朝起きて、好きな奴が自分を抱きしめて眠っていた時、どう反応するのが正解なのか迷う。それも昨日あんなところを見られた挙げ句その場で私に告白してきたので恥ずかしいやら嬉しいやらで昨日はもう調子が狂いっぱなしのまま寝た。確か昨日は手を繋いで寝た記憶はあるが抱きしめられてはいないはず。というか力強いなカネキ。
先に起き上がろうと思ったが無理だった。カネキの腕の力が強くて抜けられない。というか当たってる。固いの当たってる。オメガの抑制剤効いててよかった。でもどうしよう。と思っていたらカネキが起きた。
「おはよう、アヤセちゃん・・・気分、どう?」
「おはよ・・・私は大丈夫だけど、その・・・あんた」
この状態、なんて言えばいいのかななんて思ってたらカネキも自分の状態に気付いたのか真っ赤になって私を引き離した。
「ご、ごめん。ちょっと僕トイレに・・・」
「・・・私、抜こうか?」
「え」
カネキがもっと真っ赤になった。やめろこっちだって恥ずかしくて顔熱いんだから。
「経験なくて、下手でもいいなら・・・だけど」
「ほんとに!?」
「う、うん」
なんか凄く嬉しそう・・・ならいいのか?
カネキは下だけ脱いでベッドに腰掛け、私はカネキの足の間に入って床に座る。外気に晒されたそれは思っていた以上に張り詰めていた。
「じゃあ、お願いします」
「う、ん・・・」
口に含んでおそるおそるゆっくりと舌を這わせ出てくる体液を吸う。なんだか人間の肉より味が薄いけどこっちのが味的にうまい。どういうことなんだろう?普通喰種そのものは人間より味が悪いから、こういうのだって同じなのかと思っていたけどどうやら違う・・・のか?頭の片隅でそんなことを考えつつ、カネキが気持ち良くなれるようにやり方はいまいちわからないが必死に舌を動かす。
「う、根本も、触って」
カネキに言われて付け根の部分も片手で扱くと限界なのか私の頭に両手を添えて引き離そうとするが―――
「あっ、も、出る!」
「んん゛っ」
間に合わずほとんど私の口に出された。なに、この味。さっきのよりずっと濃くて甘くておいしい。カネキは急いで私から引き離したけど、当の私はぐちゃぐちゃと味わうように口の中でカネキの精液を咀嚼し少しずつ飲み込んだ。
「?!アヤセちゃん、それ飲んじゃダメなやつだから!!」
「や」
「嫌って・・・」
「だって、すごくおいしいの。濃くて甘いの。・・・そうじゃなくてもカネキのだったらいくらでも・・・」
ほわほわしている頭で思っていることをそのまま話す。とカネキが真っ赤になってた。あ、あれ私なんでこんな素直に言って・・・
「ご、ごめん。変な事言って。時間、大丈夫?」
「え、あ!大学!!」
そこからは着替えて支度してカネキを送りだしてのてんやわんやだった。送り出したあとはとりあえずヒートが収まっているわけではないので、カネキの部屋から出ずに洗濯や掃除(といっても物を動かさない程度の)などの家事をしつつカネキの帰りを待つことにした。でもそういえば今日「あんていく」のバイトあるのかな、とほんの少し寂しく思いながらカネキのベッドで瞼を閉じた。