※この作品はR-18です。

四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます!   作:TNKエース

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鉄血一期編終わりです。


鉄華団

鉄華団

 

俺はキマリス・トルーパーを抱き抱え、スラスターを全開にする。

 

「さて、場所を変えようか!」

 

『貴様っ!ようやく見つけたぞ!無くなった兵の為!そして俺自身の誇りの為にお前を倒す!!」

 

接触通信で繋がる通信。

 

「はっ!テメェの誇りなんぞ一ミリの価値もないゴミ以下だ!」

 

『何だとっ!!貴様ぁ〜!!』

 

「民間人を犠牲にする誇り!漢が己の魂を賭けた決闘にウダウダと女々しい男を誇らしいとか言う誇り!ンなモンゴミ箱にでも突っ込んでおけ!!」

 

俺達は口喧嘩をしながら郊外へと出る。

 

「どりゃあ!」

 

俺はキマリスを投げ捨てて、大地へと降り立つ。

 

「さあ、此処でならエドモントンに被害は無いだろう」

 

俺はブレードを構え直す。

 

『俺の!そしてアインの誇りを穢す宇宙ネズミめ!お前達こそこの世界を歪める癌だ!』

 

ガエリオの怒声と共にキマリスは突っ込んでくる。

 

「癌とはよく言ったものだ……しかし、その癌を作り出したのはお前達ギャラルホルンだ!

貴様は腐敗を許さんと言うが、お前こそ腐ったギャラルホルンそのものだぁ!!」

 

キマリス対策用に設置された肩部のシールドスラスターを全開にして突撃する。甲高い金属音が鳴り響き槍と剣がしのぎを削る。

 

グギギギとフレームが軋み、関節に負荷がかかっていく。パワーはリアクター二基と核融合炉を持つルーラーの方が有利だ。

キマリスはスラスターを吹かせることで何とか均衡を得ていたが、徐々に後ずさっていく。

 

「何だ!このパワーは!?こっちはガンダム・フレームなんだぞ!!」

 

「ご生憎と!こっちはそれを強化発展させたネオガンダム・フレームだぁ!!」

 

遂にルーラーがキマリスを吹き飛ばす。

 

「貰ったぁ!!」

 

カイトはブレードを引いて、一気に終わらせようと剣を突いた。

 

……しかし、

 

「ナメるなぁ!!」

 

ガエリオはデストロイヤーランスのスラスターを使い。無理矢理ランスを振るう。

 

甲高い金属音を再び鳴らしながら、二つの武器は空へと舞う。

 

武器を失ったが、カイトはルーラーの拳を握らせ、そのままキマリスの顔面を殴る。

 

戦いは激化していく。

 

 

 

 

 

場所は変わり、市街地。

 

足元に着いたトリモチらしき物を地面に擦って拭うグレイズ・アイン。

 

そして、その前方にはΔナノラミネートブレードを構えるバルバトスが居る。

 

『マタ…オマエカ!!』

 

「誰?」

 

三日月はこの相手と戦った事があるのか?

 

「まあ、いいや」

 

どうせ殺すんだから、

 

三日月はブレードを振る。

 

しかし、その一撃は容易く受け止められる。

 

三日月は受け止められたなら何度でもの考えで剣を振るっていく。

 

『ムダダ!ショセンマガイモノノキサマデハワタシニハカテナイ!!』

 

「やっぱ、これ使いづらい」

 

三日月は機能の停止しているΔナノラミネートブレードを見る。

 

『クランクニイ!ミテイテクダサイ!オレハコノタタカイヲモッテカレヲクイアラタメサセテミセマス!!』

 

グレイズ・アインは遂に反撃を開始する。その疾さは正に迅雷と言ってもいい速さだ。

 

「くっ、速い」

 

否!動きのスピード自体はバルバトスクレッセントの方が速い。だが、レスポンスはバルバトスが一動く間に二も動くのだ。

 

『ツミブカキコドモヨ!クランクニイハオマエタチヲスクオウトシタ!ソレナノニオマエタチハソノテヲフリハライカレヲツメタイボヒョウニトジコメタ!ユルサレナイ!ケッシテユルサレルコトデハナイ!!』

 

「クランク?あのオッサンは生きてるよ」

 

『ウソヲツクナぁーーーー!!!』

 

アインは激情の炎を燃やしながら猛攻を続けていく。

 

『セイレンナルタダシキジンドウヲリカイシナイ!

