※この作品はR-18です。

四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます!   作:TNKエース

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遂に真佐斗の正体が!そして、クリスの兄貴と呼ぶ男の正体が!


壇 真佐斗

壇 真佐斗

 

デュランダル保管庫から離れた場所にて

 

タッタッタッ!

 

赤い影が風鳴弦十郎を抱えながら駆けている。

 

ある程度走ると影は止まり、

 

スッ

 

弦十郎を優しく降ろした。

 

見ると、かなりの数の重傷者が居て、うめき声が充満している。

 

赤い影は何やら仮面ライダービルドが使うフルボトルバスターとエグゼイドの使うガシャコンキースラッシャーを混ぜたような武器を取り出した。

 

『ダブルガシャット!ドクターマイティー クリティカル フィニッシュ!』

 

影はドクターマイティ xxを取り出し、それを武器に装填し、弦十郎を含む二課のメンバーに放った。

 

撃たれた面々は淡い青の輝きに包まれ、光が収まると、皆、怪我が癒え安らかに呼吸をしていた。

 

影は全員が治るのを確認すると、その場から消え去った。

 

 

 

 

 

「こっ!これは!?」

 

「酷ぇな」

 

崩壊したリディアンに到着し、真っ先に反応したのは、在籍していた奏と今もなお在籍している翼だ。

 

「うへぇ、どんだけ暴れてんだが……」

 

「警戒したまえ、直ぐそこに敵がいる」

 

「あっ」

 

真佐斗が指差す方向を見ると、二人の男女が廃墟と化したリディアンの校舎の上に立っていた。

 

「ようやく来たな。イレギュラーに融合症例一号とオマケ共」

 

「「了子さん/櫻井女史!?」」

 

「いや、ちがう。あの女は……」

 

「フッ、流石はイレギュラー。

私のことも調査済みか…」

 

女……了子こと、彼女を乗っ取った先史文明の巫女フィーネは真佐斗を見ながら言い放つ。

 

「我が名はフィーネ!」

 

「フィーネ?」

 

「そうか!了子さん!アンタが!」

 

奏の顔には怒りの表情が浮かぶ。

 

だが、

 

「フン!どうせ貴様の目的はバラルの呪詛を破壊して統一言語を復活させ、神的な奴に告白するんだろう!

そんな事はどうでもいい!」

 

真佐斗は周りを無視してフィーネの隣にいる壮年の男性を指差す。

 

「何故、この世界にいる!壇!正宗ぇ!!」

 

真佐斗の叫びに、周りは「壇?同じ苗字?」と考えてしまう。

 

「その質問に答える義理は無いな。偽りのプロトオリジン」

 

しかし、壇正宗の言葉で彼女達は「偽り?」と考えてしまう。

 

「真佐斗さん。偽りって「はっ!アイツに会社を乗っ取られた男が大言壮語を吐くな」

 

「……会社を乗っ取られる?何を言っている?」

 

壇正宗は怪訝そうな顔で真佐斗を見た。

 

「!?そうか、お前は…壇黎斗に消滅させられた壇正宗か」

 

また新しい名前に奏者達は愚か、フィーネまでもが訳の分からない顔をしていた。

 

「まあ、良い。

諸君。私はあの男を倒す。君たちはフィーネを頼む」

 

真佐斗はそう言い、二本のガシャットを取り出した。

 

「グレート X-0

変身」

 

『ガッチャーン レベルアップ

マイティジャンプ!マイティキック!マイティ〜アクショ〜ンX! アガッチャ!

デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!』

 

真佐斗は仮面ライダーゲンムゾンビアクションゲーマーとなり、

 

『ステージ!セレクト!』

 

何処かへと消えてしまう。

 

「真佐斗さぁ〜〜ん!!」

 

響は何時もの真佐斗さんじゃない。と言いつつ。フィーネを見る。

 

「行くよ!皆!」

 

「ああ!」

 

「命令すんなっ!」

 

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter Ichaival tron」

 

「第五十楽章!」

 

『ソング オブ ワルキューレ!』

 

『デュアルアップ!

