皆様、この度は「新たな子」を閲覧していただきありがとうございます。習作として書き始めたこの物語が今のところ私の作品の中でもっとも評価されている物語になるとは思ってもいませんでした。
小説を書き始めたばかりの時期に書き始めてから一年以上連載しているので話ごとの文章技術に差がありますが、最後までどうぞよろしくお願いします。また、感想やご指摘をいただけると嬉しいです。
それではお楽しみください。(2018/1/29追記)
*新たな子の誕生
私はココット村の女ハンターのエミリ。私はもうすぐ来るであろう最高の幸せの瞬間に向けて準備をしている。準備といっても彼に寄りかかっているだけなのだが。村の人たちの承諾も得て、今は彼と医療術を学んでいる私のオトモアイルーしかいない。
チョウ「大丈夫ですかニャ?なんかあったらすぐにいってくださいニャ。もういつ始まってもおかしくニャいニャ。」
「あぁありがとう。終わったらマタタビやるからな。」
そう彼女に言いながら、私は私の大きくなった腹を大事そうに舐めている彼の顔を撫でる。そうすると彼はクルルと鳴きながら額を付けてきた。もちろんこの腹の子は彼…セルレギオスとの子だ。一体どんな子なのか検討もつかないが、幸せなのに変わりはない。一昔前だったら彼は間違えなく殺され、私も殺されこの子は殺されるか迫害されながら生きていくかだっただろう。でも今は違う。その話も含めて、人間の私と竜の彼との慣れ初めの話をしよう。
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今から千年ほど前、大国シュレイドが、その他多くの国と手を組んで竜を根絶やしにしようとした。そのため竜王である祖龍ミラボレアスがついにその真の力を、竜人を介して呼んだ当時のギルドマスターとシュレイドの将軍の目の前で使い、人の文明をことごとく滅ぼした。しかし人間自体を滅ぼした訳ではなく、竜を虐殺していることに反対していた村や街は全く被害をうけなかったという。そして『いつか人と竜が争わずに共存する世界を望む』と言い残したらしい。
後にギルドはこの時の反省として、正統な理由なく竜を殺す事を禁じ、また今まで禁忌とされていた人と竜の交わりを容認した。特別狩猟禁止生物の適用範囲も大幅に緩和され、誰でも申請出来るようになり、管理者になついていると証明できれば種に関係なくすぐに適用された。
さらに、ギルドが自然の理に反した狩猟をしていないか監視するための組織、ハンターの逆である『ガーディアンズギルド』通称竜の守人が設立された。守人たちは、密猟者の取り締まりの他に、ギルドに寄せられた依頼が正統かどうかを判断する。違反すれば一国の王でさえ罰せらる権限をもった。初めはなかなか受け入れられなかったが、あるとき現れた『幻月の守人』と呼ばれる人と龍の両方の姿をした守人の奮闘により徐々に世に受け入れられたという。
今では竜と人間が夫婦となってもかなり珍しいが特に差別されることはなく、また確率はかなり低いが子供も出来ることが分かった。そんな世の中に私たちは出会ったのだ。
ある日、私は森丘に突如表れ猛威を振るっているイビルジョーの緊急討伐依頼を受けた。私はまだ当時19歳の女ハンターでありながらG級男ハンターにも勝る腕をもっている。故に村では人気者だったがハンター間(特に男)では快く思わない人もいた。なので基本狩りは私とオトモのチョウだけ。チョウも鍛えてはいるが武器はあまり取らず、主に回復役だった。
「ニャー…これはひどいニャ。」
辺り一面荒らされている。このままでは村を襲われるのも時間の問題だろう。それにここの生態系を崩されてもろくなことが起きやしない。荒らされた跡を頼りにイビルジョーの居所を探る。
グオオォォォォォ…
少し遠くでその咆哮が聞こえ、向かう。
「ニャ!?イビルジョーとセルレギオスが戦ってるニャ!」
