ただし来月で連載開始から一年経つので、この季節ネタシリーズはこれで終わりかもしれないです。つまりネタ切れ(白目)
そもそもアカ斬るの世界にクリスマスとかそういう宗教あんのか?って話だけど(←今更過ぎる)、安寧道があるしぶっちゃけ季節ネタは本編の内容に伴って書いてるが故に更新頻度の低いこの作品の尺稼ぎみたいなものだし気にしちゃダメですよねきっと多分((
悪戯を斬る
ハロウィン、それは帝都の子供や大人が仮装し、呪文の言葉を唱えてお菓子を貰う日。そんな年に一度の祭りである今日は朝からハロウィンパーティーという名目で、ナイトレイドのアジトでも一部を除くほとんどのメンバーが仮装してドンチャン騒ぎをしていた。
因みに俺や兄さんがハロウィンに備えて前日に作っていた菓子は全てアカメちゃんに食われ、結果的に俺は姐さんに悪戯として魔女のコスプレをさせられた。
で、その騒ぎが収まり、遊び疲れた他の連中が就寝した夜中。姐さん達に弄ばれたまま仕返しも出来ずに終わった俺は悔しさのあまりに誰かしらを驚かしてやりたくて、コスプレ姿のまま暗いリビングに隠れている。例え朝にならろうと誰かが来るまで諦めるつもりはない。
そしてあわよくば女の子の胸にダイブしてやるんだと内心で下心を呟いていたその時、誰かの足音が聞こえてきた。
「トリックオアトリート!!お菓子くれないと悪戯するぞ!!」
黒いドレスのようなワンビースと全周に大きなつばの付いたトンガリ帽子を被った俺は、漸く現れた人影に飛び掛かった。……が、
「……こんな夜中に何やってんだお前?」
ドッキリ失敗。しかも相手はシュラだった。
「チッ、よりにもよってお前かよ。少しは驚け」
「そりゃ悪かったな。で、なんでまだそんな格好してんだ?誘ってんのか?」
「ちげぇよアホ。姐さん達に仕返ししてやりたかったのに、お前だったせいで完全に萎えたわ」
「ああなるほど、そういう事か……って、まさか朝までここに居るつもりだったのかよ?」
「そうだけど何?あんたには関係ないから別に良いでしょ?」
「いやダメだろ、風邪引くぞ」
子供を叱るようなシュラの言い方に少しムッとする。
「ガキ扱いすんな。毛布だってあるし、眠くなってもソファーで仮眠しときゃ大丈夫だろ」
「お前なぁ……ったく、しゃーねぇ。そこまで言うなら俺も付き合ってやるよ」
ソファーに座った俺の隣に座るシュラ。下心があるのではと一瞬疑うが、純粋に心配してくれてるだけらしい。
「あ、そうだ。菓子寄越せよダンナ」
「あ?なんでだよ?」
「さっきトリックオアトリートって言っただろ?菓子くれねぇと悪戯すんぞ」
「あー、そういやそうだった……」
せっかくなら日頃の恨みとして悪戯してやろうと思い、菓子を持っていないシュラに要求する。しかし、
「んー、そうだな……菓子は持ってねぇけど、もっと甘いもんならあげられるぜ?」
「は?」
何か悪い事を思い付いたように笑うシュラに、なにそれと聞こうとしたその瞬間、何かが唇に触れた。
「んっ!?ちょっ、なにして…!?」
「菓子がねぇ代わりに、それより甘いもんやるよ」
気付けば視界が反転し、ソファーの上で押し倒されて帽子を床に落とした俺の目の前にはシュラの顔があった。やっぱり下心あるじゃねぇかこんにゃろう!完全に騙された…!
