―――覚えておけ小僧、これはゲームだ。
そう、これは理不尽なゲームだ。
私にも、そしてお前にも勝ち目なんてものはない。そんなもの、最初から用意されてなんかいない。だから奴らにそれを恵んでもらう必要がある。だがプライドと矜持ばかりの連中だ。それが理不尽なゲームであれば乗ってくる。私が、そしてお前が勝ち目を拾うにはそれしかない。この理不尽な、勝ち目の見えないゲームで勝機を生み出さなくてはならない。かつての者たちも、そして私も、全てが勝利出来なかった道だ。貴様もいずれは勝利を失う。このゲームはそうできている。
それでも挑むか? 私の後を継いで次の
これは盛大な
彩を使え。派手に魅せろ。観客は貴様を見る全てと、そして世界だ。次へと渡し消え去るその瞬間まで常に自分の人生で遊び続けろ。そこに貴様の正気は必要ない。
―――それによって、貴様を次の神罰と認めよう。
目指せ、その鉄槌を超越者へと振り下ろす為の結末を。ゲームという舞台に降りて来た事を後悔させる結末を、貴様らが望み求めろ。それが我らが全て―――。
楽しめ。そして楽しませろ。それが役割だ。
「くっ……ぁー……ふぁー……」
僅かに欠伸を零しながら目が覚める。見上げる天井は懐かしいもので、部屋はあの頃から全く変わっていない自室だった。外が寒くなってきたという事もあって、冬場のベッドの暖かさ、その温もりの魔力は中々に抗いがたい。あぁ、ベッドから出たくない。そんな事を考えながら意識が覚醒するのは、職業柄仕方がない。とはいえ、覚醒してきたのだから起きてティータイムにするか、と思っていると、自分のベッドの中に自分以外の温もりを感じていた。
まさか、と思いながら軽くベッドカバーを持ち上げれば、その中に体を丸めた金髪の少女の姿が紛れ込んでいるのが見える。苦笑しながら玉を取る様に寄り添う姿は猫のように思える。
「外に居る時は親猫の様で、家に居る時はまるで子猫のままか……変わらないな、お前も」
体を丸めて眠っている辺りが実に猫っぽいと思う。少しカバーを持ち上げて冷気が外から入り込んできたのが原因か、擦り寄る様にヴィクトーリアが近づくと、体をぴったりとくっ付けて、熱を感じれる様に寄り添って眠り続けている。やれやれ、と呟きながらも腰を抱いて、その姿を引き寄せる。深い眠りなのか、体を引き寄せて抱くように体を伸ばしても、全く起きる気配がない。昨日は相当はしゃいでいたから、すっかり深い眠りに囚われているのだろう。
「全く、お前ももう15だろうに……俺がいない間に卒業してるかと思ったわ。よっこいしょ、はぁー、あったけぇー……」
外ではぴっしり、世話焼きをしている反面、家の中では非常に甘えん坊というか、こんな風に無防備なのがヴィクトーリア・ダールグリュンという娘だった。ダールグリュンの家の者である、という事を誇りに思っているのと、その息抜きを家で適度にできる性格の持ち主とも言える。家でも外でも真面目だった俺よりははるかに要領の良い娘だった。だからこそ俺よりも当主としての資質が高いと思った。俺は両極端だった。道の上を歩くか、そこから思いっきり踏み外すか。その二つしか選べない人間だった。そう、俺は不器用な男だった。
今でも割と不器用な自覚はあるけど。それはそれとして、
「育ってんなぁ、こいつ……うーん」
抱き寄せた事で胸に押し付けられるヴィクトーリアの胸の感じ、かなり大きく、そして柔らかい。これはもしやサイズ的にヴィヴィオに匹敵する逸材なのでは? と考え始める。うーん、と呟きながら更にヴィクトーリアを抱き寄せて、柔らかい胸の感触を感じる事にした。やはり育っている……これで15歳って本当だろうか? 実は同い年とかいう事実はない? いや、母が未だになんか若い姿を保ってるし、ただそういう一族なだけかもしれない。
自分も割とイケメンだし。うーむ、やっぱり遺伝子的なアレだろうか、と手をヴィクトーリアのケツに伸ばして、軽く摘まんでみる。これはやはり、安産型だな、と摘まんでみて思う。
そういえば
その最大傑作が聖王家である、と師匠が言っていた。
他では聞いた事も書物にも載っていない話だし恐らくは師匠だけが知っている、歴史の闇とも言えるものなのだろうと思っている。ベルカ人に妙に恵体持ちや、特殊体型持ちが出てくるのはそういうのが原因じゃないだろうか、とは個人的に思っている。過去に行った遺伝子改良の結果だとか。
だからきっと母の若さが長年保たれているのも、ヴィクトーリアの年齢に対する妙な発育の良さも、全ては古代ベルカの陰謀だ。この手の中に良く馴染む妹のケツの感触も全てはベルカの陰謀だ。うーむ、いい感じのケツの感触だった。ネグリジェの上からでありながらも、ちゃんと手にその弾力を感じる。妹の分際で体ばかり立派に育ちやがって、と思いながら軽く揉んでいると、
「んっ……んんっ……ふぅっ……」
ちょっと声に艶が出て来たので流石に揉むのを止め―――ようとして、考える。この娘、この歳にまでなってこうやって無防備に男の寝床に入ってくるの、油断し過ぎではないだろうか? そう思ったら、このまま普通にヴィクトーリアを起こしてしまうのがどうにも勿体なく思えた。ここはひとつ、今まで何をしても嫌ってこなかった妹をどうにかする為に、兄が汚名を被る所ではないだろうか?
