四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます! 作:TNKエース
マーチウインドのスカウト話
ブライト編
時はUC0105年
ラー・カイラムの艦長室でブライト・ノア大佐は自室で仮眠を取ろうとしていたが、
「こんばんわ。ブライト艦長殿」
「何者だ!?」
突如現れたカイトに驚くブライト。
只、命を狙われるのならまだ分かる。だが、気配も何も感じさせずに入って来たのはニュータイプでも不可能だ。
「私の名はクロノス。
ブライト艦長。あなたの息子が、今瀕死です」
カイトは懐から端末を取り出し、ある映像を出す。そこには
「は…ハサウェイ!?」
首から下はシーツで隠れてはいるが、顔に酷い火傷を負っていている。
「これは…一体?」
ブライトは端末の映像を食い入るように見る。
息子は単なる植物監察官のはず。
「貴方の息子はマフティーのリーダーだ」
何っ!?と言いたいのを我慢する。
この男が真実を言っているとは限らない。
「まあ、嘘が真実かはともかくとして、今から向かう基地司令は、貴方に気を使って、到着前にハサウェイを殺そうとしますので、お早めに」
そう言ってカイトは消え去る。
ブライトはカイトの言葉に一抹の不安を感じる。
まるで、仲間を失った時のように………
ブライトは寝る前に副長に、少し早めに基地へと到着出来るように指示を出してから眠りにつく。
それから、数日後
予定より1日早く着いたブライト、彼は基地司令と会見し、マフティーの首領と面談したいと言うが……その願いは聞き入れてもらえなかった。
「マフティー・ナビーユ・エリンに会えないのは、
私の息子のハサウェイ・ノアだからですか?」
「!?」
基地司令は何故それを?と思ったのだが
ブライトにはその反応だけで十分だった。
「そうですか……」
ブライトはカイトの言葉が真実だと確信し、
踵を返す。
「………ブライト大佐」
「息子のやった事は許されない事です。
ですが、私は父親として………」
「その言葉は人として正しい」
「何者だ!?」
「初めまして、基地司令殿。私の名はクロノス。
今日は貴方にお話がありましてね」
「不審者と話す事など!「貴方の上司の汚職の証拠詰め合わせセットです」は?」
「後、これは上層部とアナハイムの一部と汚職している証拠に、軍の金で愛人に高級マンション買っている奴に「ちょっと待て!」
「「何でそんな事を知っている!?」」
カイトの取り出した証拠の数々に流石のブライトも驚きだ。
「調べたからですよ」
カイトは簡単に言う。
「まぁ、調べれば雪崩式に証拠の山々が出てくるわで、こちらも驚きですね」
まあ、腐っているのは分かっていたから、
「何故、このような事を?」
「それは、ブライト・ノアさん。貴方を私の組織にスカウトするためにですよ」
「スカウト?エゥーゴみたいにか?」
「ええ、ただし、連邦ではなく、別の世界ですけどね」
カイトはそう言うと、仮面ライダークロニクル(コピー版)を取り出し変身する。
「私は別の世界から、とある世界の人間を助けるために貴方をスカウトしにきました」
「「……………」」
どうやら、変身したカイトに驚きを隠せずにいる二人、
「さて……返答は如何に?」
カイトは変身を解くと、ブライトに返事を聞く。
「君は確かに人知を超えた力を持っているようだが、何故私なのだ?」
「ああ、それは簡単な話ですよ。その世界にもガンダムが有る。そして、その世界では少年兵が多く存在します。ムラサメ研のゼロ・ムラサメやフォウ・ムラサメのようにね」
カイトの言葉に、ブライトはカミーユの事を思い出した。
「で、アムロ・レイを始め、カミーユ・ビダンとジュドー・アーシタのようなガンダム乗りになれていて、MS戦に関して多大な経験を持つ貴方を選んだんですよ」
「そうか………しかし、私は……」
ブライトは軍人としての矜恃と私人としての善性が葛藤する。
「ブライト大佐……」
「お給料弾みますよ。福利厚生も連邦に比べて良いですよ」
「それは、言うほどなのか?」
「まあ、スカウト何で一応……」
「……もしも、断った場合は?」
「ハサウェイは死んで、貴方は上層部のプロパガンダで英雄として祭り上げられますね」
カイトの言葉にブライトは意を決した。
「……分かった」
ブライトは軍よりも息子を取った。
「ええ、では此方の契約書にサインと拇印を」
ブライトはサインと拇印を押した。
「では、後は此方の指示に従って下さい
司令殿もこの件は黙っていて下さいね。漏らしでもしたら、酷い目にあわせますんで」
そう言って、カイトは消え去った。
二人は沈黙を続けるだけだった。
その翌日、マフティー・ナビーユ・エリン=ハサウェイ・ノアの処刑が決まり、原作通りにブライトは英雄ともてはやされた。
しかし、
パンっ!