ヤバンナケモノ!シネ!シネ!シネェ!!』

 

グレイズ・アインの猛攻に三日月は防戦一方を強いられる。

 

「くっ、速い」

 

『モウキサマハスクエナイ。

ソノミニコビリツイタツミノケガレハ、ケッシテヌグエハシナイ!』

 

グレイズ・アインは両手の斧でバルバトスを押していく。

 

『キサマモ!アノオンナモ!オマエノナカマモ!

キサマノ!キサマタチノシヲモッテツミヲハラウ!』

 

「罪?救う?それを決めるのはお前じゃ無いんだよ。

おい、バルバトス!

いいからよこせ。お前の全部」

 

三日月はレバー強く握りバルバトスに要求する。

 

『シンデアガナエエェェェェ!!』

 

グレイズ・アインはトドメのドリルキックをバルバトスの腹部へと叩き込………もうとしたが、

 

逆に、自らの斧を弾かれてしまった。

 

『ナッ……ナンダ…イマノハンノウハ?』

 

 

 

 

「まだだ…もっと、もっとだ。

もっとよこせ…」

 

バルバトスのコクピットの中では三日月阿頼耶識システムを繋ぐケーブルが脈動し鼻からは血が流れ出す。

 

「バルバトス!」

 

戦いはまだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

エドモントン議事堂内では

政治家達がザワ!ザワ!と騒いでた。

 

「やはりこの騒ぎですし延期した方が…」

 

蒔苗派の議員アレジが蒔苗が来るまで選挙を遅らせようと頑張っているが、

政敵のアンリ・フリュウ派の議員が早く始めろ。と騒がしい。

 

議長も最早これまでか…と言わんばかりに……

 

「騒がしいなぁ。

まるで動物園だ」

 

その場にいた人物は入り口を見ると、

 

「ここはアーブラウ最高議会の場ではなかったのかね?」

 

アンリ派には最も会いたくない。蒔苗東護之介がそこにいたのだ。

 

「バカな!何故ここに居る!」

 

「これはこれは、フリュウ議員。久しぶりじゃのう。

……儂はここの元代表だぞ。少々外が騒がしかろうと、ここの造りは貴様よりもよ~く知っておるわい」

 

蒔苗は好々爺とした態度からキッと政治家としての態度に変える。

 

 

 

 

 

蒔苗のセーフハウスでは、

 

「アトラからの通信。クーデリアさん達、無事に着いたって」

 

ビスケットの言葉に、その場にいた面々は胸をなでおろす。

 

「ビスケット。頼みがある」

 

「オルガ?」

 

「俺はミカの所へ行く」

 

「私も、カイトの所に行ってくるね」

 

「そんな!MS同士の戦場に出るなんて!」

 

「ならば、オルガの方は俺が着いて行こう」

 

オルガの発言にクランクは自分も着いていくと言う。

 

「じゃあ、クランクさん。後はよろしく!」

 

さくらは影遁の術でその場から消え去る。

 

「………行くぞ。オッサン」

 

「ああ!」

 

オルガは三日月を一人にしないために、クランクはケジメを付けに行くために、戦場へと舞い戻る。

 

 

 

 

 

アーブラウ議事堂内

 

「蒔苗先生。よくぞご無事で」

 

「心配を掛けたな。何せ外はご覧の通りの有様じゃ……ここも負けてはおらんがの…」

 

蒔苗はアンリ・フリュウの方を見る。

 

「蒔苗先生!所信表明をお願いいたします。

先生が最後です」

 

「待ってくれ。その時間を貰えるなら、今儂より話したいものがいるのだが……」

 

蒔苗の発言に議員達はクーデリアを見る。

 

「えっ?私がですか?」

 

「お前さんが溜め込んでいるものを、吐き出してこい」

 

「でも…」

 

クーデリアは…躊躇していた。

 

「クーデリアさん」「お嬢様」

 

「アトラさん。フミタン」

 

「クーデリアさんなら…出来るよ。きっと」

 

「お嬢様でしたらきっと出来ます。ですから自分を信じてください」

 

「二人とも」

 

クーデリアは意を決して壇上に上がる。

 

「私はクーデリア・藍那・バーンスタイン。

火星から前代表である蒔苗氏との交渉の為にやって来ました

その蒔苗氏に時間を頂き、今この場にいます」

 

「議会に関係の無い者が何を…「ここに来るまでの間、私は幾度となくギャラルホルンの妨害を受けました。

そして、今まさに私の仲間がその妨害と戦っています!

