「ここからは飛ぶ。みんな落ちないでね、人を乗せたことないから。」
ベイン「はい!」
カール「はーい」
神域に向かうため、普段は誰も近づかないであろう山の麓に飛行船を停めてそのあとはレイムの背に乗って移動する。この方が速いという理由もあるが、この姿なら突然攻撃されることもないだろうと思ってのことだった。
カール「うぇ…思ったよりハード…」
飛行船とは違い一気に高度をあげるのでカールと猫2匹はあっという間に酔ったが、
ベイン「こんな程度で音をあげているとはまだまだだなカール!そんなんでは煌黒龍アルバトリオンに会うに相応しくない!落としてやろうか!?」
カール「やめろ!って言うかキャラ変わりすぎだろ!」
「これから煌黒龍に会うと言うのに平常心を保てるわけないでしょ!?」
レイム(うるさい…)
巨大な火山の中腹部分から木々が無くなりどこかピリピリとした空気が流れる。
レイム「もうすぐだから、静かにしてて。」
レイムも来るのは初めてだが、相手は自らの属性の力だけで天候を変えてしまうほどの力を持つ龍。気配は簡単に感じられた。
レイム「いた…」
気づいていたのか既に臨戦態勢の煌黒龍がいる。が、
ベイン「何でナナ=テスカトリも?」
煌黒龍の後ろには同じく臨戦態勢の、全身蒼い体毛と甲殻に覆われた雌のテスカト、炎姫龍ナナテスカトリの姿もある。
レイム「苗床…の割にはこっちに敵意があるみたいだけど…」
煌黒龍「なんだ貴様、我に何か用か?」
圧倒的な威圧感。この間の紅龍よりもさらに堂々とした出で立ちにベイン達は思わず黙るがレイムは平然と返す。
レイム「戦いに来た訳じゃない。今はね。」
「何の用だ。祖龍、に似ているが。」
煌黒龍の目の前に降り立つと
「聞きたいことがあって来た。」
「なんだ。」
「人間の絶滅を企んでいますか?」
すると煌黒龍は目を見開いて
「人間の絶滅!?我がか!?何故そう思ったか知らんが我はそんなことに興味は無いぞ。」
ナナテスカトリ「何故夫にそんなことを?」
レイム「夫!?」
煌黒龍「あぁそうだ。テスカトは我の妻だ。…お前の言いたいことは分かる。我の種は苗床となった母体の腹を食い破って生まれるからな。当然妻など持たない。雌は使い捨てだ。だが…ほら、見せてやれ。」
ナナテスカトリが体勢を変えると隠れていた小さな煌黒龍が出てきた。
ベイン「あ!アルバトリオンの子供!もっと近くで…」
レイム「そこにいて。その子は…あなた達の?」
ナナ「そう。間違いなく私が産んだ子だ。半年前にな。彼は…私の夫は愛を知ったのだ。最初は私も苗床として連れてこられたのだが色々あってな。それで、その夫がそんなことをすると何故思ったのだ?」
レイム「そうだった。少し前、僕が世話になっている人間の村に煌黒龍の体で作った武具を身につけた者が人間絶滅を謳ってやって来たんだ。」
煌黒龍「成る程。それで神域に煌黒龍が住むことを知っていてここに来た訳か。煌黒龍も我だけという訳ではないし、その武具は古代の物かもしれぬ。とにかく我はなにも知らん。」
ナナ「それより人間の村に世話になっているとは?」
レイム「あぁ、それは…」
と、これまでの経緯やレイムの生まれ、ベイン達が何でいるのかを説明した。
煌黒龍「まさか先代の王が退位後に下僕がその子供を産んでいたとは。人でもあり龍でもある…不思議なことも起こるのだな。ところで紅龍がそれに関わっているとは興味深い。そんな大規模なこと、祖龍が勝手を許すことはないはず。祖龍も関わっていると考えて正解だろうな。」
「…となれば煉黒龍も…」