若いのかそんなに大きくないセルレギオスと怒りMAXのイビルジョーがにらみあっている。だが、セルレギオスは威嚇と言うよりも最後のあがきと言ったところだ。沢山の傷があり、微かに震えている。イビルジョーも至るところに切り傷があるが、セルレギオスの方が明らかに劣勢だった。そしてセルレギオスに竜ブレスを吐きかける。避けようとするもよろけて当たってしまい悲鳴を上げて倒れた。死んだわけではないが、イビルジョーを前に倒れてしまえば結果はわかる。イビルジョーはそのまま捕食しようと近づいた。
この隙を利用しないハンターは引退した方が良いだろう。私はそう思ってイビルジョーに突撃した。あと少しのところで気づかれ、奴が振り向くが突如傷口から血が僅かに吹き出るとよろめいた。
「ハァァァァッ!」
ラギアクルスのランスを既にある胸の傷目掛けて思いきり突きだす。ランスは深く突き刺さり、イビルジョーは倒れた。恐らく心臓を貫いた。それでも私に最後の一撃を食らわそうと起き上がって突進してくるが、もう私が攻撃する必要もない。少しの間回避に専念するとイビルジョーは痙攣しながらバッタリと倒れた。
近づいて見ると、イビルジョーの傷口には細かい鱗が刺さっていて、先程の隙もそれが原因だと言うことが分かった。傷ついてない鱗を見ればこいつはG級に分類されるだろう。セルレギオスが先手を与えてくれてなければ苦戦したかもしれない。
と、セルレギオスの事を思い出して振り向くとすぐ近くにいて驚いた。
「うわっ!?ちょっチョウ!?近づいてきてるなら言ってよ!?」
「ごめんニャ。でも敵意はニャいようだし…。」
ふむ。確かに頭を下げて上目で見ながら若干へっぴり腰で近づいてくるセルレギオスに敵意があるとは思えない。ボロボロだが命に別状は無さそうだ。セルレギオスは縄張り意識が非常に強いため、刺激すると猛攻に会うということで恐れられているが、今のこのセルレギオスなら簡単に倒せるだろう。なので特別警戒することもなく武器をしまった。
「まぁ。そもそもこいつの狩猟許可は出てないし、襲ってきた訳でもないならほっといて平気だろ。むしろ狩ったら私が守人に殺される。」
「そうだニャー。それにコイツ、なんかなつくまではいかニャいけど、その、ニャんと言うか…随分フレンドリーだニャ。もしかして旦那さんのことを恩人だと思ってるんじゃニャいかニャ?」
セルレギオスはヨロヨロと血を流しながら近づいてきて、恐る恐るこちらに首を伸ばす。私が振り向くとビクッと後ずさる。思わず吹き出してしまった。
「大丈夫、襲わないよ。おいで。」
と優しく話しかけると、相変わらずのへっぴり腰でまた近づいてきた。首を伸ばしてきたので頭を撫でてやると嬉しそうに目を細めて喉をならした。
(結構かわいいな。)
まだ出血している痛々しい傷をみて、アイテムポーチに手を伸ばすと生命の大粉塵と取りだし振りかけてやった。そこそこ高価なアイテムだが、セルレギオスが傷をつけてくれていたお陰でイビルジョーの動きが鈍っていたし、一撃で貫けたのもちょうど心臓の所に大きな傷があって鱗に弾かれなかったからだ。それでこっちに好意を抱いているならばこれくらい当然のことだろう。
振り撒いた時はビビって飛び退いたが、傷が塞がっていくのを見ると今度は額を押し付けてきた。信頼と親愛の証だ。
「旦那さん、完全になつかれてるニャ。」
「…まぁでもこれで人を襲わないなら良いだろう。村とギルドにも今のところ危険性は無いと報告しておこうか。」
「申請するのニャ?」
「うーん。まだこいつの管理者になれるほど関係深くないし時間も浅いからな。検討はしておこう。」
そうして村に戻ったのだが…
「どうしようか。」
「どうしようかニャ。」
半ば予想はしていたがついてきた。大粉塵を使ったとはいえまだ無数の傷が残り出血した満身創痍の体で健気についてくる。流石に村の中には入れられない。私がついてるのでパニックにはならないだろうが、万一襲われても困る。しかし村の目の前にきてもついてきたので仕方なく
「チョウ、悪いけど村長に状況を説明してきてもらってもいい?私は裏の農場に回って、そこでこいつの傷の手当てをしてる。」
「おまかせニャ!」
そこで村長から与えられている自分の農場に行く。そこにいた私が畑仕事や家事のために雇ったアイルーたちが騒いだが、事情を説明すると物陰からしげしげと観察した。