世界を〜奏でて〜羽ばたけ ソング オブ ワルキューレ!』

 

変身した四人はフィーネへ向かって突撃する。

 

対するフィーネはネフシュタンの鎧を身に纏い、迎撃を始めた。

 

最初に攻撃をしようとしたのは響だ。

ネフシュタンをも破壊する一撃はフィーネに襲いかかろうとするも、

フィーネはそれに慌てる事もなく、ネフシュタンの鎧に付属する鞭で響の攻撃を逸らし、隣の翼に攻撃を向かわせようとする。

 

「?!っのお!!」

 

しかし、響は空中でジャッキを発動し、ブースターとの併用で、それを無理矢理突き破ろうとする。

 

なれど、フィーネの放った防御もまた柔軟に響の攻撃を防ぐ。

しかし、響の攻撃を防ぐ合間に奏と翼の両名が迫り来る。

 

しかしフィーネは慌てていなかった。

 

二人の行く先を鞭剣が遮ったからである。

 

二人は動きを止め鞭剣の使用者を見る。

 

マリアだ。マリアがアガートラームを身に纏い、フィーネに襲い掛かろうとする二人を遮ったのだ。

 

だが、そんな二人の後方からクリスが飛びながらボウガンからエネルギーの矢を放つ。

 

けれどもフィーネは空いた手で鞭を回し、それを防いで行く。

 

「どうした?4対2でこの程度か?」

 

フィーネの安い挑発。

 

「!なめるな!」

 

挑発に乗った翼はフィーネに向かって突撃を再開した。

 

「奏さん!」

 

「ああっ!」

 

響の言葉に奏は直ぐに察し、翼の援護に向かう。

 

そして、響とクリスはマリアの方へと視線を向ける。

 

「今日ここで、因縁って奴を片付けてさせてもらいます!」

 

「ってな訳だ。遠慮なく行かせてもらうぜ!」

 

響は体術の構え、クリスはボウガンを構える。

 

「たとえ、多勢に無勢であろうと!私には負けられない理由が有る!!」

 

二つの戦いは激化して行く。

 

 

 

 

 

 

ステージセレクトで何処ぞの廃工場に飛ばされるゲンムと壇正宗。

 

「ふむ、貴様は一度倒して、色々と聞かないといけないようだな。変身」

 

『バグルアップ!………今こそ時は極まれりぃ!』

 

壇正宗は仮面ライダークロノスに変身する。

 

「やはり、貴様のゲムデウスウイルスは消滅してしているようだな!」

 

『ガシャコンスパロー!』

 

ゲンムはガシャコンスパローを手に取り、クロノスに向かって放った。

 

「ふむ、確かに私の中のゲムデウスは完全に消滅している。

……しかし、君が私に勝てる可能性は……」

 

0%だ。

 

『ポーズ』

 

クロノスはそう言い、時を止めた。

 

クロノスの最強の力『ポーズ』これでCRのライダーを散々苦しめた。

例外はゲムデウスウイルスを持ったドラゴナイトハンターのバグスターと忌々しいハイパームテキと息子のゴッドマキシマムの三つだけ、

デンジャラスゾンビ如きが勝てるわけが無かった。

 

「無駄だぁ!」

 

しかし!クロノスの思惑は外れ、ゲンムはポーズの中でも攻撃をしてきた。

 

「何っ!?」

 

「はぁっ!」

 

驚きの中、クロノスはベルトに蹴りを見舞われてしまう。

 

『リ・スタート』

 

そして時は戻る。

 

蹴られた衝撃で僅かに後ずさるクロノス。

 

「馬鹿な!?ポーズの力に対抗するだと!