「…だろうな。まぁあれはすぐには起きないだろうが。」
ベイン「あの…レイムさん?彼らはなんて?」
人語を使っていないのでベイン達には彼らが見つめあったり唸り合ったりにしか聞こえず理解できていない。
「後でね。」
「えぇー」
「祖龍が動くような心当たりはありますか?」
「いや、我らはずっとここにいるからな。直接聞くしかないだろう。」
「やはりそうなるか…」
言わば隠し子であり、しかも先日紅龍と戦闘もしているので快くは受け入れて貰えないだろう。
ナナ「私達も参戦しろと言われるかもな…」
煌黒龍「うむ。そのときは子供を理由に拒否させてもらおう。事実だからな。人間がまたここに来るかもしれぬし。我も何か分かったら竜人を通して報せてやろう。」
「ありがとう。突然押し掛けてすみませんでした。」
「気にするな。」
帰り、飛行船でベイン達にどんな会話だったか話す。
カール「へー。じゃああのアルバトリオンは妻子もいるマイルドなアルバトリオンって訳か。」
レイム「そうだね。煌黒龍ってもっと冷酷って聞いていたから僕も少し驚いた。」
「珍しく黙ってると思ったら記録書とにらめっこか。」
ベイン「な!貴様!学者の命の記録書を馬鹿にしたな!許せん!」
「わかった!わかったから!」
レイム「ハァ…」
ベイン「ところで、祖龍がアルバトリオンに参戦しろって言って彼らは本当に断れるんですか?」
「分からないけど煌黒龍は祖龍に匹敵する力を持つと言われているから、そう易々従えられる訳じゃないことは確かだ。」
─────────────────────
レイム達が神域へ行っている間、ユクモ村では。
ラン「トールさん!」
トール「どうした?」
「獰猛化したドボルベルクが接近してるそうです!急いで行きましょう!」
「わかった!すぐに行く!」
特徴的なあの咆哮で場所はすぐにわかった。
ラン「獰猛化モンスターは初めてだな…」
四股から赤いオーラを放つドボルベルクを見て背筋がピンと伸びた。
トール「説得できそうか?」
ラン「俺は飛竜種としか話せません。」
トール「そうだった…病み上がりにはキツい相手だ。ピーター、頼む。」
ピーター「ニャ!~♪」
ピーターの鬼神笛で体に力がみなぎる。ランはレギオン太刀を、トールはアグナコトルの双剣、サラマンダーを手に尻尾攻撃を受けないよう一気に懐へ入る。
ラン(普通より斬りにくい…!)
太刀が角に当たると一瞬抜けなくなってその隙を突かれ尻尾で吹っ飛ばされる。トールが足元で乱舞をしたため追撃は免れた。回復薬を飲んでから攻撃を再開。
「グオォォォオ!!!」
尻尾をクイッと持ち上げて回りだした。
ピーター「目をつぶるニャ!」
刹那、強い閃光が炸裂しドボルベルク好例の回転からのジャンプ攻撃を防ぎつつ大きな隙をつくった。
「ナイスピーター!ラン、やるぞ!」
トールは背中を攻撃し、ランは一撃で倒せるよう顔を狙うが気配で察知したらしい、尻尾を振ってその勢いで顔を逸らされる。
「クソッコイツ…」
「ラン離れろ!」
視界がまだ回復していないためか、やみくもに回転し始め俺たちを遠ざけようとしていた。危うくその尻尾に当たりそうになる。
回り終えるとジャンプではなくスライディングで攻撃してきたのでこれを何とか回避し、その後も攻撃し続けると
「グゥオォォォオ!!!」
咆哮と共に頭からも赤黒いオーラを発する。その時からスピードもパワーも上がって、それに持ち前の耐久力も加わって更に厄介になった。
ラン「クソッ逃げないし…しぶとい!」