良しきた、やろう。
割と寝起きのおかしなテンションの自覚はあるし、実家という事もあるのだが―――まぁ、ちょっと反省させるべきだよね、と思う所はある。決して父の武勇伝を聞いて対抗心を燃やしているという訳じゃない。
そういう訳で左手でシーツの下、ヴィクトーリアの体を更に密着させるように左手で腰を抱き寄せて、空いている右手を再び後ろに、尻へと回した。最近、カワイイ子を虐める事が出来ていないし、この前はヴィヴィオとハイディとのタイミングを失ったし、軽くここで眠っているヴィクトーリアを虐めてこのもやもや感をすっきりさせようとする。
とりあえずは、再び尻を撫でた。ただし今度はネグリジェのスカートを引っ張り上げて、その下に右手を滑らせながら、直に触れる。先ほども触れたように、ヴィクトーリアの尻は硬すぎず、柔らかすぎずと丁度良い弾力を手の中に伝えてくれていた。それを片手で半尻を掴む様にしながら、堪能する様にゆっくりと揉んで行く。眠っていて、一切抵抗のない可愛い妹の体を了承もなしに好き勝手弄っているということを考えると、血の繋がりがあるという事実に少し背徳感と興奮を覚える。
「んっ、ふっ……はぁ……はぁっ」
少しずつ眠っているヴィクトーリアの声が艶で荒げて来る。その口を軽く首元に抑え込んで声を殺しつつ、更に全体を刺激する様に尻を揉んで行く。少しずつ力を込めて、それなりに刺激を与えるが、結構深く眠っているらしくヴィクトーリアが目を覚ます気配は未だにない。故に一度、手を尻から解放し、そのまま手を後ろから前へと向かって股の間を通す様に指を伸ばして進める。
「いいのか? 起きないと悪戯しちゃうぞ? お兄ちゃんに大事な所を触られちゃうぞ?」
「はぁ……はぁっ……んっ……ふっ……」
返事はないが、息が荒げている。その様子を良く観察し、それでヴィクトーリアから何の返答もないのを確認する。それをGOサインとして受け取り、そのまま指を秘部へと進めた。尻を軽く愛撫していただけだが、軽く秘部は濡れており、指が滑る様になっていた。
「ヴィクトーリア……ヴィクター?」
「……」
返答がないので、指で濡れている秘部を何度かなぞる様に撫でる。首元にかかるヴィクターの息が少しずつ荒くなるのを感じつつ十分に滑りがあるのを確認してから中指を秘裂を割って、膣の中へと進めた。
「んっ……くぅっ……はぁ……はぁー……」
割って入った膣中、指をきゅぅきゅぅと膣が指を締めて来る。それでも抵抗も何もしないヴィクターの様子を見て、膣内を指腹で爪を立てない様に刺激する。女の吐息が首元へ吹きかけられているのを感じつつ、更に虐める為にゆっくりと焦らす様に刺激する。性感帯全体を高める様にゆっくりと膣を愛撫して温めて行き、それと同時にネグリジェ越しに感じられる勃起してきたヴィクターの乳首を此方の胸板で受け止めて刺激する。逃がさない様に腰を抱く手で胸を押さえつけながら、ベッドの中で、誰にも見えない様に妹の体を愛撫して虐める。
「はぁ、はぁ、はぁっ……んっ、んはぁ、はぁっ……」
完全に女として感じている妹の体を虐めて堪能する。男好きな体だ。触れたら食いついて離さない、そういう魅力がその体にはあった。さて、と膣壁を軽くなぞる様に虐めつつ、考える。起きようとしないこの娘を、妹をどうやって虐めてやろうか、と。そう思った直後、
こんこん、と部屋の扉がノックされた。
「アレクサンダー様」
「エドガーか」
「はい。ヴィクトーリアお嬢様を起こしに行ったらやはりと言うべきか気配がなかったのですが……」
「あぁ、ここに居る」
「そうでしたか。では旦那様方にはもう少々時間がかかると言っておきます」
「助かる」
扉の向こう側から使用人の気配が消える。言葉通り去っていったようだった。それが去って行くのを感じ、やれやれ、と声を零した。ヴィクターを弄っていた指を抜いて、愛液に濡れたそれを軽く舐めとりながらシーツを取り、荒い息を零しながらベッドに突っ伏す、ヴィクターの姿を見てベッドから降りた。
「っつーわけだ。これ懲りたら忍び込んだりするなよ」
「ぁ……ぃ……」