彼は艦長室で頭を撃ち抜き死亡した。
遺書は何故か他所にばら撒かれ、
連邦上層部の不信は、後の世にかなり響いた。
「中々立派なマンションだな」
「では、暫くは試験航海兼訓練航海しますんでよろしくお願いしますね。
後、息子さんと会いたい時は午後十時まででお願いします」
「了解した。ミライ。チェーミン。ハサウェイの様子を見に行こうか?」
「分かったわ」「はーあ」
ブライトは家族揃っての久々の面談に心を震わせていた。
アムロ、シャア、アストナージ編
カイトは仮面ライダークロノスになってラー・カイラムの格納庫の片隅に隠れていた。
無論隠れみマントを羽織ってではあるが、
今回はスパロボでも有名な名整備士アストナージをスカウトするために、ラー・カイラムで待機している。
チェーン・アギがリガズィで出撃しようとしている。
ここだ!
『ポーズ』
カイトは時を止めてアストナージを連れ出しその場から消え去る。
次に時が動くと、アストナージがいた場所に流れ弾が当たり、その場にいた面々はアストナージご死んだと思った。
次にやるのは最強のエース。アムロ・レイとシャア・アズナブルの二人であるνガンダムとサザビーの二機のコクピットにはリリカルなのはの世界で手に入れた次元レベルで通信可能な発信機を取り付けており、アクシズ・ショックで二機が消えた直後。俺は発信機の信号を頼りにリリカルなのはの世界て作った民間用の輸送船でアムロとシャアを回収しに行く。
「くぅ……」
アムロは目を覚ますと見知らぬ医務室に居た。
「此処は一体?何処の艦の医務室だ?」
ネオジオンの艦なら厄介だと考えていたら、
「あぁ、目を覚ましましたね。
アムロ・レイさん」
「君は?」
医務室に入ってきたのは軍人とも医者とも言えない青年…カイトである。
「私は柊カイトと言うものです。因みに貴方の命の恩人ですよ」
カイトは一枚の写真を見せる。
「これは!」
それは大気圏突入時の熱でボロボロになってしまったνガンダムだ。
「アクシズを押し返そうとすればこうなりますよ」
「ああ、そうだな。あの後はどうなった?それと此処は一体?」
「此処は私の所有する輸送船の一室ですよ。
アクシズ・ショック以降の連邦は酷いものですね。
詳しくは此方に」
カイトはレポートを取り出し、アムロに見せる。
「何々、96年にフル・フロンタルによるラプラス事変?ハサウェイが起こしたマフティー事件?クロスボーンバンガード?木星帝国?ザンスカール帝国?各コロニーの衰退?