傷の手当てをしていると村長や見物に来た村人が来た。
村長「チョウから話は聞いておる。その農場はワシがお主に与えたものだ。どう使おうがお主の勝手だ。見たところお主になついている様だしな。」
セルレギオスは集まってきた人を不思議そうに眺めていたが、襲ってこないと安心したのか私の顔を1度舐めて大きな欠伸をしてからその場で寝てしまった。疲れたのだろう。そこには攻撃的で非常に危険な竜の面影は無く、見ていた者も思わず微笑んでしまった。このぶんなら特定狩猟禁止生物に申請しなくても、少なくともこの村は討伐依頼を出さないだろう。
その後セルレギオスは森丘に巣をつくり、そこに凄むことになった(農場につくられなくて心底ほっとした)。
それからというもの、私が森丘に行く度に私の前に現れ撫でてとせがんだ。別に私も嫌な気はしないし、むしろペットみたいな感覚になってきて森丘に行くのが楽しみになったりもした。
出会って1年経ったある日、私が火山でアグナコトルを撃退したあと村に戻ってくると何故かセルレギオスが私の農場で村の子供達と遊んでいて、その様子を何人かの大人が笑いながら見守っていた。セルレギオスはちゃんと一方的的に子供に追われ、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら抱きついてくる子供たちを避けていた。だが嫌がっている訳でもないらしく、子供が疲れて動きを止めると「もう終わり?」と言うように首をかしげた。
「なんでここにコイツが?」
「あ、エミリさんお帰りなさい!実は3日前商人がリオレウスを刺激してしまったらしく、そのまま村に来てしまったんです。なんとかトール君が応戦しましたが追い詰められてしまって…そうしたらこのセルレギオスが来てリオレウスを追い払ってくれたんです。お陰で村が救われたわ。」
それで村の信用を勝ち取ったということか。自分がいなくてもそうならギルドに申請しよう。ちなみにトールとはこの村の14歳の少年で、今年ハンターになって1年経つ。
「それでトールは?」
「ひどい怪我でしたが大丈夫そうです。家で家族が看病してますよ。」
「それならよかったニャ。」
話しているとセルレギオスが私を見つけて駆け寄ってくる。
「ありがとな。」
といってぽんぽんと頭を叩くとズイッと首を伸ばしてきた。突然だったので反応できず冷や汗が出たが、私の頬に顔を擦り寄せただけだった。そのまま顔を舐められる。
「うわっぷ!わかった。わかったからっ落ち着け!」
と言って押し退けると今度は額を差し出してきた。
「ハァ、全く…」
意図を察して額を合わせてやる。そうするといつも目を細めながら喉をならすのだった。
後日ギルドに申請に行くと、村長の推しもあってか私とセルレギオスが額合わせをしているところを見せただけで許可が降りた。管理者はもちろん私だ。以後、セルレギオスにはその証の丈夫な首飾りがついた。これがあれば狩猟対象にならない。
その後も竜が村に近づくとどこからともなくセルレギオスが現れて追い払ってくれた。今じゃ守護神扱いだ。
ある日私は暇だったので、彼の巣を探してみることにした。今思えばこれが失敗であり成功だったのだが。
巣は村からそう遠くないところの、岩場に囲まれたところにあった。見つけた時はいなかったがしばらく待っていると「ギャン!」と鳴きながら戻っていつも通り駆け寄ってくる。この1年で出会ったときより随分大きくなった。撫でたり抱き締めたりしているとまた顔を舐めてくるも今度は特に押し退けることもなくセルレギオスの顔を撫でながらなすがままにされていた。が、不意に口周りを舐め始めたかと思うと私の唇を割って舌をいれてきた。流石に驚いて飛び退くと「キュウゥン」と鳴いてうなだれる。
特定狩猟禁止生物に認められると、管理者にその生物の生態資料が提供される。そこにこの行動も書いてあった。言わなくてもわかるかも知れないが、これは口移しの延長、つまり求愛行動だ。
