「で?今日呼んだ理由は何ですか?結婚生活に何か問題でも?」
境界の喫茶店。そこに、死神君と束が話をしていた。因みに死神君は今日珍しく休日だ。現世での仕事が一段落して、その後に出す必要書類もまとめ終わり、上司から貰った休日。だが、束に呼び出されて潰していた。何故かいつもの死神姿だ。
「そ、その……結婚してからそこそこの時間が経つけど……ふ、夫婦らしいことなんにも出来てないから、アドバイスを貰おうと思って……」
「夫婦らしいこととは?」
「えっ!?えっと~……その、せっ…くす……とか」
「あぁ~……まだ海堂さん手を出してなかったんですね。意外と奥手なんですね~。てっきりもう初夜を迎えたものかと」
「///」
死神の返答に、恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にしている。自分から相談しておいてその反応は如何なものだろうか?
「何恥ずかしがってるんですか。自分から相談しておいて」
「だって……よくよく考えたら人に相談することじゃないと思って……」
人ではなく神だ。まぁ結構親しい間がら故、こう言った質問が出来るわけだが、確かに人に相談することではないな。
「では私にではなく、直接海堂さんに聞けば良いじゃないんじゃないですか?」
「その、もしかしたら、直也はそこまでヤりたくないのかなと思って……もし私だけがヤりたいと思ってたらショックだし……万年発情期だと思われたら嫌だし」
「あんたウサギでしょうが」
いやこっちは人間だから。お前疲れ溜まって失礼になってるぞ。ウサギはただのイメージだ。それに海堂の所に来てからはウサギの耳を付けていないし、紫色と言う奇抜な髪の色も黒髪に戻している。……お前のアイデンティティーどこに行った?
「もう、押し倒してみたらどうですか?彼の性格上、そのまま流れで抱いてくれますから」
随分と情けない感じになるぞ。まぁ確かに束がねだればそのまま受け入れてくれそうではある。
「じゃあ私は用事があるので、これで失礼します」
「あ、うん。休日にゴメンね」
2人分の代金を死神君が出すと、店を出ていき別の場所へと向かっていった。なんせ、今日は束だけではなく、海堂からも呼ばれているからな。休日なのにドンドン予定が面白いくらいに埋まっていく。
因みに食堂だ。海堂に呼ばれている場所がな。朝っぱらから束にされた自分にはどうでも良い相談をされた為、少しゲンナリしている。何となくだが、負のオーラが出ている気もするな。
「あ、来たか……死神のにーちゃん」
「今日はどうしたんですか?広い家への引っ越しですか?それとも新しいギター?それともそろそろマイホームですか?」
「いや。それなら不動産に行くか楽器屋に行ってるよ。いやそうじゃなくて、その束と夫婦らしいことしてないと思ってな……」
(こいつもかよ……!何でこの夫婦は俺に相談してくるんだ!本人に直接相談しろ!俺には関係無いだろ!!)