トール「ドボルベルクだからな…仕方がない!」
結構な時間が経ち、獰猛化ドボルベルクがようやく力尽きた時はこちらもヘロヘロだった。
ラン「こんなに疲れたのは久しぶりだ…」
トール「あぁ。しかしこの間の狂竜タマミツネといいコイツといい、おかしなことになってるな。」
「本当にそうですね。あのナルガクルガ達、森に戻れるかなぁ。」
「いっそあそこに住んじまえばいいんじゃね?ほら、モガの伝承にあった白疾風の話、その白疾風はユクモにもちょくちょく来てたみたいだぜ?」
「親交があるのは良いとして、あのナルガクルガ達には自然で暮らして欲しいな…」
「まぁその気持ちも分からんでもないがな。」
その後ユクモ村にて。
ゴン「よぉラン!随分立派なドボルベルク狩って来たじゃねえか。解体が大変だっつーの!」
「あ、ゴン。久しぶり。どこいってたの?」
「なんかひでぇな…シュレイドにアマツマガツチの解体を頼まれてたんだ。」
この言葉にランは血相を変える。
「アマツマガツチ!!?解体!?殺されたの!?」
「え?あぁうちのアマツじゃねぇよ。別のアマツマガツチをどっかで狩ってきたらしい。結構酷い状態だったから苦労したぜ…」
「本当…?」
「そんな見え透いた嘘なんてつくかよ!解体したのは雄だったし、って言うか解体し終わったの5日前だぞ?」
「あ、そうか。今朝見たわ。」
ほぅ、と一息
「なら良かった…」
「全く…そんなに食いつきて来たのはリンとの関係をからかったとき以来だぜ。そういえばお前、アマツのこと随分と…」
「違う。それは違う。本当に違う。」
「あ、そう。随分気にしてるからつい。」
「アマツはね…」
「なんだよ。」
「…」
「だからなに?」
「やっぱ何でもない。」
「ここまで来て止めるの!?」
「言わない?」
「おう。」
「アマツは多分、レイムさんに気があるんだ。」
「言われてみれば納得かも。まぁ命の恩人…じゃなくて恩竜か?どっちだ?」
「知らね。」
「まぁいいや。命助けられて、しかも異性で、ずっとつきっきりで看病されたらそうなるだろ。野生だしレイムさん激強だし。ってかあのアマツマガツチが恋とか。なんか、なんというか想像できないわ。あんな神みたいなのも恋するんだな。」
「竜に心がない訳じゃないから。そりゃあ人間の恋とは違うだろうけど。」
妙にしんみりと言うので、ゴンは突っ込むのを止めた。
「それにしてもシュレイドがアマツマガツチを…何でギルドに依頼しなかったんだろう…」
「さぁな。俺たちは解体のためだけに呼ばれたからそういうことは分からねぇ。でも確かにモンスターの狩猟はハンターズギルドの仕事だもんな。」
「レイムさんが帰ってきたら伝えてみよう…」
「それよりラン、何でアマツがレイムさんに恋してるって分かったんだ?」
「なんかそういう目でみてた。」
「どういう目だよ…」
(さすが経験者…とは言えないか。)
「じゃ、俺ルーシーの手伝いしてくる。」
「おう。じゃあなラン。」
それから5日後。雨が徐々に強くなってきたのでアマツマガツチはレイムの帰りを待たずに霊峰へ戻ることになった。
アマツ「厄介になりました。感謝しています。」
ユクモ村長「とんでもありません。私共もあなたに助けられました。そうですね…良ければ祀らせてもらっても良いですか?」
「祀る?私を?」
「皆雨神と崇めておりますゆえ。」
「まぁ構いませんが。ところで村長殿、レイムが帰ってきたら会いに来てくれと伝えてくれますか?」
「承知しました。」
ゴン(ストレート!流石龍!どっかの腑抜けとは大違いだ!)
