四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます! 作:TNKエース
オマケの短編 食撃のソーマで慰安旅行
柊カイトです。
我々、マーチウインドのメンバーは全員で
慰安旅行に来ています。(但しノア一家は家族水入らずで別のところです)
で、脳内会議の厳正な結果で決まったのが遠月茶寮料理學園の学園祭、通称月饗祭による食べ歩きである。
夜は近隣の遠月リゾートでゆったりまったりとする予定だ。
参加するメンバーには五万円相当のチケットを渡し、予算オーバーの場合は自腹で購入してもらう。
「え〜〜、本日はお日柄も良く。マーチウインドも一仕事を終えて、向こうの世界でも名前が売れました。
まあ、堅苦しいのは嫌いなので、今日から数日間!好き勝手に食えや飲めや〜〜〜!」
俺の言葉にメンバーの大半以上がテンションを上げていた。
「じゃあ。時間内にホテルに戻る事と問題を起こさない事。以上!解散!」
俺達は思い思いのメンバーに分かれ、月饗祭を楽しむ事にした。
「いらっしや〜〜い」
「おう、にいちゃん。そこの肉饅頭二つ頼む」
俺はさくらと一緒にこの作品の主人公、雪平創真の屋台で胡椒餅を二つ買い、二人で食べ歩いていた。
「アチチっ」
「これ、美味しいね」
香ばしいゴマの風味を感じながら、サクサクパリパリと焼かれた生地にヤバい程のジューシーな肉種に刻みネギと黒胡椒のアクセントが効いてて美味い!
俺は迷わずスマホ(マーチウインド隊員用)を取り出し、専用ラインで胡椒餅ウマ〜と書き込んだ。
次は中華研の屋台?なのだが、
滅茶苦茶並んでいた。
「なあ、さくら。
あそこ行ってみるか?」
俺は中華研の店を指差すと、
「いや〜〜、流石にあそこまで並んでいると……ちょっとね。
それに出てくる人達から見てすっごく辛そうな……」
「たよな、じゃあ山の手エリアで芋煮会やってるからそっち行くか」
「芋煮会?じゃあそこへとレッツゴー!」
俺達は腕を組んで山の手エリアへと向かう。
途中で嫉妬にかられた男性陣の視線が気持ちいいぜ。
芋煮会会場。
「やあ、いらっしゃい。
ようこそ一色慧の芋煮会に」
会場には一色ファンのおばさま軍団や家族連れが多数居て、屋台から芋煮を購入し長椅子や屋敷内で思い思い食べていた。
俺達も芋煮を購入し長椅子に座って風景を楽しみながら芋煮を食べる。
「美味っ!」
「これも美味しっ!」
様々な野菜がたくさん入っていて醤油味で炊かれた芋煮、
入っているのは定番の里芋の他に、ネギ、玉ねぎ、人参、コンニャク等etc、しかも野菜の味が濃い。
「美味い……なんて言うかホッとするな」
「だよねぇ〜………けど、」
さくらは一色の方を見る。
「何で、裸エプロン?」
「………本人の趣味だそうだ」
カイト達がまったりとしている頃、他のメンバーを見てみよう。
元味皇料理会の主任だった二人は、まるでガレリア(味皇料理会高等部の学生のやる料理店の集まり)のようだと思いながら料理を食べて行く。
中には味皇料理会に入っても中々の地位につけそうな腕前の学生もチラホラと見えた。
しかも、本格的なフレンチの店も有るとか、
まぁそちらは予約が必須らしいので行けないが、
「しかし、屋台でイタリアンとは驚いた」
「ああ…そうだ………」
小西は歩いていると、ふと丼の屋台に目がいってしまう。
そこにいた褐色の少女……水戸郁魅に対して、自分と同じ匂いを感じたからだ。
つまりは肉料理のスペシャリストの匂い。
ふっ、と小西は軽く笑い、歩いていく。
あの少女の未来ではどうなるのかと考えながら……
その頃イノベイト(パイロット組)組は
ズズッ
紀ノ国寧々の運営する蕎麦屋で蕎麦を食べていた。
基本的に彼等は余り食には興味が無かった。
丸井達の食育で多少はマシになったものの、美食を追求する人の心境が分からなかった。
だが、それでもこの蕎麦は美味かった。
格調高い蕎麦の香りを僅かも損なう事も無く打たれた蕎麦はイノベイトの彼等に初めての衝撃を与えていた。
さてその頃、イノベイト(女性)
ハナヨ、ハヤナ、ハーミヤ、スルーの四名は甘いものを食べながら楽しむ。
「おねえちゃんたち、次はどこへ行くの?」
「そうね?じゃあ、次はここなんていいんじゃないの?」
「では、行きましょう甘いもの…楽しみです」