そんな事……出来る筈が……まさか?貴様ぁ!!」

 

クロノスは何やら気が付いたようだが、

 

「私の正体に気が付こうと、私は貴様を倒す。それだけだ」

 

『ス・パーン!』

 

ゲンムはガシャコンスパローを鎌モードに変え構えるゲンム。

その姿は壇黎斗のようなゾンビのような構えでは無く。武道の類を学んだ人間の動きだ。

 

「はぁ!」

 

二つの鎌を振るうゲンム。

 

リーチこそはガシャコンブレイカーに劣るが、その分軽量で手数が多く、無手のクロノスは中々に攻めあぐねていた。

 

『ギュ・イーン!』

 

チェーンソーモードのバグルドライバーで鎌を防ぐも、その一撃一撃は乱撃とは思えない程の重さを持っていた。

もし、クロノスのスペックがゲンムを遥かに超えていなければ押し切られていただろう。

 

「はぁっ!」

 

ゲンムの鋭い蹴りがクロノスの腹部を捉え、クロノスは僅かに下がる。

 

「くぅっ」

 

「どうした?壇正宗。ポーズの力が無ければその程度か?」

 

「……フッ……ならば、こちらも新商品を見せよう」

 

「……新商品?ゲーマドライバーを付けて新しいガシャットでも使うのか?」

 

ゲンムはそれともマリアやバグスターのような援軍でも用意しているのか?と考え警戒する。

 

そして、何かが……人より大きい何かが転送される。

 

『キメワザ!ギリギリ クリティカルフィニッシュ!!』

 

「行け!」

 

そしてゲンムはギリギリクリティカルフィニッシュを何かに向けて放った。

 

 

 

 

 

 

正に外道!(ライダー的に)

 

 

 

 

 

 

…………しかし、

 

その攻撃は

 

何かの顎で食われてしまう。

 

「なっ!?」

 

「フフッ」

 

ゲンムは……真佐斗は何かに驚いた。

それは、

 

「紹介しよう。

我が社の新しい商品……」

 

自立型完全聖遺物

 

「……ネフィリム……だと」

 

「ほう、知っていたか。

そう!ネフィリムだ!」

 

「彼女達と行動を共にしているから、もしやとは思ってはいたが……」

 

「さあ。行け!ネフィリム!」

 

クロノスの命令を受けて、ネフィリムはゲンムに向かって行く。

 

「ちぃ!」

 

ゲンムは紙一重でその一撃を避けるも、

 

「私がいる事を忘れるな」

 

クロノスのバグヴァイザーからのビームに脇腹を焼かれる。

 

しかし、黒い霧が脇腹を包み霧が消えると脇腹は治っていた。

 

「むっ?」

 

息子のデンジャラスゾンビには無かった力に、クロノスは僅かに唸る。

 

「このデンジャラスゾンビは完全なるレベルX!つまりはぁ!

不死身だぁ!!」

 

ゲンムは叫びながらクロノスに突撃する。

 

ガシッ!

 

抱きついてからの

 

ガッ!ガッ!ガッ!

 

連続の膝蹴りをクロノスの腹部に叩き込む。

 

「ガッ!」

 

流石に幾度も腹を蹴られて声を漏らすクロノス。

 

ネフィリムもゲンムを喰らおうとするがその度にクロノスを盾にする様に動いてネフィリムを牽制するゲンム。

 

クロノスも抵抗するが、ゲンムは不死身の身体を利用して幾度となく組みつき、腹部を蹴っていくり

 

そして拮抗は崩れる。

 

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

 

クロノスが息を切らしながら呼吸をしていく。

 

肝臓を幾度も蹴られ、機能が低下し、尚且つ幾度も組み付かれ壇正宗の体力は枯渇寸前だった。

 

それもそのはず、彼は今年で57歳還暦間近の年齢だ。しかもゼロデイからの5年間の間ずっと服役中で、それ以降はゲンムコーポレーションの社長兼仮面ライダークロノスとしてライダーと戦ってきた程度。

 

対する真佐斗は23歳の体力盛りの年齢だ。

作中では描写は無いが、響と共にトレーニングを積み、その体力はアスリートにも匹敵する。

 