口には出していないが、内側では素の死神君が出てきている。流石に1日に2回連続でその質問をされれば、怒りたくなる気持ちも分からなくはない。
「何ですか?初夜がまだとかそんなことですか?」
「まぁ、そんなところだ……その、初めてで嫌な思いしたくないしされたくないだろ?」
「さぁ。私には経験が無いので分かりませんね」
流石にイラついているのか、返し方が素っ気ない。
「ヤることヤりたいなら、さっさとヤったらどうです?彼女なら受け入れてくれますから」
「いや失敗したらショックだし……」
「知りませんよ。初めてなら誰だってそんなもんでしょ。私は知りませんけど。もう今夜にでもヤったらどうですか?」
海堂の背中を押すような事を言うと、こちらでも2人分の代金を払って出ていった。もう予定はない。が、半日が過ぎている。休む時間が少なくなってしまったので、足早に自分の家へと戻っていく。
「だよな~。人に相談することじゃないよな~。ん?」
死神君が置いていった何かに気付いた。何かのお香の様な物と、一言書かれた置き手紙だ。
『マジで無理な時は使ってください。後は酒の力を借りるなり何なりして下さい。PS 押し倒せばどうにかなります』
まんまと実験台にされたな、この2人。まぁ、当然海堂には死神君の意図が分かるわけではなく、その香を受け取ると、店から出ていき、途中色々と酒やツマミを買っていった。
迎えた夜。今夜は海堂も束もソワソワしている。まぁ昼間に死神君にあんなことを相談したのだ。意識してしまって当然だろう。お互いに風呂には入ったが、その後沈黙の時間が続いていた。
「な、なぁ束。酒飲まないか?」
「え?あ、うん。飲む」
おもむろに海堂が酒を取り出し、飲むかと訪ねたら。特に断る理由もないので、束も一緒に飲む。と言うか、どこでその酒を手に入れた?『龍殺し』ってラベルに書かれてるけど。
因みに買うとき、店員に驚かれた。何でも、飲みやすいわりにアルコール度数が高く、それで痛い目を見た連中が結構居るらしい。だから、龍殺しって言う名前だが、今では『神殺し』とか『霊殺し』と言われているらしい。どんな酒だよ。
店員も、こんな厄介な物はとっとと売り払いたかったのか、驚きはしたが特に何も言わずに海堂に買わせた。まぁ、ここでは海堂も束も平たく言えば無職だ。一升瓶飲み干したところで、特に問題はない。コップに注いで、片方を束に渡す。
「あ、美味しい」
「あぁ。店員がギョッとしてたから不安だったけど、普通に上手いな」
やはり、店員の反応は少し疑問を持っていたようだ。だが、味は旨いし飲みやすいしで、2人ともガンガン飲んでいく。あっという間に半分来てしまった。この時点ではまだ意識はあり、呂律もしっかり回っている。だが、
「直也~!もっろ~」
急に束の呂律がおかしくなってきた。しかも顔が赤くなってきて、多少古い表現だが、目がグルグルの渦巻き上になっている。海堂はまだギリ大丈夫な様だ。
「もうよしたらどうだ?酔ってんだろ?」
「まらまららいじょうぶ~。もっろちょうら~い」
もう何言ってるか分かんねーよ。海堂から更に酒を貰おうとコップを掲げるが、そのまま動きが止まった。綺麗に固まっている。
「ん?束?……寝た?!」
「ねへな~い!!」
いや完全に寝てたぞ。急にガッときたが、数秒の間確かに束は寝てた。もうダメだと思い、海堂が引っ張って寝室まで運んでいく。酒が回っているためか、テンションが高くなっている。
「ほら。ベッドに着いたから早く寝ろ」
「え~、直也も一緒が良いー!……ダメ?」
顔を赤くし、目を潤ませながら海堂に言う。酒が回っているのもあるだろうが、今の海堂には酷く束が艶かしく見えた。そんな束を見てしまえば、死神君に相談するまでになってしまった海堂は、当然我慢が出来なくなってしまう。
「んんっ!?……ん……ちゅ……」
海堂は無意識だったのだろう。自然と体が動いて、気付いたら束にキスをしていた。そんな行動に、最初こそは驚いたが、すぐに受け入れた。
「アッ!ちょっと……んっ!必死すぎだよ……」
束にキスをしながら、服の上から胸を揉みしだき、それなりに楽しむと、今度はその部分だけをはだけさせ、直に触る。束の乳首が勃ってくると、片方を揉みながら吸い始めた。
「ンアッ!なお、や!激しく吸いすぎ!!アッ!」
しばらく吸ってると、ようやく口を離す。そして今度は束の脚を持ち上げて、陰唇が自分の目の前に来るようにした。下着をずらして口を付け、激しく舐め回す。
「アアアア!!やめ!ダメ!!お願い!!止まって!」
「イヤじゃねーだろ。こんなに濡らしてエロい匂い出してんのに、イヤな訳ねーだろ」
そう言うと、より一層激しく吸い、舌も入れて束に快感を与えていく。
「アッ!それダメ!もう……!ダメぇぇぇ!!」
初めての体には強すぎる快感で、束は大きな絶頂を迎えた。息は上り、体全体が火照っている。目は先程よりも潤んでいる。この表情はどんなに鈍い男でもコロりと堕ちるだろう。
「直也……お願い。もう切なくて……早く、入れて」
「分かった。痛かったら言えよ」
「うん……」
海堂は自らの亀頭を束の膣口に当てると、一気に奥まで差し込んだ。海堂も束も初めて。海堂は入れた瞬間に硬直してしまい、束は歯を食い縛りながら、秘所からは血を流している。
「クッ!」
「いッ!?(思ったより痛い……でも、なんか、スゴくうれしい!)」
束は痛みの中に幸福感を感じているようだ。確かに顔には痛みを浮かべているが、どこか幸せそうにも感じられる。
「直也……もう、動いて、良いよ?」
「そうか……なら!最初から遠慮しないで動くぞ!」
腰を引き、抜ける寸前まで来ると動きを止め、全力で一気に腰を叩き付けた。
「ぁあ!直也!うっ!んん!あつ、いっ」
「……えっ?」
え?