ルーシー「まだ完治じゃニャいから無理はしちゃダメニャ!」
アマツ「心得てますよ。あなたにも大変世話になりました。礼を言います。それではまた。」
周囲に風が吹くと嵐龍アマツマガツチは浮き上がり、そのまま霊峰へ去っていった。
それから1週間後の朝。
ベイン「ただいま!疲れたぁ。」
カール「お前ずっと記録書書いてたもんな。」
ベイン「そうだ、温泉に入ろう。私は先に入ってるから報告ヨロシク。」
「おい…」
レイム「いいよ。僕が報告しておくからカールも行ってきて。」
本人達に聞こえないようトールがランにそっと耳打ちする。
トール「ナイスレイムさん。あの2人、ぞっこんだからな。」
ラン「予想はしてました。…レイムさん、おかえりなさい。」
「あぁ。」
「あの、帰ってきてすぐで悪いんですけど…」
ここでシュレイドの件を話した。
レイム「成る程…分かった、ギルドと守人にも伝えておく。ありがとう。」
そして村長のところへ。
村長「へぇ、そんなことが。」
「はい。なので取りあえず会いにいった煌黒龍は関係がないと思われます。」
「そうですか。しかしこれでまた謎が解決しませんでしたね…そうそう、アマツマガツチが去り際にあなたに霊峰へ来てほしいと言っていました。」
「え?分かりました。」
そう言われ少し休んでから霊峰へ。飛行船を出してくれたのでそれで向かい、着いたのは日暮れ時だった。遅くなると船長や乗組員に悪いので先に帰らせ
レイム「やぁ。」
アマツ「あぁ、来てくれたのですね。」
どうしたの、と聞けば少し雨が弱くなり
「龍に戻って貰えますか?」
と言われたので武具を岩の下へ入れて飛ばないようにしてからその通りにする。
「どうしたんだい?」
「お願いが…あるのです。」
「お願い?」
「私達嵐龍は独りで、長きに渡って旅をする…厄災の名を背負おうともいつか分かり合える唯一の存在である同族の異性に出逢うため…。」
そこで1度言葉を切る。黙って続きを促すと
「貴方が私を助けた時、私は未知の感情に囚われました。それは最初、あの絶望的な状況から生還できたという喜びか、あるいは悲願だった青空や夜空を見ることができた喜びかその両方かと思っていました。しかし貴方が煌黒龍に会いに行ってからそれが違うということが分かりました。」
「うん…」
「私は…私が動けない時に貴方が寄り添ってくれた、あの時の温もりが忘れられないのです。ずっと求めていた、初めての、しかし懐かしくも思えるあの温もり…。」
嵐龍はゆっくりと混血の祖龍を見上げる。
「あの温もりをもう一度求めたいのです。本望を言えば…私は…ずっと寄り添われていたい。寄り添っていたい…でも1度だけでも良いです。子を産んだら別れても構いません。なので私に温もりを…与えてくれませんか?貴方に見合うとは思っていませんが…番になってくれませんか?」
言ってから答えを聞くまで、アマツは戦いの時以上に心臓が高鳴った。言わなければ良かったか、と思うほどだった。
レイム「その気持ちはとても嬉しいよ。それに君が僕に見合わないなんてそんなことはない。ただ…」
最後の言葉をきいて不安げに顔を上げる。
「嵐龍は孤独に、同族の異性を探すと言っていたけど本当に僕で良いの?もし雄の嵐龍が来たらどうするんだい?」
「確かにその時は考えるかもしれません。1度はその嵐龍と番うかもしれません。しかしそれは哀れみであって、貴方に抱いている感情によるものではないと、そう思います。それに母が言っていましたが嵐龍は人間に狩られて数がもうほとんどいないと。だからもう、同族の雄と出逢うことなど考えていません。私は後悔しないと言い切れます。」
通るだけで人里に甚大な被害をもたらす龍は、その度に人間に狩られてきた。もしくは人間からの攻撃が原因で死んだのだ。