火星と地球の歪んだ関係を少しでも正そうと始めたこの旅で私は世界中に広がるより大きな歪みを知りました。

そして歪みを正そうと訪れたこの地もまた………その歪みに呑まれようとしている。

 

しかし、ここにいるあなた方は今まさにその歪みと対峙し、それを正す力を持っているはずです! 

どうか選んでください。

誇れる選択を………希望となる未来を!」

 

 

 

 

 

 

『オルガ!LCS用のドローン全機上げたよ!

それと、襲われた囮部隊は全員生存!オートマトンの手によって救助されて、今廃駅で治療中だよ!」

 

「よしっ!」

 

オルガはMWを走らせる。三日月の元へと向かう為に、

 

 

 

 

 

郊外

 

クーデリアが演説をしている頃、

キマリスとルーラーはサブウェポンで戦っていた。

 

ルーラーは小太刀状の剣と盾で、キマリスはキマリスソードとキマリスシールド、

 

武器構成は同じ、性能はルーラー、腕はガエリオが勝っており、両者は一進一退の攻防を繰り返す。

 

『皆!クーデリアと蒔苗は議事堂へ送り届けた!

俺達の仕事は成功したんだ!』

 

オルガからの通信にカイトは小さくよっしゃと呟く、代わりにガエリオは、

 

「そんな……あの女が……」

 

『これで…こっちの勝ちだ。ガエリオ・ボードウィン。

そして、お前とカルタ・イシューは終わりだ」

 

「何だ?……何を言っている?」

 

ガエリオはカイトが言っていることが理解できなかった。

 

「お前達、ギャラルホルンが用意した違法な阿頼耶識システム搭載型MSにそのMSが市街地に侵入。

そして、イズナリオとアンリ・フリュウの癒着!これだけの証拠が有ればギャラルホルンもタダでは済まない。

そして、責任を取らされるのは……」

 

「イズナリオ司令と俺とカルタ……」

 

ガエリオは絶望した顔でカイトの話を聞く。

 

「あ…ああ…ああああああああっ!!!」

 

ガエリオの叫びと共にキマリスは剣を構えて突撃する。

 

「よっと」

 

だが、破れかぶれの一撃をカイトは軽々と避ける。

 

「お前は!お前は…一体何者なんだぁ!」

 

ガエリオの雄叫びに、カイトは

 

「……俺の名は柊カイト。

この世界【鉄血のオルフェンズ】の未来が気にくわないから介入した異世界人さ」

 

カイトは小太刀を構え、迎撃をしようとしたが、

 

ボッ!

 

だが、急にキマリスの速度が上がった。

 

これはガエリオも知らない。キマリスのマルチスロットアクセラレーターの機能が暴発し爆発的な加速を生み出したのだ。

 

キマリスとルーラーがぶつかり合う。

 

「がふぁ!」

 

余りの衝撃に内臓をやられカイトは血を吐いた。

 

そしてガエリオは偶然にもデストロイヤーランス近くへと降り立ち、ガエリオは本能の赴くままに槍を掴み、駆け出した。

 

「死ねええええぇぇぇぇぇ!!」

 

カイトは若干朦朧する意識の状態で、これは間に合わない…と確信してしまった。

 

「俺…死ぬのか」

 

カイトは目を瞑ってしまう。現実から目を背けるように、

 

 

 

 

 

 

オルガとクランクが到着すると、戦いはまだ続いていた。

 

『ナンダ?キュウニハンノウガ」

 

グレイズ・アインは自分と同じ迅さはを得たバルバトスに驚きを隠せなかった。

 

だが、

 

『ムダダ!』

 

グレイズ・アインのスクリューパンチがバルバトスの角をへし折る。

 

『ネズミノワルアガキモ!コレデオワリダァァ!!』

 

三日月は己の運命を受け入れるかの如く目を閉じる。

 

そして二つの命が消えようとする直前。

 

 

 

 

「何やってんだぁ!ミカァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

「カイトおぉぉぉ!!