ふと、こいつの性別をまだ確認していなかった事を思い出して、怒ってないよと撫でながら股間をみる。周囲よりやや膨らみを帯びていて雄だということがわかった。
「マジで求愛してるのか、お前。」
まだ残念そうにうなだれるセルレギオスをみて考える。私は恋愛に関しての縁は皆無だった。それに恋愛的に男を信用することも出来ない。コイツと出会う少し前、小娘のクセにと私の実力を妬んだハンター数人が、私に甘い言葉を囁き騙してレイプした。チョウがギルドに通報してくれたお陰でそいつらはもうハンターの資格を略奪されたが、私は今だ完全には立ち直れてない。
聞くところによれば、竜は繁殖期ごとに番を変えるのが普通だけど、特に気に入った相手とは死ぬまで想い続けるという。異種を選ぶとなればかなり気に入られていることになる。竜と人が結ばれるのはまだかなり珍しいことで、ほぼ噂に近いのだが、そのどれもが雄雌どちらが竜にしても死別するまで人を想い続けたとか。そう思うと人間よりよっぽど信頼出来るような気がした。それに彼が竜であることで、過去のトラウマがある私にとってはかえって心の拠り所となっている。
(誰も見てないし、これが禁忌とされたのは何百年も前のことだし…。)
うなだれたままのセルレギオスの顔をそっと両手で持つ。私が拒否してしまったのだから私から申し込むべきだろう。そしてそっとキスをし、思いきって舌をいれてみる。するとクルルと鳴きながら向こうからも舌を入れてきた。すぐに口がセルレギオスの舌で一杯になる。引き抜くと糸を引いた。
その後は暇がある度に彼の巣に行き、時々彼の方から農場に会いに来た。後で知ったことだが異性を巣に誘うのは求愛行動だったらしい。しかしまだ私は大事なことを見落としていた。
1か月後、また彼の巣に行って(この頃になると習慣になっている)キスをすると妙に彼がすり寄ってくる。いつもすり寄ってくるのだが今日は強い。
「なんだ?一昨日も会ったばかりだろ?もう寂しくなったのか?」
そう言うと顔を近づけてくる。うっとりとした表情で、私の顔に熱い息がかかる。いつもより呼吸が荒い…?
そして翼で抱き締めてきた。いつもと喉の鳴らしかたが違う。抱擁を解くともう一度私の顔を舐める。そこで気づいた。彼の滑らだった股間から粘液に濡れた大人の腕並みの巨根がそそりたっていることに。
「クゥーン」
迂闊だった。その事を完全に忘れていた。別にセルレギオスは悪くない。今は繁殖期、番の雌に求めるのは当然だ。人間でない一途な竜相手なのでトラウマ的な恐怖は感じないがそういう問題じゃない。コイツが鳥竜サイズだったらまだしもでかすぎる。太さは普通の女性の腕ぐらい(十分太いが)だが長い。でもこのままほっといておくのも申し訳ないし、いきなり襲われたくもないし…。リオレウスと結婚したという人はどうしたんだろう。その人に会って聞いてみたい。とりあえず今交わるのは無理だから…
そっと顔抱き締めたあと、彼の股に潜り込む。そして巨大な肉棒を恐る恐る掴むとビクッと反応し、先走りが垂れた。一体何をしているのかと覗きこんできたので
「悪いけどこれで我慢してくれよ。」
と言って手を動かすと首を反らした。どうやら感じてくれているようだ。握る力を少し強め、根本から先端までしごけば彼も腰を僅かに動かした。長くて大変なので上半身の防具を脱ぎ、彼のモノを脇に挟んで動かす。かなりキツい体制だったが、5分くらいして不意に唸ると同時にブシュッと白い粘液を発射した。2回脈動してそれに合わせて射精したが、それだけだった。まぁそれでもコップ2杯ぐらいの量なのだが。まるで生卵のような粘度の、強い独特の匂いを放つ精液だったが嫌な感じはしない。
「あ…。」
全く衰えず、むしろ固くなったのではという肉棒をみて、決して射精量が少ない訳ではないことが分かった。単純に、刺激が足りないのだ。
もう一度、さっきより強く挟んでしごく。今度は2分ぐらいでまた2回ぐらい発射した。
結局計5回繰り返してようやく萎えた。変な姿勢でしごいていたお陰で腰が痛い。それでも彼がすり寄ってくると無性に嬉しくなった。