「うーん美味しっ!」
どうやら楽しんでいるようだ。
さて、その頃ブライト一家は
徳島県の下の方にある旅館眺居座ゆぼひか迄の道を歩いていた。
何時もならブライトが忙しく家族旅行等一度か二度とできた程度でそれも日帰りか途中で仕事が入って自分だけ先に帰る。と言うのしかなかった。
だが、今回はそのような事は無く。二泊三日でゆっくりと楽しんだ後はカイト達と合流して食い倒れ旅行を楽しむ事が出来る。
まさにカイト様々である。
「ふぅ、いい場所だな」
「そうね。貴方」
荷物を持ちながら周りを見て呟くと、ミライが相槌を返す。
「良い空気だ」
植物監察官としての本職を持つハサウェイは潮の香りを楽しむ。
ビームバリアで負った火傷も、今ではすっかり完治済みで、鬱病もそんなに気にはならない。
「兄さん。珍しいからって逸れないでくださいよ」
「分かっているよ。チェーミン」
四人が道を歩いていると、正面から誰かが走ってくる。
「ノア様ですね。
お待ちしておりました」
「お世話になります」
彼等も楽しんでいるようだ。
楽しい時間と言うものは早く過ぎてしまい。
5日目の夜。
カイト達は既にブライト一家をつれてムサシに戻った。食い過ぎによる体重増加という結果を残して、
そしてカイトは置き土産を置いていった。
「新たな王の誕生です」
衆人環視の中、薊はドヤ顔で宣言したが、
「薊よ………白紙の紙を渡されても何も分からんぞ」
それを聞いた薊派の人間はえっ?と言い。薊を見る。
薊は義父の薙切仙左衛門から封書を奪い取ると、真っ白であったことを確認する。
「まさか?間違えた?」
流石の薊も頭を抱えていた。だが、直ぐに表情を正す。
「どうやら、間違えて白紙の紙を入れてしまったようだ。
ですが、十傑の内半数以上派私の手の内に有ります」
それを努努忘れないでください。と言い残し、薊は去っていった。
翌日、
「は?叡山が捕まった?なんで?」
遠月十傑が一位、司瑛士は同じ十傑の叡山枝津也が捕まった事に驚く。これでは会議が.と考えていると、
「どうやら脱税だそうです」
他の面々は有りそうだ。と考えてしまった。
いくら遠月が半ば治外法権とかしているとは言え、普通に犯罪を犯して入れば捕まってしまう。
「それと、小林竜胆がこんな書き置きを置いて消えてしまいました」
報告に来た生徒は汚い字の書かれたワープロ用紙を渡す。
『面白い物見つけたから行ってくる』
と書かれていた。
どうしよう?と司達薊派は頭を抱えた。
えりなを脅して何とか新総裁になった薊、だが、
「総帥!遠月グループがこちらの命令を聞きません!」
「ありとあらゆる市場が遠月への搬入を拒否しました!」
「旧総帥が総帥に対して裁判を!」
はっきり言おう。経営状況は最悪中の最悪だ!
カイトが前以て用意して置いた脅しで薙切仙左衛門は学園と遠月リゾートを含む全てグループへの命令権を分けておいたのだ。
仙左衛門の経営権が無くなったので、遠月グループは学園に対する援助を一切拒否。
これにより、グループからの資金で搬入されていた食材や調理器具等が全て白紙の状態(浮いたその分はグループ経由でリゾートで使う予定)
更にはえりなを我が手に収めようとしたら、不法侵入で警備に追い出された。
更にはえりなは休学届けを仙左衛門が出してしまいこちら側に引き込むことも出来なくなってしまい。
スポンサー達も続々と離れていく。
どうしてこうなっているんだ!?と薊は机の上で突っ伏していた。
その後薊派閥は経営不能となり解体。薊は自らの理想を解さない馬鹿ばかりと世界に絶望し飛び降り自殺をし死亡。
十傑の薊派も、薊政権の解体により各々の道へと戻って行った。(正し叡山だけは余罪が大量に出てきたので十数年間ムショ暮らしとなった)
それから薙切仙左衛門が総帥に再任され数ヶ月で遠月は以前の通りへと戻って行った。
その後幸平創真はライバル達と切磋琢磨し遠月十傑の一席となった。
尚、りんどー先輩のその後
「おいーっす!リン!元気にしてっかー?」
「あっ、リンドー!久しびりだし!」
カイトの勧誘によりトリコの世界で美食屋兼料理人として活躍中。
本人曰く「凄えドキドキする」との事で幸せに暮らしていた。
ぶっちゃげ、食戟のソーマって、薊は学園の総帥になっただけなのに、
何でグループも掌握してるんだと思う。