アヤセとカネキの初です。
両想いになって番になったのでカネキが救われる描写があります。
「・・・なんで逃げるの」
「離、して・・・頭と体、おかしく、なる」
ヒートの始めの時のようになっているアヤセちゃんを抱きしめているけど、あの時以上にこれはまずいかもしれない。彼女に当てられて僕もどうにかなってしまいそうだ。
「ここは・・・カネキの匂いで溢れてて、おかしくなりそう。匂いを嗅ぐだけで体が熱いの、お腹がキュンとするの。だから私はここにいれない。」
「どうして?ずっとここにいていいんだよ?」
「だって番でもないのにずっとここにいるわけにはいかない」
やっぱり、素直に言おう。
「じゃあ僕と番になって」
「なに、言ってるの・・・」
「言ったでしょ。僕は君が好きだって。・・・本当はもっと後に言おうと思ったんだ。でもここで手離すと君は一生戻って来ない気がするから・・・それとも僕と番になるのは嫌?」
やっぱり僕は狡いのかもしれない。君を失いたくないがために、こうして余裕のない君に選択を迫ってる。
「や、じゃない・・・やじゃないけどあんた、意味わかって言ってんの?・・・こんな面倒な奴と一生一緒にいなきゃならなくなるんだよ?普通、ベータの奴と一緒になるでしょ・・・私たちオメガほど、面倒な生き物なんていないんだから、よく考えろよ」
「考えたうえで言ってる。僕はオメガとかそういうの関係なくアヤセちゃんが好き。この一週間、アヤセちゃんと一緒にいれて幸せだと思うことはあっても面倒だとかそんなふうに思ったことなんて一度もないよ」
「う、そ」
「嘘なんかじゃないよ。・・・ねえ、僕のものになって。ずっと一緒にいてほしいんだ」
「カネキ・・・」
お願いだから、どこにも行かないで。君と出会ってから根付いて芽吹いたこの恋心は理性と本能でなぶられながらずっと君を映して想ってる。僕を見て。僕を―――
「・・・本当に、ずっと一緒にいてくれるの?」
「うん」
「どこかに行っても、必ず私のところに帰ってくる?」
「うん」
「―――そっか」
そしてアヤセちゃんは僕に口付けた。深いキスじゃない唇同士を合わせるだけの軽いのだった。
「私、カネキの番になりたい」
*****
キスしながら彼女の服を脱がしていく。一糸纏わぬ白くて細い、けれど柔らかそうでなめらかな肢体に思わず生唾を呑み込む。恥じらいながらもヒートの影響か物欲しげに僕を見るアヤセちゃん。
「アヤセちゃん」
「カネキの好きにして」
熱を孕んだ声と表情からそれは突き放すようなものではなく、言葉通り「好きにしていい」ということなのだと察する。
胸に触れてみる。それは想像していたより物凄く柔らかで僕の手に馴染むように形を変えては戻る。初めての感触に僕も戸惑いながら、けれどそのまま鷲掴みにして刺激を与え続ける。
「ふぁん!あ、んん」
「・・・っ」
胸を刺激するだけで融けた声を発して身悶えるアヤセちゃんに僕も順番、前戯を飛ばして早くも繋がりたいと思ってしまっているけどそれはダメだ。アヤセちゃんは僕に委ねてくれたけど、なるべく彼女の身体に負担がかからないようにしたい。だから前戯は入念にやっておかないと。
「カネキ、ごめ、ん 私 も、ほし」
「!」
真っ赤になり両足を擦り合わせながら催促してくるアヤセちゃんの秘部を見るともうそこはこれでもかというくらい濡れそぼっていた。これならいけるだろうか・・・
僕は彼女のそこにあてがう。
「あ、あ、カネキ。は、早く来て」
「うん、優しくできなかったら、ごめん、ねっ」
ズプププププッ!!
「ひっ、あああああああ!!」
「っ」
一気にアヤセちゃんの中に挿入する。中は狭くて熱くてでも凄く気持ちいい。イってしまいそうなのをなんとか我慢してゆるゆると抜き差しを始める。
ズ ズ ズ
「あ、はぁカネキ」
「アヤセちゃんっ」
ズン!