それが2週間ほど続いた。もちろんハンター業があるので毎日出来るわけではないが、私が巣に行くと自ら私をまたいでそれをねだったので私もそれに応じる。
しかし繁殖期半ば頃、いつものように彼の巣に行って彼のモノを慰めていたとき、1度射精したあと続けようとすると彼が離れる。そして私の腰装備を軽く噛んで引っ張った。
「ちょっお前…」
「クルルルル…」
甘えた声。何を要求されているか本能的に理解する。やはり物足りないのだ。
(どうしよう…でもなぁ…。)
実は予想していた。万一襲われた時に備えて、滑らかに削った木を使って拡張していたのも事実。彼なら良いかとも思っていたのだが勇気が出ずに、心のどこかで襲っこないかと期待した自分もいる。
「誰も見てないよね…?」
ただの時間稼ぎだと自覚しながら辺りをキョロキョロ見回すも残念ながら止める理由は見つからなかった。
彼は襲いかかって来ることなくゆっくり装備とインナーを脱ぐ私を見ている。脱ぎ終わると、まるでこのためのように巣の端のほうにあるいい感じの高さの岩棚に仰向けになった。すぐに近くに来て私の秘部の匂いを嗅ぐ。しまった先に解すべきだったと後悔するが、彼が舐めはじめてホッとした。不意に暖かい感触が入ってきてそのまま奥に突き進み思わず声をあげてしまう。
彼もいきなりやれば私が苦しむと理解しているのだろうか、随分と念入りにかき回されてあっという間に達してしまった。すると彼が最終確認でもするかのように私の顔を舐める。
「ハァ…ハァ…いいよ…もう覚悟は出来てる。」
そう言ってその顔を抱き締めれば伝わったのか、覆い被さって狙いを定めながら肉棒を押し付けてくる。しかし中々入らず私の腹や太股に先走り液をつけながらかすっているだけなので、それを掴んで導いてやった。先端が入った…と思ったら一気に突き入れてきて悲鳴をあげる。彼の唾液と先走りと私の愛液で十分過ぎるほど濡れた私の膣は、さほど抵抗なく彼を受け入れた。ある程度拡張していたお陰か、かなり圧迫感はあるものの痛みはそれほどでもない。半分ほどしか収まってないが、私はそれどころではない。彼のが大きいせいで胎内に入った彼を強く感じ、脈動する度に痛み以上の快感が押し寄せてくる。
「大…丈夫。続けて。」
悲鳴を上げたせいか彼が心配そうにこちらを見て動きを止めてくれたので、そう言いながら腹を撫でてやれば恍惚としたため息をついた。そして動き出す。
「うっ……くっ…くっ…あぁ!」
なるべく彼を心配させないように声を出さないようにしていたが無理だった。激し過ぎる。気持ちいいかと言われればかなり気持ちいい。彼が腰を打ち付ける度先端が子宮口を貫かんばかりに突き上げると激痛が走ったが、種族の壁など取っ払って彼とひとつになれたという幸福感が勝り
辛くはなかった。今はもう彼と繋がっていることしか考えられない。
唐突にグルルルと唸りこれでもかと押し付けてくる。そして…
「あがぁぁっ!」
まさに爆発した。腹に大砲でも撃ち込まれたんじゃないかと思うような衝撃と熱。子宮が一気に膨張する。半分しか入ってないとはいえやはり雌の中だと違うのか、何度も何度も脈動して大量の熱い精液を送り込んでくる。当然入りきる訳もなく、3度目の脈動辺りから、ブチャッブチャッと脈動に合わせて結合部から特濃の精液が飛び散り地面や彼の下腹部を汚す。もちろん彼は気にせず最後の1滴まで注ぎ続けた。
10回近くの脈動を経て注ぎ終わると名残惜しげに引き抜き、激しい行為で動けなくなった私の顔を舐める。うっとりと微笑んでいるようにも見える表情は、私を気遣っているようにも、自分の精を受けてくれたことに対する礼を言っているようにも見えた。
「熱い…お前ので…パンパンだ…。」
ずっしりと重い胎を思わず片手で撫でながらもう片方の手で彼の顔を抱き締めた。そしてなんとか起き上がる。こんなに腹が張っているのに意外と逆流していない。流れているというより粘液の塊が垂れているといった感じだ。その理由はすぐに分かった。濃すぎて、粘度が強くて逆流しにくいのだ。まさに種付け。私という苗床に彼の子種を植え付けられた。竜と子をつくった話は噂だが聞いたことがある。竜が雄で人が雌の場合もその逆も。信じられなかったが、彼の精を見て、そして受けてみて思った。