そして、呼吸困難の中、組み技での体力を消耗され、クロノスは息を切らしていたのだ。

「これで終わりだ!壇正宗!」

 

『ガシャット!キメワザ!デンジャラス クリティカル ストライク!』

 

「はあっ!」

 

ゲンムのライダーキックを防ごうとするも鉛が付いた様に重い腕ではそれを防ぐことは叶わず、クロノスはマトモに蹴りを受けてしまった。

 

「…………!!!」

 

そしてキメワザをマトモに喰らったクロノスは変身が解除され、ゲームエリアも元の廃墟に戻る。

 

そして真佐斗が辺りを見渡すと、

ボロボロの塔とその下で座り込むフィーネ。

 

その口からは「何で、どうして?」と只、繰り返し呟くだけだった。

 

話を少し戻そう。

 

 

 

 

 

 

響とクリスVSマリア

 

翼と奏VSフィーネ

 

二つの戦いは

 

年季のフィーネとコンビネーションのツヴァイウイングと、

 

即席コンビの響とクリス達と獅子奮迅の働きをするマリア。

 

戦いはどちらもこちら側が有利だ。

それもそのはず、フィーネの身体にはネフシュタンのカケラが侵食していて、マリアの方はリンカーの効果が切れかけていた。

 

しかし、

 

「フ、フハハハっ!」

 

フィーネは笑う。嗤う。彼女達を嘲笑う様に、

 

「時は来た!」

 

バチンッ!

 

フィーネが指を鳴らすと

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴっ!!!

 

 

 

地震かっ?天変地異かっ?否っ!!

これは地面から何かがせり上がっていく振動だ!!

 

マリアを含む奏者達が辺りを見渡すと、リディアンの本校舎……二課の本部のある地下から何か、塔がせり上がっていく。

 

「あれはっ!?」

 

「まさかっ!?」

 

いち早く気づいたのは二課に関係深いツヴァイウイングの二人だ。

 

「これはエレベーターシャフトの?」

 

「そうだ。しかし、その実態は荷電粒子砲カ・ディンギルの塔。これで月を穿つ!!」

 

「そして先程ゲンムが言っていた様に統一言語とやらを解放するつもりか!?」

 

「そうだ。かつて、私はあのお方に仕える巫女だった」

 

突如として自分語りを始めるフィーネ。

 

「先史文明の終わりの巫女か、確か……神さまっぽいのに近づこうとして楽園から追い出されたんだっけ?」

 

「ああ、そうだ。そしてあのお方は人類が相互理解しあえないようにバラルの呪詛をかけた。

……だからこそ!私は月を砕く!!」

 

フィーネは月を掴むように手を伸ばし、カ・ディンギルの塔はそのエネルギーを先端に溜めていた。

 

「しまった!」

 

翼達はフィーネの時間稼ぎに付き合わされてしまい、むざむざとカ・ディンギルにエネルギーを貯めさせてしまう。

 

「もはや遅いっ!!

さあっ!月を穿て!カ・ディンギルぅ!!」

 

カ・ディンギルの塔はその先端に大量のエネルギーを溜め込み、

 

ドォン!

 

そして爆発した。

 

「はっ?」

 

フィーネは放心した。

カ・ディンギルの塔が月を穿つどころか自爆したのだ。

 

「どういう……ことだ?」

 

フィーネは膝を突いた。

 

やっと……気が遠くなる様な長い年月をかけて、ここまで来たのに……

 

最後の最後で、

 

「何で?どうして?」

 

フィーネが放心していると、ゲンムと壇正宗が戻ってくる。

 

「……さて、これはどういう状況だ?」

 

ゲンムが辺りを見回すと鞭が飛んでくる。

 

すぅ、

 

ゲンムは僅かに動いてそれを避ける。

 

フィーネは顔を下に向けたまま鞭を投げたのだ。

 

「フ、フハハッ、フハハハハハハハハハっ!!」

 

笑うフィーネ、それは先程の様な嘲笑うものではなく、やけっぱちの笑いだ。

 