ベッドから降りて軽く背中を伸ばし、深呼吸をしながら体から眠気を完全に抜き切った。そりゃあ、寝ている人間と起きている人間は息遣いが違うんだから直ぐに解るわ。何を考えてるんだこの娘は一体……。
ベッドの上に軽く愛撫の結果、まだ悶々としているヴィクター―――ヴィクトーリアを残して、顔を洗う為に部屋を出る。これで軽く嫌ってくれないかなぁ、と思いつつ。
実家での料理は基本的に使用人たちと母が用意している。普通、貴族ともなるとここら辺は完全に使用人に任せる所なのだが、母はそれが我慢できず、というか料理する事自体が好きなのでちょくちょく自分で手を出して飯を作ったりする。昨晩は話をする為に使用人にそこら辺全部任せてしまったが、今朝はテンションが非常に高いのもあって朝早くから仕込みをして、朝食のフルコースを作っていた。それが理由で朝からかなりヘヴィな感じになってしまった。
とはいえ、そこに父の姿はなかった。
ベルカ聖王教会の聖騎士団の副長である父は、朝早くから出勤、騎士団の仕事をこなす為に日が昇る前には家を出ている。常にそう言う訳ではないのだが、今朝は何でもやる事があるらしく、早く家を出て行ってしまった。そういう訳で今朝、朝食は母、ジークリンデ、そして当然ヴィクトーリアを交えた四人での朝食となった。
そう、ヴィクトーリアも朝食に参加する。
この娘、朝にあんな事があった癖に、普通の表情で隣の席に座ってくるもんだから、俺の知らない内に相当面の皮が厚くなったのか、或いは何処かで道を踏み外してしまったのか。予想していた成果が全く上げられず、嬉しいような複雑の様な心境だった。だがそれでこそ貴族の当主は務まると思うと……やっぱり複雑だった。
こいつ、どうすれば兄離れというか嫌ってくれるんだろうか。今回、かなりぎりぎりのラインアウトを攻めたつもりだったのだが。
朝食を食べながらそんな事を考えていると、
「それで、アレク。貴方は後何日はここに居るのかしら? 流石に帰って来た、何て都合の良い事は言わないけど、だけど来たという事は少なくともしばらくはこっちで過ごす予定なのよね?」
「へ? あぁ、無理無理。今の俺の家には居候がいるしな。まだ未成年だったのを拾って面倒見ているから置きっぱなしにできないし。何より俺も仕事があるからなぁ……もう昼の間にはここを出ようかって―――」
「……6年間も放置していたのに?」
「……」
「6年家を出て帰って来たのは1日だけ?」
「……」
「1日、だけ?」
「……お夕食をご一緒させていただきます……」
「うむ、宜しい」
「親には勝てんっちゅーことやな」
「うるせぇ」
はぁ、と溜息を吐いて突っ伏す。早めに帰ってオリヴィエの銀腕怪盗の事を計画しなくてはならないのだから、本当ならあまり余計な時間を消費したくはないのだ。時間が経過すればするほど、現実の上書きが進行してしまう。致命的なラインはまだまだ先の話だが、それでもなるべくヴィヴィオという女の事を忘れさせたくはない、というのが自分にはあった。何よりも、長くヴィクトーリアと一緒に居たらこのまま本当に抱いてしまいそうな感じがして、ちょっと実家は危ない。
いや、ヴィヴィオの様な麻薬の様な常習性がないだけマシなのだろうが。
「はあ……戻ってくるんじゃなかった……このままなし崩し的に家に戻されそうな恐怖で胸がいっぱいだわ」
「いいんですのよ、兄様? 当家は何時でも兄様を迎える準備がありますから」
「お前は本当にもぉーさぁー」
「ええやん、おにーさんこっちに戻って来ても」
「俺だって今は立場とか義理とか色々あるから、それを捨てて戻ってこれないんだよ」
「家を捨てたのに不思議な発言ねー?」
「マッマの言葉は心に突き刺さるなぁ……」
全面的に悪いのが自分である以上、一切の言い訳はしない。なのでもさもさと朝食を自分の口の中へと運んで食べ終えてしまう事にする。何故こうも親の前に立つと形無しになってしまうのか―――いや、息子だから当然と言えば当然なのだが。しかしこうも予定を崩されると準備も進められないので、妙に暇な時間が出来上がってくる。流石に母も長時間拘束できるとは思っていないだろうし、