済まないが、これはイタズラか何かか?」
「いえいえ、貴方の世界のその後ですよ」
「まさか!コロニーが衰退するなんて、どう言うことなんだ!?いや!それに俺の世界!?」
アムロはカイトが書いていたコロニーの衰退がどうしても思いつかなかった。
「それは自分より、あの人の方が良いでしょう。
どうぞ」
カイトがそう言うと、ドアが開く。
「……アムロ」
「ブライト?」
アムロは短い間に髭を生やしたブライトに疑問を抱いていると、ブライトが急に抱きついて来た。
「……アムロ。よく、生きていてくれた」
「ブライト?たかが数日程度で「俺の感覚では12年だ」じゅう…にねん?」
アムロはカイトを見る。
「真実です。別に貴方がタイムスリップしただとか、ドッキリなんかの類ではありませんよ」
「済まない。ブライト。頭の整理が追いつかない。
悪いが一から説明してくれないか?」
「ああ、分かった。
お前がいなくなった後………」
カイトは説明をブライトに任せて退室する。
そして、隣の部屋に居たシャアに会いに行った。
「話は聞いてましたか?」
「ああ、信じられんが、信じるしかないようだな」
カイトは歴戦の政治家でもあるシャアに全てを話していた。
そして、ブライトとアムロの話を別室で見ているのである。
「君は私に何をさせたいのかね?」
「まず、貴方にはエースパイロットとしてのお力を借りたい。
そして、政治関連に関するアドバイザーです」
「……君は、私の事を歴戦の政治家だと思っているが、私の政治家としての能力はそれほど高くはない」
「それでも…俺のような一般人よりかはマシですよ」
「君は正直者だな」
「まぁ、普通程度には正直者ですよ」
「今は、やりたい事も特にはない。君の言う救済を手伝わせてもらおう」
「ありがとうございます。シャア・アズナブルさん」
二人は握手をする。
その後、アムロもマーチウインドに所属するの意を決め、カイトは二人の機体を見せると、
「これは?ザクか?」
「こっちはνガンダム?いや、細部が違うな」
と、驚いたそうな。
アストナージ?アイツは暫くでもラー・カイラムから離れたいって言って、ウチに入った。
五老人編
ドゴォ!
カイトのライアットガンから射出された鎮圧用のゴム弾(十字に分かれるタイプ)を背中に受け、カーンズは気絶する。
「あっ、どうぞ。暴走の用意は続けてください」
カイトはそう言いながら手錠をカーンズの手にはめる。
「お主何者じゃ?」
Dr.Jが聞いてくる。
「柊カイト。貴方がたを拉致しに来ました」
「拉致か…」
五老人達はコイツもか、と言わんばかりのやれやれ顔だ。
「貴方達は子供を戦場に立たせて兵器に仕立て上げた。
だから貴方達には兵器と化した子供達を救う為にその腕を振るってもらう。
尚、拒否権は無いんで」
カイトはナゲー投げ縄を使い五老人達を拘束する。
そして、夢確かめ機を元に改造したスイッチ押す機(仮)を用意して最後のスイッチを自分が脱出してから押させた。
その後彼らは、カイトの素性とこれからやる事を聞き、ある程度の自由を条件にカイトと契約を結んだ。
カイトの印象は最初は低かったがOZの様に無辜の民を傷つける等、大量破壊兵器を作れだの、無人機を作り上げろ。など言わない分、それなりにマシだった。
それに相転移によるPS装甲や太陽炉、エイハブ・リアクター等の新しい技術を学べる機会が有り、言う事をある程度は聞いてやろうと考えた。
尚、改良前のルーラーを見た時は、基本的な発想や武装等は十分だが、全体的なバランスが悪く、内装系を総取っ替えする羽目になってカイトは少し涙目になった。
「チクショーー!」
ダリル・ローレンツ編
さて、Dr達を仲間にしたら今度は医療関係者を集めようと思う。
今現在も優れた医師は二人いるが、どちらも男性だ。
女性の医者がいるなと考えているとガンダムサンダーボルトが目についた。
あっ、サイコザクの製作者のカーラも医者だったな、
と考え、彼女を仲間にする方法を考えついて実行する。
サンダーボルトの世界
ダリルが砂浜を歩いていると、アロハシャツを来た男性が現れる。
「やあやあ、はじめましてダリル・ローレンツさん」
カイトは飄々とした態度で近づく。ダリルは付近の住人かと思ったが、自分の名を呼んだ事で一気に警戒を高める。
「何者だ!?」
「私の名はクロノス。君の望みを叶える代わりに私の願いを聞いてもらおうと思ってね」
「望み?「カーラ・ミッチャムの精神を治す方法がある」!?」
カイトの言葉はダリルが最も望んでいる一つだ。
「出来るわけが「出来るよ。(多分)」
「まあ、一回やってみて出来なければ無かったことにしよう」
「…………」
ダリルは迷っていた。確かにカーラを戻せるなら戻したい。だが、この男は信用できるのか?
