※この作品はR-18です。

オメガバース黒兎   作:紗代

8 / 11
カネキくんの日記その2です。尻切れトンボっぽいです。



幸せ日記

☆月≒日

今日からまたいつも通りの日常が始まる。いや、ひとつだけちがう。アヤセちゃんが僕の帰りを待ってくれている。

朝一緒のベッドで起床して身支度を整えると大学に行こうとする僕にアヤセちゃんからキスがあった。触れるだけですぐに離れていった。赤くなったアヤセちゃんが服を握りしめながら「・・・いってらっしゃい」と言ってくれた。僕を朝からどうしようっていうんだ。可愛い。

大学が終わってあんていくに行くと怖いけどトーカちゃんに事の顛末をかいつまんで話した。地下でサンドバッグにされたけど僕の場合下手すると3秒で治ってしまいもっとぼこぼこにされかねないので色々大変だった。

でもトーカちゃんは何となくそうなると予想していたようで、家に置きっぱなしになっていたアヤセちゃんの服をくれた。家に帰ってアヤセちゃんに渡すとかなり驚いてた。

 

 

 

☆月*日

今日は万丈さんの案内でアオギリの樹のアジトに行って来た。ああ、早く家に帰ってアヤセちゃんと一緒にいたいなあ、なんて考えていると熱烈な歓迎(バトル)があったので全員適当に裏拳や掌底で対応してたんだけどみんなふっとんで動かなくなった。

そして幹部だというエトさんやタタラさん、ノロさんのもとに弁償の代金請求とアヤセちゃんがオメガで僕と番になったのでここに戻って来ないことを話した。タタラさんから攻撃されたけど僕には通用せず結果的にタタラさんがボロボロになった。

代金の方はともかく、アヤセちゃんの交渉はやや渋られた。アヤセちゃんはアオギリの幹部だったうえ、その類い稀な感覚から組織の目の役割もしていたらしい。でも僕もアヤセちゃんを手離す気は更々ないのでなんとかもぎ取った。僕が如何にアヤセちゃんのことが好きかを語ったら途中で強制終了された挙げ句ドン引きされた。なぜ?

エトさんがげんなりしながら青い顔(包帯で覆われてたからよく見えなかったけど震えてたし雰囲気的に)で「重い・・・これは逃げられんわアヤセちゃんガンバ・・・」って言ってたのは気のせいだろう。

ちなみに一番この案件で抵抗したのはタタラさんだった。後で知ったことだけどアヤセちゃんがアオギリにいたのはタタラさんにスカウトされてだったらしいのでたぶん妹や娘が嫁に行く気分になってしまったのだろうと思われる。

 

 

 

☆月♧日

待ちに待ったアヤセちゃんとの約束の土曜日。僕がアヤセちゃんに選んだチョーカーは四葉のクローバーがモチーフのシンプルなデザインのものだった。アヤセちゃんも気に入ってくれたようだしさっそく付けてもらいそのまま日用品や雑貨を買いに行った。

ついでにお互いに服を見立てることになり、さすがというか、動きやすそうでシンプルだけどセンスの良さげなものを選んでくれるアヤセちゃんは凄い。逆にアヤセちゃんの服を選ぶことになり、女の子の服を選ぶなんてしたことなかったけど、アヤセちゃんに似合いそうなレース付きワンピースをチョイスした。試着してから女の子らしい恰好に戸惑っているのか赤くなりながら「に、似合う?・・・」と聞いてきたのはもう悩殺級に可愛かった。あのワンピースも凄く似合ってて選んでよかった。

最後に、ランジェリーショップに行き着いたときは緊張した。ただアヤセちゃんは僕に下着を選んでほしいとの事なので僕も入ることになった。レースやフリルがふんだんに使われている可愛らしいデザインの物を買って店を出るまで生きた心地がしなかった。たぶん2時間くらいいたんじゃないのだろうか。アヤセちゃんは胸が大きいので可愛らしいのはもちろん、まずサイズが合うのがなかなかないらしく苦戦していた。女の子って大変なんだなあ・・・

 

 

 

☆月☆日

今日は僕の誕生日だった。大学でヒデから祝われ、あんていくでも祝ってもらい家に着く。玄関のドアを開けるとこの間買ったワンピースを着たアヤセちゃんが待っていた。あんていくの誕生会で遅くなったのにそれでも寝ずに待っててくれたのだ。ラッピングされたプレゼントをもらってからキスされた。首筋と唇に。「今日から明日の終わりまで、なんでもいうこと聞く」と抱き着かれた時点で一瞬だけ思考が停止した。いいんだろうか・・・本当に好きにしてしまって。迷いながらキスしてワンピースを脱がすとこの間買った下着を付けてくれてた。似合う、凄く可愛い・・・あ、まずい。本格的にスイッチ入った。

 

その後は彼女の宣言通り明日の終わり・・・は学校があってだめなので今日から今週の休みまでに延ばしてもらい堪能した。

 

 

 

X月♨日

アヤセちゃんがあんていくに顔を出すようになった。といっても僕を迎えに来るだけなのであまり長居はしないのだけれど、それでもアヤセちゃんは一歩ずつ前進しているように思う。アヤセちゃんの首のチョーカーを見て事情を知るあんていくのみんなは改めて僕らを祝福してくれたし、トーカちゃんは「認めるけどもしアヤセを泣かしたりしたら・・・わかってるよな?」とちょっときつめの喝をいれてくれた。四方さんは「・・・アヤセをよろしく頼む」と静かに言っていた。その時僕もアヤセちゃんも??とよく分からないままだった。

 

 

 

ⅹ月△日

昨日なぜ四方さんがああ言ったのか分かった。

今日は早めに上がらせてもらえることになってたんだけど店長がイトリさんのバーから帰って来ない四方さんを心配していたので僕が迎えに行くことになった。迎えに行くと四方さんがべろんべろんに酔っていた。イトリさん曰く祝い酒らしい。四方さんは絡み酒らしく赤くなりながら色々しゃべっていてその大半が僕とアヤセちゃんのことだった。そして驚きなことになんと四方さんはトーカちゃんとアヤセちゃんの叔父さんらしい。幼い頃に両親を亡くし、そのうえオメガで人嫌い、トーカちゃんのもとから出て行ってしまったアヤセちゃんのことが内心心配でたまらなかったらしく、僕と番になり幸せそうにするアヤセちゃんを見て安心したのだと言っていた。

無性にアヤセちゃんを抱きしめたくなって四方さんを店長に引き渡すと家に急いだ。

いきなり抱きしめたからアヤセちゃんは戸惑っていたけど暴れたり悪態を吐くこともなく抱きしめ返してくれた。




チョーカーのデザインの四葉のクローバーの花言葉は「幸福」「私のものになって」です。
カネキくんはこの話では色々崩壊してますが、それはあくまでアヤセちゃんと結ばれたからであって、それまでの境遇は原作と一緒です。そのうえオメガバースの世界観の「世界の人口のほとんどがベータ」「アルファは数が少ない代わりに社会的に優遇され比較的高い地位に行き易いカースト最上位の存在」などがあるので浅岡家の人々がベータだった場合(というかこの話ではベータとして扱います)のカネキくんの待遇は原作より酷いと思います。
なのでアヤセちゃんへの愛は重いし、依存してるかもしれません。「まともそうに見えて一番まともじゃない」を地で行けたらなと思っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。