「許さん!許さんぞ!お前たち!!」

 

フィーネの言葉に全員が同じ事を思った。

 

「(いや、こっちは関係なくない?)」と

 

「正宗!貴様も手を貸せ!コイツらを貴様で言う絶版にしろぉ!!」

 

「良いだろう。変身」

 

壇正宗は再びクロノスに変身し

 

『ポーズ』

 

時を止めた。

 

ゲンムは構えると、驚愕した。

 

『リ・スタート』

 

「「なっ!?」」

 

「「どうして!?」」

 

「嘘だろ!?」

 

「それが貴様の答えか?壇正宗」

 

 

 

 

 

 

皆が驚く。それもそうだクロノスは……

 

「な……何故だ?何故、私を攻撃したぁ!!」

 

フィーネの腹部をバグヴァイザーのチェーンソーモードでフィーネの腹部を貫いていた。

 

「カ・ディンギルの塔を失った今、最早君に商品価値は…無い!」

 

フィーネの身体から何やら粒子がバグヴァイザーに吸い込まれ、全裸と化して倒れる。

 

フゥゥ〜〜

 

風が吹くと、フィーネの身体はボロボロと崩れさりながら消滅していった。

 

「貴様っ!一体何を!?

フィーネは貴様の仲間では無かったのか!?」

 

翼の言葉はその場に居た全員の代弁で有った。

 

「仲間?

奴とは単なるビジネスパートナー。

そして契約が履行されなければ破棄するに決まっているだろう?」

 

クロノスはまるで当然のごとく言い放つ。

 

「やはり、貴様は根っからのブラック社長だな」

 

「……言っておくが、我が社はホワイト企業だ!

それ以上の侮辱すると訴えさせてもらうぞ!!」

 

「事実だろうに……」

 

「ってか、どこに訴えるんだよ?」

 

「……裁判所とか?」

 

「その場合は二課の顧問弁護士を付けさせてもらおう」

 

「まあ、それは置いといて……アンタ、さっき真佐斗にぶっ倒されていたよな?

そんなアンタがフィーネを失って、数的に更に不利になった状態で勝てるとでも思ってんのか?」

 

そう。響もクリスも翼も奏もそれなりに消耗しているがまだまだ戦える。

 

それに対して、壇正宗の身体は先のダメージでボロボロだし、マリアは新しいリンカーを打ったものの既に身体の中も外もボロボロだ。

 

「……確かに、数だけでも我々は君達に大きく劣っている」

 

クロノスは自嘲気味に言う。

 

「………しかし!」

 

ドォン!

 

突如地面が爆発する。

 

ネファリムだ。ネファリムが地面から這いずり出て来たのだ。

 

そしてその口には、

 

「なっ?デュランダルだと!?」

 

カ・ディンギルの地下深くで動力源されていたデュランダルが咥えられていた。

 

ドシッ!ドシッ!

 

ネファリムはクロノスの前に立ち、咥えていたデュランダルを差し出す。

 

「良い子だ」

 

クロノスはネファリムの頭を撫でながらデュランダルを右手で取る。

 

「お前は大食らいなところを除けば本当に使えるよ」

 

クロノスはペットを見る飼い主のような目でネファリムの頭を撫でていく。

 

「それで、そのデュランダルで我々を一網打尽にするつもりか?」

 

「ふむ?確かにそれも素晴らしい考えだが……」

 

クロノスはバグヴァイザーの銃口を自分に向けると

 

「ぐうっ!」

 

自らの身体に突き刺した。

 

「自決か!?」

 

「いや…違う!」

 

ゲンムは知っていた。この男は…かつて…

 

クロノスの身体が光り輝く。

そして、彼の身体は変化していく。

 

黒と緑を基調にとしたカラーリングは緑のところがネフシュタンと同じ金色へと変わり、肩口からはネフシュタンの鞭が生える。

 

ゲムデウスを取り込み。今度はネフシュタンの鎧をその身に取り込んだのだ!