「……一回だけなら……」
そして、ダリルは罠にかけた。カイトを捕まえてカーラを治せれば良し、治せなければそのまま殺せば良い。
「では、」
そう考えていたダリルは、気がつくと、何処かの船の中に居た。
「此処は!?」
「私の船だが」
見るとベットにはカーラが眠って居た。
「カーラ!?」
「安心しろ。眠ってるだけだから」
ダリルはカーラに詰め寄り、脈拍を確認する。
「異常は無いようだな」
「そりゃ、治療するんだから……医者の用意はしてあるんで、少し座ってたらどうだ?」
ダリルはカイトを軽く睨むが、カイトは飄々としていた。
サイコダイバー毒島獣太の世界
俺の名は毒島獣太。世界一のサイコダイバー(サイコダイブと呼ばれる機械補助付きの力で他人の精神に入り込み精神的なダメージ等を癒す職業)だ。
好きな女は良い女だ。もっと好きなのはヤラせてくれる女だ。さらに好きなのがタダでヤラせてくれる女だ。
今日はあの変な男の依頼(身長・ルックス共に並)でとある女を治療する手筈だ。
治療は速やかに終了。
多少難しかったがイケメンの俺様にかかればなんて事は無い仕事だ。
治療した女は義手義足の男と抱き合い泣いていた。
依頼人の野郎から金を貰い、俺は出て言った。
カイトは泣きながら抱きつくダリルを横目に、書類を整頓していた。
暫く後、落ち着いた二人はカイトの話を聞くことにした。
簡単に言えばカーラとダリルは軍を抜けてマーチウインドに所属する。
カーラの方には、義肢関連の研究は好きにして良い。ダリルはMSパイロットではなく整備班所属となった。
そしてダリルはサイド3にいる華族にお金を渡したいと言い、カイトから前借りをした。
ジャスティ・ウエキ・タイラー編
戦艦の中で大学生ジャスティ・ウエキ・タイラーが借り物のソーラーディンギー(宇宙ヨット)壊した借金をどうしようかと親友のカヤマと共に考えていた。
カヤマは父親に泣きついてどうにかするが、自分はそんな事をすれば姉に殺されてしまうかも知れない。
そんな中
「失礼。ジャスティ・ウエキ・タイラーさんかな?」
「えっと、そうですけど。貴方は?」
「私の名はクロノスと名乗っています。
どうやら貴方は借金で首が回らない様子。そこで私の組織で働くなら、借金を肩代わりしますが」
「へっ?」
「おい、タイラー。考えてみろよ。こんな上手い話なんて、内臓売られるとか「此方の契約書を見て貰えば分かると思いますが………」
カヤマはカイトから契約書をひったくり、穴が空くほど見つめる。
「契約内容に不備は無し、保険、業務内容、給料は少なめだが、問題無し。借金はきっちりと肩代わりしてくれる。問題が無いのが問題だな」
カヤマは父から契約書はキッチリ穴が空くほど見ろとの教えに従い、契約書を見ても不備は無い。
「まあ、半ばタイラー……いえ、平松家の持つ豪運をお借りしたいのでね」
カヤマは平松?と知らない名字が出て来たが、
「あっ、それって俺のご先祖様の名字だ」
タイラーは実家の初代住職平松巌の名を知っていたので答える。
「お前のご先祖様の?アンタ!其れを知っているって何なんだよ!」
「落ち着け。私の名はクロノス。未来と過去を知る存在だ」
カイトはそう言うと、懐から一冊の書物を取り出す。
その書物の表紙にはタイラーと似た人物が敬礼していた。
「………カヤマ、俺行ってみるよ」
「はぁ?マジかよ!?」
「うん。何となくだけど、信用できそうな気がする」
「………分かった。気をつけろよ」
「ああっ!」
「では、此方の契約書にサインと印鑑、なければ拇印を頼む」
タイラーは契約書を手に取り、意外と達筆で名前を書く。
「……よしっ。ではそちらが大学を卒業したら迎えに行くので、それまでに着替えや必要な物をまとめておいてくれ」