 

 

 

 

 

二人の眼は開き、同時に同じ操作をする。

 

二機の装甲は吹き飛び、

 

『ナニッ!/何だと!?」

 

グレイズ・アインとガエリオは目標を見失ってしまう。

 

そしてカイトは切り札を切った。

 

「ゼロぉ!俺を勝利へと導けぇ!!」

 

カイトの命令にルーラーに搭載されたゼロシステムが稼働し、未来予知に匹敵する予測を出す。

無論、カイトはヒイロ達やドロシーとは違い単なる凡人だ。

だからこそゼロシステムには制限を設けていた。

 

【30:00】

 

30秒。これがカイトがゼロシステムを十全に使える時間。

これ以上使用すると、ゼロシステムの過剰な情報量による未来予測に飲み込まれてしまう(原作のカトルとか一般兵の暴走)

 

ガエリオが槍を振り回す。

 

俺は事前に頭を下げながら前転して回避する。

 

そして、回避しつつ、キマリスの左膝の関節を斬り裂く。

 

「なっ?」

 

そして、バランスを崩したキマリスの右肩を突き刺す。

 

「そんな!カルタ!マクギリス!アイン!俺に力を貸してくれ!」

 

ガエリオは何とかしようとキマリスを四足歩行形態(トルーパー)に変えるも、片足を壊されたキマリスではバランスを取れずに右肩を壊すだけの結果となった。

 

「終わりだ」

 

カイトはデストロイヤーランスを奪い取り、そのままキマリスの頭部を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

市街地では

 

装甲が外れた時に発生した粉塵でバルバトスを見失ったグレイズ・アイン。

 

彼が後ろからの殺気を感じて身を捩らせると、

腕がフレームごと斬り裂かれた。

 

『バカナ!MSノソウコウヲフレームゴド!?』

 

「そうか…カイトの言ってたの、コレだったんだ」

 

『コノ!バケモノドモガぁ!!』

 

グレイズ・アインは残った右腕のスクリューパンチでバルバトスを殴ろうとするが、

 

斬っ!

 

バルバトスに斬られてしまう。

 

「お前にだけは言われたくないよ」

 

『クランクニイ!ボードウィントクムサンサぁ!

…ワ、ワタシワ!ワタシノタダシサヲショウメイ……「うるさいなぁ。

オルガの声が聞こえないだろ」

 

三日月はグレイズ・アインにトドメを刺した。

 

 

 

 

エドモントンの外では合計で三十を超えるMSが四分の一のMS部隊に文字通りの全滅寸前であった。

 

「バカな!こんな!こんなモノは輝かしい私の経歴に必要無い!」

 

カルタの奮闘も虚しく、カルタのグレイズリッターは既にボロボロだ。

 

そして、二機のオニクスがカルタにトドメを刺そうとするが、

 

『待ちたまえ!』

 

が、シュヴェルベ・グレイズが介入しオニクスの攻撃を受け止める。

 

「無事か?カルタ」

 

「マク…ギリス?」

 

『『野郎っ!』』

 

二機のオニクスはシュヴェルベ・グレイズも倒そうとするが、

 

「止めろ二人とも」

 

「シャアさん!けど!」

 

「アレを見たまえ」

 

二人はザクの指差す方を見る。

 

「アレは?」

 

「停戦信号だ。アレが出たら戦闘行為を止めなければならない」

 

「………分かりました」

 

「えっと、指揮官に服します?」

 

二人はシャアの命令を聞く。

 

 

 

 

 

 

『ただ今、代表戦の結果が発表されました。

新代表は下馬評を覆し、

蒔苗・東護ノ介氏。

蒔苗氏の再選が決まりました』

 

クーデリアは議事堂の廊下でそれを聞いていた。

 

「これで…終わったのでしょうか?」

 

「うんきっと。

クーデリアさん。かっこよかったよ」

 

「はい。お嬢様

お疲れ様でした」

 

アトラとフミタンはクーデリアの手を掴む。

 

「ありがとう。二人とも」

 

 

 

 

 

「ミカ」

 

オルガは昇降装置を使い三日月の元へと寄り添った。

 

「ねぇ、オルガ

ここがそうなの?