(本当に孕んじまいそうだな、こりゃ。)
「クゥーン」
そう言いながら私の体を舐めてくれる彼を撫でながら
「お前との子供か…悪くないかもな。」
というとまるで分かったかのように私にキスをした。そのあと、苦労してとりあえずインナーを着るが当分歩けそうにない。別に彼の巣にいるのは良いんだが、村の人たちやチョウが心配する。
「ダメだ…眠い…。」
耐えられない睡魔に襲われ座り込むと彼が優しく包んでくれる。
「村長に言って…正式に結婚しよう…」
言い終わるか終わらないうちに堕ちた。
その1週間後、村長や村人の快諾を得て正式な夫婦になった。飛竜の繁殖期は2ヶ月ほど続くので、その後も私たちは何度も身を重ねた。交わる度深く入るようになっている気がして、チョウが激しく突かれ過ぎて子宮の位置が上がっている、つまり膣が縦に伸びているのでは?と言っていた。そのうち子宮まで入れられるかもニャと真面目な顔で言われて反応に困る。だがそれは現実となった。
彼と出会って3年。彼と交われる繁殖期が楽しみになってきた頃、交尾しても既に痛みはなく快感しか感じなくなった。そしてこの日も依頼を終えた休日に彼の巣へ行く。めんどくさいが、農場でやるわけにもいかない。それを愚痴っているとある日から彼が私を足で掴んで運んでくれるようになった。
巣に着き、先に彼の足から飛び降りるとすぐに準備を始めた。
「1週間半ぶりだな…待たせたな。」
「ギャン!」
彼は人語を話すことは出来ないがある程度理解はしているらしい。チョウによれば、本当は話したいが口と舌の形状が人間とかけ離れているため話せないとか。ちなみにナルガクルガなどは話そうと思えば話せるらしい。クルペッコも口の形状は違うがお得意のなきまねを使えばある程度は話せるという。まぁ、彼が人語を話せなくてもある程度何が言いたいのか分かるようになってきたので別に良いのだが。
いつもの岩棚の上に寝て、前戯を終わらせると行為を始める。なるべく彼を満足させるために入りきらず露出している部分を足で挟んで刺激を与えるということも覚えた。
「あっ…あっ…あぐっ!…あぁっ!」
ここまでは今までどおり。しかし───
「あっ…あっ…あぐぁああ!?」
突然の激痛。そして一気に深くまで入り、腹の中から何かが突き出るような感覚が襲う。結合部を見てみれば、彼のペニスの7、8割位が私の中に埋め込まれていた。彼も突然奥まで入ったことに驚き心配したのか1度動きを止めこちらを見る。
「す…すごい……平気…続けて。」
痛みは既に消えかっている。膣口がヒリヒリするが。
再開すれば今まで以上の快感が全身を伝う。もう完全に彼専用になってしまった訳だ。彼以外と交わる予定はないので別に良いのだが。
それからさらに3年たったある日。繁殖期半ば位なのに突然彼が交尾を求めなくなった。いざ交わろうと彼が私の秘裂を舐めると驚いたように目を見開き、私にすり寄っていつもより長いキスをすると私を抱き締めただけで交尾しようとしない。ペニスも萎えていった。その日は私も体調が悪かったのでまぁいっかと深く考えなかったが、翌日猛烈な吐き気に襲われた私を見てチョウが
「旦那さんもしかして妊娠したんじゃ…」
そう言ったそばからトールが
「農場にセル(あだ名)が来てますよ~。」
教えてくれたので行って、彼に腹を見せるとうっとりとそこを舐めたので確信した。1ヶ月もすれば腹が少し大きくなる。彼との子供を宿したことはみんな純粋に祝福してくれたのでホッとした。これならこの子も不自由なく生きていけるだろう。
子供が出来てから彼は狩りに行くとき以外農場で私といてくれた。なるべく体が鈍らないように散歩に出掛けるときも一緒だ。
「そんなに大事にしてくれる旦那さんがいて羨ましいわ。」
とある村人に言われるほど彼は私を気遣ってくれる。特に昼寝するときなんかまるで子供が宝物を抱いて眠るように私を抱いているらしい。