そう言ってカイトは部屋から出ていく。
それからのタイラーは借金は全額返済されており、大学を卒業するとカイトが迎えに来て、連れていかれたのが異世界だと言う事に驚き、ムサシを見て更に驚いた。
えっ?何でタイラーをスカウトしたかって?優秀な操舵手にして豪運の持ち主だからね。
ナタル・バジルール、ムルタ・アズラエル編
ヤキン・ドゥーエの戦場にて、ボロボロの戦艦ドミニオンのブリッジで一人の男と一人の女がいた。
男は水色のスーツを着込み、何やらブリッジの端末を操作している。
女は男に撃たれて血を流しながら只、宙に浮いていた。
カイトは男の後頭部にショックガンを撃つ。
「あべしっ!」
男は気絶し、首筋を引っ掴まれる。
「失礼」
カイトは女性をひっ掴み、どこでもドアからドミニオンを出て、扉が消えると同時に、そのブリッジは姉妹艦のアーエンンジェルのローエングリンにて消滅する。
女性、ナタル・バジルールが目を覚ますとそこは何処かの病室であった。
「くっ」
身体を起こすと、撃たれた箇所が痛み、声を漏らしてしまう。
「目が覚めましたか」
見ると初老の男性が此方に来ていた。
「ええ、しかし貴方は?」
「申し遅れた。私はジョイス・モレノ。ここの医者です」
「はあ………いえ、ここは一体どこなのですか!?」
自分はドミニオンのブリッジで死にかけていたのに、
「ああ…それは私が説明しよう」
「初めまして、ナタル・バジルール少佐。
私の名は柊カイト、現在製作中と言っていいのかな?まあマーチウインドの代表です」
「はぁ……」
「私の知る歴史では、貴女はあの後アークエンジェルのローエングリンで死んでいました。
ですが、貴女のような人材を死なすのはもったいないと思いましてね。こうしてスカウトの為に連れさせていただきました」
「……歴史?」
「はい。私は世界を渡る力を持っていましてね。
その力の派生である程度の歴史を見ることが出来るんですよ。
因みに、此方が後の世の歴史を大雑把に纏めた物です。それと、こちらはアークエンジェルのクルーの分です」
カイトは二枚の紙を取り出し、ナタルに渡す。
「拝見させていただきます」
ナタルは書類を受け取り、それを見ていく。
そして震えだす。
「こ…これは、真実なのか?」
「ええ、真実です」
あまりの真実にナタルは頭を抱える。
「何をやっているんですか!?ラミアス少佐!」
ディスティニー編のアークエンジェルメンバーのやらかした事にマトモな軍人である筈の面々が、危険な兵器を他国の税金と借金で修理・維持し続けて、その国の国家元首を拉致監禁し、挙げ句の果てには無差別な戦闘介入。
ナタルは頭が痛くなって来たのを感じる。
「で、此方がお仕事の内容と給料の待遇です」
「見させてもらいます。……戦艦の副長兼CICの統括………アークエンジェル時代の時と同じか、
それに艦長のブライト・ノアという方は?」
「ブライトさんの資料は此方ですね」
カイトは端末を取り出しナタルに渡した。
「…………一年戦争。グリプス戦役。シャアの反乱。ラプラス事変。ハルバートン提督にも負けない経歴なのに、何故大佐なのです?」
「上層部受けが悪かったからさ……」
カイトのシンプルな答えに、ナタルは苦い笑いしか出せなかった。
「ええ、スカウトに応じなかった場合は………」
ナタルはゴクリとつばを飲み込む。
「元の世界の適当な所で解放します」
その言葉に肩を落とすナタル。いや処分されるとか言われないマシだが、
「(まあ、そのまま戻ったら戸籍でバレてどうして生き残ったんだ?ってジブリール辺りに捕まりそうだが)」
「………貴方は戦場に出ますか?」
「出ますけど………ああ、大雑把な作戦は立てますけど、細かいところはプロにお任せしますよ」