 

「ネファリム。来い!」

 

クロノスは左手を突き出し、ネファリムはクロノスに向かって駆け出す。

 

するとネファリムは変化していく。

 

獣のような形から、盾のような形へと変わり。

クロノスの左手へと収まる。

 

その右手にはデュランダルが握られ、

まるでゲムデウスクロノスに見える。

 

「ふむ……予想より負担はないな」

 

クロノスは身体を軽く動かし、具合を確かめる。

 

「貴様の目的は完全聖遺物のネフシュタンの鎧を手に入れ……いや、仮面ライダークロニクルを永遠に続けさせる為の永遠の命を手に入れる事か!?」

 

ゲンムの言葉にクロノスは……

 

「クククッ…その通りだプロトオリジン。君の言う通り、私は新しいゲンムコーポレーションを作り上げ、新たな仮面ライダークロニクルを発売。その為にフィーネと契約して私の体内にあるバグスターウイルスを培養しクロニクルに必要なバグスターの内半数以上は既に製造済み、後は上級バグスターを手に入れれば私の望みは叶う……無論」

 

ブン!

 

クロノスはデュランダルを振るう。

 

……味方(マリア)に向けて、

 

しかし、ゲンムはクロノスの動きを事前に察知し自らの身体でその一撃を防いだ。

 

「ぐがっ!」

 

「そうだ。君達はそうすると信じていたよ」

 

不死身の筈のゲンムを斬り裂き、真佐斗は変身が解除される。

そしてゲーマドライバーとプロトマイティアクションXオリジンとデンジャラスゾンビが外れてしまう。

 

「馬鹿な?デンジャラスゾンビは不死身…デュランダルにリプログラミングのような能力は……」

 

真佐斗は斬られた脇腹を抑える。

その傍にはマリアがクロノスから真佐斗を守りながら見据えていた。

 

「貴様!一体何を!?」

 

マリアの怒りにクロノスは溜息を一つ付き、

 

「何を?使えない社員の首を切る。会社としては当然だろう」

 

「なっ?」

 

「そもそも、データの保存がされていない人間の復活など不可能!貴様は自分の思い込みで踊っていたに過ぎない!」

 

クロノスの言葉を聞き、マリアの心はへし折れた。

今まで数多の命を奪い、他者を傷つけて来たのも全て無駄。徒労に終わってしまった。

 

「ごめんなさい。セレナ。皆……」

 

アガートラームが解除され、膝をつきながら嗚咽するマリア。

 

「君は…(そこまで)悪くない。

悪いのは奴だ」

 

脇腹を抑えながらバグヴァイザーを取る真佐斗

そのままバグルドライバーとして使おうとするが、

 

「なっ?」

 

あろうことかクロノスはデュランダルにエネルギーを貯め響達に向かって放とうとしていた。

 

「貴様っ!」

 

真佐斗は駆け出す。バグルドライバーにしてデンジャラスゾンビを拾うには時間が圧倒的に足りない。

 

だから、

 

「培っ養ぅ〜〜!!」

 

《Infection!》

 

《Let's game!》

 

《Bad game!》

 

《Dead game!》

 

《What your name?》

 

《The BAGSTER!》

 

自分のもう一つの姿を曝け出した。

 

 

 

響は迫り来る光の奔流をただ、見ているだけしか出来なかった。

 

そして、走馬灯。

 

優しく、仲睦まじい両親

何時も自分の頭を優しく撫でてくれた祖母

初めての親友の未来

 

そして……自分を救ってくれて最も愛する人。壇真佐斗。

彼の事は全てではないものの、色々と知っていると思っていたが、

今日だけで自分は彼の事を何も知らなかったんだなぁと考えていた。

 

そして、光の奔流が迫る直前。

 

「うおおおおおおおおっ!!」

 

紅と黒の異形が光の奔流を防いでいた。

 

「「「「「「なっ!?」」」」」」

 

その場に居た全ての者が驚愕する。

 

奏者達は異形に変異した真佐斗を、

 

そしてクロノスはその異形の姿を、

 