俺たちの…本当の居場所?」

 

三日月は問う。先程までは青い空だったが、太陽が地平線付近まで来たことにより茜色に染まっている。

 

「あぁ、ここもその一つだ」

 

「そっか…キレイだね」

 

三日月は夕焼けを見ながら、そう呟いた。

 

 

 

 

 

エドモントン郊外でカイトはルーラーのコクピット内でグッタリとしていた。

 

「これで、一期が終わった」

 

カイトはこれからの事を考える。力押しの通じた一期とは違い、二期は暗躍、策謀、政略などが絡み合っている。

ラスタル・エリオン。俺はこの男に勝てるのだろうか?

それとバカ(イオク・クジャン)。

 

バカはある意味で最強だ。何も考えていないから、

 

カイトは前途多難だな。と手が足りないなと考えていた。

 

「それはそうと、今は」

 

カイトはさくらを連れて歩き出す。仲間たちの元へと

 

 

 

 

 

グレイズ・アインの中で、パイロット(生体パーツ)のアイン・ダルトンはまだ生きていた。

三日月の一撃は機体を戦闘不能に追い込みはしたが、まだ彼を生かしていたのだ。

 

パシュっ、

 

コクピットが開放される。

 

「……アイン」

 

アインは己の眼で見た。会いたかった恩師を、

 

「く…らんく…に…い。わ…わたしは…」

 

「……済まない。俺が不甲斐ないばかりに」

 

クランクは拳銃を構え

 

タンッ!タンッ!タンッ!

 

アインに向かって発砲した。

 

「俺も…直ぐにそっちへ行く」

 

クランクは自らの側頭部に拳銃を当て、

 

タンッ!

 

自らの脳を撃ち自決した。

 

 

 

 

 

それから数日後

 

ギャラルホルン本拠地、

 

「亡命先の準備が整いました。父上」

 

「マクギリス……!!」

 

義父の怨嗟の篭った視線を悠々と流しながら、淡々と亡命先の話をしていくマクギリス。

 

対するイズナリオはアンリ・フリュウとの癒着をバラしたのも、今回の絵図を書いたのも義息子のマクギリスだと、直感では分かっているものの、証拠がわずか数日休暇として外に出ていた時のみで、それ以降は普通に此処で書類仕事をしていたのを自分の配下が見ていたのをイズナリオは知っていた。

マクギリスにくれてやった(・・・・・・)モンターク商会の方も、事細かく調べさせたが、自らの懐を温めさせる資金以外の違法な資金や物資の流れは無かった。

 

「………分かっているのだろうなマクギリス。絶望から救い上げてやった恩義を忘れ、お前の先にもまた絶望しか待っていないぞ………!」

 

怨嗟を吐き、マクギリスを睨みつけるイズナリオ。

彼は早足に部屋を出ようとすると、

急な浮遊感を覚える。

 

否!足元が消えていたのだ。

 

重力に従い、イズナリオの身体は落ちていく。

 

そして、部屋の主人が居なくなり、マクギリスはこう呟いた。

 

「……恩だと?商会を手に入れようとする叔父と共謀し両親を殺したお前に……?

ああ、一つだけ礼を言っておこうイズナリオ・ファリド。

よくぞ、俺に復讐の機会を与えてくれたな」

 

マクギリスは普段の紳士然とした雰囲気を投げ捨て、凶暴な笑みを浮かべる。

 

「復讐はした。後は貴様の好きな事をさせてやろう。イズナリオ」

 

マクギリスは踵を返し、部屋から出ていく。

 

部屋から出る頃には、ギャラルホルンのマクギリス・ファリドとしての紳士然した態度になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

下の階層では、

 

カイトがイズナリオをショックガンで気絶させ、前以て用意していた部屋にイズナリオを叩き込んだ。

 

「くっ、此処は一体?」

 

イズナリオは辺りを見渡すと、

 

「コイツが年端もいかない少年を無理矢理犯す男っていうのは」

 

イズナリオは声のした方を見ると、

 

ウホッ!いい男!

