Merry Christmas!!!
皆さんは今年のクリスマスはどう過ごすご予定ですか?
因みに僕はぼっちです。
だがしかぁーし!今年は本日発売のアカ斬るシリーズ2冊(零は元々持ってないのでry)を買いに行く予定なのでべべべ別に気にしてません!!!←
……え?書店特典?どれも近くにねぇからゲットできねぇんだよ言わせんな畜生(逆ギレ)
喉から手が出る程欲しいけど、都会のクリスマスなんて怖くて行けないよ…(震え)
あっ、関係無い話をしちゃってすみません。やっと本題です。
聖夜(意味深)とか思ったそこの貴方に、作者から一言……。
残念ながら今回はR指定無しやでっ!!!((
この小説はあくまで本編である『逆行物語』の外伝作品なのでね。ただエロを求めているだけの読者様は回れ右推奨。
今回は前半ギャグ、後半ほのぼの(?)を目指したつもりです。
くっそつまんねぇのに長文失礼しました。それではどうぞ!
聖夜を斬る
街の街灯に照らされながら真っ白な雪が舞う聖夜。今日の帝都は普段よりも少しだけ賑やかになっていた。
しかし、そんなクリスマスイブのお祭りムードの中。俺はベッドの上から動けずにいた。
「げほっ、ごほっ…!くそぉ……アベック共が憎いぃ…!」
ガラガラと渇れた声でそんな文句を言う。風邪を引いて咳込む俺は、窓から見える雪景色を睨んでいた。
きっと今頃帝都の
……え?今の俺も十分モテてるだろって?喧嘩売ってんのかてめぇ、相手はドSとゲス野郎だぞ。ヤだよこんなモテ方。俺は常識の通じる美人のお姉さんがいいっつーの。
嗚呼、今すぐリア充共を赤く染め上げてやりたい……。雪が降ってる今日は暗殺日和だと思うんだ。真っ白な雪に赤が入ると、かなり見映えが良くなると思うんだよね。
逆恨みも大概にしろと主にナジェンダさんに言われそうな事を考える元気はまだある。でもやっぱり喉は痛いし頭痛もする。
「ふむ、おかしな文句を言える気力はあるようだが、熱はまだ下がってないな」
ベッドの縁に座りながら俺の額に触れるのは、この部屋の主、エスデス将軍だ。火照った顔を撫でるように触れてくるその手の冷たさが気持ち良い。
エスデスは俺の顔に触れていた手を一旦引くと、残り少ないスープの入った皿を持つ。その残りをスプーンで掬い、俺に食べさせた。
「ん……ご馳走様です」
「うむ、今のところは食欲もさして問題無いようだな(普段の食事姿も良いが、紅潮した顔で素直に口を開けてくれるところも可愛いな、ラバックは)」
いつもならすぐに察知出来る程熱い視線を向けられている事に気付かない俺は、少し睡眠をとろうと思って布団の中に入っていく。因みに顔が赤いのはもちろん熱のせいだ。
「俺は平気ですから、もう仕事に戻って下さいよ、エスデス将軍……」
「そうは言われてもな……。珍しく弱っているお前の姿をもう少し見ておきたい気持ちもあるのでな」
なんだその理由……。ほんとよくわからない人だな。
吹き出てくる額の汗をタオルで拭って貰えたりなど、美女に看病して貰えるのは凄く嬉しい。
けれど、この人が俺に贈ろうとしているクリスマスプレゼントは、今はクローゼットに仕舞われているニミスカートのサンタ衣装。
昨夜こっそり用意していたところを偶然目撃してしまったのだが、風邪を引いていなければそのミニスカサンタを着せられていたと考えると、ゾッとする。
そんな恐ろしいプレゼントの存在を思い返していた時、窓の方から何か物音がした。
「……そこに居るのは誰だ?」
警戒するエスデスが、俺を庇うように前へ出て身構える。でも、ひょっこりと窓を覗いてきたのは……。
「……そんなところで何やってるんですか、ナジェンダさん」
大きな袋を抱えた、白い髭付きのサンタの格好をしたナジェンダ将軍だった。
「ち、違うぞ!?私はナジェンダではない!サンタクロースだ!!」
「「…………」」