その異形とは

 

「ゲムデウスだとぉ!!」

 

仮面ライダークロニクルのラスボス。ゲムデウスなのだから、

 

「うおおおおおおっ!!」

 

ゲムデウスは光の奔流を防ぎ、それを破壊した。

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

ゲムデウスは膝をついてしまい、元の真佐斗に戻ってしまう。

そして、その身にはノイズが走っていた。

 

「ま…真佐斗…さん…真佐斗さん!」

 

「ぶ…無事か?響」

 

響に抱きしめられながらも口から血を吐いてしまう真佐斗。

 

「真佐斗さんっ!!」

 

「プロトオリジン……いや、ゲムデウス。君はデンジャラスゾンビや爆走バイク、そしてソングオブワルキューレのようなデータと化した人間をバグスターにしたのではなく、正真正銘のバグスターとは思いもしなかったよ」

 

「貴様っ!」

 

「何を怒る?天羽々斬。

その男は人間では無い。いや、人間の姿を取れるという事は…その男は完全体のバグスター。

つまりは人間を乗っ取って生まれた化け物だ」

 

「「「なっ?」」」

 

人間を乗っ取る。それは翼や奏、マリアは知らない真実。

 

「化け…物?」

 

真佐斗を抱きしめる響が呟く。

 

「……違う!!」

 

響は真佐斗を優しく降ろし、クロノスを睨んだ。

 

「真佐斗さんは化け物なんかじゃ無い!!あの日!ひとりぼっちだった私を助けてくれた!私の大切な人だ!!」

 

響の瞳に赤い輝きが灯る。

 

「ナカマヲカンタンニキリステルオマエノホウガバケモノダァ!」

 

響が吼える。

そして胸の傷跡から黒いナニカが吹き出て響の身体を飲み込んだ。

 

「ほう、暴走か?

フィーネの推察通りだな」

 

「オイ!待てよ!」

 

クリスが止めようとするも、圧倒的な殺意に飲み込まれた響にクリスの言葉は届かず、逆にクリスを殴り飛ばしてしまう。

 

「ふむ、ボロボロのゲムデウスに変わって、新しくなったクロノス……そうだなアーティファクトクロノスの肩慣らしに丁度いい」

 

クロノスは……いやAクロノスはデュランダルを構えて響を斬り殺そうと剣を振るった。

 

「……悪いな。その子は相棒の嫁なんでね。殺させはしないさ」

 

気づけばAクロノスは宙を舞っていた。

 

「なっ?」

 

Aクロノスは理解出来なかった。そして、地面に叩きつけられると同時に投げ飛ばされた事を理解する。

 

「……遅いぞ」

 

それをしたのは一人の男だ。

 

「悪いな。けど、

準備は全て終えた」

 

いつのまにか現れて、Aクロノスを簡単に投げ飛ばした男は真佐斗と軽口を叩く。

 

「ほれ、力を貸せよ。相棒

先ずはお前の嫁さんを止めっぞ」

 

「ああ……」

 

二人は拳を突き合わせると、真佐斗は粒子となり男に吸収され、男の目は一瞬赤く染まる。

 

「貴様……一体何者だ?」

 

「俺か?俺の名は……」

 

男はゲーマドライバーを装着して、あるガシャットを起動させる。

 

『マイティ ファイターズ!XX!!』

 

「柊カイト。最凶チーターKとでも名乗っておこう」

 

『ダブルガシャット!』

 

「変身!」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!

マイティ ファイターズ!二人の闘志!