 

マーチウインド所属の整備士阿部高和がベンチに座っていた

 

そして、彼は自分の身を纏うツナギのジッパーを下ろし

 

「ヤ ら な い か?」

 

【推奨BGM ヤラナイカ】

 

イズナリオは己と同じ匂いのするこの男に冷や汗が止まらなかった。

 

「まあ、依頼主にキッチリ搾っておけって言われてるんで、無理矢理にでもやるけどな」

 

阿部はツナギを下ろし、ブツを見せる。

 

「ところで、コイツを見てくれ、コイツを見てどう思う?」

 

「すごく大きいな」

 

キング・クリムゾン!!

これ以上のくそみそは無理だわ!

イズナリオが阿部さんに襲われると言う結果だけが残る!

 

 

ギャラルホルンアフター

 

地球外縁軌道統合統制艦隊司令

カルタ・イシュー一佐

今回の件の責任を取り、艦隊司令を辞任する。

後方勤務でその実力を発揮している。

 

ガエリオ・ボードウィン特務三佐 MIA

 

アイン・ダルトン ギャラルホルンより除名処分。

 

マクギリス・ファリド特務一佐

カルタ・イシュー一佐の推薦で地球外縁軌道統合統制艦隊司令に就任する。

 

イズナリオ・ファリド 行方不明

 

オマケ

 

ガエリオの名目上の上司(武官)

ガエリオがいない為に責任を取らされ辞職。

 

イオク・クジャン候補生

保護者のラスタル・エリオンの熱い説教及び謹慎一ヶ月。

 

 

 

 

 

 

エドモントン郊外の廃駅にて、

 

雪之丞とダリルの指示の元、彼等は荷物を降下艇に積み込んでいく。

 

そんな中、三日月は廃駅周りを歩いていた。

 

「三日月ぃ〜!」

 

「あっ、アトラ」

 

三日月の右目には眼帯(病院のアレ)を付けてはいたが、右手でいつも通りに火星ヤシを口に運ぶ、

 

「具合はもういいの?」

 

「うん

こっちの目がちょっと見づらいけど」

 

三日月は眼帯を取り外す。その目は原作と違い、光を写していた。

 

「これが、守ってくれたのかな?」

 

三日月の言葉にアトラはえへへと頰を赤らめる。

 

「あーーっ!クーデリア先生!」

 

「先生どうしたの?」

 

年少組の子供達はクーデリアを見つけると集まっていく。

 

「皆さんにお渡しする物があって」

 

「え!なになに?」

 

年少組に宿題を渡して行くと、クーデリアは三日月を見つける。

 

「はい。三日月も」

 

「何?」

 

「宿題です。

帰りの艦(ふね)で勉強ができるように」

 

「ありがとう」

 

三日月は宿題を受け取る。

 

「いえ、それと三日月、その目は」

 

クーデリアは三日月の眼帯を見る。

 

「ああ、これ?

ちょっと右目が見づらいから暫くはこれで対応しろだって、カイトが」

 

そう言って三日月は眼帯をずらす。

 

「火星に帰ったらメガネを用意するだって」

 

「そうなんですか」

 

 

 

 

 

 

「皆、よく頑張ってくれた。

鉄華団としての初仕事、お前らとマーチウインドのおかげでやり切る事ができた」

 

オルガの演説をただ黙って聞く鉄華団団員。

 

「だが、これで終わりじゃねえぞ!

俺達はもっともっとでかくなる!」

 

オルガはそこで一旦区切ると

 

「だがまぁ、次の仕事までには時間がある。

成功祝いのボーナスは期待しとけよ!!」

 

オルガのボーナス宣言に皆が皆オオーと叫んだ。

 

 

 

 

 

 

ボロボロのバルバトスの前でオルガと三日月は佇んでいた。

 

「終わったな」

 

「うん」

 

「なぁミカ、

次は何をすれば良い?」

 

「そんなの決まってるでしょ」

 

「? あぁ、そうだな。

帰ろう」

 

「うん」

 

二人は拳を叩きつける。

 

「火星へ」

 

 

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ一期 完!




鉄血一期編終わった。次回はマーチウインドの慰安旅行編とスカウト話をやってから、戦姫絶唱シンフォギア編です。

く…クランク二尉死亡…どうしてこなた?
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