「分かりました。そのスカウトを受けさせてもらいます」
「了解した。ナタル・バジルールさん。ようこそマーチウインドへ」
蒼井香樹編(バリスタ)
はい。今回は俺の視点で行くぞ。
俺の作ったマーチウインドはソレスタルビーイングのような組織だが、
衣食住の食住はキッチリとしたいので、先ずはコーヒー(軍隊と言えばコーヒーってイメージがあるので)を淹れるバリスタで、原作を見ても暫く消えても特に問題のないのが、この作品の主人公蒼井香樹である。
原作を知らない人の為に簡単に言うと母親がイタリアにいた頃。イタリア人(既婚)と恋仲になり、主人公を妊娠。母親はイタリア人に黙って日本に帰国。
その後事故で母親を亡くす主人公。主人公は母親と同じバリスタを目指す為にイタリアで修行して、大手のバール(コーヒーチェーン店)の日本一号店に行く事になった。
その後コーヒーの世界大会の日本代表決定戦を見事勝利した主人公は母親に報告をしようと墓前に向かうと、そこには主人公の勤める会社の社長が居て、実は彼が主人公の父親だったのだ。
だが、彼は主人公を自分の財産を部下の一人と共に狙う泥棒猫の類だと冷たく突き放す。
そうして彼は意気消沈の無職になってしまい、横浜けら神奈川くんだりまで自転車で逃避をしていた。
が、自分のルーツを思い出した主人公は自分の店を出すためにコーヒー豆の仕入れ先を探すのだった。大体今ここらへんの時期、
「と、言うわけで、エリジオ・ゾーラ氏をちょっとだけ拉致ってきました」
「いや!犯罪でしょ!」
「いや、話が終わったら直ぐに元の場所に戻すし、精々がちょっと強引なセールスなレベルじゃね?」
「????」
エリジオ・ゾーラは混乱していた。
自分は社長室で仕事をしていた筈なのに、気づけば、日本のサテンだったか?の椅子に座らされていた。のだから
しかも目の前には冷たく突き放した筈の息子が座っていたのだから、
「初めまして、Mr.ゾーラ。私の名は柊カイト。
貴方を連れてきた者だ」
「君達の望みは何だ?金か?」
ゾーラの言葉にカイトは……
「あっ、金とか全然困ってないんで、寧ろ人材が欲しい為に貴方を連れてきたんで」
「人材?」
「ええ、貴方の次男坊が、随分とお痛をしてるご様子で、会社を外部から呼ぼうとしている貴方にも都合の良い話かと」
「何故それを知っている!それはまだ私の心の内で考えている程度の話だぞ!!」
ゾーラは誰にも言っていない事を何故知っている!?不思議でならなかった。
寧ろ恐ろしい。
「まあ、落ち着いて、何故知っているかと言うと知識として知ってあるからですよ。
貴方が彼を子供としてちゃんと愛情を持っているのも知っています」
カイトは懐に手を入れてどこでも窓を取り出して、隣のところに開く。
「こ…これはドラ◯モンの?」
「私は、彼に私の組織でコーヒーをカッフェを淹れて貰うのと、うちの組織でカッフェの淹れ方の講師をやってもらいたくてね。
貴方も彼がこの世界に居なければ、気兼ねすることなく時期社長を呼べるでしょう」
カイトの発言はゾーラの心を抉るものがある。
「…………君のメリットは?」
「先も言った通り、美味いカッフェが飲める。それと酒類もね。
そして後進の育成をしてもらい、彼等に店を切り盛りしてもらうために」
ゾーラはカイトの瞳を見る。
「………分かった。息子の事を頼む」
「ええ、では元の場所に戻し…「だが!」
「息子を死なせでもしたら、私は貴様をどのような手を使ってでも殺すぞ!」
カイトはコーヒーを一口飲み、
「了解した」
カイトとゾーラは握手をした。
「えっ?俺のセリフゼロなの?」
「って!俺の出番がねぇぞ!」
はい。バリスタ編終わり!