ナジェンダさ……サンタの必死さに、俺とエスデスは思わず白い目で見てしまう。
いや、うん。あの人も疲れてるんだろうねきっと。多分ストレスで一時的におかしくなってるだけだと思うんだ。
しかし、エスデスはそのまま窓のカーテンを閉めようとする。
「ま、待つんだエスデス!せめてこれをラバックに贈らせてくれっ!」
ダンダン!と窓ガラスを叩くナジェンダさんはかなり焦っている様子。そこで俺が彼女を部屋に入れてくれないかとエスデスに頼むと、仕方ないと呟いて窓を開けてくれた。
「Merry Christmas!!ラバック、風邪に苦しみながら寂しい想いをしている君に、素敵なクリスマスプレゼントを贈ろう!」
部屋に入ってから仕切り直すナジェンダさんは無駄にノリノリだった。お酒でも飲んでしまったのだろうかってぐらいに。
妙に発音が良いとか、他にも色々とツッコミたい事だらけだけど、エスデスと一緒に黙って見届ける。するとナジェンダさんは少し重たそうな白い袋をドサリと床に置いた。
「何をプレゼントしようか悩んでいたのだが、これはどうだ!」
袋をから現れたのは、彼女の腰辺りまでの大きさの木。少し小さいサイズだが、様々な飾り付けを施されていてとても綺麗だ。
「クリスマスツリー、ですか…?」
「ああ。昨日、雑貨屋でこれを見付けてな。仕事に行く前にお前に贈ってやろうと思ったんだ。これならラバックも少しはクリスマスを楽しめるだろ?」
得意気に笑って話すナジェンダさん。部下に甘いと周りからよく言われている彼女の優しさが暖かくて、風邪による嫌な寒気が少し和らいだ気がする。
「ほう、貴様にしては意外と良いものを用意したみたいだな」
「お前は本当に余計な一言が多いな、エスデス……じゃなくて!私はナジェンダではなく、サンタクロースだっ!!」
「まだ続けるんですね、それ」
「うぐっ…!!」
呆れてついツッコミを入れると、ナジェンダさんは赤面する。
「ところでナジェ……いや、サンタクロースとやらよ。貴様はいつまでここに居るつもりだ?ここは私の部屋だぞ」
やっとナジェンダさんにノッてくれたエスデスだが、さっさと出て行けというオーラが全開だった。
「ふっ…私はラバックに寂しい想いをさせない為に来たのだ。もう少し居座らせてもら……」
「ナジェンダ将軍ー!!どこに居るんですかーー!?」
窓の外から聞こえてきたのは、ナジェンダさんを探す副官の声。もしかして、彼女は仕事を放棄してここに来たのだろうか?
「「…………」」
「あっ、いや、そのぉ……わ、私はラバックにプレゼントを贈りに来ただけだ!というわけでサラバだッ!!」
エスデスと一緒にジト目でナジェンダさんを見ると、彼女は慌てて窓から飛び降りて行く。
今回は珍しくナジェンダさんが暴走してたなぁ……。
嵐のように過ぎ去った上司が出入りした窓を、俺は遠い目で見つめていた。
そして、エスデスもいい加減仕事に戻らないといけない時間になると、
「ちゃんと水分補給もするんだぞ。それと、そこにある水筒には先程のと同じスープを入れておいた。飲めそうな時にでも飲んでくれ」
と告げて、俺の為に水やらなんやらと近くのテーブルに残してから、後ろ髪を引かれるようにして彼女も部屋を退出した。
嗜虐的な彼女だが、こうして身内には手厚くしてくれるところだけは好印象である。
しかし、同僚達も帝都の警備などで忙しいらしく、誰も見舞いに来て貰えない俺は完全にぼっちになってしまった。
……口では言えないけど、ほんとはちょっと寂しい。さっきまで騒がしかったから、一人で静かな今はなんだか余計に心細く感じてしまう。
「みんなにも…早く、会いたいな……」
熱に浮かされて視界がぼやけている中、脳裏に浮かぶのは、ナイトレイドのメンバー達。
「なんか、いつの間にか俺、女々しくなっちゃったなぁ……」
風邪を引いた程度で弱音を吐いてしまうなんて。自分はこんなにも寂しがり屋だっただろうか?