お菓子より甘いものの意味を察した俺は身の危険を感じるも、既に手遅れ。呆気なく口内に侵入してきたシュラの舌に主導権を取られ、脳が甘く蕩けるような感覚に思考が回らなくなってきた。
「ん……トリックオアトリート。ほら、菓子よりも甘いお前をくれよ、ラバック」
「やっ、だめっ……あっ!」
唇を離してくれかたと思ったら今度は首筋を甘噛みされ、まるで吸血鬼のように吸われてそこに赤い跡が残る。
「こ、の…っ!これじゃ、立場逆じゃねぇか…!」
悪戯するのは俺の筈なのに、何故かこいつに翻弄されてる。こんなの絶対可笑しい。
「にしても、相変わらず肌柔らけぇなぁ。いつ見ても美味そうだ」
「やっ…!変なとこ触んな!」
「とか言って、本当はもっと触って欲しいんだろ?お前のそういうツンデレなとこも結構好きだぜ」
太股を撫でながらそう囁いたシュラは俺の両足の膝裏を掴んで持ち上げ、その拍子にスカートが捲れてその中身が彼の目前に晒された。
「おっ、今日は縞パンか。可愛いから良いけど、たまにはエロい紐パンとか穿いて欲しいな」
「~~っ!!殺す!!ぜってぇ殺すッ!!!」
今穿いてる下着の柄を言われて赤面するが、羞恥と共に殺意も湧いたので足を掴む手を無理矢理振り払い、その顔面を容赦なく蹴る。
「ってぇ!!?なにしやがんだこの暴力女!!」
「それはこっちの台詞だこの変態ッ!!死ね!!!」
大声で騒ぎながら何度もシュラを蹴り、そいつが漸く折れてソファーから降りた頃にはお互い息が上がっていた。
「魔女の癖に、物理で攻撃すんのかよお前……設定大事にしろや」
「魔女らしく黒魔術でも使えってか?じゃあ今度お前を呪い殺せねぇか試してやるよ」
「そういうのは求めてねぇからやめろ」
村雨みたいに呪毒で殺すとか、そういうのに近いもので良いから呪いの呪文が欲しい。それがあれば迷いなくこいつに使ってやるのに、実際に存在しないのが残念だ。
「だぁーくそっ!!お前のせいで全部台無しじゃねぇか!俺はもう寝に行く!」
苛々しながら帽子を拾ってソファーから立ち上がり、リビングから去ろうとする。
……が、しかし。真っ暗なアジトの廊下の先に、赤み掛かった怪しい明かりがゆらゆらと動いているのが見えて足を止めた。
「な、なにあれ…?」
「ん?どうした?何かあったのか?」
サーッと青褪めていく俺を心配するシュラがこちらに近寄る。そして彼もその謎の明かりを視認し、
「……もしかして、怪談とかによく出る火の玉か?」
「えっ!!?いやいやまさか!そ、そんなわけ……」
滝のように汗をダラダラ流す俺はニヤつくシュラを一瞥してから、もう一度明かりを見てみる。
するとその時、火のように揺れ動く明かりがゆっくりとこちらに近付いてきた。
「ギャァァァァアア!!?こ、こっち来たあぁぁぁッ!!?」
涙目で絶叫し、火の玉らしきそれから猛ダッシュで逃げて行く。
だが俺が逃げ去った後、
「……おい、ビビらせ過ぎだぞアカメ。あいつ逃げちまったじゃねぇか」
「むぅ……私はただお前達の騒ぎ声が聞こえたから静かにしろと叱りに来ただけで、そんなつもりは一切なかったんだが。今のは冗談を言ってラバを怯えさせたシュラが悪い」
と、火の玉……ではなく、蝋燭を持ったアカメちゃんがシュラとそんな会話をしていたらしい。
そして一睡も出来なかったその翌朝、明かりの正体はアカメちゃんだったと知った俺がシュラを一発殴ったのは言うまでもない。
ラバックちゃんの仮装どんなのにしようか悩んだけど、やっぱ女の子の定番は魔女よね。魔女っ子ラバックちゃんとか絶対可愛いに決まってる。
ついでにマインちゃんは子供っぽい容姿だし帝具の名前もパンプキンだから可愛い南瓜の衣装とか似合いそう。あ、でも魔女ラバちゃんと仲良くお揃いでキャッキャッウフフするのもアリか…!?そうなるとラバマイ?マイラバ?……マイラバ!?『
ラバ「急に暴走すんな。あとマイラバじゃなくてラバマイでおなしゃす。たまには俺が攻めになりたい…!」(願望)
……自分で言うのもあれだけど、『魔女ラバちゃん』ってなんか語呂良いな←
ラバ「無視!!?」