尚、カイトの手引きで時折、ゾーラは香樹のカッフェを飲みに会社を抜け出していた。(休憩中とか)
その後、焙煎士(見習い)森久保要をチームに入れてた。
「扱い低いぞ!」
タンっ!タンっ!タンっ!
ノブリス・ゴルドンを殺したライド・マッスはこれからどうするかを考えた。
止まるんじゃねぇぞ。団長から命じられた命令を遵守しながら、復讐をする。
ノブリスは殺した。だが、ラスタル・エリオンはまだ生きている。
コイツを殺さなければ自分達は前に進めない。
ラスタルを殺せば世界情勢は悪くなる?
知った事か、世界が鉄華団を見捨てたなら、
「ライド。後方のバイク」
仲間のエンビの言葉に、ライドは後ろを見てみると、一台のバイクが此方に向かっていた。
「一体何なんだ?」
バイクは車の横まで近づくと窓ガラスに紙を押し付けた。
「汚ねっ!」
ゴミかと思い窓ガラスを見て見ると、
【話が有る。本日午後8時に鉄華団跡地にて待つ】
そう書かれていた。
バイクは紙を離し、先へと進んでいく。
「汚ねえ奴だな。ライド」
運転手のエンビがそう言うが、
「………ああ、そうだな」
ライドはそう返すしかできなかった。
その日の午後七時五十五分。
ライドは三時間前から廃棄されたままの鉄華団の敷地にただ一人潜伏していた。
敵が何者かは知らないが、用心に越したことは無い。
そうしていると急にライトが突き出す。
そして光の先には、先程は無かった筈のピンクのとびらが有り、扉が開く。
「?」
訳が分からなかった。扉の先には格納庫らしき場所が見える。
ライドは警戒しながら進み、気配が無いのを確認してから中を確認する。
「!」
そこにはバルバトス……いや、ガンダム・フレームによく似た機体が二機有った。
奥を見て見ると他にも何機かのMSの骨組みらしき物が見える。
「これは一体?」
「これはネオガンダム・フレーム。
とあるガンダム・フレームをベースにして他の世界の技術を混ぜた新しい機体だ」
ライドは後ろを振り返ると、一人の男が立っていた。
チャキ
「誰だ。お前は?」
「俺の名は柊カイト。鉄華団のファンさ」
「ファン?」
「ああ、そうさ。だからさ、ライド・マッス。
俺と一緒に過去を変えないか?」
「はぁ?」
ライドは困惑する。まぁ当然だ。過去を変えようなんて言われたら、誰だって困惑どころか、寧ろ馬鹿にする。
だが、後ろの扉の向こうから見えるMSが、その言葉を放てなくする。
「お前は一体何者なんだ?」
「異世界人で、鉄華団のファンさ」
ライドは無言で手を差し出す。
「契約成立だな」
「ああ、お前が鉄華団を裏切らなければな」
「安心しろ。俺はギャラルホルンが嫌いなんだ」
カイトの言葉にライドは軽く笑った。
次回よりシンフォギア編を投下します。
それとオリキャラを出します。