「直也、もしかして」
「い、イッてないけど!?境界ストーリー主人公が動く宣言からたった二行でイくとか有り得ないから!!」
「いや。別に責めてはないけど」
「攻めてんの俺だけど!?(やべー!思いっきり出しちゃったよ!!大丈夫かこれ!?もう出ちゃったよ!?男としてこれ大丈夫なの!?)」
……もう出してしまった様だ。まぁ、海堂も初めてだ。仕方無いだろう。だが、海堂も男だ。このまま引き下がる訳には行かない。敏感になっているため、体に来る快感は凄まじいが、それに耐えながら動いている。
「クッ!(ヤベ……!すぐに出そうだ……なら!)」
何かを思い付いたのか、後から突く体勢に変えた。
「えっ!?やだ!この体勢やめて!恥ずかしい!!」
「何言ってんだ?ウサギにはお似合いの体勢だろ」
「わたし、ウサギじゃあ……ない!アァ!あん!」
「ほら。さっきより艶っぽい声出してんじゃねーか」
恥ずかしがっているが、さっきよりも感じているのは明らかだ。海堂はこれをチャンスと思ったのか、激しく腰を打ち付ける。
「ンッ!そ、そろそろイくぞ!束!」
「はぁっ、あっ!まって。直也!最後はちゃんと、私の顔を見ながらイって欲しい……」
「分かった。じゃあお望み通り、束のイく顔を見せて貰おうか!」
また体勢を向かい合う様に変えると、ラストスパートをかけるように動いた。まぁ、海堂にももう余裕は無いからな。
「よがりすぎだろ!女の喜びってのにすっかり夢中じゃねーか!いくらなんでもエロ過ぎるぞお前!!」
「だって!気持ちいいんだもん!直也に突かれる度、頭が真っ白になって……もう、イ、イく!!中で良いから!一緒にッ!」
「あ、あぁ。イくぞ!束!!」
「出して!直也の子種!このまま出して!イくっ!直……也っ」
束にねだられ、イくと同時に海堂も奥に大量に精液を出した。2人とも体から完全に力が抜け、満足の行く絶頂を同時に迎えたようだ。
「今度は……一緒にイけたね……はぁ、はぁ」
「あり?バレてた?」
「当たり前だよ……私だって女なんだから。男に恥をかかせないように気ぐらい使うよ」
「あぁそうかい。なら、俺がまだ収まんないのも分かるよな?」
「直也の好きにして……///」
このあと、2人の気が収まるまで何度かこのまま続けた。結局、事が終わったのは日付が変わった辺りだろうか?枷が外れた2人はそれまで続けていたのだ。
「うわぁ~……全く。世話のかかる2人だ」
色々と心配になった死神君が来たのだ。だが、チャイムを鳴らしても反応が無かったので、壁をすり抜けてきたのだ。
「取り敢えず……片付けますか」
呆れながら、部屋の掃除や換気を始めた。2人の寝るベッドのシーツも、念力で2人を浮かべている内に変えておいた。万能だな~。
あれ?なんか……束……え?
次回もよろしくお願いします!!