「さて、そんじゃあ今日はどうすっかな……」
「ウチと遊ぼうよー。運動しようやおにーさーんー。ほら、ヴィクターも交えて存分に運動しようや……健康的にな!」
「休みの日ぐらいは勘弁してくれよ。お前ら元気娘と違って俺はもうそこまで鍛えてないんだからさぁ……」
「嘘ですわね」
「嘘やん」
断言されると困る。本当はもっと努力なんていう概念を遠くへと投げ捨てた、だらだらした生活を送りたい。一日中美少女か美女を虐めて遊んでいる様な、そんな退廃的な生活を送りたいだけなのに、何故こうなってしまうのだろうか。これも何もかも、全部ヴィルフリッドが悪い。おのれヴィルフリッド、この恨みはお前の存在と共に一生忘れないからな、と心の中で呟きつつ朝食を食べ終わった。
「仕方がねぇ、軽くだぞ、軽く。昔程強い訳じゃないんだからな、俺」
他にやる事もなく、仕方なく溜息を吐きながら許可を出す。
トーマやエリーは今、無事だろうか? 夜中にちょっと連絡を入れておいたが。
「ここで非常に残念な報告があります」
「うん」
「食糧庫が何時の間にかエクリプスウィルスによって感染して、変異したせいで完全に食糧庫がダンジョン化、そして中がバイオハザード化しています。このまま放置するアジトが内部から食い破られて崩壊する危険性が出てきました」
廃墟都市地下、アジト内部でトーマが正座させられていた。その前には腕を組んで立つリリィの姿と、そして淡々と調査結果を告げるエリーの姿があった。トーマの額には冷や汗が浮かんでおり、本人の望んだ結果ではないというのが一目瞭然だった。
「ちなみにその前に食料が尽きたので私とリリィは平気ですが、トーマが餓死する危険性が出てきました」
「このアジトから自由に出入りできるのはアレクだけだしね……防犯はいいけど生活するにはちょっと不便だよね」
「だよね、俺もそう思う! すっごくそう思う!」
「ステイ」
「……」
「トーマ?」
「いや、あの……ほんとすみません……ちょっとお腹が空いたから夜食を作りたかっただけなんだ……ほんと、ほんと出来心だったんだ……。というか食糧庫がダンジョン化するなんて考えもしなかったよ! どうして自宅がダンジョン化出来るんだよここ!」
「いくつか防犯機構があるから、それと何らかの反応を起こしたのだろう。そもそもこのアジトの機能の大半は私でさえアレクに秘密にされている。なんでも思考盗撮、
「あいつ、そういう所はガチで手を抜かないよな」
と、トーマが言葉を終えた所でガンガンガン、と食糧庫の方から音が響いてくる。鋼鉄によって何重にも遮断された隔壁をモンスター化された食料たちが今、地底から解放され自由を求めようとエネルギー源を求めて動き出そうとしていた。そう簡単に突破できる隔壁ではないものの、放置していれば蟲毒状態の食糧庫で独自の生態系を生み出してしまうのはエクリプスウィルスの生態改造能力を見てしまえば一目瞭然だった。その音を聞いた三人がしばし、無言を作り、そして視線を見合わせた。
「……俺、自分が無事だからってちょっとECウィルス舐めてたかも」
「うん……ここまで生物を狂わせるとは思わなかったね」
「それよりも無事な食料か、或いは食べられる物を突入して確保しなければならないぞ」
「何時から俺の人生RPG化したんだろ―――が、この状況はテンションはあがってきたぁ……!」
「いや、テンション上げてる場合じゃないから。私達の身の安全と住む場所の危機だからね? トーマ? 解ってる? 追い出されるかもしれないんだよ? 私達。今の私達完全な善意で住まわせて貰ってるんだよ? 家賃も入れられないのに。ねぇ、トーマ解ってる?」
「あ、はい……ごめんなさい……」
「怒られている割には幸せそうだな……」
アイツら、余計な事をしていなければいいなぁ、と思いながらダールグリュン邸の裏庭に移動した。
ちょくちょくエロを挟んでいきたいなぁ、とR18表記を見ながら思う。まだまだ実家のフェイズじゃよ……?
選ぶのは何時だって自由なのだ。問題はその責任を取れるか否か。