マイティ ファイターズ!二人で闘う!X!』

 

「なっ、なんだアレは?」

 

翼は狼狽える。

カイトが変身するのはゲンムのような戦士かと思えば、ゲンムには似ているがゆるキャラのような姿『仮面ライダーゲンム ダブルファイティングアクションゲーマー レベルX』に変身する。

 

「響、今助ける」

 

そう言うとガシャコンブレイカーソードモードを取り出すとあるガシャットを取り出し、装填する。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

「はぁ!」

 

そして暴走している響の胸を……

 

『シェンショウジン クリティカル フィニッシュ!』

 

光り輝く刃で突き刺した。

 

「立花!!」

 

「響っ!」

 

「貴方は一体何を!?」

 

その場居たクロノスとクリス以外は叫ぶが、

 

響が突き刺されると同時に光が闇を払い、シンフォギア・ガングニールは消えていく。

 

ガシャコンブレイカーを引き抜き、響を抱き抱えるゲンム。

響は気を失っているが、その寝息はしっかりとしていた。

 

それに驚く奏者達。

 

「ほう?

それは確かウェルキンゲトリクスが持ってきた。神獣鏡。我々の拠点から奪ったのか?」

 

しかし、Aクロノスは慌てる事なくそれの正体を見抜いた。

 

「ああ、貴様が私と戦っている間に、俺は色々とさせてもらってね。

このシェンショウジンガシャットもそっちの拠点からゲットした神獣鏡のデータを使わせてもらった。序でに彼女達もな……」

 

ゲンムがそう言うと

 

二人の少女が走ってきた。

 

「「マリアっ!」」

 

「あっ、貴女達!どうしてここに?」

 

「マリア!大変デス!クロノスは約束を守る気なんてこれっぽっちも無かったデス!」

 

「ここに来る前に、私達をバグスターの贄にしようとウイルスに感染させられた」

 

「何ですって!?クロノス!!」

 

自分を騙し、殺そうとしたばかりか

二人をウイルスに感染させるとは!

 

「そう言う屑なんだよ。コイツは」

 

ゲンムは響を抱き抱えると真佐斗が入れ替わるように実体化する。

 

しかし、その姿は今までのような小洒落たスーツ姿ではなく、

水色のシャツと紫にカラフルなドット柄があるズボン、赤、青、黄色のコードをぶら下げた黒いコートを羽織った姿だ。

 

それは壇正宗がよく知っている存在。

 

「パーフェクトノックアウトと同じ服装?まさか!?」

 

「そうさ、コイツはバグスターで言うならパラドクス・バグスター。

バグスターウイルスオリジンとゲムデウスウイルスが融合変異した。俺の相棒だ!」

 

「原初のバグスターウイルスとゲムデウスウイルスが融合だと?あり得ん!そんな事は絶対に?」

 

「あり得ないなら、コイツは此処に居ない。

それが証拠だ!」

 

ゲンムとAクロノスが言い争うなか、真佐斗はただ優しく響を奏の前に降ろす。

 

「響を頼む」

 

声は小さいものの、そこには強い思いが込められていた。

 

「真佐斗…さん」

 

「響……」

 

「あんな奴。倒しちゃって下さい」

 

「……ああっ!」

 

そう言って真佐斗は粒子と化してゲンムに再び吸収される。

 

「「さあ!決着をつけよう!壇正宗!」」

 

そしてゲンムはレバーを戻し、

 

「「グレード XX(ダブルエックス)!!」」

 

『ガッチャーン !クロスアップ!

俺がお前でぇ〜、君が私でぇ〜、(we're)

共に〜戦う(hey)XX!』

 

全身の装甲が弾け、中からは二人の仮面ライダーエグゼイドダブルアクションゲーマーに似た。赤と黒の二人の戦士が現れる。

 

その戦士の名は、

 

「仮面ライダーゲンム!」

 

「ダブルファイティングアクションゲーマー!」

 

「「レベル XX(ダブルエックス)!!」」

 

「「超絶協力プレイで、クリアする!」」

 

そう言い放ち、二人のゲンムは拳を叩きあわせた。

 

 

 

SEE YOU NEXT GAME....

 




後書きを書き忘れていた。

主人公登場!
そして新たな形態仮面ライダーゲンム ダブルファイティングアクションゲーマーレベル XX
彼らは三つの完全聖遺物を取り込んだAクロノスに勝てるのだろうか?

次回!最凶のチートゲーマー

お楽しみに!

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