止む事を知らずに降り続ける真っ白な雪が、本当に憎らしい。自分がこうして風邪を引いてしまったのは、この冬の寒さのせいだというのに。
人肌が恋しく感じながら頭まで布団を被ると、睡魔を受け入れるのは容易かった。
__それからいくらか経過した頃。突然窓が開く音がし、冷たい風が吹き抜いた。
眠っていた俺は目を覚まし、またナジェンダさんが来たのかと思って布団から顔を出す。すると、目の前には見知った顔があった。
「よぉ、ラバック。今日はクリスマスなのに一人みてぇだな」
「……なんだ、お前かよ。いつもの口説きなら帰れ。風邪伝染すぞ」
誰かから風邪を引いたと聞いてからかいに来たのか、シュラが勝手に部屋に入ってきていた。
こいつは本当に暇人みたいだなとつくづく思う。寝ていたおかげで喉の痛みや咳はマシになったけど、今回ばかりは勘弁して欲しいところだ。
「お前が風邪引いてるってのにエスデスとナジェンダは珍しく居ねぇみたいだから、今日は俺様が相手してやろうと思ってな」
「てめぇに構われても嬉しくな……っくしゅん!」
窓が開いたままなせいか、喋っている途中でくしゃみをしてしまった。それに気付いたシュラは無言のまま窓を閉めてから、ベッドの縁に座る。
重たい上半身を起こしてずびずびと鼻をかみ、紙屑を増やす。それを静かに眺めている彼は、漸く口を開いた。
「お前、薬は飲んだのか?」
「……夕方に飲んだ」
心配しているような言葉を掛けられて少し戸惑うが、小さな声でポソリと呟く。
「水分補給は?」
「エスデスが仕事行く前に」
「……それいつだと思ってんだよ?」
「……三十分前?」
「ちげぇよ馬鹿。エスデスの姉ちゃんが仕事に行ったのはもう三時間も前だっつーの」
首を傾けながら答えると、呆れて溜め息を吐きながら自分の頭に手をやるシュラにそう言われて、目を丸くする。
「え、もうそんな時間経ってたの…?」
「さっき親父から聞いた話だから間違いねぇだろ。つか、ずっと寝てたのか?」
皮肉を返す気力すら沸かず、頷いて返答する。
漸く喉の渇きに気付いた俺が立ち上がろうとすると、シュラに制止された。かと思えば、エスデスが置いて行った水筒からスープをコップに注ぎ、俺に渡してくれた。
「ん…ありがと」
いつもの調子なら、そんなキャラではない筈の彼の行動に驚くところ。だが、生憎今は熱で頭が回らない俺は素直に礼を言い、まだ温かさが残っているスープをゆっくり飲んだ。
「……そんなに辛いなら、もう少し寝とけ」
スープを飲み終えたのを確認したシュラはぶっきらぼうにそう言い、空になったコップを取り上げてテーブルに戻す。そして慣れない手付きで俺をベッドに寝かせ、布団まで掛けてくれた。
「せっかくからかいに来たのに張り合いがなくてつまらねぇから、俺はもう帰るぜ」
帰ると告げたシュラが背を向けた瞬間、俺は無意識に彼の袖を掴む。
「あ?何だよ?」
不思議そうに聞かれてからハッとする。けど、今はまだその手を離したくはなかった。
「……俺が寝るまで、ここにいて…?」
伏せ目がちに布団を口元にやりながらも、シュラの袖を掴む手は強く握ったまま。弱々しく吐いた俺の掠れた声は、なんとか彼の耳に届いたみたいだった。
「……はぁ…仕方ねぇな。けどエスデスの姉ちゃんが戻って来んのは面倒だから、お前が寝たらすぐに帰るからな」
「うん……それでいいから…お願い……」
霞んでいく視界に最後に映ったのは、やれやれと肩を竦めるシュラの姿。背を向けつつも再びベッドの縁に腰掛けた彼を見て、誰かが一緒にいてくれる事に安堵した。
風邪というのは本当に厄介だ。普段よりも一人が寂しく感じて、嫌いなこいつにまで無意識に甘えてしまうのだから。
安心して瞼を閉じると、大きな手が頭に乗せられた。恐らく、シュラのものだろう。
でも、優しく髪に触れるその手の温もりが心地良くて、俺はそれが誰の手なのかを確認する前にまた眠りについてしまった。
それから次に目が覚めた時には、シュラの姿はなく。けれど代わりに綺麗な翡翠が施されたネックレスが枕元に置いてあったのは、また別の話である。
いやほんとごめんなさい……。
最初はミニスカサンタコスのラバックに、シュラさんが「俺からのクリスマスプレゼントはNAKADASIだああぁッ!!!」ってヤるのを書く予定だったんですが……途中で挫折しました…()
あ、そうそう。最後のあれはもちろんラバの色から。
この後ラバックはなんだかんだ言いつつ、以降からは使ってくれているとかそういうの良くないですか?実は本編でも身に付けてる、とか!
……えっ、違う?
あれ?もしかしてこんな事考えてるのって僕だけ!?←