お腹はみるみる大きくなっていき、10ヶ月ほどで双子では?と疑われるほど大きくなった。やはり彼の、竜の血を受け継いでいるせいか胎動がかなり強い。子供のいる女性もびっくりするくらいだから間違いない。ボコンと子供が蹴ったのを感じると彼は嬉しそうに舐めるのだった。
人と竜の子が生まれると言うことで、私達の了承の上でギルドの研究者が来ている。また、今だ竜の絶滅を望む保守派もいることから、なんとあの『幻月の守人』が護衛に来ていた。見かけはトールより少し年下くらいの青年、どこか神々しい威圧感がある。ただ者ではないのは確かだが、限りなく優しかった。
「雄が子供を宿している雌のお腹を舐めるのは、子供に対する愛情と雌に対する敬意の証。これは噂だけど、雄によく舐めてもらっていた雌は出産や産卵が楽になったらしいよ。」
流石人と竜の中間的存在というだけあって資料に無いことをたくさん教えてくれた。
「僕は人間より竜よりだからね。両親とも竜なんだけど、母親の父親が人間でそれが僕に発現したらしい。兄は竜だしね。」
聞けば今は人の姿をしているが、竜の姿にもなれて、実はそっちの方が楽なんだとか。余り言わないでねと言ったので本当なのだろうか。
まぁともかく、彼が「余り目障りにならないように」と研究者達を牽制してくれたお陰で(本人も遠くから見守ってくれた。)ゆっくり出来た。
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そして今に至る
普通より妊娠期間が少し長かったので待ちくたびれた。まだ産気づいたわけじゃないが、今日は昼近くになっても狩りに行かずずっと私のお腹を舐めている彼を見てそんな気がする。それに今日は胎動ほとんどがない。
昼過ぎ、何故だか不安になって彼を抱き締める。彼が私にキスをしてくれると落ち着いた…その時だった。
「うぅっ…くっ…。」
突如腹にドーンと重い痛み。
「く、来る…!」
「だ、旦那さん!ゆ、ゆっくり深呼吸するニャ!」
言われた通りにする。彼は相変わらず私のお腹を舐めているが、舌が腹をなぞっている間は痛みが少し軽くなる気がした。
腹の底でメリメリと不気味な音がすると共に引き裂かれるような激痛が走る。そして膣口から粘液が吹き出した。ついに始まったのだ。
激痛は長い時間続き、既に日が傾き始めている。だが今だ頭すら見えてこない。異物感だけが増幅していった。
(長すぎるニャ…ニャにかあったのかニャ?)
「う…あ?…何か…あっ…!来る!」
お腹がギューッと縮むような感覚。それに合わせていきむと腹の中の子がゆっくり移動するのを感じる。同時に痛みも増すが辛いとは感じない。
「あ…頭が出てきたニャ…大きい…!」
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
終わったときにはほとんど日は暮れていた。産んだ子を見て誰もが驚く。なぜなら生まれた子は既に2歳位の幼児ほどに成長しており、産声も上げず咳き込んだだけだったからだ。幻月の守人いわく、ナルガクルガやジンオウガのような胎生の竜とよく似た誕生の仕方らしい。ただ1匹、セルレギオスだけは驚かず、優しく子供を舐めて私に何か言ってすり寄る。
「ありがとう、だってさ。おめでとう。」
守人が通訳してくれた。竜にもそんな思いやりがあるんだなぁと今更ながら思う。
子供は金髪で、彼によく似た蒼い竜の目をしていた。その他は人間と何ら変わらない。鼻とかは私に似てるかな。
私達は息子をランと名付け大切に育てた。ランは物凄いスピードで成長し、生まれて2年で普通に話せるようになった。しかも人語はもちろん父であるセルレギオスとも会話することが出来るらしく、しばしば夫との通訳になってもらっている。10歳位になれば体格は12、3歳と同じくらいで力もかなり強くなり、ハンターの最年少記録を更新した。そうして13歳でユクモ村の専属ハンターとなることが決まり、早くも別れることとなる。ランは活発だが優しい子だ。週に1度は手紙を送ってきて近況報告をしてくれる。それを夫、セルに読み聞かせるのが楽しみになった。
普通とは少し違うかもしれないが、幸せだ。2人目できないかな。
続く