「ひああ!」
「ごめん、本当に加減できないかも・・・っ」
ズンズンズンズン
「あ!あん!はげし、ああ♡」
「はっ、ぁ」
どうしよう。あまりにも気持ち良すぎて腰が止まらない。
「っあ!出る!」
ビュルルルルルル!!
「あはぁ!んあああ ナカぁ」
「まだ、だよ」
「?」
把握出来ていないアヤセちゃんの身体を反転させてお尻を突き出すように四つん這いにして腰を掴むと再び愛液と精液が溢れるそこに一気に突き刺した。
「っ~!!」
「はぁ、ぁ」
僕は一度動くのをやめてアヤセちゃんに覆い被さる。そして項を一撫ですると――――――
「愛してるよ、アヤセちゃん。」
「!カネキ」
ガリィ!!
思い切り噛み付いたのだった。
*****
あの後は僕が満足するまでヤって結局アヤセちゃんは動けなくなってしまった。うんごめんね、お互いにヒートの影響受けてたとしても後のことは考えておくべきだった。だからベッドの端っこで丸くなってプルプル震えるのやめてください。凄く可愛いけど僕がいじめてるように見えるから、いやあながち間違っちゃいないかもだけど・・・。
「あ、アヤセさーん・・・」
「・・・・・・」
「ゔ!」
ゴロゴロ転がって僕の目の前までやってくるとそのままタックルをかましてきた。それで今度は僕から離れなくなる。
「アヤセちゃん・・・」
「今度一緒にチョーカー買いに行ってくれたら許す」
「チョーカー?」
「首の痕隠さないと色々ありそうだから・・・この傷はあんたと私だけのだから、見世物じゃないし」
「うん、じゃあ今度の土曜日、一緒に出掛けよう。これからアヤセちゃんの分の日用品も揃えないといけないし」
「あ、でもアオギリ・・・」
「その点に関しては僕が行くよ。アヤセちゃんたちが「あんていく」で壊した備品代請求しに行くからそのときにでも言っておく」
「そういえばそんなことも・・・はあ」
アヤセちゃんは頭を抱えて溜息を吐いた。ひょっとして中間管理職的な立場にでもいるんだろうか?
「カネキ」
「何?・・・っ」
「ん、んん、ちゅ」
「ふ、は、ぁう」
名前を呼ばれて顔を見ようとすると同時に深く口付けられた。ゆっくりと離れる動作に名残惜しさを感じつつ、僕はアヤセちゃんを見直した。
「大事なこと、言ってなかった。大好きカネキ。番になってくれてありがとう―――愛してる」
「!」
「ごめん、らしくなかった。・・・忘れろ」
「ううん。ありがとう――――――あのさこのまま抱きしめて寝てもいい?」
「うん、いくらでも」
こうして休日の朝が過ぎていく。
先に寝入ってしまったアヤセちゃんの事を抱き直そうとしてほんのすこし動いて気付く。
―――あれ、なんだか顔が濡れてる?
こころなしか視界も歪んでいる。もしかして、いま、僕は泣いてるのか。自覚するというのは恐ろしいもので、それからとめどなく目から零れ落ちていく。どうして?
「う、ぐす」
「っカネ、キ?泣いてるの?どこか、痛い?」
寝ていたアヤセちゃんも起きてしまった。でも涙が止まらない。
「アヤセ、ちゃん」
「・・・うん。カネキ」
そのまま彼女に甘えるように強く抱きしめた。アヤセちゃんは僕を抱きしめながら頭を撫でてくれた。
頭を撫でてもらうなんて何年ぶりだろう。
強く求めてた相手に受け入れられたこと。
その相手からも有り余るくらいの愛を注いでもらえること。
――――――アヤセちゃん。好きだよアヤセちゃん。僕は君と一緒に生きたい。君を守ってずっと一緒にいたい。
「アヤセちゃん」
僕は彼女と一緒に生きることを決めました。