「さっきは1回だけって言ったのに、やっぱりずっと番でいたいのかい?」
と笑いながら言えば
「ほ、本望はずっと寄り添われたいと言いました。」
と少し動揺する。
「僕は構わないよ。君がずっと僕の番でも。」
「本当ですか…!?」
「あぁ。…じゃあ僕からお願いするよ。番になってくれるかい?」
アマツはうつむき、しばらく黙ってから小さな声で
「お願いします…番にしてください。」
と言った。人間からすればそんな関係も浅いのにと思うかもしれないが、竜の番というのは雄と雌が出逢って、自分に見合う強さがない等互いに断る理由が無ければ成立する事がほとんどであり、子作りの後は別れたりその間に特別な感情が生まれればずっといる、という感じだ。ましてやどちらか或いは両方が想っているなら番になるのは必然だった。雨はもう降っていない。
レイムは四つん這いになってそっとアマツに額を付ければアマツも応え、そして互いに頬擦りをする。それは深い口付けへと変わり互いに気分が高揚してくるのを感じた。次にすべきことはわかっている。
「嵐龍の交尾って…体格から考えて空中でするのかい?」
「その通りです。嵐の中心で行いますが…どうしましょう。」
「流石にそれは無理…そもそも空中に浮く原理が違うし。僕が仰向けになるのはどうかな。」
「それなら大丈夫かもしれません。」
レイムが仰向けになり、体毛に隠されたスリットをアマツが舐めれば雄の剛直がそそり立つ。アマツはレイムに覆い被さって自らの秘所でそれを根本からなぞるように動くと先端が容易く彼女の秘裂を捕らえた。アマツはそのまま後退して自分が貫かれる感覚に上気しながら雄を受け入れる。華奢な嵐龍にとって祖龍のそれは大きく多少苦痛もあったが止めることなく根本まで完全に押し込んだ。
浮遊力の調節が難しそうだったので
「乗っていいよ。」
と言えばふわりとレイムの上に降りて胸に顔を埋める。嵐龍とだけあって触った感じは少しひんやりとしていたが、それに反して彼女の中は暖かく波打っていた。しばしの間アマツは自分より体温の高いレイムからの温もりを全身で感じ、小鳥が餌でもねだるようにキスをする。
このままでは動きにくく、さてどうするかと思っているとアマツが
「これで貴方が満足できるかどうか分かりませんが…」
と言って下腹部に意識を集中させた。すると彼女の無数のひだの付いた膣壁が意思を持ったかのように雄槍を波打ちながら締め上げ、強烈な快感をすりこんでいく。嵐龍は雄がピストン運動をする事は無く、蛇のように絡まるだけなので嵐龍の膣は動かずとも雄を射精に導くための器官となっているのだ。
もちろんその摩擦によってアマツ自身も初の猛烈な快感を感じている。それも体が想定していた雄よりも大きな肉棒を入れられているのだから呼吸はすぐに荒くなった。
「どう…です…か…?」
「すごい…気持ちいいよ…」
レイムも思わずアマツの体を抱きながら一方的な快感に耐える。端から見れば時折アマツが体を揺らす程度の非常に穏やかな交尾だが、実際は激しく突いているのと同じくらいの快感があった。
「クフ…ク…クアァ……」
快感の容量も種によって違う。レイムはまだ限界には達していないがアマツはとっくに絶頂していて腹の奥底がまだかまだかと疼いていた。試しにレイムが下から奥を小突いてみると、やはり普通は動かない嵐龍にとっては刺激が強すぎたのか
「クキャアッ!」
と鳴いて文字通り跳ね上がり、それが膣の動きに拍車をかける。
グシュグシュグシュ……
「クウゥゥ…」
「ウウッ」
彼女の体を抱き締めると本能的にゆっくりと浅く腰を動かした。
「クキャア!アァ!アゥア!」
アマツの理性は追いやられ、結合部から溢れる愛液でレイムの下腹部を汚しながら彼を求める。口を開け涎を垂らすその姿に威厳も気品も無かったが本龍はそれを恥じること無く、またレイムもむしろ愛らしいと感じたのだった。
