忘れた頃に出てくる貰い物は大体厄介者
「ふんふふんふふ~ん♪」
鼻歌を歌いながら掃除機を使って部屋を掃除している黒髪の女性。この世界の束である。忘れた人も多いため一応言っておこう。束は死後、彼の世と此の世の狭間である境界で海堂と言う男と出会い結婚。色々とあったが現在も境界で夫婦生活を営んでいる。
本格的に海堂と暮らすようになってからは、自分の身だしなみにも気を使う様になり、紫と言う奇抜な色から元の黒色に戻し、服装も白衣から動きやすいジーンズとセーターに変えている。更に自分でもちょっと痛いなと思っていたウサギの耳は、外してタンスの奥底に眠っている。再び目を覚ます時は来るのか気になるところだ。
「あれ?紙パック一杯になっちゃった?予備あったかな?」
どうやら掃除機の紙パックが役目を終えたみたいだ。少し古いタイプではあるが、何かと便利な所もある紙パックタイプの掃除機を束は愛用している。
「えっとこの辺に……」
タンスに上半身を入れて予備のパックを探している。整理が不十分なのかタンスの中は少し散らかっていた。見付けるには苦労しそうだ。
「あ、これかな?よっと……やった!大正解!」
誰もいないが小さくガッツポーズを決めて喜んでいる。その後、自分のやっていたことが恥ずかしくなったのか、少し顔が赤くなった。これが本当に世界を変えた天下の大天災の篠ノ之束なのかと聞きたくなる。
コロッコロコロ(オヒサシブリデス!)
「ん?……入浴剤?じゃないよね流石に。直也もこんなところに入れないし……」
出てきたのはピンク色のボタンみたいな形をした何か。替えのパックを引っ張り出した時に一緒に出てきたようだ。表面はザラついていて固形の入浴剤と変わらない感じがする。指に付いた粉の匂いを嗅いでみるが、良い匂いがするだけで嫌な感じはしない。
「良い匂い……桜みたい。まるでお香…ん?お香?あ!これお香か!だからここにあったのか!でもこんなところに入れたかな?まいっか!」
掃除機の紙パックを替えて残りを終わらせると、タンスから出てきたお香を皿の上に乗せた。付け方は分からないが、取り敢えず火を使えば良いのは分かっている為マッチで点火。燃え上がっても大丈夫な様に近くには水の入ったコップが置いてある。この時、束は終始楽しそうだった。
「楽しみだな~!どんな香りだろ?癒されると良いな~フフフ」
火を付けるとすぐに煙を出した。湿気ってはいないようだ。
「あぁ~。良い香り~。段々眠くなってき……ん?」
着火して数分。最初はお香の匂いに癒されて顔が緩みきっていたが、次第に何かがおかしいことに気が付いた。リラックスしきっているなら体から力が抜けて睡魔が襲ってくる筈だが、やって来たのは中途半端な睡魔。多少ぼうっとなるが、寝落ちするくらいではない。
「はぁ、はぁ、はぁ……あれ?汗?」
息が荒くなり汗が出てきた。それに体温も上り心拍数も増えてきている。
「まさかこれって!?」
お香の正体に気付き、急いで水で鎮火を試みた。だが時すでに遅し。体に力が入らずコップ掴むことすらできない。かけることができずに溢してしまった。
「ヤバい……!早く消さないと!」
手を伸ばすも、ズルズルと座っている椅子から落ちて床に経垂れ込む形になった。お香をつけてから5分程経ったが、体がとてつもなく疼いてきた。
「ンッ!……せめて、せめて人に見られない所まで、行かないと……!」
這うようにしながら人目につかない部屋まで移動し、どうにか疼きを納めようとした。
「はぁ…ンッ!直也ぁ~、直也ぁ~!はぁはぁはぁ」
海堂の名前を呟きながら、股に指を擦り付け疼きを発散させようとする。だが疼きは収まるどころが徐々に大きくなっていき、束1人では対処できない所にまで来てしまった。
「直也ぁ……早く帰ってきてぇ~……」
海堂の服を手に取り、匂いを嗅ぎながら更に指を擦り付けていく。ズボンも下着もぐちゃぐちゃに濡れているが、脱いでいる時間さえ勿体ないと言わんばかりに指を動かしていく。
「でよ~。台所の床が傷んで困ってるんだよ……見積もりだけでもしてくんない?」
「いや。私大工じゃなくて死神なんですけど。わかってます?最近私のことなんでもやる便利屋だと思っていませんか?」
「いやそう言う訳じゃねぇけどさ~。でもこっちとしては信用できる人に頼みたいからよ~」
「人じゃなくて神ですけどね私。日本には八百万の神がいるんですよ。その1つが私です」
「分かってるって。取り敢えず見るだけ見てってくれない?」
「はぁ……分かりまし―すいません。急用を思い出したので後日来ます。業者も連れてきますので」
「ちょっ!え?なんで急に!?」
「聞くな。急用だ。良いな?」
「……はい」
玄関のドアを開けた瞬間、死神くんは海堂の首に鎌を突き付けて問答無用で理由を言わずに家を出ていった。
「どうしたんだ?」
死神くんの行動を疑問に思うも、床を見てもらえるなら良いやと思って家の中に入っていく。
「ただいま~。束~。帰ったぞ~」
声をかけたのだが、何故か返事が帰ってこない。いつもなら顔を出したり返事をしたりするのだが、なにも帰ってこなかった。靴を脱いで上がると、部屋を1つ1つ見て回る。
「どこ行ったんだ?出掛けるなんて言ってなかったよな?」
そして、いよいよ束が逃げ込んだ部屋の前に来た。普通に開けようと思ったが、束の様子の違う声が聞こえたため少しだけ開けて覗いてみた。
「なおや、なおやぁ、ンッ!フゥンニュッ!」
自分の服の匂いを嗅ぎながら1人でしている束が目に入った。本来ならここで何故?だったり様子がおかしいことに心配するのだが、
(何あれ!?俺の嫁が超かわいい~!!!)
