここにはいない筈のヤツの声がした。声の主を見るエリカだった。隣に美月もいる。

 

「エリカ、どうしたんだ?ウェイトレス姿って、身売りされたのか?」

 

「違うよ~、バイトだよ。選手に選ばれない生徒に斡旋されるバイトなんだよ。休憩時間中は、試合を観戦出来る上、バイト料がもらえて、衣食住も問題ないんだよ♪」

 

と、嬉しそうに話すエリカ。

 

「美月、夜は暇か?」

 

「えっ…」

 

僕の問い掛けに戸惑う美月。

 

「おい、ネギ太郎よ。そこは私に声を掛けろよな!」

 

美月の胸が気になると言うと、この場で打ち捨て御免にされそうだな。

 

「じゃ、エリカ、夜、暇か?」

 

「何するんだ?」

 

「調教♪」

 

「はぁ?お前、生徒を調教したいのか?このエロ教師が!」

 

エロ教師…いい響きだ♪

 

「私は身持ちが堅いんだよ」

 

「私がお相手しますわ」

 

僕に抱きつき、澪が耳元で囁いた。

 

「え?ネギ太郎の彼女?」

 

「彼がお世話になっています」

 

にこやかに頭を下げる澪。苦笑している訳知りな仲間達。

 

「え…え、え、え、マジか…お前、こんな美人が…彼女?」

 

ものスゴく驚いているエリカ。驚き過ぎだ。

 

「エリカ、そろそろ、行かないと、バイト料を減らされるよ」

 

美月の警告にはっとしたエリカ。美月と共に配膳準備室に向かって行った。やっと、索敵が出来るよって時に、壇上から異様な気配を感じた。達也と澪も反応した。何がいるんだ?手で合図を送り、十文字と服部に伝えた。

 

僕はいつでもフルカウンターを放てるように身構えた。澪と水波は、障壁を発動できるように壇上を見据えている。攻撃は達也まかせだ。いや、真由美もいるか。

 

壇上には女性がいるだけ?いや、違う、老人が立っている。気配を空気に同化させているのか?

 

「澪、あの爺は?」

 

「ゴメンなさい、気配しかわからない」

 

「達也は?」

 

「たぶん、九島烈だろう。俺や澪さんすら判別出来無いくらいに気配を消せる人物だと」

 

達也も見えていないのか?もし、コイツが襲撃者だったら、マズいぞ。

 

「達也、真由美、壇上の女性の5センチ左だ」

 

「「了解!」」

 

「ほぉ~、私が見える者がいるのか。気配だけを感じるだけでもスゴいのに。ふふふ」

 

壇上のマイクが九島烈の声を拾った。一高以外の生徒達は、声の主の烈を探しているようだ。

 

「ネギ、本当に壇上にいるのか?」

 

服部に訊かれた。頷く僕。

 

「もし、アイツが敵だと…服部、死を覚悟するレベルだぞ」

 

ツバを飲み込む服部。

 

「そんなに緊張せずとも良い。私は敵では無いからな。うん?狙撃手が2名、防御が3枚か?もし私が敵なら、君達は殲滅だぞ♪」

 

楽しそうに挑発する老人。だが、ヤツの言っていることは正しい。もし、ヤツが敵ならば。深雪しか助けられない気がする。

 

「試しにやってみるかな、そこの若いの♪」

 

ヤツが術を放ってきた。だけど、澪が反応できていない。僕は澪の前に立ち、フルカウンター倍返しをした。

 

「何?」

 

ヤツの魔法により壇上が破壊されていく。クソ!避けたのか…壇上の女性は幻だったようで、破壊された壇上には老人がぽつんと立っていた。

 

あんなのを撃ち込むって、敵対行為だと思うんだけどね!

 

「これはうかつに撃て無いですね。『反射』が使える者がいるとは。では、これはどうですか?」

 

えっ?接近戦か?瞬動術で、深雪に迫る老人。深雪は気づいていない。ふざけるなよ!僕は相手の土俵に載った。空気に同化して、瞬動術で、深雪の前に立ち、アイツと接近戦を繰り広げた。徐々に深雪から離れていき、それに伴い周囲のテーブルが次々に破壊されていく。

 

烈の攻撃をフルカウンターして返却していくが、それを受け流しつつ、攻撃の手を休めない烈。

 

「ここまで出来る者がいたのか…」

 

会場の中央辺りで老人の動きが止まり、デカイ魔法が僕を襲った。なるほど…カウンター出来無い系を撃ち込んで来た。回復系のリバースである。回復系はカウンター出来無い。しかし属性を治癒から激痛に置き換えると、相手に死の苦しみを与える。

 

でも、僕には効果が無い。本当の死を体験しているから。こんな物ではなかったよ♪

 

「何…効かないだと…まさか、聖域の戦士か…」

 

ビンゴだよ♪次はどうする?

 

「誤算だったよ。まさか、聖域があっちサイドにいたとはな」

 

「お前が僕の家族を殺したのか?!おい、九島烈よ!」

 

脳裏に浮かんだ術を唱えた。

 

『紫煙の十字架』

 

烈が十字架に磔られて、紫色の煙に包まれていく。苦しそうに悶える烈…苦しめ!もっとだ!

 

「まずい!深雪、澪さん、止めてくれ!ネギが死んでしまう」

 

達也の悲鳴のような声が遠くで聞こえた。深雪と澪に抱きつかれ、術の発動の反動を受けた僕は、彼女達の胸の中でマインドロストした。

 

 

 

 

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