「ハァ…アマツ…」
押し寄せる快楽についに耐えきれなくなって底から込み上げる快感に身を任せる。アマツも待ち望んだ瞬間がくることを感じそっと頬を彼に擦り付け一層下腹部に力を込めた。
グシュシュ…
「ウゥッ!」
ブシュッ!ブシュウッ!ブシュッ…
「キャアァゥアァ!」
熱い精を勢い良く放出され、彼が抱き締めてくれていなかったら跳ね上がっていたかもしれない。それくらい大きく痙攣した。そして脈動する雄をさらに刺激しそのせいで子種が尽きるまで射精は続く。
(ずっと…欲しかったこの温もり…)
それを求めていたのはアマツだけではない。穏和な性格を押し殺してきたレイムもまた、誰かに身を委ね委ねられることを知らず知らずのうちに求めていた。
先程よりも深い口付けを交わしてアマツは注がれ続ける彼の精で腹が張っていくのを感じながら
(これでようやく私も新たな命を宿すことができる…)
今まで無意識に多くの命を奪ってきた彼女にとってそれは感慨深いことだった。もちろん異種との、しかも祖龍との子など可能性なんて低いと分かりきっているが、彼はずっと番であり続けてくれると言ってくれた。それなら宿すのも時間の問題だろう。
長い射精が終わっても2匹はそのままの体勢でいたのだが、ふとレイムの目が驚きに見開かれる。
アマツ「どうしたの───」
──────────────────────
ルーシー「レイムさん、いつぐらいに帰って来るのかニャ。」
夜、飛行船だけ戻ってきたのでルーシーが素直な質問を抱く。
ラン「今日は帰って来ないんじゃないかな。」
村長「何故そう思うのですか?」
「だってほら…」
ランは空を指差す。さっきまであったはずの雲は無く澄み渡っていて、辺りは星や月の光で照らされ微かだが雲の無い霊峰も見ることができた。
「いつもレイムさんがアマツの側にいくと雲が減るんだ。だからきっと…結ばれたんだよ。」
ベイン「成る程あの力は感情に大きく左右されると…」
村長「なるほど…あなたの予想は正しかったということですね。」
─────────────────────
アマツ「これは…これは…」
空を見て驚いたレイムにつられて見上げると、そこには雲1つ無い、月と星の散りばめられた夜空があった。弱っている時も見たことはあったが雲があったのでこれほど澄んだ空は初めてだ。一瞬自分はもう死ぬのかとまで思ったがそんなことはない。自分の心臓は高らかに鳴っている。
「レイム…ありがとう…」
「こちらこそ…アマツ…じゃあ種族名を省略しただけだからね…ユイ…とか?東の国の言葉で雨って意味だけど。」
「ユイ…個別の名前まで…私は何をお返しすれば良いのでしょう…」
「そんなものはいらないさ。」
ふと目が熱くなり、視界が歪むと何かが流れる。
「これは…?あれ…?」
「涙だね。流したことなかったのか。」
そう言ってペロッと舐めとってくれた。
「ずっと一緒だ。」
「はい…」
雄槍はすでにスリットへ収まり、入りきらなかった精が愛液と共に流れ出たものの腹にはまだ温もりが残っている。
「眠くなってきてしまいました…その…重くなければこのまま寝ても良いですか?」
「いいよ…お休み。」
優しい微笑を浮かべて目を瞑る妻をそっと撫でて自身も眠りにつくのだった。
次回『~外伝~愛を知らぬ者の愛』
次章『歪んだ嘆き』
第1話「金獅子、現る」
なんかすごい久しぶりにモンハンのモンスター同士を書いた気がする…待っていた方、お待ちどうさまでした。マニアックな組み合わせなのは皆さんもう慣れましたよね…?
難航を予測していた第2章ですが無事終わらせることが出来ました。次回はpixivに投稿している短編を外伝として載せます。
それではまた。