海堂は束の可愛さに悶えていた。
(なにあれなにあれ何なんだよ!俺を萌え殺す気か!?可愛すぎる!!)
両手で顔を押さえて悲鳴にならない悲鳴を上げて苦しんでいる。
「束」
「はひぃ!?」
一通り余韻に浸ると、部屋の中に入って束に声をかけた。突然の海堂の登場に間抜けな声を上げた束。海堂は自分の服を取り上げると、束に問答無用でキス。呼吸が乱れ十分に肺の中に空気を入れていない状態でされたキスに戸惑い、待ってと言うが海堂はそれを無視して続ける。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ、酷いよ直也ぁ!待ってって言ったのに!!」
「わりぃ。無理」
「へ?…ヒニャアアアアア!!!」
手早くズボンと下着を取って、上も胸が出る辺りまでまくり上げた。そして胸の下を同時にいじり始めた。今の束には強すぎる刺激で、腰を浮かせながら悲鳴に似た声を上げる。
「束、速くない?5回くらい連続でイッたと思うけど。そんなに溜まってたのか?」
「ち、違うよ!……お香?みたいなの使ったらこうなっちゃった……全然収まらなくて、直也が来るまで辛かった……」
「クソッ!かわいい……!!」
「え?なに?」
「いや、なんでも。それより、お香ってタンスにしまってたあれか?」
「うん……良い匂いがしたからつい」
(あれか~!!!)※第5話参照
束がおかしい原因が分かったところで、海堂は束の中にいれていた指をまた動かし始めた。
「んにゃっ!?」
「まぁお香の事は置いといて、入れていい?」
「そんなの聞かなくても良いでしょ…早く入れてよ///」
顔を腕で隠しながら海堂に入れることを促す。首まで真っ赤になっているため隠してる意味はないが、とてつもなく束が可愛く見える。
「じゃ、遠慮なくっ!」
「ッ!?く~~!!」
勢いよく腰を打ち付け、一気に奥まで入れた海堂。体の感度が上がっている束はその一突きで一瞬にして絶頂に達してしまった。
「大丈夫か?」
「大丈夫……だから。沢山、動いて!」
その言葉を皮切りに、海堂は全力で腰を動かし始める。あまりにも勢いが強いため止めようとするのだが、海堂は一切の制止を振り切って動き続ける。
「ひっくっ!あぁ!もうイってる!イってるよ!!直也ぁぁぁあ!!ンッ!」
束は既に何度とイっている。数えるのが面倒になる回数イッた。意識も何度か飛びそうになるのだが、偶然か狙っているのかは分からないが、そのたびに海堂が強く突くせいで意識が飛ぶことはなかった。
「うあっ……もうダメ…フゥッ!ハァッ!あぁぁぁ……」
「じゃあ、これで最後っ!」
「ニャアアアアア!!!」
宣言通りの最後の一突きで、海堂は束の中に精液を大量に出した。入りきらなかった分が逆流して外に溢れてきている。
「熱っい……」
「お前には負ける……満足したか?」
「うん///」
海堂は立ち上がると、束を抱えて風呂場まで歩いていく。汗やら何やらでぐちゃぐちゃになった体を洗うために向かっていく。
「成る程……あれ催淫効果のあるお香だったんだ」
「あぁ。死神のにーちゃんに貰ってな。束と初めてした時、不安で仕方なくて相談したんだよ。その時に貰った。結局使わなかったからしまってたんだよ」
(同じタイミングで相談してたんだ……)
海堂からお香の効果と入手経路について説明を受けながら、体を洗われていた束は、同じ日に同じ事をやっていたと知って少し嬉しくなっていた。
「んンッ!ちょっと!胸揉まないでよ!」
「わりぃわりぃ。でも先っぽ固くなってきたぞ」
「直也が弄るからでしょ!もう!……もう1回、ヤろっか///」
「うっ……じゃあ湯船の中で」
「うん。あ、でも今度はゆっくりするのが良いかな?」
「あぁ。ゆっくりな」
このあとナニがあったかは言うまでもない。因みにお香は完全に燃え尽き無くなっていた。
あれ?束……あれ?俺は一体誰を書いていたんだ?なお、今回のお香は2人の初夜のエピソードにて、死神くんが海堂に渡したものです。気になるかたは遡って確かめてみてね笑
次回は弾×鈴だよ~。感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いしま~す!
さぁ~て。今度のカップリングは?
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一夏×本音
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草加×千冬
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バジン×虚
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パトリック×ラウラ
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